1977年4月16日公開の映画『ロッキー』。
アメリカのスポーツ映画で、シリーズ1作目。
主演:シルヴェスター・スタローン。監督:ジョン・G・アヴィルドセン。
この記事では、映画『ロッキー』で流れた音楽11曲をご紹介します。
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『ロッキー』で流れた曲とは?
試合を終えたロッキーが家に帰るシーン
Valentine - Take You Back
試合を終えたロッキーが家に帰るシーンで流れた曲は、Valentineの『Take You Back』です。
1976年にリリース。
バレンタインは、シルヴェスター・スタローンの弟であるフランク・スタローンが在籍したバンド。
やさぐれ落ちぶれたボクサー、ロッキー。安いファイトマネーの試合を終え、家に帰るシーン。
言わずと知れた名作、渋くエモい映画です◎
この作品、名前は知られていますが、現代で観たことのある人はあまりいないんですよね…。
生肉殴って生卵丸呑みして「エイドリア〜ン」と叫ぶだけの映画じゃないんですよ!!笑
いきなりの試合シーンですが、予算が少なく臨場感を出すため、本当に殴っていることが多いそうで。
最初からリアルな世界に引き込まれます!!
そしてですね、なんといっても筆者が観て頂きたいのは…。
ハットを斜めに被り革ジャンを着ているロッキー超絶かっこよくないですか!?
スタイルも良いのでキマっているのでしょうが、いやぁ…とにかく素敵です!!似合う人中々いないだろうなー。
さて、試合を終え、治安の悪そうな街を歩くロッキー。
道端で綺麗なコーラスを奏でているのは、バレンタインの「Take You Back」
スタローンの弟が出演し歌っているらしいのですが、どの人かわからない!
スタジャンを着ている人か、キャスケット+革ジャンの人かなーと思いますが…探してみてください。笑
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ロッキーが自宅で過ごすシーン
Kool & The Gang - Summer Madness
ロッキーが自宅で過ごすシーンで流れた曲は、Kool & The Gangの『Summer Madness』です。
1974年にリリース。
クール&ザ・ギャングは、アメリカのソウル、ファンク・バンド。
ロッキーがおうちに帰り、ペットの亀さんとお話しするシーン。
試合を終えたばかりの、ろくに手当てもしていないボコボコの顔。
冷蔵庫にビールが入っていなくて、飲みかけの瓶を呑む。
ペットと結構な勢いで話をし独り言を言い、一人でワイルドにアイシング。
この家の中のシーンは、観ているこちらが切なくなるほど、ロッキーの「孤独さ」が伝わってくる場面ですね。
そして同時に「貧しさ」やロッキーの「優しさ」も。
不器用な男性の一人暮らしを、覗き見してしまったような感覚にも陥ります。
そんな寂しいお部屋の中で流れているインストは、「Summer Madness」
静かなバーで流れていそうな、孤独な夜に寄り添うような、オシャレなソウル・ミュージックです♪
エイドリアンがロッキーの家に入るシーン
Bill Conti - You Take My Heart Away
エイドリアンがロッキーの家に入るシーンで流れた曲は、Bill Contiの『You Take My Heart Away』です。
1974年にリリース。
ビル・コンティは、アメリカの作曲家。
※ネタバレ有り
毎日冗談を言って、めちゃくちゃ人見知りなエイドリアンを口説くロッキー。
兄・ポーリーの協力のもと、感謝祭の日にデートへ!
スケートをしながらボクサーになったわけなどを話し、だんだんと打ち解けて行く。
そして、ついにはロッキーの家へ…というシーン。
この作品、ただ単にボカスカするだけではなくて、エイドリアンとのラブシーンが初々しくて、観ているこちらがドキドキするのがまた素晴らしいポイントなんですよ!!
二人はついに初めてのキスを交わしますが、このシーンは観てて本当に胸が締め付けられます。
しかし、エイドリアンいきなり受け入れ体制万全じゃないっすか///…とちょっと、なんとも言えない気持ちにもなりますが。笑
どうして良いかわからないけれど、ずっとロッキーのことは気になってたんだね!とほっこりしました◎
家に入るなりロッキーが流した曲は「You Take My Heart Away」
「あなたは私の心を奪う」まさにお互いの気持ちが交差した、素敵なシーンにマッチしたバラードです♪
酔っ払ったポーリーが歌っているシーン
Libera - the first noel
酔っ払ったポーリーが歌っているシーンで流れた曲は、ジョン・ガードナー作曲の『the first noel(牧人ひつじを)』です。
1974年にリリース。
「牧人ひつじを」は、クリスマスに歌われるイギリスのキャロル。
アポロの思惑通りメディアが騒ぎ出し、それによって周りの環境が変わって来てしまったロッキー。
様々なことに戸惑いながらも、支えてくれる人たちを信じてトレーニングをします。
ミッキーなどは少々タカってるんじゃないかと思いましたが、素直になり頼るロッキーの成長も見られました◎
そして、高利貸しのガッツォさん、めっちゃ良い人だった…。だいぶ誤解していましたよ。笑
ロッキーの身体は激しいトレーニングに悲鳴をあげていますが、今度ばかりは本気です!!
