2024年9月6日に公開された、Netflix映画『レベル・リッジ』
微罪で捕まったいとこの保釈金を支払うため、とある街に来た男。
しかしそこは、警察によって腐敗した街だったー。
元特殊部隊で礼儀正しい軍人が、そんな悪人だらけの警察にキレるアクション・スリラー。
主演：アーロン・ピエール（『ライオン・キング』『オールド』）
監督：ジェレミー・ソルニエ（『グリーンルーム』）
アクションムービーが大好物のbeersyです！
公開されるや否や、上位にランクインし続けた本作。
主演のアーロン・ピエールの魅力がたっぷりと味わえる、刺激的でクールな映画でした！
この記事では、Netflix映画『レベル・リッジ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します！
『レベル・リッジ』の評価＆感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
映画が観客の心にどれだけ響くか、感動の深さや涙の数を評価する。
物語の複雑さや、観客が考えるきっかけを与えるか、推理や考察が必要かなどを評価。
何度も見返したくなる魅力があるか、2回目以降に新しい発見や解釈ができるかを評価。
期待を裏切る展開、驚きのエンディング、斬新な演出など、映画全体のサプライズ要素を評価。
人々の間でどれだけ話題になるか、SNSでのシェアや友人・家族との会話のタネになるかを評価。
Loading ...本作の魅力は、とにかく主人公のテリー！
スタートからとんでもなく理不尽な事をされるのですが、常に礼儀正しく冷静で表情を崩しません。
そして実はめちゃくちゃ強いというのも高ポイント…。
無骨で真っ直ぐな人間と、驚くほど腐っている警察との対比が面白いです。
テリーはサマーという女性と力を合わせるのですが、変にラブ要素が無いのも見やすかった！
コメディ要素もほぼ無く、終始クールで渋さを感じるストーリー仕立て。
しかもテリーは根っからのヒーローでは無い。ちょっと心の弱さを見せるところが人間らしい。これがまた良い。
最後はスカっとしますし、アクション好きならぜひとも観ていただきたいです♪
また、主演のアーロン・ピエールは、実写版『ライオン・キング』でムファサの声優を担当していたお方。
筋肉ムキムキ、端正な顔立ち、吸い込まれるような美しい色をした瞳…。
そして本作で魅せた柔術で、筆者の心のアクションスター図鑑にアーロン・ピエールが載りました。
しかしながらまだ出演作は少ないので、これから飛躍しそうな予感です！
以下より重要なネタバレを含みます。
『レベル・リッジ』のネタバレ
奪われた保釈金の行方
元海兵隊員のテリー（演／アーロン・ピエール）は、いとこ（演／C.J. ルブラン）の保釈金を支払うため、自転車で裁判所へ向かっていた。
しかし突然地元の警官に捕まり、その金を「麻薬取引に使用された疑いがある」と難癖を付けて押収されてしまう。
裁判所へ行き金を奪われた事を話すが取り合ってもらえず、書記官秘書のサマー（演／アナソフィア・ロブ）だけが話を聞いてくれた。
ーー
テリーのいとこであるマイクは、今回麻薬の不法所持で捕まっているが、以前大物ギャングが犯した殺人事件の情報を裁判で証言し、前科を取り消してもらった。
そのため刑務所に入ってしまうと、そこにいるギャング達から酷い報復を受ける恐れがある。
それを聞いたサマーは、「麻薬カルテル対策という名目で、バーン署長（演／ドン・ジョンソン）が軽犯罪を犯した市民から金などを没収し、着服しているらしい。訴訟する事も出来るけれど、倍のお金と時間がかかる」と、警察の裏事情を明かし、協力してくれる事となった。
テリーはバーン署長の元へ行き、保釈金の返還を求める。
バーンは突っぱねつつ、しつこいテリーに「いとこに会わせてやる」と言ったが、約束の時間に行くとすでにマイクは移送されていた。
