2024年8月1日に公開されたNetflixドラマ『君に届け』
一世を風靡し、アニメや実写映画化までされた、別冊マーガレットの漫画。
原作者は椎名軽穂先生。
本作はアニメのシーズン3で、爽子と翔太が恋人同士になった後のストーリーが描かれています。
『君に届け』も全巻揃っているbeersyです!(夫のほうがハマっている)
今シーズンは、爽子と翔太だけではなく、あやね、千鶴のストーリーもてんこ盛りで大満足でした♪
この記事では、ドラマ『君に届け』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『君に届け』の評価&感想
- 感動度
- 5
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
シーズン2から13年…もう描かれないのかと思っていたシーズン3が公開されました!
漫画で言うと18巻までの話が制作されており、あやねと千鶴のラブもしっかりと描かれていますよ。
特に千鶴と龍の過去ストーリーには号泣!!
爽子と翔太が付き合って終わり…ではなく、周りのキャラクターのストーリーもしっかりと練られているのが、本作の魅力ではないかと思います。
椎名先生が、一人一人を大切にしている事がよ〜く分かりますよ。
また、ED映像が全5話全部別バージョンなので、最後まで君届を堪能出来る!!
そして本作は、実写映画も素晴らしいのでぜひ観ていただきたいです♪
以下より重要なネタバレを含みます。
『君に届け』の主要キャスト
役名/声優(説明)
黒沼爽子/能登麻美子(暗いキャラで「貞子」と呼ばれていたが、徐々にクラスメイトと打ち解け今では人気者に。家族想い)
風早翔太/浪川大輔(爽やかで明るく人望が厚い。爽子に惚れ込んでいる)
矢野あやね/沢城みゆき(大人びてるセクシーな女子高生。爽子の親友)
吉田千鶴/三瓶由布子(無鉄砲で男勝りな性格。こちらも爽子の親友)
真田龍/中村悠一(千鶴の幼馴染み。無口だが熱い野球少年)
三浦健人/宮野真守(チャラいナンパ男で、誰にでも優しい。爽子は師匠と呼んでいる)
荒井一市/小野友樹(「ピン」と呼ばれ慕われている、爽子のクラスの担任。野球部監督。教師らしからぬ言動が目立つが、実は頼もしい)
『君に届け』のネタバレ解説
エピソード1:嫌いになんてなるわけがないんだ
両思いとなった爽子と翔太は、初デートをドキドキしながら楽しむ。
爽子は翔太に、携帯に付けるストラップをプレゼントした。
初々しい2人を、周りは見守っていた。
ーー
終業式が終わり、夏休みが始まる。
爽子は、初めての「彼氏」がいる夏休みにドキドキしていた。
夏休みくらいハメを外してみようと思ったが、中々自然には出来ない。
勇気を出して手を繋ごうとしたが、タイミングが合わず翔太が驚いてしまう。
自分ばかり舞い上がっていると思った爽子は「嫌いにならないで…」と顔を赤くした。
しかし翔太は、これまでの事を振り返りながら「黒沼の事を嫌いになんて、なるわけがないんだ」と真剣に伝えた。
ーー
2人が手を繋いで商店街を歩いていると、偶然爽子の母・陽子に会ってしまう。
爽子はまだ、翔太の事を両親に伝えてなかったため、慌てて手を離してしまうが、翔太は真っ直ぐ前を見て「はじめまして。爽子さんと同じクラスの風早翔太と言います。お付き合いさせてもらってます!」とハッキリ自己紹介をした。
陽子はニッコリ笑い、「今日はすき焼きだから、食べにいらっしゃい」と食事に誘う。
爽子は、父・喜多男に電話をかけ「今日、お付き合いさせてもらってる風早くんを呼ぶね」と伝えたが、娘を溺愛している喜多男は無言になってしまった。
ーー
喜多男が帰宅し4人が揃った。
反対してやろうと勇んでいた喜多男だったが、翔太の人柄に触れ、何も言えなくなる。
最後には、「感情を出さなかった爽子が、学校を楽しんでいて安心した。ありがとう」と感謝を伝えた。
ーー
お盆が過ぎた頃、今度は爽子が翔太の家(スポーツ用品店)を訪問する。
ペットのわんこ・マルは、飛びつくほど爽子がお気に入り。
母の時枝は明るく快活な女性で、爽子は「風早くんそのままだ」と思い感動した。
また、少年野球チームに所属している弟・透太(通称・とた)にも会いに行く。
ちょっぴり生意気な男の子だが、翔太にそっくりだった。
そして、その野球チームの監督を務めている父・勝一郎にも挨拶をする。
勝一郎は厳格で厳しい物言いをするが、爽子はすんなりと打ち解け、翔太は驚きつつも安心した。
爽子は翔太に「風早家はみーんな、爽子の事が気に入ったみたいだよ」と言われ、まだ慣れない名前呼びにドキドキしてしまった。
甘酸っぱ過ぎる!!!