さて、有名な「肉叩きトレーニング」をメディアに出し、上機嫌のポーリーが酔っ払いながら家の前で歌っているのは「the first noel(牧人ひつじを)」です。
クリスマスソングとして聴いたことがありますよね!…しかしポーリー、意外と歌うまいやん…。
ロッキーとエイドリアンがテレビを観ているシーン
Kids Music - Jingle Bells
ロッキーとエイドリアンがテレビを観ているシーンで流れた曲は、ジェームズロードピアポント作曲の『Jingle Bells(ジングル・ベル)』です。
1857年にリリース。
「ジングル・ベル」は、クリスマスに歌われるアメリカのキャロル。
もうどこからどう見てもイケメン&美女のカップルなロッキーとエイドリアンの二人。
寄り添い、仲良く映画を観ているシーン。
エイドリアンがどんどん垢抜けて、可愛くなって行く…!素材の良さが目立ち始めましたよ!!
びっくりするくらい、心を開いたロッキーに対して積極的ですよね。
もしかしたら、口うるさい兄・ポーリーのせいもあり、自尊心が育たず引っ込み思案になっていたのかもしれません。
子育てもそうだよなーと、つい育児も絡めて考えてしまいました。笑
映画を観ながら、ちょっとポーリーの愚痴を言っていると、うしろに…!
テレビの中から流れている曲はクリスマスの定番「Jingle Bells(ジングル・ベル)」
不穏な空気を少し和らげてくれる、伝統的なキャロルです♪
エイドリアンがポーリーに激怒するシーン
Kids Music - Silent Night
エイドリアンがポーリーに激怒するシーンで流れた曲は、フランツ・クサーヴァー・グルーバー作曲の『Silent Night(きよしこの夜)』です。
「きよしこの夜」は、クリスマスに歌われるオーストリア発祥のキャロル。
ポーリーが酔いに任せて家を破壊し始め、ついにエイドリアンブチ切れ!!
「兄さんの面倒を見てたのは私よ!なのにバカにして!!」ずっと溜まってたんだよなぁ…かわいそうに。
普段おとなしい人がブチ切れるとこうなりがちですよね。そりゃキレるわ。
でも、そのあとロッキーにもキレられ泣くポーリーは、妹を取られ寂しがっているただのお兄ちゃんに見えます。
お互いのきょうだい愛がうまく伝わらず、不器用な二人の喧嘩になってしまっているんだなーと、切なくなるシーンでした。
努めて冷静なロッキーには再度惚れ惚れする。めっちゃ良い男!!
ここでは、激しい場面に似つかわしくない「Silent Night(きよしこの夜)」が流れています。
三人が喧嘩をするけれど、深いところで繋がっているのを暗示させるような家庭的なキャロル。このシーンにマッチしていますね♪
ロッキーとエイドリアンが別の部屋で話すシーン
CoComelon Nursery Rhymes - Deck The Halls
ロッキーとエイドリアンが別の部屋で話すシーンで流れた曲は、『Deck The Halls(ひいらぎかざろう)』です。
「ひいらぎかざろう」は、クリスマスに歌われる伝統的なキャロル。
ブチ切れたエイドリアン、家出宣言!冷静に覚悟を決めたような顔つきがまた素敵。
そこですぐに「うちへ来な」と言えるロッキーも素敵。
ポーリーには、自分は何も変わっていないのに妹はどんどん良い方向へ変わって行く・妹がどんどん離れて行ってしまう、という焦燥感みたいなものがあるのでしょう。
自分のことは棚に上げ、エイドリアンのことを相当見下していましたからね…。こういう時には冷却期間を置くのが大事!
三人の関係がどうなってしまうのか、心配になるシーンの連続でした。
家出宣言をするエイドリアンのお部屋でうっすらと流れている曲は「Deck The Halls(ひいらぎかざろう)」です。
険悪なシーンなのですが、この連続したファミリー・キャロルのおかげで、この喧嘩もきっと大したことないんだろうな…と思える選曲でした♪
ロッキーが過酷なトレーニングをしているシーン(主題歌)
Bill Conti - Gonna Fly Now(Theme from Rocky)
ロッキーが過酷なトレーニングをしているシーンで流れた曲(主題歌)は、Bill Contiの『Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)』です。
さぁ、この映画で1番見なきゃ行けないシーンであり、世界的に有名な主題歌が流れるシーンですよ!!
