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『パルプ・フィクション』で流れた曲をシーンごとに紹介

とまと

『パルプ・フィクション』の挿入歌(5ドルのシェイクが来るシーン)

https://youtu.be/MWkN3akP3cU



2002年9月7日公開の映画『パルプ・フィクション』

クエンティン・タランティーノ、1つ目のアカデミー賞脚本賞受賞作品。あまりにも有名なツイストダンスコンテストのシーンやユア・サーマンが寝転がる雑誌風ポスター、数々の名画のオマージュシーンなど…全てが伝説となった90年代を代表するハリウッドムービーです。

この記事では、『パルプ・フィクション』で使用されている音楽をご紹介していきます!

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『パルプ・フィクション』で流れる曲

オープニング

Dick Dale - Misirlou

『パルプ・フィクション』のオープニング曲は、Dick Dale(ディック・デイル)の『Misirlou』です。

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やさぐれたカップルのだらだらした会話からのコーヒーショップ強盗(⁉︎)で始まるオープニング。『The タランティーノ』『映画史に残る傑作』『不屈の名作』…いやいや、言葉では説明できないカッコよさ、これこそ映画の良さですね!

(ネタバレ注意)時系列が前後するこの作品、冒頭コーヒーショプのシーンでも、良く見るとトイレ帰りのヴィンセントの背中が映っていたり、良く聞けばジュールスの声が聞こえたりとかなり凝った作りになっています。小ネタだらけのタランティーノ作品は何度観ても飽きませんね。

甘えた声のハニーバニー、銃を持った時の変貌ぶりが強烈です!Fワードを連発しながら拳銃を抜いたところで…エンジン全開、ギタートレモロで火を噴きながらの幕開けです!!

 


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ヴィンセントとジュールスの初登場シーン

Kool & The Gang - Jungle Boogie (Soul Train 1974)

Kool & The Gang - Jungle Boogie

『パルプ・フィクション』のヴィンセントとジュールスの初登場シーンで流れている挿入歌は、Kool & The Gang(クール・ザ・ギャング)の『Jungle Boogie』です。

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ジョン・トラボルタ&サミュエル・ジャクソン演じる名コンビ初登場シーン。2曲目のオープニングクレジット曲として流れていた『Jungle Boogie』は二人のカーステレオから流れていた…という流れるような場面転換から、ゴダール好きのタランティーノらしい、無意味でクールな会話劇が続きます。

ドラやホーンなど、ワイルドでゴージャスな響きが魅力の『Jungle Boogie』。踊り出したくなるファンクの名曲ですが、ヴィンセントとジュールスのリズムカルな話し方ともマッチしていて最高です!これを聴くとやっぱりチーズロワイヤルを食べたくなりますね…。

 

ヴィンセントとジュールスがアパートの廊下を歩くシーン

The Brothers Johnson - Strawberry Letter #23

『パルプ・フィクション』のヴィンセントとジュールスがアパートの廊下を歩くシーンで流れている挿入歌は、The Brothers Johnson(ブラザーズ・ジョンソン)の『Strawberry Letter #23』です。

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ヴィンセントとジュールスが車から降りて、足のマッサージうんぬん…で盛り上がっている時にうっすら聞こえてくるのがこの『Strawberry Letter #23』です。アパートの一室で流れている…という設定のようですね。

ジュールス役のサミュエル・ジャクソンは『パルプフィクション』の次に作られた『Jackie Brown』でも重要な役を演じています。アフロから(ちょっと変な)ポニーテール姿になったものの、痺れるカッコいい悪役です。そんな彼が部下を殺しにいくシーンでカーステレオから流れてくるのもこの『Strawberry Letter #23』でした!