それぞれのおうちに紹介出来て、学校も家からも公認となって、益々2人の味方が増えましたね。
爽子のセリフはあざといのだけど、爽子が言うと可愛いしかないんだよなぁ…。
エピソード2:修学旅行
二学期が始まると、生徒達は修学旅行の話で持ちきりに。
カップルも増え、あやねは茂木という男子に告白されて付き合う事にした。
ーー
北幌高校2年生一同が、沖縄に到着した。
爽子は、寝て起きても友達や好きな人がいる事や、皆んなのカメラに自分が写っている事で感動する。
何をするにも特別な爽子と翔太だったが、修学旅行でかなり距離が縮まり、ついにキスをしようとした。
しかし偶然あやねが通りかかり、2人は我に帰って赤面する。
あやねも茂木とキスをしたりデートをするが、いつも無表情だった。
ーー
龍は、この関係を絶とうと思い、千鶴に「俺の好きな人はずっと千鶴だよ」とハッキリ告白する。
しかし千鶴は戸惑い、「私が好きなのは徹だから」と受け入れる事は出来なかった。
ーー
あやねは自由行動で、茂木が友人達と「付き合うのもキスも簡単だったのに、まだその先はないのか」と盛り上がっているのを見てしまう。
その輪に入って行き「真面目なやつだと思ってた」と言い放った。
茂木は平謝りするが、「もういいよ別に。でも流石に付き合う気は失せたわ」と言って、2人は別れてしまった。
あやねは、誰も好きになった事が無い自分と、恋愛に一途な千鶴・爽子の事を比べて落ち込む。
しゃがみこんでいると健人が現れ、「何かあったの」と心配されて、あやねはつい涙を流してしまった。
驚いた健人はあやねを抱きしめ、慰めた。
あやね回!!
高校生で「真剣に人を好きになった事がない」と思い悩むなんて、大人だな…。
確かに仲の良い2人がこれだけ真っ直ぐだと、冷めた自分との落差でしんどいのでしょうね。
羨ましくもあるんだろうなぁ。
健人×あやねカップルも見どころです!!
エピソード3:彼氏と彼女
修学旅行後、あやねはなんとなく健人を意識してしまう。
翔太と爽子の間にも、キス未遂事件からなんとなく距離が空いていた。
一方千鶴は、家族同然だと思っていた龍に告白された事で、今後の付き合い方に悩んでいた。
ーー
千鶴と龍は、幼い頃から家族ぐるみで集う仲だ。
2人は龍の母・哲子が作るおにぎりが大好物で、いつも並んで食べていた。
小学校に上がると、龍は少年野球を始め、翔太とも出会った。
しかし…。
龍が小学3年生の時、大雪のため自身の車で龍を迎えに行こうとした哲子が、スリップし交通事故死してしまう。
吉田家、風早家も含む多くの人が悲しむ中、龍は泣かなかった。
周りはそんな龍を見て「いつも通りで良かった」と言うが、千鶴にはそうは見えない。
そこで千鶴は、毎日不恰好なおにぎりを毎日せっせと作っては、真田家の玄関先に置き始めた。
龍は徹と共に、風早家や吉田家で夜ご飯をご馳走になりつつ、そのおにぎりも翌朝に食べていた。
ある日龍が帰宅すると、ちょうど千鶴が玄関先に現れたので扉を開ける。
すると、おにぎりを持った千鶴は突然泣き出し、龍も初めて号泣した。
まだ幼い2人は玄関先で泣きながら、抱きしめ合った。
ーー
これまでの事を思い返しながら、千鶴は「やっぱりこのままじゃ嫌だ」と思い、龍の元へ行く。
「誕生日プレゼント」と言っておにぎりを渡し、気持ちを知ってしまってこの関係が終わるのがとても辛いと伝えた。
しかし龍は、「終わらせよう」と真っ直ぐ千鶴に伝える。
千鶴は、そんな表情の龍を見るのは初めてだった。
その後は結局おにぎりを食べて帰宅しただけだったが、後日爽子は、その事を話す千鶴が女の子の表情をしていた事に気付いた。
まだギクシャクはしているが、千鶴は少しずつ龍を意識し始めるのだった。
ーー
もうすぐクリスマス。
爽子はあやねに「今年こそはパパを説得して、風早と過ごすんだよ?彼氏彼女になったんだから!」と背中を押される。
自宅で決意し、喜多男に気持ちを伝えようとすると、逆に「爽子、今年は家族じゃなくて、皆んなで過ごしていいんだぞ」と泣きながら言われる。
