2024年10月11日公開の映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、シリーズ2作目。ホアキン・フェニックスが再びアーサー・フレック(ジョーカー)を演じ、レディー・ガガがハーレイ・クインを演じるミュージカル・サイコスリラーです。トッド・フィリップス監督が続投し、ジョーカーの内面世界とハーレイとの狂気的な愛を描きます。物語はアーカム州立病院(精神病院)を舞台に、音楽を通じた幻想と現実の交錯を中心に展開します。
ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
- 未体験
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- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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アーサーとジョーカー、そしてハーレイの行方が分からなくて引き込まれる!歌と音楽も良し!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
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映画『ジョーカー』のネタバレを鑑賞者が解説!アーサーの変化を見逃さないで
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『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で、公開日の翌日・土曜の午後の時間に観に行きました!1人で来てる男性が多く、開演前も席は静かでした。年齢層は30代以上の人が多かったと思います。
広いシアターでしたが、席の埋まり具合は半分以下。字幕や他の上映回の方が人気かもしれませんね。天気が良かったので、外の人は多かったですが。10月の注目作品となるか、口コミや人気が気になるところです。
海外では既に公開されており、賛否両論という噂も見ましたが…個人的にはジョーカーの描き方として納得できましたね。アーサーならではのジョーカーの表現を、音楽や歌と合わせるのが見どころでした。

以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
アーサーとジョーカー
アーカム州立病院で2年の時を過ごしてきたアーサー。弁護士は彼が精神疾患のため5人を殺害したとし、裁判の準備を進めていました。「アーサーとジョーカーは別人である」と弁護士は考え、アーサーから事件当時のことを聞きますが…そんなある日、歌のクラスに参加し、ハーレイと知り合います。
彼女はジョーカーのファンだと言い、アーサーへ理解を示しました。日は変わって院内の催しで映画の上映があり、ハーレイは「抜け出そう」と提案。アーサーが断ると、彼女は火事を起こしてアーサーを連れ出しました。病院の出口のフェンスに到着した2人は看守に捕えられ、連れ戻されます。

「ジョーカー」として世間の注目となったアーサー。象徴として根強い人気があったようですが…アーカムでの生活は良いものとは言えなさそうでしたね。看守は患者をないがしろにしていると言いますか…。
そんな中、アーサーは模範囚のような生活を送っており、ジョーカーとしての様子や、コメディアンとしての振る舞いもしていなかったのが印象的。弁護士は彼に寄り添おうとしていたのも印象に残ります。ハーレイとの展開はこの後も注目ですね。
ハーレイ
アーサーとの騒動があったことからハーレイは家に戻されることになります。彼女を愛していたアーサーは、報道機関のインタビューでハーレイのために歌いました。
アーサーの裁判が始まり、検事は「アーサーにジョーカーとしての人格は無い」と、証人の話と共に主張します。アーサーはハーレイが傍聴席にいることを確認しつつ、裁判を進めますが…隣人の女性が証人台に立った際に、アーサーの妄想についての話になります。
アーサーは弁護士が女性関係について話した際に声を上げ、裁判は中断。弁護士を解雇し、アーサーは自身で弁護を始めるのでした。次の裁判の日、アーサーはジョーカーのメイクをして出廷。裁判官に釘を刺される中、アーサーは主張を始めます。証人としてゲイリーが呼ばれ、彼はアーサーが同僚を惨殺した際のことを話しました。
アーサーはゲイリーに危害を加え無いと言いますが…ゲイリーはアーサーの脅威にずっと苦しんでいたと言います。ゲイリーは優しかったアーサーのことを話し、証人を終えました。

ハーレイはアーサーの裁判を見に行ったり、病院に面会に行ったり…彼への好意を感じさせましたね。一方で、アーサーはハーレイにかなり執心していた様子。2人のロマンスの行方も気になりました。
裁判時には、前作のシーンの回想や、アーサーが妄想する際のシーンがあって見どころが多かったですね。特にアーサーが「The Joker」を歌い、検事や裁判官を殴り倒すのは衝撃的でした。
華やかなミュージカルシーンも多いので、対比が見どころの一つかもしれません。
裁判
アーカム州立病院に戻ったアーサーは、職員からの暴力を受けます。その後、アーサーは裁判で「自分はジョーカーではない」ということと、母を殺したことを話します。ジョーカーとして彼を称えていた傍聴人は席を立ちました。
陪審員の話し合いが終わり、アーサーはハーレイに電話をかけますが…彼女は電話に出ませんでした。その後、有罪判決が言い渡される中、裁判所の壁が爆破されたのです。
アーサーは裁判所から逃げ、ハーレイを探しますが…再びアーカム州立病院に連れ戻されます。その後、アーサーはジョーカーの支持者に刺され、倒れて血を流しながら息を引き取ります。

アーサーはゲイリーの言葉を受け、「ジョーカー」としての振る舞いや生き方をやめたようでしたね。他にもアーサーが思うことやキッカケは色々とあったと思いますが…映画をもう一度見た際にわかることも出てきそうです。
裁判所が爆破された際にはどうなるかと思いましたが、まさかアーサーの死で終わるとは…一つの物語の終着点という感じがして、鑑賞後に考えを巡らせるシーンが多かったです。
関連する作品ならこちらもオススメ!
ジョーカーやハーレイを描いた以下の2作品もおすすめ!アーサーの「ジョーカー」をキッカケに、後の狂気に満ちたジョーカーを生み出す作品も描かれるのかな…!
ダークナイト
クリストファー・ノーラン監督による2008年公開の『ダークナイト』は、バットマン(クリスチャン・ベール)がジョーカー(ヒース・レジャー)と対峙するのが主なストーリー。ジョーカーは単なる犯罪者ではなく、社会の秩序を根底から崩そうとする混沌の象徴として描かれ、ゴッサムシティの正義の象徴であるバットマンと戦いを描きます。
ヒース・レジャーの演技は高く評価され、アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

見どころは、犯罪ドラマと深い心理描写にあります。ジョーカーは混沌の象徴として登場し、バットマンと共に「善と悪」の曖昧さを描きますよ。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』と共通して、キャラクターの内面の葛藤が物語の中心に据えられているのが注目ポイントです。
ヒース・レジャー版ジョーカーが社会への挑戦を重視するのに対し、『フォリ・ア・ドゥ』のジョーカーは自己の妄想と愛の狂気に焦点を当てていますよ。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが中心となる、2020年公開のアクション・コメディ映画。ジョーカーとの破局後、ハーレイは自分自身の道を模索し、女性たちで構成されたチームと共に敵と戦います。
エネルギッシュな演出とコミカルなトーンが特徴の本作は、DCユニバースの異なる側面を見せています。

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』は、マーゴット・ロビー演じるハーレイが自立を目指す物語で、明るいトーンのアクションとコミカルな演出が特徴です。アクションシーン満載で力強い女性像を描き、仲間との連帯にも注目ですよ。
破天荒なハーレイを見てみたい人におすすめですね。