おもちゃのピアノのようなイントロからファンクな曲に広がって、歌が入ってくる…ふざけてジョークを飛ばしていたかと思ったら、急に真っ直ぐな目を向けるサミュエル・ジャクソンのように味わい深くて印象深い名曲です。

 

ブッチがマーセルスと会うシーン

Al Green - Let's Stay Together

Al Green - Let's Stay Together

『パルプ・フィクション』のブッチがマーセルスと会うシーンで流れている挿入歌は、Al Green(アル・グリーン)の『Let's Stay Together』です。

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『Let's Stay Together』は、R&Bチャート1位はもちろん、全米ALLジャンルチャートのBillboard Hot 100でも1位を獲得したアル・グリーン最大のヒット曲です。アメリカでは誰もが知る定番ラブソングで、オバマ大統領が演説中に歌ったことも。

ブルース・ウィリス演じるブッチがマーセルスから八百長試合を持ちかけられるシーン、薄暗いランプの下で行われるやりとりは、危険な香りが漂います。が、そこで何故か流れているのが甘くセクシーなバラード『Let's Stay Together』です。スイカに塩、で甘さが増すかのように、アル・グリーンに貫禄あるマーセルスの後ろ姿(with 絆創膏)で曲の良さが引き立ちますね…!

 

ランス&ジョディ家でのシーン

The Tornadoes - Bustin' Surfboards

『パルプ・フィクション』のランス&ジョディ家でのシーンで流れている挿入歌は、The Tornadoes(トルネードズ)の『Bustin' Surfboards』です。

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全身ピアスの奥さんと金髪ロブにカーディガン姿のドラッグディーラー、ランスの家で流れているのがこの『Bustin' Surfboards』です。この売人、カート・コバーンを彷彿させますよね…と書こうと思い調べていたら、最初はカート・コバーンにオファーしていたそうです。びっくり!カートの売人役、ぜひ見てみたかったですね…。ちなみに、カート・コバーンはタランティーノの大ファンだったとか。

ソウルフルな70年代ファンクが続いていたところで、ゆるっとしたサーフミュージックのチョイス。ちょっと気が抜けていて、なんだか酔っているような浮遊感あるサウンドはクスリの売人がチョイスするBGMらしいですね。

 

ヴィンセントがヘロインを打つシーン

The Centurians - Bullwinkle, Pt. II

『パルプ・フィクション』のヴィンセントがヘロインを打つシーンで流れている挿入歌は、The Centurians(センチュリアンズ)の『Bullwinkle, Pt. II』です。

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ヴィンセントが買ったばかりのヘロインを試すシーン…ベースのイントロがめちゃくちゃクールです!芸術的に映し出される注射器やライターに妖しくてセクシーなサウンドが鳴り響きます。

激しくトリップするわけでもなく、くゆらすように静かに映像が流れていくのがヴィンセントらしくて良いですね。ヴィンセント役のトラボルタ、取り立ててイケメンという顔でもないのに、パルプフィクションでは始終セクシーでカッコいいですね!

ちなみにこの『Bullwinkle, Pt. II』パート2とあるのだから、パート1もあるのかな…と探してみたところ、アレンジが違うver.が存在するだけでした。ちなみにパート1の方がノイジーでサーフロック感が強かったです。(下記でご紹介しているので是非!)

 

ヴィンセントがミアの家に入ったシーン

Dusty Springfield - Son of a Preacher Man (Official Audio)

Dusty Springfield - Son of a Preacher Man

『パルプ・フィクション』のヴィンセントがミアの家に入ったシーンで流れている挿入歌は、Dusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)の『Son of a Preacher Man』です。

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ここでようやくミアの登場です!パルプフィクションといえば(ポスターの影響もあって)ユマ・サーマン演じる黒髪ボブのミアのイメージが強いですよね。そんなことを意識してなのか、唇…後ろ姿…足の裏となかなかミアの全体像が映されずじれったいのですが、まんまと釣られて引き込まれてしまいます。

ヴィンセントにとってミアは恐いボスの奥さん。機嫌を損ねてもいけないし、またどんなに魅力的でも間違いがあってはいけない相手…なんですが、ミアがBGMにチョイスした『Son of a Preacher Man』は(真面目なはずの)牧師の息子に誘惑された…というラブソングです…。ヴィンセントの戸惑いの表情もうなずけますね、恐るべしミア!!

