2024年10月30日に公開されたNetflix映画『タイムカット』
ルーシーは、殺人鬼に殺された姉の代わりに生まれた。
しかし偶然タイムマシンを見つけ、姉が存命している過去へ飛ぶ。
連続殺人鬼から姉を守る事によって、未来はどう変わるのかー?
アメリカのタイムトラベル・サスペンスムービー。
自分の老後が怖過ぎるbeersyです!
ホラー・サスペンス映画と書いてあったので、ビクビクしながら視聴。
しかしどちらかというと、サスペンス・ヒューマンストーリーが楽しめる作品でした!
この記事では、Netflix映画『タイムカット』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします。
『タイムカット』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
評価が低めだったので、正直あまり期待せずに視聴しました。
…しかし!!!
ホラーはほぼ無し、サスペンス色強く、また主人公・ルーシーが魅力的で、私はとっても楽しめました。
彼女の「未来を変える事」に対して思い悩む気持ちもよく伝わって来ましたし、会った事のない姉・サマーと打ち解けて行く様子が温かく、にっこりほっこり。
また、2003年(平成15年)平成全盛期のファッションが再現されていたり、あの時の音楽なども流れて来て、ポップな絵面も可愛くて良かった!
ラストはかなり強引で「んんん???」と疑問に思う点が多くありましたが(だから評価が低いんだろうな…)、何も考えずにサラっと終わらせたほうが、後味が良い。
サスペンス・ホラー・タイムトラベルなどは期待せず、「90分でサクっと視聴出来るネトフリ映画」として観ると楽しめますよ!
以下より重要なネタバレを含みます。
『タイムカット』のネタバレ
2024年→2003年へ
2003年4月16〜18日にかけて、スイートリーで連続殺人事件が発生。
サマー・フィールドを含む、高校生4人が犠牲となった。
20年経った今でも、犯人は捕まっていない。
ーー
2024年4月18日、スイートリー。
サマーの妹・ルーシーは、夢であるNASAのインターンに合格するが、両親には言えずにいた。
なぜなら今日はサマーの命日であり、両親は未だ心ここに在らず、ルーシーを過保護に育てているからだ。
母は食事を作らなくなり、父からも笑顔が消えている。
彼らは心の穴を埋めるため、サマーの死後、不妊治療の末ルーシーを誕生させたのだった。
ーー
ルーシーは高校の先生に励まされ、両親と食事をした際にインターンの事を打ち明けたが、案の定母は絶句し、父は「私の会社『SONR(核研究施設)』のインターンを紹介する。家から通えるし…」などと言って、良い顔はしなかった。
気まずい雰囲気が流れる中お墓参りに行くと、ルーシーは納屋の中が光っているのを発見する。
1人その納屋へ向かうと何やら装置が置かれており、突然それが作動して強い光を浴びた。
…目を開け納屋の外に出ると、現代とは違った景色が広がっている。
ルーシーは、2003年4月16日にタイムスリップしてしまった。
ーー
先生に相談しようと高校へ行くと、「物理の天才」と呼ばれているクインに出会う。
彼は同級生からいじめを受けていたが、ルーシーがそれを助けた。
そして、彼なら何か分かるかもしれないと思い、未来から来たと打ち明ける事にした。
圏外になっているスマホを見せると、クインはすんなり彼女の言っている事を信じ、未来の事を嬉々として質問する。
するとサマーが現れ、クインに「科学のノートを貸して欲しい」と話しかけた。
ルーシーは自分の素性は明かさないが、以前キャンプで出会ったのよ、と伝える。
サマーは怪しむ様子もなく去って行ったが、親友のエミーと喧嘩をしている様子だった。
おぉ〜安っぽいタイムマシン。笑
予算の都合なのか、かなり簡単な映像で拍子抜けでした。
そして、ルーシーの両親は娘を亡くしたにしてもちょっと酷過ぎる…。
NASAのインターンなんて天才少女なんだから、もっと認めてあげて欲しかった。もう家出ちゃえばいい!
