2025年4月25日にNetflixで公開された映画『ハボック』
イギリスとアメリカが共同製作した、アクション・スリラー映画。
深い闇を持つ刑事は、さらなる事実に驚愕する。
次から次へと現れる敵と対峙する彼は、過去と向き合えるのか?
主演:トム・ハーディ(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ヴェノム』)
監督:ギャレス・エヴァンス(『ザ・レイド』『アポストル 復讐の掟』)

アクション映画が大好物のbeersyです!
イギリスの名俳優トム・ハーディが、哀愁のある無骨な刑事を演じる本作。
「ハボック」は直訳すると「大混乱」その名の通り頭がパニックになる、忙しい映画でした!
この記事では、Netflix映画『ハボック』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『ハボック』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
新たなアクション映画として多くの高評価を得た『ザ・レイド』を手がけた、ウェールズのギャレス・エヴァンス監督作品。
主人公は、昔過ちを犯し、それをずっと悔いて来たぶっきらぼうな刑事。
トム・ハーディ以外には考えられない…と思うほどのハマり役です。
ガチムチの肉体美が良き。かつ惨めな雰囲気も素晴らしい。
また、重要な役どころにはフォレスト・ウィテカーや、ティモシー・オリファントがキャスティングされています。
本作、とにかく最初からアクション前回で、カーチェイスあり、バイオレンスあり、火薬の臭いがして来そうなほどの銃撃戦あり!
周りが敵だらけで、もはや何が何だかよく分からず、流れ弾で死ぬキャラも多しです。
こんなにいなくなる?と思うほど、どんどん人が死んで行くので苦手な人は要注意。
ストーリーに付いて行くのに必死でしたが、行き着く暇もなく観入ってしまい、滾りました!!
以下より重要なネタバレを含みます。
『ハボック』のネタバレ
過ち
ある大型トラックを盗み出したチャーリー、ミア、ウェス、ジョニーの4人は、ヴィンセント、ジェイク、へイズ、コルテスら警官に追われカーチェイスを繰り広げていた。
それをかわそうと、ウェスとジョニーは荷台にあった洗濯機を持ち上げ、パトカーに向かって投げる。
洗濯機は運転席に命中し、中の警官・コルテスが瀕死の状態となった。
なんとかトラックをあるクラブまで運んだ4人は、三合会(トライアド)というチャイナタウンのギャングのボスであるツイ・フォンに渡そうとする。
実はチャーリーは、恋人のミアが三合会から借金をしており、それを助けるために大量のコカインが載せられたトラックを強奪したのだ。
しかし、直後に不気味な面を付けた武装集団が現れライフルで一蹴。
チャーリー達は逃げ出したが、辺りは血の海となった。
ーー
警察官のウォーカーは、娘のためにクリスマスプレゼントを買い渡そうとするが、元妻に「汚いお金は要らない」と電話で断られてしまう。
すると、チャイナタウンでギャング同士の抗争発生という通報が入り、相棒のエリーと共に現場へ向かった。
クラブ内には銃殺された人々が倒れており、コカインにまみれて絶命していたのは三合会の若きボス・ツイ。
監視カメラを確認すると、チャーリーの姿が映っていた。
ーー
ウォーカーはエリーに知らない奴だと嘘を吐き、チャーリーの父である不動産王のローレンスのもとへ行って「ギャングに手を出したら終わりだ。もう借りは返したから、あんたとは手を切りたい」と伝える。
実はウォーカーは、市長候補となっているローレンスに過去の過ちを知られており、言いなりになっていた。
ローレンスが「あの子がやるはずない。助けてくれるんだろ!」と言うと、ウォーカーは「息子を捜して引き渡すから、そしたら俺と手を切れ」と交渉。
ローレンスは「頼んだぞ」と言って承諾した。
その後、ウォーカーはツイの部下を見つけ出し、ツイを殺したのはチャーリーではなくホッケーの仮面を付けた武装集団だったと知る。
一方、ツイの母親であるクラリスは息子の亡骸と対面し、静かに復讐の炎を燃やす。
現場にいた部下・チンの周りの者達を次々と銃殺し、そのまま銃をチンの額に当てると「息子を殺した者を必ず連れて来なさい」と命じた。

