2016年6月1日公開の映画『デッドプール』。
末期ガンと言われたウェイドはとある男に声を掛けられて治療を受けた結果、不死身の身体を得るのですが…最愛のヴァネッサとの再会を果たすため、そして復讐のために動き出していきます。監督はティム・ミラーで、日本の興行収入は20億円ほどでした。
この記事では、映画『デッドプール』で流れた音楽27曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
公開年 | シリーズ作品 |
オリジナル | |
2000年 | X-メン |
2003年 | X-MEN2 |
2006年 | X-MEN:ファイナル ディシジョン |
新シリーズ | |
2011年 | X-MEN:ファースト・ジェネレーション |
2014年 | X-MEN:フューチャー&パスト |
2016年 | X-MEN:アポカリプス |
2019年 | X-MEN:ダーク・フェニックス |
ウルヴァリン | |
2009年 | ウルヴァリン:X-MEN ZERO |
2013年 | ウルヴァリン:SAMURAI |
2017年 | LOGAN/ローガン |
デッドプール | |
2016年 | デッドプール |
2018年 | デッドプール2 |
2024年 | デッドプール&ウルヴァリン |
『デッドプール』で流れた曲とは?
オープニング
Juice Newton-Angel Of Morning
オープニングで流れた曲は、Juice Newtonの『Angel Of Morning』です。
落ち着いた女性シンガーによる歌声で始まり、エレキギターやドラムの音と合わせて穏やかな雰囲気を表す曲です。徐々に曲を盛り上げていく歌声や、緩急を感じさせる構成が特徴。
ジュース・ニュートンは1952年生まれのアメリカのポップシンガーで、『Queen Of Hearts』、『Love's Been A Little Bit Hard On Me』などが有名な曲です。
マーベルのタイトルロゴが流れて、撃たれた人間が周りに散らばる雑貨と共にゆっくりと映し出される際に『Angel Of Morning』が流れます。女性シンガーのゆったりとした曲と合った演出ですね。
デッドプールが何者かと戦っているかいう状況が分かりつつ、彼を演じるライアン・レイノルズが過去にどういった活躍をしていたのかも紹介されるのがおもしろい!セクシーな俳優として雑誌を飾ったり、『グリーンランタン』の主演を務めたりした過去が気になることでしょう。
そうして『デッドプール』の物語が始まっていくため目が離せませんよ。また、この曲はフランシスの仲間が乗る車が高速道路を走るシーンでも流れます。
Amazon Music Unlimited
ウェイドがタクシーに乗って移動するシーン
Mukesh & Shankar Jaikishan-Mera Joota Hai Japani
ウェイドがタクシーに乗って移動するシーンで流れた曲は、Mukesh & Shankar Jaikishanの『Mera Joota Hai Japani』です。
民族風の楽器の音色が響き、ハッキリとした声の男性が歌っていく曲です。小気味よいリズムと共に歌が続いていくのが特徴。
インドの曲であり、日本語訳で「メラの靴は日本」という曲名で、2009年の映画『メラ・ジョータ・ハイ・ジャパニ』でも使われました。
デッドプールはタクシーを拾って移動する際に後ろの席にいましたが、寂しくなって助手席へ。運転手のドーピンダーは気さくな良い男でしたが、恋人のギータが従弟のバンドゥーにとられて傷心気味だったようですね。
デッドプールは絶対に恋人を諦めるなと応援しつつ、下世話な話題を平気でするため彼の人柄が伝わってくるでしょう。マスクの下の顔を見せることで、彼に何があったのかとハラハラさせる展開が続くため目が離せませんよ。
デッドプールは弾薬を忘れたことに悪態をつきつつ、銃弾12発で何とかすると言いますが…タクシー代27ドルを踏み倒して意気揚々と外へ行くのにも注目です。
デッドプールが高速道路でフランシスを待つシーン
Salt-N-Pepa-Shoop
デッドプールが高速道路でフランシスを待つシーンで流れた曲は、Salt-N-Pepaの『Shoop』です。
リズムの良い前奏に女性が話すようにした声が加わり、エネルギッシュな歌に変わっていく曲です。ノリの良さとリズミカルな曲調が特徴。
