2007年4月5日公開の映画『デアデビル』。マーベル・コミックのヒーローであるデアデビル役をベン・アフレックが演じ、エレクトラ役をジェニファー・ガーナーが努めました。監督はマーク・スティーブン・ジョンソン。
盲目の弁護士であるマット・マードックが正義を執行していきますが…夜は「デアデビル」として戦う姿が描かれるのに注目です。
この記事では、映画『デアデビル』で流れた音楽17曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『デアデビル』で流れた曲とは?
子供のマットが失明後に再起していくシーン
Hoobastank - Right Before Your Eyes
子供のマットが失明後に再起していくシーンで流れた曲は、Hoobastankの『Right Before Your Eyes』です。
映画の冒頭でマットは子供の頃を思い出し、ヘルズキッチンで育ったことを回想しましたね。父親は「悪魔」という名が付くボクサーだった…そうした背景が分かる中、事故で有機廃棄物を浴びてしまって失明した経緯も明かされます。
マットは視力以外の感覚が研ぎ澄まされ、超感覚を手に入れたことで鍛え始める!その際にロックな感じのギター音がカッコいい曲が流れましたね。イケイケな雰囲気とマットと父が努力を重ねるシーンがマッチしていました。
Amazon Music Unlimited
起床したマットが音楽をかけて身支度するシーン
Seether - Hang On
起床したマットが音楽をかけて身支度するシーンで流れた曲は、Seetherの『Hang On』です。
マットは起床後、音楽をかけて身支度を始めます。サングラスなどをかけつつ、お金も準備。盲目でもきっちりと準備していく姿が印象的。重低音と打楽器音のしっかり刻まれる音楽と男性シンガーの熱量を感じさせる歌が流れ続けました。
マットはアンジェラのための弁護のため裁判所へ。心音の把握できることで被告人を追い詰められるかと思いましたが…弁護士のマットが白杖をぎゅっと握りしめる姿から今後の展開が見えそうですね。
デアデビルが被告人を追い詰めるシーン
Nickelback - Learn The Hard Way
デアデビルが被告人を追い詰めるシーンで流れた曲は、Nickelbackの『Learn The Hard Way』です。
マットがデアデビルのスーツを身にまとい、ビルの合間を縫って被告人(ホサ・ケサダ)の元へ!店内ではビリヤードや酒を楽しむ者が多くいる中、力強くエネルギッシュなロックサウンドな曲が流れましたね。
ボスと呼ばれるケサダがデアデビルを視認すると派手な戦いの始まり!電球が割れたり、テーブルなどを使ったりと暗めのシーンながらも派手さが伝わってきました。荒々しさと感情的な男性ボーカルの曲とも合っていましたね。
マットとフォギーが新聞を見ながら会話するシーン
Moby - Evening Rain
マットとフォギーが新聞を見ながら会話するシーンで流れた曲は、Mobyの『Evening Rain』です。
デアデビルの噂が町に流れ、マットにまた朝が訪れます。街並みが映し出される中、マットは相棒のフォギーと共にゆったりしていましたね。レストランで楽しそうにする2人と店内で流れる特徴的なエレクトロニカのスタイルな曲が印象的。電子音中心の曲であり、穏やかで落ち着いた感じがある曲でした。
フォギーは下水にいるワニの噂が気になっているようで、デアデビルのイメージイラストが話題になあっているのもおもしろかったです。
マットが美女の気配に気付くシーン
Dara Shindler - Faraway
マットが美女の気配に気付くシーンで流れた曲は、Dara Shindlerの『Faraway』です。
フォギーは依頼料のためにも弁護する人を選ぶべきだと言いつつ、マットは他のことに気を持ってかれましたね。エレクトラという美女が店に入ってくると、フォギーはその容姿を良くは言わず…それでもマットは騙されません(笑)
エレクトラの元に行き、気を惹こうとする一連のシーンに注目です。繊細で美しいボーカルが中心の幻想的な楽曲で、曲全体はゆったりとしたテンポで進みます。柔らかいメロディと控えめなアレンジが儚さも感じさせますね。ピアノやアコースティックギターと合わせて温かみと親しみやすさのある曲でした。
キングピンがウェズリーに話を聞くシーン
N.E.R.D. - Lapdance
キングピンがウェズリーに話を聞くシーンで流れた曲は、N.E.R.D.の『Lapdance』です。
キングピン(ウィルソン・フィスク)が葉巻を吸い、ウェズリーに新聞の内容を聞いていましたね。ナチオスに対し落ち着いた感じで話しかける雰囲気は圧倒されます。キングピンのいるオフィスビルと共に強いビートが特徴的な曲が流れました。
