2010年3月6日公開の映画『プリンセスと魔法のキス』。
- ティアナ声優:英語版/アニカ・ノニ・ローズ、日本語版/鈴木ほのか
- 監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
- 音楽:ランディ・ニューマン
アメリカの作家E.D.ベイカーのジュブナイル小説『カエルになったお姫様』を原作とした、ディズニーの長編アニメーション映画。
自分のレストランを開くために努力をしているティアナが、悪の魔法でカエルの姿に変えられたナヴィーン王子に出会い、ティアナ自身もカエルになってしまう。
夢を追う女の子とダメ男の王子、人間と演奏する事が夢のワニと一番星に恋をしているホタルが織りなす、大冒険ファンタジー。
2023年現在、ディズニーによる最後の長編セルアニメ映画となっています。
この記事では、アニメ映画『プリンセスと魔法のキス』で流れる10曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
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『プリンセスと魔法のキス』で流れる曲とは?
オープニング
英語版
日本語版
鈴木ほのか - それがニューオーリンズ(プロローグ)
オープニングで流れる曲は、アニカ・ノニ・ローズ、鈴木ほのかの『Down in New Orleans(Prologue)/それがニューオーリンズ(プロローグ)』です。
豪邸で衣装係として働くティアナの母が、おとぎ話を読むOP。カエルにキスって確かにレベル高いですよね;
ここで少しだけ流れる曲は、乙女の夢を歌った優しい楽曲です。
主役の、えくぼが可愛いティアナのモデルは、声優を務めたアニカ・ノニ・ローズ。
同じくえくぼがあって、キュートなスマイルが魅力的!ビヨンセが主役を務めた映画『ドリームガールズ』では、ローレル役を演じています。
ティアナが急いでバイト先へ向かうシーン
英語版
日本語版
コング桑田 - それがニューオーリンズ
ティアナが急いでバイト先へ向かうシーンで流れる曲は、ドクター・ジョン、コング桑田の『Down in New Orleans/それがニューオーリンズ』です。
タイトルクレジットが流れるシーン。バイトを掛け持ちして夢を追いかけるティアナの、忙しい毎日が描かれています。
キャラクターの曲に合わせた動きが楽しくて、つい見入ってしまうカット♪
ウェイトレスとして懸命に働くティアナは、これまでのプリンセスとは違った貧しい暮らしをしている少女です。
それでも「美しい心を持っている」という点において、立派なプリンセスだと言えますね!
そしてここでは、今作のヴィランであるドクター・ファシリエがチラっと映ります。『アラジン』のジャファーにも勝る中々の悪人顔;
ティアナの、レストラン購入の目処が立って来たシーン
英語版
日本語版
鈴木ほのか - 夢まであと少し
ティアナの、レストラン購入の目処が立って来たシーンで流れる曲は、アニカ・ノニ・ローズ、鈴木ほのかの『Almost There/夢まであと少し』です。
良い物件を見つけ、母親が駆けつけるシーン。かなりボロッボロな物件ですが、ティアナは満足そうです。
筆者的にこの歌唱シーンでは、モダンなシルエットイラストのアニメーションが描かれており、ティアナの「夢」がまだ現実的ではなく、あくまで空想の中のものである事が表されているような気がしました。
(資金が集まって来たものの、貧しいティアナがお店を持つというのは難しいという事 )
けれどここで流れる「夢まであと少し」は、希望に満ちた明るい楽曲です♪
ファシリエが、ナヴィーン王子に魔法をかけるシーン
英語版
日本語版
安崎求 - ファシリエの企み
ファシリエが、ナヴィーン王子に魔法をかけるシーンで流れる曲は、キース・デイヴィッド、安崎求の『Friends on the Other Side/ファシリエの企み』です。
ナヴィーン王子とローレンスが、ファシリエの魔法に興味を持ち言いくるめられ、魔法をかけられてしまうシーン。
子どものトラウマになりそうな、ファシリエの歌唱アニメーション。
昔の映画『ダンボ』のピンクの像を彷彿とさせる、ダークで不気味な映像です。大人でも怖い。
「未知の力見せてやる」と歌い王子をカエルにしてしまう、ディズニー映画の中でも恐ろしさに定評のある楽曲です;
カエル姿のティアナとナヴィーン王子が、ワニのルイスと出会うシーン
英語版
日本語版
小林アトム, 丹宗立峰, 鈴木ほのか - もうすぐ人間だ
カエル姿のティアナとナヴィーン王子が、ワニのルイスと出会うシーンで流れる曲は、マイケル・レオン・ウーリー、小林アトム 他の『When We're Human/もうすぐ人間だ』です。
人間と演奏するのが夢のワニ・ルイスと出会い、名高い尼僧であるママ・オーディに会いに行こうとするシーン。
吹き替え版のルイスを演じているのは、『ライオン・キング』のプンバァ役も務めた、小林アトムさん。
個性的・迫力のある声で、特に記憶に残っています。(プンバァとルイスのキャラも似ている気が…)
残念ながら56歳という若さで亡くなっていますが、ディズニー作品の良きバイプレイヤーとして後世に残るでしょうね。
ここでは、とことん明るく前向きな楽曲が使用されています。
ティアナとナヴィーン王子が、蛍のレイと出会うシーン
英語版
駒田 一,小西のりゆき - 連れて行くよ
ティアナとナヴィーン王子が、蛍のレイと出会うシーンで流れる曲は、ジム・カミングス,Terrance Simien、駒田 一,小西のりゆきの『Gonna Take You There/連れて行くよ』です。
夜空に光る一番星を、メスのホタルだと思い込み恋をしているホタル・レイと出会うシーン。
光り輝くホタル達と美しい夜の景色が織りなすミュージカルは、ディズニーらしい夢のある演出となっています♪
加えて、リズミカルに歌われる「連れて行〜くよ♪」という曲が、とても楽しく前向きにさせてくれますね。
ちなみに、レイを演じているジム・カミングスさんは、『アラジン』ラズール役や、『くまのプーさん』のプー役でも活躍しています!