「ソルト・ン・ペパー」は1985年にアメリカで結成したヒップホップグループで、『Push It』、『Whatta Man』などが有名です。
高速道路の端で足をブラブラさせながら高い所に座っているデッドプール。傍らに音楽プレイヤーを置いて『Shoop』を流し、音に合わせて体を揺らしつつフランシスをやっつけている絵を描くのです。
楽しそうな一面を見せているのかと思いきや、視聴者に話しかけてウルヴァリンのことを話題に出すというユーモアを感じさせるのが見どころでしょう。
この後、デッドプールは下を走ってくるフランシスの仲間の車に飛び込むのですが、垂直に落下して車の上のガラスを割って乗り込むという豪快なシーンに驚かされましたね。この曲はエンディングの後半でも流れます。
デッドプールが敵をカーステレオに打ちつけて流れる曲の1つ目
Panta Meza Y Su Banda-Te Deje
デッドプールが敵をカーステレオに打ちつけて流れる曲の1つ目で流れた曲は、Panta Meza Y Su Bandaの『Te Deje』です。
パワフルなラッパ音が鳴り響く前奏に、男性シンガーの声が響いていく曲です。
スピード感があって、走り回るような勢いのある歌が特徴。楽器の音と共に高々と歌い上げていき、曲の終わりまで続いていきます。
デッドプールが乗り込んだ車には屈強な男たちが乗っていましたが、弱点を遠慮なく攻撃していくのがデッドプールらしいですね。そうして座席に押し付けられた際には「高級レザーだね」と冗談を言うのも流石で、余裕を感じさせます。
フランシスがどこにいるか殴りながら尋ねつつ、首などを折っていくという容赦無い仕打ちを見せ、敵をカーステレオに打ちつけた際に『Te Deje』の楽器音が聞こえてきました。
陽気な雰囲気とコミカルさも感じさせる演出が見ものとなる中、悲惨な光景も見せていくという展開が続きます。
デッドプールが敵をカーステレオに打ちつけて流れる曲の2つ目
U4L Featuring Beth Enloe-The Party Starts Right Now
デッドプールが敵をカーステレオに打ちつけて流れる曲の2つ目で流れた曲は、U4L Featuring Beth Enloeの『The Party Starts Right Now』です。
女性シンガーの囁くような歌声で始まり、ポップな曲が続いていく曲です。サビで盛り上がっていき、終始明るい雰囲気があるのが特徴。
U4Lは『Here's to the Good Times』、『You're Mine』などの有名な曲があります。
デッドプールが敵をカーステレオに2回打ちつけた際に流れるのが『The Party Starts Right Now』です。そうして車で暴れていると、銃を持ってバイクに乗った敵も現れてハラハラ!
しかし、デッドプールは車内の敵を蹴飛ばしてバイクを横転させるという荒業を見せます。車の速度が上がっていって暴走を始まる中、シガーソケットを敵の口に放り込むのも見どころでしょう。
新たな追っ手と共に車が横転していき、人の首が飛んだり潰れてしまったりと恐ろしい戦いが繰り広げられました。デッドプールも無事ではなさそうですが…「やぁ!」と明るく声を掛ける姿はいつも通りでしたね。
その後、12発しかない銃弾を駆使して多くの敵を倒していき、自身が撃たれても平気な姿を見せるのが見ものでしょう。
ウェイドが勝手にピザを注文して待っているシーン
Four Star Riot-Something So Right
ウェイドが勝手にピザを注文して待っているシーンで流れた曲は、Four Star Riotの『Something So Right』です。
ハミングによる穏やかな前奏とギターの音色を響かせる前奏。男性シンガーのゆっくりと力強く聞かせる歌声が特徴的な曲です。
サビにかけて盛り上がりを見せ、ギターのソロや語りかけるようにするパートもあります。「Four Star Riot」は『Slayed Pretender』、『Beautiful Soul』などが有名です。
ウェイドは人の家で勝手にピザを注文し、その家で『Something So Right』が流れていましたね。
家の男の洋服が派手だと指摘しつつ、拳銃を向けたことで男からサイフをもらうウェイド…すると、今度はピザの配達員に銃やナイフを向けて「ターゲットはお前だ」と凄むのがクール!