テリーは護送者を自転車で追いかけ窓を叩き、マイクに「証人保護プログラムを申請しろ！報復されるから、目立たないように！」と助言し、グータッチを交わして別れた。
ーー
その後テリーは、馴染みのある中華レストランオーナーのリューに金を貸してもらう事に。
リューは快く引き受けてくれたが、バーンに気付かれ金庫を差し押さえられてしまった。
怒ったテリーはバーンに会いに行き、部下のエヴァン（演／デビッド・デンマン）共々得意の柔術で戦い拘束する。
実は彼は、ただの海兵隊員ではなく柔術の達人だったのだ。
そして部下のジェシカ（演／ザネ・ジェー）に倉庫の鍵を開けさせると、大量の武器や金が置いてあるのを発見する。
テリーは奪われた保釈金を手に入れ、裁判所へ行き支払いに行った。
あからさまな黒人差別。
実際に問題になる事が多いみたいですが、テリーは本当に何もしていない（横断歩道を一時停止しなかっただけ）なので、早速この街の警察の闇がダークに描かれていました。
それでもマイクを心の底から想っているテリー。
二人の絆がどれだけ強いのか、もう少し知りたかったな。
汚いやり方
保釈金を支払った直後、エヴァンらが突入しテリーは逮捕されてしまう。
その後バーンはテリーを病院に連れて行き「君のいとこは移送先の刑務所で、滅多刺しにされたらしい。君は金を受け取ってこの街を出るか、30年の実刑を食らうかを選ぶんだ」と吐き捨てた。
テリーは亡骸となったマイクと対面し、号泣する。
ーー
サマーが車で、テリーを迎えに来た。
そして車の中で「保釈スケジュールが一致していないリストを見つけたの」と言って、テリーに街の弱者が食い物にされている事を打ち明ける。
テリーは「俺は世直しをしに来たんじゃない」と協力するのを断り、バーンに屈して別の街に降り立った。
しかしその夜、サマーは何者かに薬物を打たれ、テリーに電話をして助けを求める。
駆けつけたテリーに「引っ越した方が良い」と言われたサマーは、「昔義理の父の芝刈り機を質に入れた際、訴えられて、待ち構えていたように夫に離婚届を出されて娘も奪われた。」
「お金が無く抗えないまま、芝刈り機には除雪パーツが付いていたため、重窃盗罪に。判事は同情してくれて、全てを隠し裁判所で働かせてもらったけれど、病院に行けば通報され、過去が暴露されたらもう司法試験は受けられないし、親権も取り返せなくなる」と苦しい状況に立たされている事を告白した。
「何も無かったかのように出勤するわ」と諦めたように言うサマーに、テリーは「それでいい。火に油を注がず、娘の事だけを考えろ」と言って見送る。
しかしサマーが裁判所に着くと、通報が入ったらしく、薬物検査をさせられてしまい号泣した。
ーー
サマーと別れたテリーが車を走らせていると、エヴァン達の襲撃に遭い肩を撃たれてしまう。
どうやら口封じをするために来たらしい。
テリーはなんとか逃げ出して、リューの中華料理店に行った。
そしてサマーにも危険が迫っていると思い、隠れている店の場所を伝え落ち合う事に。
中国人で、朝鮮戦争の衛生兵だったリューに手当をしてもらいながら、テリーはバーンの悪事についてサマーと話し合った。
勾留期間が操作されていると知っただけだが、このままだと二人とも殺されてしまう。
テリーはマイクのためにも、立ち向かう決心をした。
いやいやいやいや、薬を打つなんてとんでもない事を…！
あまりにも胸糞過ぎて言葉を失いました。サマーの夫も酷いし。
テリーが心折れるのも分かります。
全く味方がいない状況だったので、リューさんの存在にはホッとしました。
でも、なぜ彼と知り合ったのかも、もう少し突っ込んで欲しかったです。
証拠
テリーとサマーは、サマーの友人、そして判事から話を聞き出す。
数年前、警察の違法捜査によって死人が出てしまい、裁判で和解したため街は財政難に陥った。
