2020年12月18日公開の映画『ワンダーウーマン1984』。
1984年を舞台にワンダーウーマンことダイアナが意外な再会を果たし、世界を救うというストーリーが描かれます。ガル・ガドット主演で、監督はパティ・ジェンキンス。日本の興行収入は5億円ほどでした。
この記事では、映画『ワンダーウーマン1984』で流れた音楽5曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
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『ワンダーウーマン1984』で流れた曲とは?
子供のダイアナがレースに参加するシーン
Hans Zimmer - Games
子供のダイアナがレースに参加するシーンで流れた曲は、Hans Zimmerの『Games』です。
「さぁ!」と聞こえてくる掛け声と共に曲が始まり、勢いを感じさせます。リズミカルな打楽器音と共に広がりを感じさせ、徐々に低音を混ぜて音量を上げていくのが特徴。ラストにかけても曲調を変えていきます。
ハンスジマーは1957年生まれのドイツの作曲家で映画音楽を手掛けています。『Cornfield Chase(Interstellar )』、『Time(Inception)』などが有名な曲です。
ダイアナは子供の頃、セミッシアで過ごした時のことを思い出す際に『Games』が流れます。女性の力強い歌と共にアマゾンの戦士たちが身体を張って競技をしているのが見どころとなるシーンです。
島で唯一の子供だったダイアナは大人に混じって障害物などを越えていくレースに出場。途中で遊泳、乗馬なども経て、弓矢を使って途中経過を知らせていくのがおもしろいですね。
島全体を使った競技であることから、ゴール地点に自身の順位を伝えていってダイアナが好調だとわかりますが…レースの行方に注目ですよ。
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ダイアナとバーバラがパーティーへ行くシーン
Frankie Goes To Hollywood - Welcome To The Pleasuredome
ダイアナとバーバラがパーティーへ行くシーンで流れた曲は、Frankie Goes To Hollywoodの『Welcome To The Pleasuredome 』です。
音が小刻み始まっていき、エレクトロニクスな雰囲気を感じさせる前奏に、男性の掛け声が加わっていく曲です。力強い歌声が続いていき、間奏では楽器音を主体とするのが特徴。
「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」は1980年代に活躍したイギリスのバンドで、『Relax』、『The Power of Love』などが有名な曲です。
ダイアナは人との接触を避けていましたが、職場に新しく来た女性のバーバラと食事に行くようになります。そうして2人はマックスの主催するパーティーへ。
ダイアナは真っ白で滑らかな生地のドレスを着て現れ、多くの男性の注目を浴びていましたね。ノリの良い『Welcome To The Pleasuredome 』が流れてムーディーな雰囲気も感じさせます。
そうしてバーバラも到着し、多くの人に注目される!。彼女は願いを叶える魔法の石に「ダイアナのようになりたい」と願ったことでステキな見た目に様変わりしたのです。髪にウェーブをかけ、黒のタイトなドレスを着こなす彼女に見惚れてしまうことでしょう。
パーティーでダイアナが男に話しかけられるシーン
Gary Numan - M.E.
パーティーでダイアナが男に話しかけられるシーンで流れた曲は、Gary Numanの『M.E.』です。
独特な音楽と共にドラムをリズム良く刻んでいく前奏に、特徴的な男性シンガーの歌声が続いていく曲です。エレクトロニクスな音を使っているのが特徴。
ゲイリー・ニューマンは1958年生まれのイギリスのミュージシャンで『Are 'Friends' Electric』、『Metal』などが有名な曲です。
パーティーでダイアナはマックスを探し、男たちに話しかけられる際に『M.E.』が流れていましたね。当時の流行りをパーティーで使っていることがわかります。
そんな中、マックスが見つからずイラ立つダイアナ…彼女に話しかける男も多かったことから、見知らぬ男に対しても冷たい態度を取るのでした。男に「もっと時間があれば」と言われてダイアナは少し怒りを露わにします。
ダイアナは「何も知らないくせに」と返すと男は腕時計をダイアナの手に置いた…これはスティーブが別れの直前の行動そのものだったのでダイアナは驚きました。
彼女はスティーブとの再会を魔法の石に願ったことで、他者の見た目を借りてスティーブが現れたと気付き、喜ぶ姿が印象に残ります。
ダイアナがスティーブを連れて街などを案内するシーン
Hybrid Featuring Christina Johnston - Voi Che Sapete
ダイアナがスティーブを連れて街などを案内するシーンで流れた曲は、Hybrid Featuring Christina Johnstonの『Voi Che Sapete 』です。
オペラの一つであり、女性シンガーによる高い声を響かせながら歌っていく曲です。弦楽器なども含めて穏やかな雰囲気なのが特徴。この曲は日本語で『恋とはどんなものか』といい、オペラ『フィガロの結婚』で歌が使われます。
ダイアナが目覚めるとスティーブが隣におり、好きな食べ物やコーヒーが飲めることに感動していましたね。そうして2人はずっと一緒だと言いつつキスをしますが、魔法の石について調べるために外へ。
その際にスティーブが色々な服に着替えてはダイアナにダメ出しされるのため笑ってしまいました。街ではスティーブが色々なモノに目移りするため、ダイアナが戦時中のイギリスの街に始めて来た時のことを思い出させます。
そうしてスティーブがエスカレーターに乗る際に『Voi Che Sapete 』が流れて穏やかな雰囲気が伝わってきましたね。自動で動く階段、地下を走る電車などに目を丸くするスティーブは見ていて楽しいです。
雪の降る街をダイアナが見やるシーン
Clinton Shorter - I Won’t Leave You
雪の降る街をダイアナが見やるシーンで流れた曲は、Clinton Shorterの『I Won’t Leave You』です。
幻想的な雰囲気を思わせる音楽に、女性のハミングのような歌声が少し入っていく曲です。遠くに響かせるような声と共に音楽が大きくなっていって広がりを感じさせていき、最後は静かに終わっていきます。
クリントン・ショーターは1971年生まれの映画などの作曲家であり、『ポンペイ』、『第9地区』などの音楽を制作しました。
ダイアナは雪の降る街をを歩き、子供や大人がクリスマスのイベントで賑わっていましたね。その際に『I Won’t Leave You』が流れて神秘的な雰囲気を感じさせます。
彼女はスティーブが乗り移っていた男性の姿を見かけて、一人ごとを言っているのを見つめてしまうのでした。男が着こなす服装に見覚えを感じさせつつ、笑顔で世間話をして「ハッピーホリデーズ」と言われるダイアナ…スティーブのことを思い出さずにはいられなかったでしょうね。
街では家族や友人、恋人共に楽しむ人の姿があり、ダイアナは彼らを見て人間の世界に改めて思いをはせているようでした。空を飛びつつ、町の平和を守りに行く彼女の姿を見守りながらエンディングに移ります。
筆者の感想
全てに代償はつきものであり、この世界の美しさについて改めて認識するダイアナ…真実という言葉について最初に問いかけられ、最後に彼女なりの答えに行きつくというストーリーが良かったです。
また、魔法の石を使ったマックスは全てを手に入れたかと思われましたが、息子の命が脅かされるという代償がキッカケで考えを改めるのも印象的。彼の回想や表情が印象に残るラストでした。
また、ダイアナとスティーブの再会も踏まえて映画全体を通して感動させられるシーンが多かったなと思います。壮大なサントラの曲と共に楽しめる作品でした。
サウンドトラック
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