2024年6月5日に公開された、韓国映画『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』
亡くなったり、意識を取り戻さない人と、ビデオ通話で話が出来る。
それが仮想空間サービス「ワンダーランド」
現実と非現実世界で生きる者達の、温かく切ない、SF・ロマンス・ヒューマンドラマ。
最近どっぷり韓国ドラマにハマっているbeersyです!
これは泣ける系のストーリーか…?と思って視聴しましたが、
なんとも言えない温かさに包まれ、幸せを感じました。(もちろん泣いた)
家族、大事にしようっと…。
この記事では、映画『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』の評価&感想
- 感動度
- 5
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
かなり有名どころの俳優さん達が共演した話題作!
コロナ禍で公開が伸びてしまい、前評判が高過ぎて評価はマチマチだったらしいですが…。
登場キャラのストーリーがそれぞれ進められて行くスタイルで、最初は混乱しますがそれが見事に融合して行くんですね。
温かく、切ない愛の形がじんわりと心に広がって行くような作品です。
美しい音楽や、主役級の俳優さん達、またリアルな仮想世界の描写など、魅力がたっぷりと詰まっていますよ!
ぜひ、大切な人と観ていただきたいオススメの映画です。
以下より重要なネタバレを含みます。
『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』の主要キャスト
※役名/俳優名(キャラ説明)
バイ・リー/タン・ウェイ(韓国在住の中国人。幼い娘を遺し、病死してしまう)
ジョンイン/ペ・スジ(CA。容姿端麗でモテるが、心にはテジュしかいない)
テジュ/パク・ボゴム(ジョンインの恋人。仮想空間とリアル、両方で登場)
ヒョンス/チェ・ウシク(ワンダーランドのスタッフ。ひょんな事から、生き別れた父に出会う)
ヘリ/チョン・ユミ(ワンダーランドの開発者。亡くなった両親に会いたい一心で、このサービスを立ち上げた)
ソンジュン/コン・ユ(謎の男性。実は…?)
『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』のネタバレ
仮想空間サービス「ワンダーランド」
仮想空間サービス『ワンダーランド』は、亡くなったり昏睡状態に陥っている人と会話が出来るAIサービス。
人々は、それが作り出されたものだと知りながらも、ただその人に逢いたくて通話をする。
一方、仮想空間内で作られた仮想人間は、自分の世界が本当の世界だと思い込みながら生きていた。
バイ・リー
韓国在住の中国人・バイ・リーは病に倒れ、幼い娘のジアを遺す事が気掛かりで、死ぬ前にワンダーランドに登録。
世界を旅する考古学者として、遠方から娘に電話を掛けているという設定だが、仮想人間のリーはそれがリアルだと思っている。
娘のジアは、母親が死んでいる事に気付かずに、スマホの画面に映るリーとの会話を楽しんでいた。
しかしリーの母親は、孫と亡き娘を通話させながらも思い悩み、ワンダーランドに解約を申し出る。
ジョンイン
CAのジョンインは、現実には昏睡状態に陥っている恋人・テジュとワンダーランドで会話をしている。
仮想人間のテジュは宇宙飛行士であり、宇宙と地球で会話をしているという設定だ。
しかしある日突然、現実世界のテジュが奇跡的に目を覚ます。
喜んだのも束の間、脳に深刻なダメージを負っている彼は、ぼんやりしていたり熱湯を手にかけてしまったりと、「普通」の行動が出来なくなっていた。
ヒョンス、ヘリ
ワンダーランドのスタッフ、ヒョンス。
先輩でワンダーランド開発者のヘリと、孫を亡くした女性や、余命わずかな男性・ヨンシクの元へ行き、ワンダーランドの登録の手助けをする。
しかし、ヨンシクの写真を確認している時に、ヒョンスは自分の母親が写っている事に気が付く。
彼は、ヨンシクが出て行った父親だと確信し会いに行ったが、すでに亡くなっており仮想人間の姿になっていた。
それぞれの物語が動き始めました。
仮想人間の姿がリアル過ぎて、本当にのめり込んでしまいそう!