メーガンという女性のストーカーである配達員に忠告し、今度彼女の居場所を調べたら命は無いとハッキリ言うのです。そのまま殺してしまうのではと思うほどの気迫でしたが、忠告だけで済んだため安堵させられるワンシーンとなりましたね。
依頼者のメーガンにウェイドが報告するシーン
Campfire-The Boys Are Back
依頼者のメーガンにウェイドが報告するシーンで流れた曲は、Campfireの『The Boys Are Back』です。
勢いのある男性のラップと、ドラムの音を響かせるの曲の始まり。スクラッチ音や音楽のリズムの良さも特徴。クラップ音とパワフルなラップなどが続いていきます。
「キャンプファイヤー」は『Our World』、『Superhuman』などの曲が有名です。
メーガンがたむろする場所に行くと『The Boys Are Back』が流れていましたね。多くの若者たちがスケボーをしている場にピッタリの音楽です。
ウェイドはメーガンから「マイヒーロー」と言われますが否定しつつ、自分より悪いやつを懲らしめているだけだと考えているためカッコいいなと感じました。
傭兵として人を殺してきた過去のあるウェイドですが、自身の信念に従って戦いを続けていることがわかりますね。悪党を倒してお金を得ていると思うと、ヒーローのような感じもしますが…ウェイドの人柄はそう思わせないのも見どころでしょう。
ウェイドが友人のウィーゼルの店で話をするシーン
The Black Keys-Howlin' For You (Feat. Prins Thomas Diskomiks)
ウェイドが友人のウィーゼルの店で話をするシーンで流れた曲は、The Black Keysの『Howlin' For You (Feat. Prins Thomas Diskomiks)』です。
リズミカルで低音を響かせる打楽器音に、呼びかけるようにして入っていく男性シンガーの歌声が加わっていきます。気だるそうに歌いつつ、音楽と共に掛け合うようにするのが特徴。「ララララッラー」と歌ったりもします。
「ザ・ブラック・キーズ」はアメリカのロックバンドで、『Wild Child』、『It Ain't Over』などが有名な曲です。
ウィーゼルの「シスター・マーガレット」の店に行くと『Howlin' For You (Feat. Prins Thomas Diskomiks)』が流れていましたね。傭兵たちが集まっている場にピッタリのノリの良い曲です。
ウィーゼルと挨拶を交わしたウェイドは、客どうしをケンカさせてその際に歌が響き渡るのも魅力。そうしてウィーゼルに今日の成果を報告しつつ、客には安酒をおごると言って盛り上げました。
楽しそうにしているウェイドにヴァネッサが声をかけ、彼女が身体を売ってるという話しに…そのまま2人は苦労話をし合うことで意気投合するため、どういった関係になるのか注目でしょう。
店でウェイドとヴァネッサが出会うシーン
Finley Quaye-It's Great When We're Together
店でウェイドとヴァネッサが出会うシーンで流れた曲は、Finley Quayeの『It's Great When We're Together』です。
男性シンガーの歌声がハッキリと響き渡る前奏と、ゆったりとしたリズムが特徴的。落ち着いた雰囲気が続き、時折盛り上げるようにして歌っていきます。
フィンレイ・クアイは1974年生まれのスコットランドのミュージシャンで、『Your Love Gets Sweeter』、『Even After All』などが有名です。
ウェイドがヴァネッサに惹かれつつ、良い雰囲気になっていくシーンで『It's Great When We're Together』が流れます。ロマンチックな関係性を思わせる歌ですね。
ヴァネッサは彼の望みを叶えると言いつつ、ウェイドがお持ち帰りされるという展開がおもしろいです。2人の力関係を感じさせつつ、最初のデートをスタートさせていくのが見どころ。
髪が短くて強気なヴァネッサにベタ惚れしていくウェイド、彼のことを大切に思って接していくヴァネッサの様子も見守ってみてくださいね。
ウェイドがヴァネッサとゲーセンに行くシーン
Cate Song-Love Is A Tricky Thing
ウェイドがヴァネッサとゲーセンに行くシーンで流れた曲は、Cate Songの『Love Is A Tricky Thing』です。
オルガンによる音階が奏でられ、女性シンガーが高い声を響かせていく曲です。穏やかな音楽と力強いシンガーの歌声が特徴。
楽器によるソロの後、力強い歌が続いていきます。Cate Songは『Still』、『Starting Over』などが有名な曲です。
ウェイドとヴァネッサは「シスター・マーガレット」の店を出て、向かった先はなんとゲームセンター!
