2023年12月22日にNetflixで公開されたSF映画『REBEL MOON:パート1 炎の子』
抑圧的な政府「マザー・ワールド」が支配する銀河が舞台。主人公のコラが侵略された星を救うため、様々な仲間を集めて立ち向かう物語。
2024年4月19日には、続編の『REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者』が公開される予定。
- 主演:コラ役/ソフィア・ブテラ(『スター・トレック BEYOND』『キングスマン』)
- 監督:ザック・スナイダー(『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』)
アクションと、腕っぷしの強い女性が大好きなbeersyです!
Netflix配信限定ながら、公開前より大きな話題を読んでいた本作。
全2部構成の巨大スペクタクルです!
この記事では、Netflix映画『REBEL MOON:パート1 炎の子』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
Netflix映画『REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者』をネタバレ解説。終わっていなかった脅威!レルズと村民達が立ち上がる。
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『REBEL MOON:パート1 炎の子』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
ザック・スナイダー監督が構想20年、監督人生のほとんどをかけて作り上げたという超大作が生まれました!
黒澤明監督の名作『七人の侍(1954年)』から着想を得たそうです。
パート1では、主人公のコラが「第二の故郷」と呼んでいる、平和で温かい農民達が暮らす星「ヴェルト」が「マザーワールド」に侵略され、コラが農民達を守るために立ち上がり、共にマザーワールドを倒す為の戦士達を集める…といったストーリーが展開されています。
そのためちょっと物足りないというか、もちろん戦闘シーンはあるのですが、カタカナの説明が多いな〜と、頭を使う事が多い印象でした。(次々と出て来る名前が覚えられない…)
こまごまと考えないといけないところはありますが、おおまかなストーリーはなんとなく理解出来るので、SFが好きな人にはピッタリだと思います。
なんならもう『スターウォーズ』に非常によく似ている作品だと言っちゃいます。ザック版スターウォーズとでも申しましょうか。笑
変わり者達が集結して一致団結する…という点においては、上で挙げた『七人の侍』を彷彿とさせますが、他に『特攻野郎Aチーム』や『スーサイド・クワッド』のようなワクワク感がありました。
ちょっと残念だったのが、その肝心な仲間達がコラと共に戦う理由が、イマイチ掴めなかった事です。
なんでそれで命をかけた戦いに参加出来るの?と、違和感を感じる事がチラホラありました。
そして、SF映画の醍醐味である戦闘シーン。もちろん大迫力で、ものすごい技術とお金をかけてるな〜と製作陣の並々ならぬ気迫は伝わって来ましたが、これみよがしなスローモーションが多く、せっかくの臨場感が薄れてしまったかな…という印象を受けました。(それがザック作品の醍醐味な気もしますが;)
でも壮大な音楽を始め、主演のコラ役、ソフィア・ブテラのアクションなどは最高!
『キングスマン』では不気味な悪役・義足の剣士を演じていましたが、本作では根っからのヒーロー(影を背負ったちょっとブラックヒーロー)を見事に演じていましたよ♪
劇場でも限定公開するかもしれませんし、パート2も楽しみです!
以下より重要なネタバレを含みます。
『REBEL MOON:パート1 炎の子』のネタバレ
マザーワールドの侵略
千代に渡って、王の強力な統治により様々な惑星を征服して来たマザーワールド。
ある時、王と王妃が暗殺されて王家の血が途絶える。
征服から免れた辺境の地では革命がささやかれていたが、上院議員のバリサリウスがクーデターを起こす。
そして、冷酷なアッティカス・ノーブル提督を辺境の地に向かわせ、反乱軍を名乗る者達を殲滅するよう命じたのだった。
ーー
男まさりなコラは、農業を得意とする平和な辺境の地「ヴェルト」でひっそりと暮らしていた。余所者の彼女だが、村民は温かく受け入れていた。
しかしある日、マザーワールドのアッティカス・ノーブル提督の船がやって来る。食料を納めるよう命令するが、それを断った村長は殺されてしまった。
粗暴な兵士達を村に置いて、提督は去って行く。
ーー
村の娘・サムは、兵士達の中で虐げられているアンドロイド・ジミーと会話をする。
ジミーはサムに向かって、かつて自分が守れなかった姫に似ていると話した。
サムはジミーの中に優しさを感じ、花冠を付けて温かく接した。
ーー
コラは村を捨て逃げようとしたが、サムが帝国軍の兵士に乱暴されそうになっているのを発見する。
見放す事が出来ず、兵士達と戦い始める。最後には、花冠を付けたジミーも加勢し侵略した兵士達全員が死んだ。
こうなってしまっては、もう戦争をするしかない…。
そして、村人の1人であるガンナーと共に、マザーワールドと戦う兵士集めの旅に出るのであった。
コラの「普通に生きられない」という苦しい胸中が描かれており、彼女のミステリアスな生い立ちがとても気になりました。
か細い女性の、突然のアクションには胸が踊りましたね!