 

ヴィンセントとミアがレストランに到着したシーン

WAITIN' IN SCHOOL - PULP FICTION - GARY SHORELLE

Gary Shorelle - Waitin' In School

『パルプ・フィクション』のヴィンセントとミアがレストランに到着したシーンで流れている挿入歌は、Ricky Nelson(リッキー・ネルソン)の『Waitin' In School』のGary Shorelleが演奏しているバージョンです。

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ヴィンセントとミアが訪れたレストラン「Jack Rabbit Slims」は、今でいうコンセプトカフェですが、作り込まれ具合が素晴らしいですね。小ネタの宝庫で目が離せません!

50年代の米ポップカルチャーにフォーカスしたレストランで、店内は原色系のアメリカンカラーで彩られています。受付にいた男性は1950年代の人気司会者エド・サリヴァンのモノマネをしているそうですが、マニアックすぎて私にはわかりませんでした…。

さて、このシーンで流れてくる音楽はレストランのステージで演奏されているという設定です。リッキー・ネルソンのものまねをした人物が彼のヒット曲を歌っている…というわけで、サントラとしてもカバー版が使われているのですね。

ここではせっかくなので、元ネタとなったオリジナル版について解説していきます!

 

5ドルのシェイクが来るシーン

Link Wray - Ace Of Spades

『パルプ・フィクション』の5ドルのシェイクが来るシーンで流れている挿入歌は、Link Wray(リンク・レイ)の『Ace Of Spades』です。

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5ドルのシェイク!!ヴィンセントが「バーボンも入ってないのに…?」と驚いていましたが、可愛くて美味しい甘いものに目がない人は今でも多いですよね。私も飲みたい…トップのさくらんぼが可愛すぎます。

ちなみに、世界中同じことを思う人は多いらしく、シンプルだけど美味しいバニラシェイク(5ドル)、海外のお店でもよく見かけるとか…日本でも高円寺や吉祥寺など、サブカルの聖地に行くと500円で美味しい(さくらんぼ付きの)シェイクが売られていますが…絶対意識してると思います!

このシーン、地味にギターの名曲『Ace Of Spades』が流れているので、ついつい耳が引っ張られてしまいますよね!曲の盛り上がりとミアの「Yummy...」のタイミングが最高です!

 

ヴィンセントがミアからシェイクをもらうシーン

Link Wray - Rumble

『パルプ・フィクション』のヴィンセントがミアからシェイクをもらうシーンで流れている挿入歌は、Link Wray(リンク・レイ)の『Rumble』です。

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ヴィンセントがミアからシェイクを一口もらうシーンで流れてくるのがこの『Rumble』です。実に良いタイミングで流れてきますね…!余計なことを話さないヴィンセントの渋い魅力が楽しめるシーンです。カメラワークも最高です!

『Rumble』を演奏しているLink Wray、実はレストランのシーンで最初に流れていたニッキー・ネルソンのバンドメンバーの一人でもあるんです。リッキー・ネルソンが歌った後にバンドメンバーのリンク・レイが弾いているという情景が浮かびますね…さすがタランティーノ、よく練られています!

 

ヴィンセント達がレストランでオーダーするシーン

Ricky Nelson - Lonesome Town

『パルプ・フィクション』のヴィンセントとミアがレストランでオーダーするシーンで流れている挿入歌は、Ricky Nelson(リッキー・ネルソン)の『Lonesome Town』です。

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1950年代レトロなレストランにポップカルチャーの要素を混ぜ込んんだ「Jack Rabbit Slims」、一度訪れてみたいです!クラシックカーがサブテーマになっていて、客席が車のシート仕様になっているんですね!