殺人鬼
ルーシーとクインは、納屋にあるタイムマシンを持ち出し、クインのガレージで解体してみる事に。
すると、物質と反物質による「量子もつれ」でマシンが作動し、ワームホールが作られる…という装置だと判明した。
しかし、中にあるSONR製の反物質の量が無くなっている事に気付く。
そこでサマー(ルーシー)の自宅へ行って父の社員証を盗み、反物質を手に入れようと考えた。
また、ルーシーが「未来の悪い出来事を知っていたなら、止めるべき?」と質問すると、クインは「それはダメだ。過去を変えてはいけない」と助言した。
ーー
クインはモール内でのバイトがあるため、彼の紹介でルーシーがサマーに科学を教える事になり、両親に会う。
昔の母はサマーと料理をし、父もそれを手伝い、家の中は温かくて幸せな空間だった。
ルーシーはサマーと打ち解け、ファッションショーごっこをして楽しむ。
しかしルーシーは、サマーの親友2人(ヴァル、ブライアン)が今日モールで殺される事を知っていたため、反物質を盗むのは後回しにしてモールへ向かった。
ーー
閉店時間、モール内でクインに会うと、急いで2人がいるであろうショップへ。
しかしすでにブライアンは殺されており、ヴァルはエスカレーターで無惨に殺された。
さらに、ルーシーの悲鳴を聞いて駆け付けた警備員までもが刺されてしまう。
ルーシーが止めに行った事で、犠牲者が増えてしまった。
その後、サマーになぜモールに行ったのかと問い詰められたため、ルーシーは未来から来た事、サマーの妹である事を明かす。
かくして、クインとサマー、ルーシーは、次なる犠牲者・エミーを助けるために武器を持ち、海洋博物館へと向かった。
ーー
エミーを狙う殺人鬼はしつこく迫って来たが、4人はなんとか逃げ出す事に成功する。
そしてルーシーは、次なる犠牲者・サマーに本当の事を伝えようと思ったが、両親に「2人目の子どもを欲しいと思った事はありますか?」と聞くと「考えた事もない」と言われたため、サマーが死ぬと自分が産まれ、サマーを助ければ自分が消える事になる…と気付いた。
ルーシーは一度サマーを見捨てて帰ろうと考えたが、サマーの事をすでに姉として大好きになっていたため、再度サマーの元へ行き事情を話した。
そして「今夜私はあなたを救う。未来は明るいわ。生きてね」と伝え、2人で涙を流した。
ルーシーがサマーと意気投合したのは、必然だったのかもしれませんね。
しかし、未来を変えるとどうなってしまうのかまだ怖い。
そして、殺人鬼結構弱い??
もっと残忍なサイコパスを想像していたので、こちらに関してもちょっと拍子抜け。
未来、過去、現在
ルーシーとクインは、父の社員証を持ってSONRに忍び込む。
しかしすでに反物質がひとつ盗まれており、夜警が1人殺されていた。
タイムマシンは、殺人鬼が作り上げた?
殺人鬼は、未来の人間ー?
動揺しながら、残った反物質を持ってサマーの元へ行くと、彼女は犯人に追われている最中だった。
そこに車で突進し、間一髪サマーを助け出す。
そして、仮面が取れた犯人の顔を見て全員愕然とした。
犯人は、未来のクインだったのだ。
ーー
未来のクインは、いじめられていた事を根に持ち、またそれをサマーに笑われた事、彼女に告白したのに断られた事などから逆恨みして、サマーとサマーの親友達を殺そうと考えたと言う。
そしてタイムマシンで未来へ行き、完全犯罪を成立させようとしていたのだ。
彼は3人に襲いかかるが、ルーシーがタイムマシンに反物質を入れて完成させ、未来のクインと共に2024年へ飛ぶ。
そして揉み合いになったが、なんとか倒し、最後はナイフで刺し殺した。
ーー
クインとサマーが、ルーシーが未来に戻ってしまい悲しんでいると、ルーシーが戻って来る。
そして「殺人鬼は未来で倒した。何かが変わったのかなと思って家に行ったけれど、両親は私の事が分からなかった。それで思ったの、ここ(2003年)が私の居場所だと」と言って、サマーと抱き合った。
その後ルーシーは、サマーとクインと共に生き、新しい友達を作って、2003年のNASAインターンに採用される。
彼女は、「人生を無駄にしない」と教訓を得た。
「今」を楽しみ、愛する人を抱きしめる。
大切な親友・クインと、大好きな姉・サマーと共に「今」を楽しみながら精一杯生きるのだった。
未来を捨てて過去(今)を選んだルーシー。
タイムトラベルものではあまり無いラストで驚きましたが、もう一度人生を新しくやり直せる、そんな温かい道があって良かったと思いました。
彼女の人生はあまりにも不憫でしたから…。
しかし、NASAのインターンに合格だなんて、これから上昇のみの人生になっただろうけどなぁ。
他にも、その後どこに住んだのか、結局両親に言えないまま親無しで生きてるのか、色々疑問点はありますが、そこは深く考えず…。
ただ姉妹仲良くなって、そしてクインが殺人鬼にならなくて良かった!という、ハッピーエンドの余韻を堪能しながら視聴を終えたので、私はスッキリしました!
『タイムカット』が好きな人にオススメのNetflix映画
映画『タイムカット』よりもっとハラハラしたい人にオススメ!
タイムリープを題材にした作品をピックアップ。
デジャヴ
デンゼル・ワシントン主演のSF・サスペンス映画。
タイムリープものですが、ハラハラドキドキ、アクションも見応えたっぷりの作品です!