そして不思議なジミーの存在。正義のキャラになりそうな予感ですが、旅には参加していないので果たして…?
同じく危険を冒してサムを助けようとした、1人の兵士の今後も気になります。
コラと共に立ち向かう仲間達
コラは旅の最中に、過去についてガンナーに話し始める。
彼女は9歳の時、故郷がマザーワールドに侵略され破滅するも、何故かバリサリウス将軍に助けられた。
そして1人の強力な兵士として育てられ、恋人の戦死を乗り越えながら18歳にして士官となる。
その後は王室近衛兵に昇進し、「命を与える力」を持つイサ姫を守る事となった。
ーー
旅の最中、コラとガンナーは5人のアウトロー達に出会う。
酒場では、盗賊で金にがめつい宇宙船パイロット・カイ。
砂漠では、巨大な獣を手懐けた元王子・タラク。
街では、復讐に燃える剣士・ネメシス。
闘技場では、酒に溺れている伝説の指揮官・タイタス。
そして最後に辺境の惑星では、最強傭兵軍団の姉弟リーダーの弟・ダリアン。
皆がコラの誘いを受け仲間となった。
あまり書く事がないというか、「あっもう仲間になるのね?」と、うす〜い印象だった中盤。
同じ展開の繰り返しでちょっとダレてしまった上に、「仲間になる理由」が少々弱いので、もう少し掘り下げたほうが感情移入出来たと思います。
しかし、タイタス(ジャイモン・フンスー)と、ダリアン(レイ・フィッシャー)は筆者も好きな名アクション俳優なので、活躍が楽しみです!!
提督との対決
カイが盗賊の最後の仕事をさせてくれ、とコラ達に頼む。
実はそれは金に目が眩んだカイの罠であり、コラと仲間達はアッティカス・ノーブル提督に囚われてしまった。
間一髪のところ、ガンナーの機転でコラ達の拘束が解かれ、激しい戦いが始まる。
命をかけた戦いの中で、カイとダリアンが死んでしまう。
しかし最後にコラが提督を殺し、マザーワールドに打撃を与える事に成功した一行はヴェルトへ戻って行く。
そこには、花冠ではなく鹿のツノのようなものをまとった、ジミーの姿があった。
ーー
死んだと思われた提督が、バリサリウスの一味によって蘇る。
提督に、「アースレイアス〝スカーギヴァー〟(コラ)を見つけました」と報告を受けたバリサリウスは、娘を生かして連れ帰って来るよう命じる。
しかしその他の反逆者達は、1人残らず殲滅するように厳しく命じたのだった。
まさかの!レイ・フィッシャー死んじゃった!!カイ(チャーリー・ハナム)が裏切ったのも本当に驚きました。
パート2まで主要キャラとして活躍すると思い込んでいたので、良い意味で裏切られました。
しかし、ダリアンには姉さんのデブラ(クレオパトラ・コールマン)がいますので、次回作へのドラマに繋がりそうですね。
そして、不気味なジミー。
立派になった姿に見えますが、それが味方なのか敵となり得るのか、最後まで非常に気になるキャラでした!!
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トランスフォーマー
巨匠・マイケル・ベイ監督が贈る名作『トランスフォーマー』シリーズ。
とにかく壮大なスケールで描かれた、人間とロボットの戦いに手に汗握ります!!
『トランスフォーマー』を観る方法
パシフィック・リム
謎の巨大生命体と巨大ロボットの戦いを描いた、SFアクション『パシフィック・リム』。
単純明快なストーリーで、頭を使わず子どもとでも楽しめる映画です!