復讐が復讐を呼ぶストーリー。
そしてかなり腐った役も出来るウィテカーも流石です。
ウォーカーの過去が気になりますね。一体冒頭で湖に沈めていたのは誰だったのか?
裏切り
ウォーカーは、コルテスが運ばれた病院に行く。
寝顔を見ながら「過去の誤ち」を思い出していた。
麻薬を不正に転売しようとしていたウォーカー、ヴィンセント、ジェイク、へイズ、コルテスの5人は、偶然別の潜入捜査官に見つかってしまう。
ウォーカーは「刑事仲間を傷つけたくない」と言ったが、ヴィンセントは「こいつは良い刑事だから、きっと口を割る」
と言って殺してしまったのだ。
遺体を隠滅したウォーカーは、ずっと罪の意識に苛まれていた。
ーー
ウォーカーは、防犯カメラの男がチャーリーであると隠した事が警部にバレてしまい、捜査から外される。
同時に、ローレンスの車が三合会の襲撃に遭い、ローレンスは生かされたまま拉致された。
チャーリーと逃げていたミアは、おじのように慕っているラウルにパスポートを用意してもらい、海外へ逃げようとしていた。
その情報を掴んだウォーカーはミアを見張ってクラブの中に行き、チャーリーの居場所を聞き出そうとする。
ミアは話さず突っぱねたが、クラブ内に入ってきたヴィンセント達を見て驚き「アイツがツイを殺した!途中仮面が取れたんだ」と明かした。
ウォーカーは驚きつつも平静を装い、近寄ってきたヴィンセント達に「よう、どうしたんだ?」と話しかける。
ヴィンセントが「その女に用がある。殴られたくなきゃ渡せ」と言うと、その後ろから今度は三合会の部下達がやって来た。
ーー
激しい銃撃戦となり、チャーリーもミアを助けに現れたため、ウォーカーは2人を守りながら戦う。
そして大怪我を負いながらも、3人はなんとか車で脱出に成功。
一方でチャーリーとミアを裏切ったウェス、ジョニー、そしてヴィンセントと共にウォーカーを襲ったへイズが命を落とした。
ウォーカーはエリーに電話して、ヴィンセントらが裏切っていると明かし、コルテスの元へ行って意識が戻ったら証言してもらうように伝える。
エリーが戸惑いながら病院へ向かうと、すでにコルテスはチンに殺されていた。
実は、ヴィンセントとチンが裏で繋がっており、あのトラックのコカインを奪う手筈だった。
ツイの殺害についても、チンが裏で手を引いていた。
エリーはチンと撃ち合いになるが、手錠をかける事に成功しパトカーに乗せる。
そしてヴィンセントとジェイクをおびき寄せ、3人とも銃で脅した。

コルテスまでも殺されるとは思わなんだ…しかも奥さんまで。圧倒的無慈悲ですごい。
クラブ内の乱闘も凄まじいアクションでしたね!
そしてラウル役は、ネトフリの人気ドラマ『ウェンズデー』のゴメズ役でお馴染み、ルイス・ガスマン。
ミアの良き理解者として登場しましたが、こちらもすぐにお亡くなりに…なんとなく最後まで登場し続けると思っていたので、驚きました。
過去に向き合う
自分の隠れ家に到着したウォーカーは、ローレンスに電話し「息子を助けたから早く迎えに来い」と言ったが、その電話はクラリスが持っていた。
チャーリーの居場所を知ったクラリスは部下を連れて、ウォーカーの隠れ家に行き襲撃。
息子の仇として、チャーリーをローレンスに殺させようとする。
そこへエリーがヴィンセントら3人を連れて現れ「ツイを殺したのはコイツらよ!」と明かした。
クラリスは激昂しチンを撃とうとしたが、一瞬の隙を付いたヴィンセントとジェイクが銃を奪い、またしても壮絶な銃撃戦となる。
その中で、ローレンスはチャーリーを庇って命を落とし、またクラリスやチン、ジェイクも銃弾に倒れた。
ーー
一人逃げ出したヴィンセントを、ウォーカーが追う。
ウォーカーは「殺したくない」と言ったが、悪あがきをしたヴィンセントが銃を向けたため、追いついたエリーが銃殺した。
チャーリーとミアは無事であり、エリーは警察に引き渡さず車に乗せて見送った。
ーー
ウォーカーはエリーに「俺を逮捕してくれ。お前は良い警官だ」と伝える。
エリーは「必ずお子さんに、あなたからのクリスマスプレゼントを渡します」と言ったが、ウォーカーは「いや、いい。クリスマスを汚したくない」と断るのだった。

ウォーカーは最後、生きていたのか死んでいたのか?
瞳のズームで終わったので、彼の中の後悔の念ややり切った感、絶望感すら感じ取れました。
そしてもう会えないかもしれない、家族の事を思っていたのかな…。
久しぶりに本気のバイオレンス・アクションが楽しめました!
『ハボック』が好きな人にオススメの映画
Netflix映画『ハボック』が好きな人にオススメの映画をピックアップ!
ザ・レイド
ギャレス・エヴァンス監督の名作。
こちらも過激で見応えのあるアクションを楽しめます!イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアンの本気にうっとり。
ロスト・イン・シャドー
インドネシアのアクション・クライムスリラー。
こちらは殺陣アクションも楽しめる!ゴア描写もあるので、ハボックで物足りない人にオススメです。