1992年3月7日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太と雲の王国』。
映画・大長編ドラえもんの第13作目。
藤子・F・不二雄先生存命中の17作中、6位の動員数を誇り、レビュー評価の高い作品でもあります。
コミックス34巻「ひるねは天国で」が原型はないかと言われており、17巻「モアよドードーよ永遠に」、33巻「さらばキー坊」、35巻「ドンジャラ村のホイ」のキャラクター達が登場するのも見どころ。
環境問題や戦争などをリアルにかつ大胆に描いており、オープニングや劇中には恐ろしい洪水シーンがあるので、人によっては閲覧注意です。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
環境問題をガッツリ提唱した今作。当時小学生だった私は、鑑賞後に自由研究で調べてエコな生活に取り組んでいました!
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太と雲の王国』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじ
ひみつ道具で雲の王国を造って、楽しく遊ぶドラえもんたち。だが、いつのまにか、絶滅動物が暮らすふしぎな世界に迷いこんでしまった。そこは、地上よりはるかに発達した、天上人の国だった!
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太と雲の王国』で流れる曲
オープニング
山野さと子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、山野さと子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
タガロ一家が洪水に飲み込まれるOPは、割とトラウマなので注意が必要。
その後お馴染みの歌と共に、3D映像のドラえもんが、ロボッターと雲の王国をニコニコ飛んでいるのでちょっとほっこりしました。
ふわふわと浮かぶ雲の上に乗って、雲で出来たキュートなロボッターをモフモフしたい!!
エンディング・スタッフクレジット・主題歌
武田鉄矢 - 雲がゆくのは
エンディング・スタッフクレジットで流れる曲は、武田鉄矢の『雲がゆくのは』です。
武田鉄矢さんの優しい歌声と、アコースティックギターの哀愁のある音色が絶妙にマッチした楽曲。
ドラえもん達がソーラーカーで王国を巡るシーン、後半のドラえもんとのび太が雲の王国に戻るシーンでも使用されています。
クライマックスからずっと泣き通し。特にドラえもんの特攻シーンは衝撃的で、心臓がバクバクした想い出。
大人になった今観ると、核兵器のような「雲もどしガス」にはゾっとするし、洪水のシーンはやっぱり辛いし、天井人が身勝手過ぎるし、子どもに「地上人代表」をさせるの酷じゃない?と思うし、ツッコミ所は満載、子どもの頃トラウマになってしまった人も多いようですが…。
もう何も考えず「ドラえもん達がいつもの通り頑張った、これからもさらに環境に優しく生きよう」と思うことが出来れば良いと思います!!
サウンドトラック
何度でも観よう!「のび太と雲の王国」をもっと楽しめる小ネタ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太と雲の王国』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
夕食時にパパが株の話をし、のび太が雲の王国を株式会社にしようと思いつくシーン。
よく観ると、パパの足が宙に浮いており子どものように足がブラブラ状態。
ママはしっかりと揃えて地面に着いていて、スタイルの違いがよくわかります。笑
そんなパパのキュートなカットですが、長く親しまれた野比のび助の声優・加藤正之さんがこのあと体調を崩され降板。
今作が遺作映画となってしまいましたので、この優しい声をずっと忘れないで頂きたいです!
小ネタ2:
筆者が大大大好きな、ドラえもんが故障し意味不明の言葉を連発するシーン。
特に、のび太が無理やりポケットを探った時「エッチ♡フゥッチ♡」と言い目がHになるのが可愛過ぎる!!
この時ののび太とのやりとりで、のび太の優しさが味わえるのも今作の魅力のひとつです♪
もちろん「ドラえもんの故障」というのはファンにとってはかなりショッキングな出来事ではありますが…。
全体的にシリアスな作品ではあるものの「バグったドラえもん&戸惑いつつも世話するのび太」がおもしろスパイスとなっています!
小ネタ3:
原作を執筆中、最後の2回を残し藤子・F・不二雄先生が体調を崩されたため、大長編コミックスは不二子プロ所属の漫画家さんが描き上げたそうです。
先生が映画公開から2年後に描かれた完結編は映画と少々異なり「ドラえもんクラブ」雑誌に掲載されましたが、残念ながら今は読むことが出来ません。
しかし、映画のラストでドラえもんが「(自然を守ることを)約束だよ」とこちらに向かって語りかける笑顔がとても心に残っており、私としてはやはりこの映画のラストは温かい気持ちになるものでした。
洪水のシーンは飛ばしたほうが良いかもですが、今作はあまり考察せず、先生の想いも汲みながら楽しんで頂きたいです!
筆者の『のび太と雲の王国』のグッズ紹介
映画公開当時のパンフレット。中身はネタバレ満載なので、映画が終わった後両親にゆっくり読んでもらっていました!
同時上映された「21エモン」も、面白かったですよ!
単行本は持っていませんが1991年の「小学二年生」のふろくで読み、大好きでした。
『ドラえもん のび太と雲の王国』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太のドラビアンナイト』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太とブリキの迷宮』の主題歌を解説!
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