ウェイトレスも当時の人気スターのそっくりさん?が勤めるこのお店、マリリンモンローや怪傑ゾロなどのコスプレが気になります。ちなみに、ヴィンセントとミアのオーダーを聞いているのは50年代に人気を博した歌手、バディ・ホリーに扮したスティーブ・ブシェミです…なんと贅沢な…言われないと気付きません!

『Waitin' In Schoo』に引き続きRicky Nelson(リッキー・ネルソン)の音楽が使用されていますが、今回は原曲が使用されているようですね。

 

ミアがバーガーを食べるシーン

The Robins - Since I First Met You

『パルプ・フィクション』のミアがバーガーを食べるシーンで流れている挿入歌は、The Robins(ロビンス)の『Since I First Met You』です。

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ハンバーガーのCMかと思うほど、ハンバーガーネタが多いパルプ・フィクション。チーズロワイヤルにル・ビッグマック、スプライトで流し込むビッグ・カフナ・バーガーに続いて出てくるハンバーガーが、このミアの頼んだダーウッド・カービィ・バーガーです!

オールドハリウッドがコンセプトのレストランだけあって、メニュー名にも往年のスターの名前が使われています。ダーウッド・カービィ(Durward Kirby)は50年代の有名司会者ですし、5ドルのバニラシェイクにはマーティンルイス(Martin & Lewis)と白人コメディアンの名前がつけられていました。

ハンバーガーが置かれたテーブルにミアが着席するタイミングで流れてくる『Since I First Met You』、良いタイミングで甘いラブソングです!

 

窓からトニーが落とされた噂について尋ねるシーン

Teenagers in Love (from Pulp Fiction)

Woody Thorne - Teenagers In Love

『パルプ・フィクション』の「トニーが窓から落とされた噂」について尋ねるシーンで流れている挿入歌は、Woody Thorne(ウッディー・ソーン)の『Teenagers In Love』です。

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ミアの脚をマッサージしただけで4階から落とされた部下がいるのは本当なのかをヴィンセントが恐る恐る聞くシーン、からかうようにピュアな子供同士のラブソング『Teenagers In Love』 が流れ出します。

50年代ポップカルチャーにフューチャーしたレストラン『Jack Rabbit Slim’s』内装はもちろん最高ですが、選曲も50年代そのものでタイムスリップしたような楽しさがありますね。それにしても、スティーブ・ブシェミがせっかくバディ・ホリーの格好をしたウェイターを演じているのに、バディ・ホリーの曲を一度も使わなかったのは何故なんでしょう…いつも気になります。

 

ツイストダンスコンテストのシーン

Chuck Berry - You Never Can Tell

『パルプ・フィクション』のツイストダンスコンテストのシーンで流れている挿入歌は、Chuck Berry(チャック・ベリー)の『You Never Can Tell』です。

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もはや伝説とも言える鮮やかなダンスシーン…ヴィンセント役のトラボルタによると、ツイストをし始めたらカメラの後ろでタランティーノ監督が「The Swim! The Batman!」と指示を飛ばし、あの独特な振り付けになったそうで…監督ってすごいですね!

ツイストのステップなどはフェデリコ・フェリーニ監督の名作『8 1/2』のダンスシーンにに似ているのですが、タランティーノによればゴダールの『はなればなれに』のオマージュらしく、撮影前に役者達に見せた映像もゴダールの方だそう。(ちなみにタランティーノ、自身の会社の名前も『はなればなれに』の英題「A Band Apart」から取るほどのゴダール狂です。パルプ・フィクションのオープニングシーンでもロゴが確認できますよ!)

何度見ても飽きないこのダンスシーン!イントロが聞こえてくるだけでワクワクします!