陽子は「いや、皆んなというか風早くんとでしょ?でも、パパ頑張ったわ!」と微笑んだ。
爽子は「ありがとう!」と抱きついて、自分から翔太を誘おうと決めた。
そして翌日、翔太に「今年は家を出られるの。だから…」と言うと、翔太も「うん、今年は一緒にクリスマスをやろう!」と言って笑った。
千鶴と龍のストーリーは、本作でどのキャラよりも濃いエピソードだと思います。
友情から愛情へ…。
2人の固い絆には涙が出るほど感動しましたし、これからもどんどんキュンが待っていますよ!
エピソード4:クリスマスパーティー
一緒にクリスマスを過ごす約束をした翔太と爽子だったが、クラスでは24日の夜にクリスマスパーティーが計画されている。
爽子は皆んなに誘われた事が幸せで、翔太、あやね、千鶴も一緒ならなお嬉しいと幸せを噛み締めていた。
一方で、翔太は何かを思い悩み爽子にそっけない態度を取り始める。
爽子は「何か悩みでもあるの?」と手を握って聞いてみたが、手をおろされ「なんでもない」と拒絶されてしまった。
ーー
健人はあやねをロックオン。
歯の浮くようなセリフを言って、あやねに猛アプローチしていた。
流石のあやねも、動揺する。
ーー
翔太と健人が街中で偶然会い、お茶をする。
健人は、翔太が「爽やかな風早翔太」というレッテルを貼られていて、それゆえに彼が自分を出せずに苦悩しているのだと知った。
また、爽子は「貞子」というレッテルを貼られていたので、2人は似ているな、互いにそんな事は思ってないのに…と思いつつ別れた。
ーー
あやねは爽子と帰宅途中、「真っ直ぐに人を好きになれる、ちずと爽子が羨ましい」と呟く。
自分は誰も好きになれないし、だからそんな自分を好きになってくれる人はいないと思うし、健人がああやって来てくれると、自分がどうしたいのか分からなくなって戸惑う。
そんな心の内を明かすと、爽子は涙しながら「そんな事ないよ。皆んなあやねちゃんの事大好きだよ」と伝える。
爽子にとっては憧れで大切で大好きな友達が、「自分が愛されない」と悩んでいる事にショックを受けたのだ。
そんな爽子を見てあやねはとても嬉しかったが、やはり同性には埋められない何かがあって、満たされず、そんな自分は最低な奴だと思う。
「ダメだ、健人は楽な道。いい奴だから、ダメ…」と自分に言い聞かせたのだった。
ーー
クラスのクリスマスパーティーがカラオケで行われる。
千鶴は、龍のために選んだリストバンドをプレゼントし、照れながらも良い雰囲気に。
一方翔太は、周りの世話などをして中々爽子の隣に座らず、相変わらず避けている様子だ。
そんな状況を爽子は寂しく思っていたが、店に現れたピンに「言いたい事は言え」と説得され、勇気が湧いた。
ーー
健人は、偶然茂木に会い「あやねちゃんと付き合ってたんだよね?」と話をする。
すると茂木は「矢野さんは大人だから、全然平気そうで良かったよ」などと言ってヘラヘラ笑ったため、健人は「平気なわけないだろ!」と激怒し殴りかかった。
しかし、居合わせたピンに「やめとけ」と諭され、店員に見つからないよう非常階段口へ向かう。
爽子はあやねを呼んできて、健人の想いを見せようとした。
茂木はあやねに「ごめん。俺やっぱり酷かったよね。でも、矢野さんを綺麗でいいなと思ったのは本当だから」ときちんと謝罪する。
あやねも「もういいよ、ありがとう」と伝え、健人の後を追った。
ーー
健人を見つけたあやねは、痛めた彼の手を握り「痛かったよね?バカだね…」と言って涙を流す。
すると健人はあやねを抱きしめ、「大好きだよ。人を好きになった事が無いなら、俺を好きになってよ!不器用でお人好しなあやねちゃんを、俺が大事にするから…」と訴えた。
あやねも泣きながら、健人を抱きしめ返すのであった。
茂木君、高校生の男子にいそうな感じではあるのですが、根っから悪い子では無いんですよね。周りの友達も。
殴られながらも自分の非を認めて、きちんと謝れるのって中々出来る事ではないと思います。
全視聴者が、あやねの幸せを願う回だったはず…!
