1991年3月9日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』。
映画・大長編ドラえもんの第12作目で、第9回ゴールデングロス賞最優秀金賞受賞。
藤子・F・不二雄先生が「どうしても描きたい作品だった」という『アラビアンナイト』をモチーフとした、794年のバグダッドが舞台の冒険ファンタジー。
主題歌「夢のゆくえ」は、武田鉄矢さんが携わった曲の中でも人気の作品です。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
元々不思議で夢のある世界「アラビアンナイト」をドラえもん達が駆け回るという事で、とにかく楽しんで観ていた記憶があります。
作画もこの頃が一番しっくり来る…。
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』のあらすじ
絵本の世界で迷子になったしずかちゃんを助けに、ドラえもんたちはアラビアンナイトの世界へ。ところが、盗賊団に襲われて大ピンチ。そして、砂漠をさまよう一行の前に、巨大な魔人が現れた!
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』で流れる曲
オープニング
山野さと子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、山野さと子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
ドラ映画のOPではよくCGが使われていましたが、初めて3D映像が採用されたOP。
立体的なドラえもんが空飛ぶじゅうたんに乗って、アラビアの空をふわふわと飛んでいます。
レトロな背景と立体的なドラえもん、味があって良いですね!タケコプターが出て来ない、珍しいOP映像でもあります。
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲は、白鳥英美子の『夢のゆくえ』です。
『楽しいムーミン一家』のOPやCM曲、童謡などを歌う白鳥英美子さんが主題歌を担当。
作詞はお馴染み武田鉄矢さん、作曲は白鳥さんの夫でミュージシャンの白鳥澄夫さんが手掛けています。
優しいメロディと白鳥さんの透き通る声がよくマッチしていて、この曲が印象に残っているという人が多く、ドラ映画の好きな曲ランキングでも上位に上がって来る名曲♪
今作はあまりドロドロしておらず、憧れのシンドバットと協力して悪を倒すのが分かりやすくて良いですよね。
また、ひみつ道具にも負けないシンドバットの「魔法グッズ」にはワクワクさせられますし、小さい子どもも楽しめる作品だと思います!!
何度でも観よう!「のび太のドラビアンナイト」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太のドラビアンナイト』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
〜似ているひみつ道具の違いについて〜
のび太達がボロボロの船に乗って航海をする際に出て来た「風神うちわ」は、かなり大きめのうちわで「風」マークが特徴的。少し仰いだだけでも船を一隻動かせるほどの威力を発揮します。
そして、コミック第13巻『風神さわぎ』に出て来るのは「強力うちわ風神」。強力ではありますが普通のうちわサイズで、2本使用し飛び上がる事が出来ます。(扱いは非常に難しい)
ちなみに『ふしぎ風使い』でドラえもんが間違えて出した「お祭りうちわ」も、全くの別物。
また、船で眠る際に登場した「みの虫式スリーピングバッグ」は大きめで、航海でも安心の浮袋が搭載されています。
そして、コミック第35巻『ドンジャラ村のホイ』で出て来た「みの虫式ねぶくろ」は小人族対応の小さいもので、特殊な機能はありません。
なんか似ている道具があったな〜と思って調べましたが、似ていても特徴や機能は少々違っており、ひみつ道具の品揃えの豊富さ・日々開発されている進歩に驚きます!
小ネタ2:
スネ夫とジャイアンがメチャクチャにした絵本の中。
ランプの魔人が出て来て妖怪たちが逃げる中にオバケのQ太郎がいて、初めてカメオ出演しています。
「オバケ怖いよー」と逃げて「オバケはそっちだろーに!」と言われているカット、笑いました!!
ちなみに、Q太郎作品が同時上映されたのは『鉄人兵団』と『竜の騎士』ですが、ビデオ化などがされておらず観る事は出来ません…。
小ネタ3:
『鉄人兵団』同様、しずかちゃんの魅力とフェロモンに注目!
奴隷になってしまい大ピンチなのに、逃げないと約束しろと言うアブジルに対して「心にも無い約束出来ません」と強さを見せたり、助けに来たのび太を全く責めなかったりと、とにかく清らかで優しい女の子ですよね。
そして水浴びシーンでは、全裸のセクシーショットが…!!今放送しちゃって良いのかしら?
砂漠で倒れたのび太をジャイアンが背負い、スネ夫が感動しつつもディスるところなど、キャラクターの魅力もたっぷりと味わえます♪
筆者の『のび太のドラビアンナイト』のグッズ紹介
映画のパンフレットと、特集記事が掲載されている「ぼくドラえもん」12巻。
パンフレットの裏表紙は、劇場でもらったおもちゃを走らせるデザインなのですが、当時小学校低学年の筆者は迷路だと勘違いした模様。いや簡単すぎィー!!
DVDとコミック。就職してからは、出張のお供にしていました♪
こちらはただのドラミちゃんグッズですが、今作と同時上映された『ドラミちゃん アララ♡少年山賊団!』の監督は『クレヨンしんちゃん』の映画監督も務める原恵一さん。
のび太のご先祖ののび平をレベルアップさせるというハートフルコメディで、メインキャラ達のご先祖様も出て来ましたよ!
『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太とアニマル惑星』の主題歌を解説!
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次作:
『ドラえもん のび太と雲の王国』の主題歌を解説!
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