 

ミアが自宅で一人踊るシーン

Girl, You'll Be a Woman Soon

Urge Overkill - Girl, You'll Be a Woman Soon

『パルプ・フィクション』のミアが自宅でひとり踊るシーンで流れている挿入歌は、Urge Overkill(アージオーバーキル)の『Girl, You'll Be a Woman Soon』です。

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ミアの家に戻ってきたシーン、ツイストダンスコンテストの熱が冷めないミアがチョイスしたBGMがこの『Girl, You'll Be a Woman Soon』です。変な音が印象的なギターイントロを歌うミア、とってもキュートです!

各作品間に細かいリンクがあることで有名なタランティーノ、ミアも吸っている『RED APPLE』という架空のタバコが有名です。ヴィンセントは前作『レザボアドッグス』のマイケル・マドセン演じる(カミソリダンスの)ヴィック・ベガの兄弟という設定ですし、ミアが着ているスーツは次回作『ジャッキー・ブラウン』でジャッキーがモールで買うスーツ…などの繋がりが隠されています!

知ってから見ると、色々発見できて違う楽しみ方ができますね!

 

ブッチが車で逃げるシーン

The Statler Brothers - Flowers On The Wall

『パルプ・フィクション』のブッチ車で逃げるシーンで流れている挿入歌は、The Statler Brothers(ザ・スタットラー・ブラザーズ)の『Flowers On The Wall』です。

とまと
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ブッチが車で逃げ赤信号で止まったところ、運悪くボスが横断歩道を横切るこのシーン、実はヒッチコックの映画『サイコ』のオマージュになっているんです。サイコの冒頭、会社のお金を横領し高跳びしようとしていたところでボスが横断歩道を横切るシーンからのオマージュで、カメラワークもほとんど同じです!(もちろんサイコではアクセルを踏み込みませんが…)

カーステレオから流れる『Flowers On The Wall』、あんな怖いボスから逃げる時の音楽とは思えませんが、口ずさみながら逃亡を図るブッチもなかなか肝が据わってますね。カントリー調のほっこりサウンドと、この後の惨劇とのギャップが凄まじいです…。

ちなみにパルプフィクションの翌年に公開された『ダイハード3』ではこのシーンとのリンクがチラッと出てきますよ!

 

ブッチとマーセルス乱闘シーン

If Love Is A Red Dress (Hang Me In Rags) (Acoustic Demo Version)

Maria McKee - If Love Is a Red Dress (Hang Me In Rags)

『パルプ・フィクション』のブッチとマーセルス乱闘シーンで流れている挿入歌は、Maria McKee(マリア・マッキー)の『If Love Is a Red Dress (Hang Me In Rags) 』です。

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ブッチがマーセルスに追われて逃げ込んだ質屋で流れていたBGMがこの『If Love Is a Red Dress (Hang Me In Rags) 』です。どぎついバイオレンスシーンの幕開けに軽妙な口笛が印象的です…作中では途切れ途切れにしか聞こえてきませんが、澄んだ声にソウルフルな歌い方がカッコよくて、サビではつい耳が引っ張られます!

それにしても、逃げ込んだ先がまさかこんな場所だったなんて…びっくりですよね。1993年公開の映画『フォーリング・ダウン』で出てきた古物屋も似たような最恐の変態でしたし…この頃のアメリカでそんな事件でもあったのかなぁと想像してしまいます…。

 

ブッチがマーセルスを助けるシーン

The Revels - Comanche

『パルプ・フィクション』のブッチがマーセルスを助けるシーンで流れている挿入歌は、The Revels(レヴェルス)の『Comanche』です。

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マーセルスが別室に連れ込まれるシーン…スローモーションになったところでこの『Comanche』のイントロがクールに鳴り響きます。絶体絶命のところで、この選曲にスローモーション…ふざけ方が最高です!

そして危機一髪ブッチが部屋から逃げ出し音楽も遠ざかりますが、引き返してきて武器を探し日本刀を見つけた場面で…イントロのリフが戻ってきます!カッコイイ!!

助ける義理はないのに、思いとどまって助けに戻るのがまた西部劇的でCOOLですよね…クライマックスの始まりです!