でも、やはり色々な葛藤や弊害が出て来るものですね。
このあたりの心情も、理解できるような気がします。
それぞれの転機
バイ・リー
リーは、旅先で出会ったソンジュンという男性に、「母親が何かを隠している」と打ち明ける。
実はソンジュンもまた仮想人間で、現実世界のヘリに「リーの母親が解約を申し出た」と聞かされ、不安定なリーの事を監視していたのだ。
リーの母親は、「ママのところへ行く」と言ってきかないジアに困り果て、リーに「故郷へ帰る。あなたはこっちに帰れないでしょ!?」とあたってしまう。
さらにその後、故郷に移住しようとしたが、空港でジアが行方不明になり、たまたま通話をかけて来たリーに責め立てられ「娘ヅラしないで!」と怒鳴った。
その瞬間ワンダーランドのサービスは終了され、通話は切れていた。
何も知らないリーは、娘が待つ家に帰ろうとするが、どうしても辿り着く事が出来ず竜巻に襲われる。
途中ソンジュンに助けられ「夢だと思えば本当になる」と言われ、強く娘を想った。
ジョンイン
体調の良くないジョンインをよそに、現実のテジュは勝手に家に知らない人を呼び、パーティーをしている。
ジョンインは呆れ果て、「もっと思いやってよ!」と怒ってしまった。
さらに、テジュがボヤを起こしてしまい、刑事に放火を疑われる。
予測不能な行動をする彼に疲れたジョンインは、ワンダーランドのテジュに癒しを求めていた。
しかし、ジョンインは仕事前、搭乗口に現れたテジュと再度口論してしまい、仮想人間のテジュを見せ「ごめん。あなたに逢いたかった」と、ワンダーランドに登録していた事を打ち明ける。
テジュは呆然とし、バルセロナへ向かうジョンインを見送った。
ヒョンス、ヘリ
リーの仮想空間が乱れ、ヘリと共に対応に追われる。
ヘリは「リーが何かをしたいようだから、させてあげよう」と提案し、危険を承知でネットワークを再開させた。
リーとジョンイン、テジュが切なくて…。
仮想人間側も、自分をリアルだと思っているからこそ観ていて辛い。
個人的にこの設定は神だなと思いました。
未来へ
仮想空間が乱れ、テジュやヨンシクなど他の空間まで歪んで行く。
また、現実世界でも通話障害が起こっていた。
そんな中、現実のテジュのスマホにリーから「娘を探して欲しい。必ず行くから待っていてと伝えて」と電話がかかって来る。
前を見ると、滑走路に忍び込むジアを見付けた。
滑走路に出たジアは、作業車に轢かれそうになるが、間一髪テジュが助け「お母さんが待っててと言ってたよ」と伝える。
無事にリーの母親も合流したが、ジアはテジュの言葉を信じ母親が来るのを待とうとした。
ーー
観念したリーの母親は、ジアにスマホを渡してリーと通話させる。
すると、リーが(現実には見えないが)2人の目の前に現れ、「ジア、ママは死んだのよ」と打ち明けた。
そして母には「たくさんの借りは来世で返す。今度はお母さんが私の子どもになってね。それまで元気でいて」と言って別れを告げた。
その後空港でソンジュンに会い、「長旅なのかな?」と聞かれ「あなたと同じよ」と言って立ち上がる。
リーは晴れやかな表情で、ゲートへと向かった。
ーー
ジョンインもまた、現実のテジュを愛そうと決意し、ワンダーランドを解約する。
仮想人間のテジュは「今から帰るよ」と言いながら、宇宙船から地球へと落ちて行った。
ーー
ヒョンスは、自分の母親とワンダーランドのヨンシクを会わせる。
仲良く話す2人を、笑顔で見ていた。
リーも、ソンジュンのように仮想空間の監視役となったのでしょうか。
となると、ソンジュンにも何かの過去があったのかもしれませんね。
しかし仮想テジュが可哀想過ぎて!!
かなりモヤモヤしましたが、致し方ない事だったのか…。
全体的にふわ〜っとしている作品なので、深く考えず視聴する事が出来ました!
『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』が好きな人にオススメの映画
映画『ワンダーランド:あなたに逢いたくて』のような、温かくて切ないファンタジー・ロマンスムービーをピックアップ!
今夜、ロマンス劇場で
筆者が好きなファンタジー映画トップ10には入る、笑いあり涙ありの名作!
ラストにはもう嗚咽を漏らして泣きましたよ…。
綾瀬はるかさん、坂口健太郎さんの共演、そして柄本明さん、西岡徳馬さん、竹中直人さん、北村一輝さん、本田翼さんなど、豪華な俳優陣が揃っているのも魅力的です!