警察は保険加入も出来なくなり、判事は州警察に任せようとしたが、バーン達は警察を維持するため、微罪人から押収したものを借金の返済などに回していた。
逮捕時の暴力など、警察側に問題がありそうな場合は罪人を微罪に格下げし、州ではなく街の裁判所扱いにする。
そうなると公選弁護人が付かずに保釈請求が出来ない。そして微罪でも90日間の勾留になるよう操作した。
それは、証拠となる警察のドライブレコーダーが、90日以内に申請が無ければ消去されるからであった。
テリーはそのドライブレコーダーに、マイクの死に関する証拠が残されていると考え、保管されている裁判所へ向かう事に。
サマーには娘の事があるから降りても良いと伝えたが、サマーは「この街に骨のある奴はいないから、私は娘に骨のあるところを見せたい」と言って覚悟を決めた。
ーー
テリーとサマーは裁判所に忍び込み、ドライブレコーダーのSDカードを手に入れて火を放つ。
その後サマーはテリーと別れ、尿検査のサンプルを持ち出そうとするが、バーンの手下に捕まってしまった。
そこでテリーは、警察にSDカードとサマーの交換を申し出る。
警察は「レベル・リッジ」という場所を指定し罠を仕掛けたが、テリーは引っかからずに、警察署の壁を破壊して違法な押収品を公にし、バーンをビーンバッグ弾（暴徒鎮圧用の殺傷能力が低い銃）で撃ち大人しくさせた。
直後にジェシカが銃を向けて来たが、テリーは彼女がサマーに情報を漏らしていた友人だと気付き、「サマーを助けたい」と協力を仰ぐ。
しかしジェシカは途中で裏切り、テリーに銃を向けバーン達の前に出した。
ーー
サマーはまたしても薬物を打たれ、朦朧として危険な状態に陥っている。
すると一人の警官がたまらず「病院に連れて行くべきだ」と言ってバーンに歯向かうが、足を撃たれてしまった。
しかしジェシカの合図でテリーが動き、次々と警官達を倒して行く。
そして、サマーが乗せられたパトカーを奪い、バーンに撃たれた警官を乗せて逃走した。
テリーの協力者となった警官は、ナロキソン（麻薬拮抗薬）の在処を教えサマーに投与させ、「ドライブレコーダーを作動してバーン達を撮影し、トランクのハードドライブを持って逃げろ」と助言する。
ドライブレコードを再生すると、その警官が撃たれるシーンなどがバッチリ録画されていた。
ーー
バーン達が追いかけて来て、テリーの乗ったパトカーのタイヤが撃たれ万事休すとなる。
しかし、ジェシカが運転するパトカーがバーンの車に体当たりして、テリー達を救った。
ジェシカはそのまま、血を流し呆然とするバーンに銃を向ける。
そうしているうちに州警察が現れ、3人は病院まで警護される事になった。
ーー
サマーと警官が処置室に運ばれ、テリーは病院の中にある非常用のオノを持ち出す。
無事パトカーからハードドライブを取り出すと、椅子に座って大事に抱え、そっと目を閉じた。
あくまでテリーは非武装で、人を殺さない戦いで最後までやり遂げました。
一度はバーンに屈してしまいましたが、マイクの事だけでなく、サマーの命が危ういという状況も、彼を動かす力となったのでしょうね。
そしてラストにはやっと一息付いて、ハードドライブを抱きしめ目を閉じる。
マイクの事を想っていたのでしょうか。う〜ん最後まで渋いっす。
サマーとキスとかするのかなと思いきや、本当に全くラブ要素が無くて逆にスッキリしました！
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イコライザー
デンゼル・ワシントンのヒーローっぷりに心が持っていかれる！裏の顔で見せる渋さがたまらんのです。
そして、クロエ・モレッツのキュートさも、魅力的なポイントのひとつですよ！
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