2002年2月2日公開の映画『オーシャンズ11』。
仮釈放中の窃盗犯ダニー・オーシャンは、元仕事仲間のラスティーをカジノ強盗計画へ誘います。選りすぐりの犯罪メンバー11人を集めたダニー・オーシャンは、カジノオーナーのテリー・ベネディクトに狙いを定めます。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットやジュリア・ロバーツなどハリウッド大物俳優が総出演するクライム・エンターテインメント・ストーリーです。
映画『オーシャンズ11』で流れた音楽5曲をご紹介します。
『オーシャンズ11』で流れた曲とは?
ラスティーが若手俳優と一緒にクラブの裏部屋に行くシーン
Jimmy Luxury & The Tommy Rome Orchestra - Cha Cha Cha (Go Remix)
ラスティーが若手俳優と一緒にクラブの裏部屋に行くシーンで流れた曲は、Jimmy Luxury & The Tommy Rome Orchestra(ジミー・ラグジュアリー&トミー・ローマ・オーケストラ)の『Cha Cha Cha (Go Remix)』です。
スウィング・ホップ・デュオグループのJimmy Luxuryは、1950年代のスウィングジャズをベースにラップやポップスを組み合わせた曲をリリースしています。オーシャン13でも楽曲が使用されています。
カジノディーラーのラモーンから旧知ラスティーの近況を聞いたダニーは、早速ハリウッドへ出向きます。
一方でラスティーは、若手俳優にカードゲームの遊び方を教えるため、クラブの裏部屋に向かいます。
ダニーの後ろにうつるトランプタワーが赤く輝ていますね!色々なコメディ映画を観ていますが、トランプ・グループゆかりのタワーはよく出てきている気がします。ザ・アメリカな富の象徴なのでしょうか。
若手俳優役はトファー・グレイスが本人役で出演しています。2007年のスパイダーマン3でヴェノムを演じていますよ。
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ラスティーがストリップボックスで酒を飲むシーン
Handsome Boy Modeling School - The Projects (PJays)
ラスティーがストリップボックスで酒を飲むシーンで流れた曲は、Handsome Boy Modeling School(ハンサム・ボーイ・モデリング・スクール)の『The Projects (PJays)』です。
ヒップホップ業界をけん引する2人の天才、プリンス・ポールとダン・ジ・オートメーターによる伝説のヒップホップ・デュオ・グループです。
『The Projects (PJays)』は1999年にリリースされました。
若手俳優相手にカードゲームを教えるラスティーは、味気ない日々に辟易しています。カード教室の合間にストリップボックスの前で一杯あおりながら退屈そうにするラスティー。
バーテンダーが聞き取れないことをいいことに言いたい放題のラスティーにクスッと笑ってしまいます。
ストリップの歴史が気になり調べてみると意外と歴史が深く興味深いです。1920年代のストリッパー写真(所謂グラビア写真)は、とても妖艶で現代にはない美しさがありました。
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第3位)
Perry Como - Papa Loves Mambo
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第3位)で流れた曲は、Perry Como(ペリー・コモ)の『Papa Loves Mambo』です。
1940年代~1970年代に大活躍したアメリカの歌手です。フランク・シナトラと同じイタリア系アメリカ人で代表曲に「Catch A Falling Star」があります。
ラスティーと再びタッグを組むことになったダニーは、カジノ強盗で必要な資金を調達するため、ベネディクトに恨むのある資産家ルーベンのもとを訪れます。
ダニーの計画を聴いたルーベンは、勝算が低いのではと懸念し、過去のカジノ強盗の話をはじめます。
具体的な年代は出ていませんが、モノクロ調と男性の服装から1950年代後半頃でしょうか。盛大にタックルされて痛そうですね。
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第2位)
Norman Greenbaum - Spirit In The Sky
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第2位)で流れた曲は、Norman Greenbaum(ノーマン・グリーンバウム)の『Spirit In The Sky』です。
『Spirit In The Sky』は1969年にリリースされ、Norman Greenbaumの代表曲です。ゴールドディスク認定曲。
三大カジノ強盗話の堂々1位は、1971年のヒッピー・フラミンゴ氏です。ヒッピー・ムーブメントが盛んなアメリカでお痛をしてしまったようで。
時代ごとに強盗の背景にいる人々の服装が変わるので面白いシーンです。
1970年代は、花柄はもちろんのこと幾化学模様のシャツやワンピースが多く、何といってもパンツのデザインが特徴的です。
ここ最近では1970年代のパンツデザインがリバイバルブームになっているので、実際に店頭でチェックしてみると面白いかもしれませんね。
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第1位)
Berlin - Take My Breath Away
資産家ルーベンがベガス史上の三大カジノ強盗の話をするシーン(第1位)で流れた曲は、Berlin(ベルリン)の『 Take My Breath Away 』です。
『 Take My Breath Away 』は、1986年の映画「トップガン」でも使用されヒットしました。日本では「愛は吐息のように」のタイトルでリリースされました。
三大カジノ強盗話の堂々1位は、1987年のシーザー・パレスでの強盗です。札束も強盗も華麗に散っていきました。
ちょっとネコババしてもばれないのでは、とついつい邪心が出てしまいます。
三大カジノ強盗話は、ルーベンによるカジノのお金を狙うとタダでは済まないという教訓話でした。カジノ強盗は生死をかけて行う決死の行動なのですね。
良い子は真似をしてはいけません!
筆者の感想
オーシャンズ11の最大の魅力はやはり豪華なキャスト陣です!公開当時も現在でも引っ張りだこな俳優たちが惜しみなく出演していますね。筆者はジュリア・ロバーツが大好きなので、彼女のチャーミングな演技が楽しめる映画でした。
オーシャンズ・シリーズは複雑な心理戦もなく小難しい付箋もない、スッキリ爽快感のあるクライム・ストーリーです。純粋に娯楽映画として楽しめるので、観始めると止まりません。
ちょっとぬけている11人のやり取りが面白おかしく、パーフェクトに仕事をしようと失敗する姿はなんだか可愛らしいです。
私のお気に入りのキャラクターは、粋なおじ様のソールです。ソール役のカール・ライナーは2020年6月に98歳で亡くなりとても残念に思います。カール・ライナーは90代でも現役で活躍されていましたので、今頃ゆっくり休んでいるのかなと思いを巡らせています。
毎度のことですが、オーシャンズ11を観た後は必ず映画「スナッチ」も観たくなるのが不思議です。
サウンドトラック
「オーシャンズ」シリーズ
オーシャンズ11(2001年)
オーシャンズ12(2004年)
👉 映画『オーシャンズ12』流れた挿入歌全2曲をシーンごと紹介!
オーシャンズ13(2007年)
👉 映画『オーシャンズ13』で流れた挿入歌全1曲をシーンでご紹介!
オーシャンズ8(2018年)
👉 映画『オーシャンズ8』流れた挿入歌全7曲をシーンごと紹介!