 

ブッチが恋人とバイクで走り去るシーン

The Marketts - Out of Limits

『パルプ・フィクション』のブッチがファビエンヌとチョッパーで走り去るシーンで流れている挿入歌は、The Marketts(マーケット)の『Out of Limits』です。

とまと
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ブッチがファビアンを連れて街を出るシーン…タイムライン的にはこのシーンが映画のラストシーンになりますね。ヴィンセントが主役のようで、タイムラインを追うとブッチが主役に見えてくる…メビウスの輪のような構造になってます!

ゼッドから盗んだチョッパーでモーテルから出て行くブッチとファビアンの背中が遠ざかるところで流れてくるこの『Out of Limits』、実はアウターリミッツという海外SFドラマのテーマ曲を元に作られています。「ウルトラマンQ」に多大な影響を与えた作品として知られていて、「世にも奇妙な物語」系統の元祖と言っても良いでしょう。

確かに言われてみればそんな感じがするミステリアスなサウンドですよね…この後、殺されたヴィンセントが再び登場する事を考えると…Nice選曲です!

 

冒頭とラストに登場するコーヒーショップで流れている音楽

とまと
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冒頭とラストに登場するコーヒーショップで流れている音楽『Henrik Nielsen - It's Country』は、サウンドトラックに記載はあるのですが、ご紹介できる情報が全くありませんでした…この曲について何かご存知の方はぜひコメントいただけると嬉しいです!

 

エンディング

The Lively Ones - Surf Rider

『パルプ・フィクション』のエンディング曲は、The Lively Ones(ライブリー・ワンズ)の『Surf Rider』です。

とまと
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レザボアドッグスに続いて殺し屋たちが着用するのは黒スーツに細身のタイ…タランティーノファンなら憧れる着こなしですよね。ヴィンセントとジュールスも最初はスーツでビシッと決めてたはずが、最後はご覧の通りのカレッジTシャツ。タランティーノが当時付き合っていた彼女が通っていた大学のTシャツだとか。ださかわいい…とも言い難いダサさです。

そんな格好でクールに決めるトラボルタとサミュエルジャクソン、お見事ですね。二人揃ってアカデミー賞にノミネートされるのも納得です。ジュールスが殺す前にエゼキエル書25章17節を唱えるというのは、タランティーノが敬愛する千葉真一主演の『影の軍団』から取られたアイデアです。しかもセリフの内容も実はエゼキエル書からの引用ではなく、千葉真一主演の映画『ボディガード牙』米版のナレーションからの引用だそうです。ラストのジュールスの決め台詞からのスピーチ、本当に素晴らしいですよね…。

 

筆者の感想

タランティーノの大ファンなのに、血が苦手な筆者…『パルプ・フィクション』は特にバイオレンスシーンの印象が強かったので、観るのが怖く後回しにしてました。が、案外イタタタ…となるシーンも少なかったので、タランティーノファンなら絶対見るべし!と今は皆にオススメしています!

とにかく見て欲しい以外は言うことがないので、ミニ知識を!
『パルプ・フィクション』はチープで低俗なマガジンの事を指す…なんて話はWikiにも乗ってますが、実はこの題名、ゴダールの「はなればなれに」のラストから取られているんです。ダンスシーンの元ネタになった「はなればなれに」、最後の台詞は「これで私のPulp Fictionみたいな話は終わる…」というゴダール自身のナレーションで締めくくられます。

それを知ってOPのミザルーを聴くと…よりワクワクしませんか!?


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洋画大好きライターのとまとです!好きな恋愛映画はLost in translationとJackie Brown。いやいやBleederも捨てがたい…。ちょっぴりビターなストーリーに激弱です。
音楽は「U2よりNirvanaが好き」に共感しまくるグランジ好き。アイラブコートニーラブ♡
毛布を被って映画を観るのがトマトスタイル、映画館よりお家で観たい派です!動画サブスク万歳!