自分のポテンシャルがどんどん上がって行くのを実感するロッキー。
過酷なトレーニングにも力が入ります。肉を叩くのもですが、片手筋トレヤバイ…!
ヘトヘトになって登るのがやっとだった階段を軽快に登れるようになり、テンション上がって両手を挙げるシーンは有名です。
実際、アメリカのフィラデルフィアにこのシーンの撮影場所があり、そこにはロッキーの銅像が置かれているそう。
死ぬ前に一度行って写真を撮るのが筆者の夢であります…!!ウォー!!!
主題歌である「Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)」は、このトレーニングシーン意外にも、ラッパだけになってオープニングで流れていたり、バラードになってしんみりしたシーンで流れたりと、ミックスされた音源が多く使用されています♪
軽快なラッパから、テテーテー♪ なんだかやる気が漲る楽曲ですよね◎
アポロが入場するシーン
Bill Conti - Marines' Hymn/Yankee Doodle
アポロが入場するシーンで流れた曲は、Bill Contiの『Marines' Hymn/Yankee Doodle』です。
「Marines' Hymn(海兵隊讃歌)」は、作詞者不明のアメリカ海兵隊における公式の軍歌。
世間の評判が気になり、力の差に少々怖気付いてしまったロッキー。
「ただのゴロツキ」である自分を変え、払拭しようと試合への闘志を燃やします。
そんなロッキーとは対照的に、調子に乗りまくりのアポロ。ド派手な入場!!
自分が負けるとは微塵も思っていない様子が憎たらしいですね〜。
この映画を鑑賞している誰しもがロッキーの勝利を願うシーンです。
そんなイケイケアポロの入場曲は、アメリカ海兵隊の軍歌。
アメリカでは古くから伝わるお馴染みの軍歌で、アメリカの英雄であるアポロにピッタリ♪
歓声で聴き取りづらいですが、屈強な男たちを象徴するかのようなカッコ良い楽曲です。
ロッキーとアポロが戦うシーン
Bill Conti - Going The Distance
ロッキーとアポロが戦うシーンで流れた曲は、Bill Contiの『Going The Distance』です。
1976年にリリース。
この映画の最大の見どころである、このアポロとの試合シーン!
何度殴られても立ち上がるロッキー。ミッキーがもう寝てろと言っても聞きません。
焦りの見え始めたアポロも本気で戦います。
胸アツ!!なストーリーですが、このシーン、実は本当に打ち合っているらしいです。
めちゃくちゃ痛くてスタローンがアポロ役のカール・ウェザースに少々怒ったとか(笑)
元々アメフトの選手だったので、その威力は半端なかったみたいですよ!
壮絶なリハ動画がアップされてるので、気になる方は検索してみてくださいね◎
そして、ここで流れる「Going The Distance」も超有名曲。
何かを成し遂げた時などによく使われていますよね!
ほぼ防御もせず、何度も殴られるロッキーを鼓舞するかのような、超盛り上がる楽曲です。
エンディング
Bill Conti - The Final Bell
エンディングで流れた曲は、Bill Contiの『The Final Bell』です。
1976年にリリース。
※ネタバレ有り
試合はもつれ、前評判を覆し判定へ。
勝ったのは僅差でアポロ!
しかし、ロッキーにとってそんな事はもはやどうでも良く、世界チャンピオン相手に最後まで立っていられた、生きていられた、どうしようもないゴロツキからの脱却が出来た…これらの事ほうが重要でした。
お互いの名前を呼び合うロッキーとエイドリアン。
ここも胸アツな名シーンですよね!!
この作品、最後は勝たないから良いんですよ〜。チャンピオンベルトへの道はそんなに近いものではありません!!
素晴らしいエンディングでした◎
最後の曲は、Going The Distanceのミックスバージョン。
大きな試合を成し遂げたロッキーの人生の再出発と、エイドリアンとの明るい未来への道に花を添える、壮大な楽曲です!
筆者の感想
暗い日々を送っていた、ろくでもない男のサクセスストーリー、映画「ロッキー」
アメリカンドリームの作品である…とは言うものの、ラストは全てがうまく行くわけではなく、そこに少々のリアリティを感じられる作品です。
また、これはただの筋肉ムキムキボクシング映画ではない!
ロッキーとエイドリアンの深い愛や、親友・ポーリーのきょうだい愛など、意外と奥深いストーリーも隠れており至る所に見どころがあります。
有名な挿入曲も観ていて盛り上がりますし、曲しか知らなかった人にもぜひオススメ。
スタローンの代表作のひとつである「ロッキー」
お肉とビール片手にアツくなりながら観てくださいね♪
サウンドトラック
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