レイがエヴァンジェリーンに憧れを抱くシーン
英語版
日本語版
駒田 一 - ぼくのエヴァンジェリーン
レイがエヴァンジェリーンに憧れを抱くシーンで流れる曲は、ジム・カミングス、駒田 一の『Ma Belle Evangeline/ぼくのエヴァンジェリーン』です。
ティアナ特製のスープを食べている時に、レイが一番星に向かって歌うシーン。
レイの可愛らしい純粋な歌に魅せられ、ティアナとナヴィーン王子が良い雰囲気になります。
『ライオン・キング』でも思いましたが、人の姿ではなくカエル同士でもきちんとラブシーンが描けるのって、ディズニーならではですよね!
ここでは、レイが想いの丈をバラードに乗せた、ゆったりとした曲が使用されています。
ママ・オーディが、ティアナとナヴィーン王子にアドバイスをするシーン
英語版
ジェニファー・ルイス,ピナクル・ゴスペル・クワイア - Dig A Little Deeper
日本語版
荒井洸子,ピナクル・ゴスペル・クワイア - もう一度考えて
ママ・オーディが、ティアナとナヴィーン王子にアドバイスをするシーンで流れる曲は、ジェニファー・ルイス、荒井洸子、ピナクル・ゴスペル・クワイアの『Dig A Little Deeper/もう一度考えて』です。
かなりクセがスゴイ、ブードゥー教の尼僧ママ・オーディが登場するシーン。
パワフルばあちゃん、御歳197歳!盲目ながらも明るくて頼れる存在で、大好きなキャラの一人です。
クラップ・ステップを踏みたくなるような、リズムの良い楽曲をソウルフルに歌い上げていますよ♪
ちなみにオーディの声優は、映画『天使にラブ・ソングを…』の冒頭、デロリスのバックコーラスをしていたジェニファー・ルイスさん。
ディズニー映画『カーズ』のフロー役も務めています!
エンディング
英語版
日本語版
鈴木ほのか - それがニューオーリンズ(フィナーレ)
エンディングで流れる曲は、アニカ・ノニ・ローズ、鈴木ほのかの『Down in New Orleans(Finale)/それがニューオーリンズ(フィナーレ)』です。
ティアナがナヴィーン王子の手を借りて、念願のレストランを開くエンディング。
ラストは気持ちの良い終わり方でしたが、レイが亡くなる&星になるシーンでは大大大号泣;
ファンが少ないと言われる今作ですが、友情・家族愛・夢・ラブについてのストーリーが丁寧に描かれている、感動的なとっても良い映画で驚きました!
ラストは「それがニューオーリンズ」を壮大なオーケストラで仕上げた、ハッピーなアレンジ曲となっています♪
エンドロール
オープニングで流れる曲は、Ne-Yoの『Never Knew I Needed』です。
ニーヨは、アメリカのR&Bシンガーソングライター、音楽プロデューサー。代表曲は「Give Me Everything」「Miss Independent」など。
エンドロールは、Ne-Yoがしっとりと歌い上げるバラード。
ピアノの音色がなんとなく星(レイ&エヴァンジェリーン)のような雰囲気があり、歌詞は男性(ナヴィーン)から女性(ティアナ)に贈られた想いが綴られているように感じました。
Ne-Yoの美しい歌声がハッピーエンドにマッチしていて、最後まで心地良いですよ♪
サウンドトラック
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