2022年10月21日公開の映画『RRR』。
インド史上最高額の97億円をかけた映画で、2人の男が大義と友情のどちらを選択していくのかを描く作品です。迫力のあるアクション、華麗な歌とダンスのシーンもあり、ストーリー性にも注目。監督はS・S・ラージャマウリです。
この記事では、映画『RRR』で流れた音楽をご紹介します。
※この記事はネタバレを含みます
『RRR』で流れた曲とは?
マッリが歌いながら手にアートを施すシーン
Prakruthi Reddy - Komma Uyyala
マッリが歌いながら手にアートを施すシーンで流れた曲は、Prakruthi Reddyの『Komma Uyyala』です。
ゴーンド族の元に立ち寄った英国人のキャサリン。マッリはステキな歌を響かせつつ、彼女の手にアートを施すのでした。
キャサリンは出来栄えに喜び、お金を支払わせますが…まさかそのままマッリを連れていくとは驚きですね。
英国人の非道さを感じさせつつ、ビームが彼女を救うために奔走していくのに注目ですよ。
この曲はビームがジェニーに屋敷に招かれた際に、マッリを探し出した際にも流れ、マッリとビームがそれぞれ歌います。
ラーマとビームが友情を深めるシーン
Vedala Hemachandra - Dosti
ラーマとビームが友情を深めるシーンで流れた曲は、Vedala Hemachandraの『Dosti』です。
壮大な雰囲気を感じさせる曲で、「バンバラバンバンバン」と厳かに歌っていくのが特徴。男性シンガーの高い声と低い声のバランスが良いですね。
ラーマとビームは初対面にも関わらず、息を合わせて子供を川から救出した後、友情を育んでいくシーンで曲が流れます。
まるで兄弟のようにも思える中、親友となっていく2人…果たして彼らの絆は続いていくのかが気になることでしょう。
パーティーで「ナットゥ」を踊って注目を集めるシーン
Rahul Sipligunj, Kaala Bhairava - Naatu Naatu
パーティーで「ナットゥ」を踊って注目を集めるシーンで流れた曲は、Rahul Sipligunj, Kaala Bhairavaの『Naatu Naatu』です。
様々な楽器音がリズミカルに鳴り響き、ラーマとビームがスピーディーに踊る!瞬きを忘れてしまうほどのスピード感に驚かされる中、「ナットゥ」と連呼する歌にも引き込まれます。
主人公二人が歌い踊り、周りの人たちが見惚れていくのもわかりますね。思わず踊ってみたくなるような曲と共に、男女問わず楽しむのが印象的。
ダンスシーンの最後では、ラーマがビームに花を持たせるためにわざと転ぶ…ビームを想っての行動となりますが、彼の恋の行方にも注目でしょう。
ラーマの過去が明かされるシーン
M. M. Keeravaani - Janani
ラーマの過去が明かされるシーンで流れた曲は、M. M. Keeravaaniの『Janani』です。
ラーマの父は兵士でしたが、英国軍の非道さを知って銃と少しの弾丸を持ち去り村へ戻りました。そうして村の者やラーマに銃の扱い方を訓練するのですが、その際には模造用の銃を使っていたのが印象的ですね。
それでも訓練を積んでいく者たちの懸命さが伝わってくる中、米国軍が襲って来たことで窮地に陥る…ラーマの父が命を懸けて敵を退けるという一連の過去で『Janani』が流れます。
静けさを感じさせる曲に、少しの女性シンガーたちによる歌が加わることで切なさが伝わってきますね。
ビームが鞭打ちの刑で歌うシーン
Kaala Bhairava - Komuram Bheemudo
ビームが鞭打ちの刑で歌うシーンで流れた曲は、Kaala Bhairavaの『Komuram Bheemudo』です。
ビームは屋敷を襲った罪で捕まり、鞭で打たれることに…総督たちは民への見せしめのため、彼が苦しむ様を期待していたようでしたね。
しかし、ビームは『Komuram Bheemudo』を歌い始め、打たれても吊るされても膝をつくことはありませんでした。その姿を見た民衆は勇気づけられ、怒りを露わにしつつ軍人に立ち向かっていく!
ラーマは彼らの凄まじさを見て、武器になるのは銃器だけではないのだと感じたようですが…この後のラーマの行動にも注目ですよ!
エンディング
Vishal Mishra, Prudhvi Chandra, M.M. Keeravaani, Sahithi, Harika Narayan - Etthara Jenda
エンディングで流れた曲は、Vishal Mishra, Prudhvi Chandra, M.M. Keeravaani, Sahithi, Harika Narayanの『Etthara Jenda』です。
明るくて陽気な雰囲気を感じさせる曲であり、爽やかな歌が続いていきますね。一方で、インド特有の熱意も伝わってきました。
エンディングでは登場人物が踊るシーンがスタッフロールと共に流れます。一時はどうなるかと思われたラーマとビームがハッピーエンドを迎えたのが良かったなと改めて良かったなと思いました。
エンディングを通して1920年を舞台にした今作は、英国人の仕打ちに対してインド人がどのように立ち向かおうとしていたのかがわかって勉強になったなと改めて思います。
筆者の感想
1920年を舞台にしたストーリーは色々と深く考えさせられる中、やはりアクションとダンスが凄かった!火と水をモチーフにした演出やたくましい肉体を活かしたアクションから目が離せず、パーティーでのダンスは見惚れてしまいましたね。
ビームとラーマの生き様に引き込まれる中、あっという間に見終わってしまった…3時間とは思えないほど早く感じます。壮大な音楽なども踏まえて楽しめる映画なので、元気になりたい時にもおすすめですよ。