ファンキーなベースラインと強いリズムからエネルギッシュな感じが伝わってきます。 歪んだエレキギターのリフが印象的で、ロックテイストなこともあって全体に荒々しさも感じさせる曲ですね。
ブルズアイがダーツをするシーン
House Of Pain - Top O’ The Morning To Ya
ブルズアイがダーツをするシーンで流れた曲は、House Of Painの『Top O’ The Morning To Ya』です。
キングピンが「ブルズアイを呼べ」と言うと、ブルズアイがダーツをしているシーンへ!ブル(真ん中)に次々とヒットさせるその力量はすさまじいですね。
よそ見しながらでも的確にダーツを放つブルズアイの登場シーンでは、テンポが速く、ヒップホップな感じの曲が流れました。ファンキーなドラムとベースが重なり、ノリやすいビートなのがクールです。
ブルズアイが飛行機で移動するシーン
Boysetsfire - Release The Dogs
ブルズアイが飛行機で移動するシーンで流れた曲は、Boysetsfireの『Release The Dogs』です。
ブルズアイは飛行機で移動する際に隣りの席のおばあちゃんはずっと喋っていた…嫌気が露わになっていたブルズアイの行動に驚きでした。
彼が聞いていた曲は速いテンポで進み、パワフルなドラムとギターの激しさが印象的。エネルギー溢れるビートと共に、低音が効いた重厚なギターによる演奏がありました。
ブルズアイはナッツをおばあちゃんに飲ませて窒息させるのが恐ろしいです。
マットが事務所に向かうシーン
Boogie - Stay Up
マットが事務所に向かうシーンで流れた曲は、Boogieの『Stay Up』です。
低音のリズムを刻む曲が聞こえてくる中、マットが街を歩いていましたね。車も人も多い都会にノリの良い曲が合います。事務所に到着したマットはグランドホテルのパーティーの招待状を受け取り、フォギーは一緒に行く気満々でしたね。
金持ち相手の弁護をしないと利益にならないと話すのもわかる気がします。マットが怒っているのがわかるフォギーは相棒にピッタリですね。 ※上記の動画はアレンジ版かもしれません
ブルズアイが強襲するシーン
Drowning Pool Featuring Rob Zombie - The Man Without Fear
ブルズアイが強襲するシーンで流れた曲は、Drowning Pool Featuring Rob Zombieの『The Man Without Fear』です。
エレクトラが車に乗って「ごめんなさい」と言いつつ、ブルズアイが迫り来るシーンへ! ハードロックとメタルが融合したパワフルな曲が流れ、ダークなボーカルと重厚なギターリフ&激しいドラムが続いていきます。
ダイナミックなサウンドに圧倒される感覚は、ブルズアイが強襲するのにマッチしていましたね。手裏剣などの投げモノを駆使するブルズアイ、彼の前に立ちはだかるデアデビル…勝負の行方を見守りたくなることでしょう。
エレクトラが葬儀をするシーン
Evanescence - My Immortal
エレクトラが葬儀をするシーンで流れた曲は、Evanescenceの『My Immortal』です。
エレクトラは目の前で父を殺され、涙を流す…そうして証拠品としてデアデビルの武器が押収される中、デアデビルは荒れていましたね。葬儀のシーンに移ると落ち着いたしっとりとした曲が流れます。
屋外の葬儀ではエレクトラと関係者、その中にはキングピンの姿もありました。女性ボーカルによる切なさたっぷりな曲が身に染みました。彼女は復讐に身を投じていくのか、見守りましょう…。
ユーリックが鑑識を訪ねるシーン
Nappy Roots Featuring Marcos Curiel Of P.O.D. - Right Now
ユーリックが鑑識を訪ねるシーンで流れた曲は、Nappy Roots Featuring Marcos Curiel Of P.O.D.の『Right Now』です。
ユーリックが鑑識を訪ねた際にかすかにアップテンポでロックな感じの曲が聞こえましたね。ユーリックがお金を払うと、鑑識はデアデビルの武器を見せます。
仕込みが入っており、先端が収納されたり、杖の長さまで伸びたり…ユーリックはこの武器を見てマットを訪ね、キングピンがナチオス一家、つまりエレクトラも狙われると話すのでした。
エレクトラがサイの戦闘訓練をするシーン
Evanescence - Bring Me To Life
エレクトラがサイの戦闘訓練をするシーンで流れた曲は、Evanescenceの『Bring Me To Life』です。
夜の街並みが映し出される中、しっとりとした女性ボーカルの曲が流れました。遠くまで響かせるような高音が心地いいなと思いつつ、エレクトラの姿が映し出される…彼女は両手にサイ(釵)を持ち、トレーニングをしていくのがカッコいい!