エピソード5:幸せなひととき
ピンの乱入で、クリスマスパーティーが終了する。
翔太もピンに背中を押され、爽子ときちんと話をしようと決意した。
そして、翔太が誘い2人でクラスの皆んなと離れ歩き出す。
ーー
2人きりでの帰り道、爽子は健人に言われた「風早の前で5秒目をつむる作戦」を決行する。
しかし翔太はそれを受け止める事はしなかった。
爽子は「嘘つき。次にこれをされたら、我慢出来ないって言ってたのに」と言って号泣する。
翔太はハッとして爽子に何度もキスをして、「大好きだよ!好きなんだ。きちんと話させて欲しい」と謝った。
ーー
爽子は家に「遅くなります」と連絡し、風早も電話口に出て喜多男に了承を得る。
カフェに行き、翔太は「俺は、黒沼が思ってるような人間じゃ無い。理性なんてすぐに吹っ飛ぶ。大事にしたいけど、その方法が分からない。でも、爽子を不安にさせてまで悩む事じゃなかったよね」と胸の内を伝えた。
初めて桜の木の下で出会った時から爽子を想っていた事、自分に自信が無いという事も正直に話す。
爽子は涙を流しながら「喧嘩しても、間違ってても風早くんとならいいの…」と返答した。
互いの想いを再確認し合った2人は、手を繋いで帰宅した。
ーー
翌日、あやねと千鶴が爽子の家を訪問し、昨晩あった事を報告し合う。
爽子は翔太とのすれ違いが解決した事、あやねは健人と付き合った事、千鶴は龍にバラのプリザーブドフラワーをもらったと話した。
そんな中、陽子がお昼ご飯を用意し、女子トークに混ざろうとする。
話の流れで、翔太、龍、健人も黒沼家のクリスマスパーティーに呼ぶ事になった。
ーー
喜多男が帰宅すると、翔太は「昨日は遅くなってすみませんでした」と謝罪しに行く。
喜多男は翔太を見つめ、「真面目なお付き合いをしているなら、それで良い」と言った。
和気藹々としたリビングでは、皆んなで初詣に行こうという話が出ている。
しかし爽子は、「昨日門限を越えた夜の時間をもらったから、大晦日は家で蕎麦を打って家族で過ごそうと思ってるの」と断った。
それを聞いた喜多男は、「初詣は皆んなと行って良いぞ」と言うが、爽子は「無理してないよ。私がそうしたいんだよ。お蕎麦、美味しくないかもしれないけれど、食べてね」と言ってニコリと笑った。
その夜、喜多男と陽子は爽子のアルバムを見返しながら「いつの間にか、大人になったんだな」と娘の成長を噛み締めていた。
爽子は、大好きな人や友達、家族と共に過ごす幸せを噛み締め、眠りについた。
原作はここからまだ続きますが、とても綺麗な終わり方でした。
1番幸せなカットかもしれません!
初々しい高校生たちの真っ青な青春、アラフォーの筆者には眩しすぎる…。
アニメはシーズン3完結で良いと思いますが、続編はいかに??