曲と合わせてエレクトラの決意の強さや意気込みを感じさせますね。男性ボーカルのパートでマットが時折映し出されるのも印象的でした。
フォギーがレストランでマットを気にかけるシーン
Saliva - Bleed For Me
フォギーがレストランでマットを気にかけるシーンで流れた曲は、Salivaの『Bleed For Me』です。
デアデビルがキングピンとの対決を終え、フォギーがマットがレストランで話すシーンへ。デアデビルの裁きについてや、その他の噂話など…この一連のシーンにて、かすかに店内で歌が流れていました。下水のワニについては諦められないフォギーに笑わされつつ、マットがエレクトラのことを気にしているのが伝わるワンシーンでした。
マットがレストランから出て散歩に行くのをフォギーが見送るのでした。(この時、飲み物に何も入っていないか気にするのが印象的です)
エンディング1曲目
Fuel - Won’t Back Down
エンディング1曲目で流れた曲は、Fuelの『Won’t Back Down』です。
エレクトラのおかげで助かったのは自分だと考えつつ、信じることにしたマットがデアデビルとして夜の街に消えていくのがカッコいいラスト。エンディング1曲目とスタッフロールが流れていきました。
「Won’t Back Down」はタイトルの通り、「決して屈しない」という強い意志を表現している曲です。力強いイントロから始まり、徐々に盛り上がりを見せます。典型的なロックであり、エレキギターのリフが印象的。ギターの力強いコード進行と、力のこもったドラムビートは前進していくような力強いリズムがありますね。
エンディング2曲目
The Calling - For You
エンディング2曲目で流れた曲は、The Callingの『For You』です。
エンディング1曲目が終わるとブルズアイが入院しているワンシーンが映し出されます。包帯グルグル巻きの彼が虫に向かって注射器を大当たり(ブルズアイ)させて、エンディング2曲目へ。
「The Calling For You」は、どこか神秘的で、男性ボーカルの呼びかけるような雰囲気を持つ曲でした。タイトルが示す通り、誰かや何かに向かって強く引き寄せられる感覚を音楽で表現しているみたいですね。
柔らかいイントロから始まり、徐々に音の層が重なり合い、曲全体が深みを増していきます。エコーの効いたシンセサイザーと穏やかなギター、控えめなどドラムも良いなと思いました。
エンディング3曲目
Revis - Caught In The Rain
エンディング3曲目で流れた曲は、Revisの『Caught In The Rain』です。
エンディング3曲目は今作で多かった雨のシーンを思わせるなと思いました。 力強いロックサウンドが印象的で、曲全体を通して雨の中で戦いながらも進んでいくようなイメージを抱かせます。
イントロは静かで控えめなギターのリフから始まり、徐々に重厚なバンドサウンドが加わって感情が高まっていく感じがクール。
エレキギターの荒々しいディストーションと強烈なドラムビートが絡み合い、曲に緊張感をもたらしています。雨が降りしきる中で確実に前進していくような力強さを感じさせました。