シーンが移り変わる際に『Love Is A Tricky Thing』が流れてロマンティックな雰囲気を表すため、てっきり二人だけで過ごせる場所に向かったのではと思ってしまいました。
また、二人が顔を近づけているのをカメラを横にして映し出す演出が上手いですね。今作ではカメラアングルやスローの使い方に工夫を感じさせることが多いため、アクションやロマンスのワンシーンにも注目です。
ゲームセンターで玉入れのゲームをするシーン
Mentally Disturbed-Swing That Thang
ゲームセンターで玉入れのゲームをするシーンで流れた曲は、Mentally Disturbedの『Swing That Thang』です。
「Swing That Thang」という単語を連呼したり、早口でまくし立てるようにして男性シンガーが歌います。盛り上がりのある曲であり、リズムが早めなのが特徴。
Mentally Disturbedはアメリカのラテンヒップホップグループで、『Abusadora』、『Birthday』などが有名な曲です。
ウェイドはヴァネッサのことを知りたいと言って、玉入れゲームをスタート!その際に『Swing That Thang』が流れ、歌と共に盛り上がっていくのが良いですね。
玉と同じサイズの10万点に入れるいう腕前を見せるウェイドは、合計でかなりの高得点を獲得して景品の交換所へ。そうして「アニメのボルトロンの限定版の指輪を交換だ」と言うのです。
ヴァネッサはウェイドに売った48分はこれで終わりと告げると、ウェイドは指輪を渡すから延長をと言い出してヴァネッサは呆れた様子で「追加しても3分だ」と言いますが…ウェイドは十分だという面持ちを見せるのも流石だなと思いました。
ベッドでウェイドとヴァネッサが楽しむシーン
Neil Sedaka-Calendar Girl
ベッドでウェイドとヴァネッサが楽しむシーンで流れた曲は、Neil Sedakaの『Calendar Girl』です。
ポップな感じの男性シンガーの歌声で始まっていく曲で、ゆったりとしたテンポと共に曲が続いていきます。「I love」という歌詞が続いたり、一年の行事が歌詞になっていたりするのが特徴。
ニール・セダカは1939年生まれのアメリカの歌手で、『Laughter Ln The Rain』、『Oh! Carol』などが有名な曲です。
ウェイドとヴァネッサはベッドで楽しむシーンで『Calendar Girl』が流れ、ムーディーな雰囲気が良く伝わってきましたね。
一年中楽しめると言ったウェイドの言葉は嘘ではなく、バレンタインから旧正月、ハロウィンやクリスマスなどが瞬く間に過ぎていきました。
大人の二人が色々な手段で楽しんでいきつつ、歌詞でも各イベントの名前などが上がっていくという印象的なシーンです。そうして2人はかわいらしいキャラクターの真っ赤のセーターなどを着てたり、ヴァネッサの髪がロングになっていたりするのにも注目でしょう。
ウェイドがヴァネッサにプロポーズするシーン
Bing Crosby-I'll Be Home For Christmas
ウェイドがヴァネッサにプロポーズするシーンで流れた曲は、Bing Crosbyの『I'll Be Home For Christmas』です。
聞かせるようにして歌う男性シンガーの歌声が特徴的で、伸びのある声が続いていきます。落ち着いた低めの声であり心地良さを感じる歌なのが特徴。
ビング・クロスビーは1977年生まれのアメリカの歌手で、『Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive』、『Pistol Packin' Mama』などの有名な曲があります。
ウェイドが「結婚して!」と言って給料1ヶ月分の指輪を渡すとヴァネッサは快諾。好みの女性そのものだと言うウェイドは楽しそうに写真を撮って幸せを噛みしめているようでしたね。
その一連のシーンで『I'll Be Home For Christmas』が流れるため、ハッピーな雰囲気がさらに引き立っていました。2人の物語がこれから始まるのかと思いましたが…ウェイドが突然倒れて、病院のシーンに切り替わるのは驚きです。
そうして末期ガンと宣告されたウェイドはヴァネッサを見つめて記憶に焼き付けるようにする姿は印象的でした。ウェイドの回想が終わると再びデッドプールの戦いに戻って、フランシスを追い詰めるシーンになるためハラハラさせられることでしょう。
ガンが治せないウェイドがウィーゼルの店に行くシーン
Wang Chung-Dance Hall Days (re-recoverd)
ガンが治せないウェイドがウィーゼルの店に行くシーンで流れた曲は、Wang Chungの『Dance Hall Days (re-recoverd)』です。
穏やかな楽器の前奏の中、爽やかな男性シンガーの声が加わっていく曲です。呼びかけるような歌や、サックスの音色が聞けるのが特徴。
「ワン・チャン」は1979年に結成されたイギリスの音楽グループで、『Everybody Have Fun Tonight』、『Fire In The Twilight』などが有名な曲です。
末期ガンを治す目途が立てずにいるウェイドはウィーゼルの元へ。店で『Dance Hall Days (re-recoverd)』が流れているため、店内の雰囲気が伝わってきました。
ビリヤードやタバコなどを楽しむ者たち、酒を飲んで話しているお客などで賑わっていましたね、そうした中、ウェイドはカウンター席で各国の病院のパンフレットを取り出してウィーゼルと話をします。
ウェイドは友人のウィーゼルに「スペイン語でガンは何て言うのか」と軽口を叩きますがかなり参っている様子でした。ウィーゼルはウェイドの元気な時の写真をもらっておきたいと言って、ヴァネッサとの2ショットの写真を見せに貼っておくという展開にも注目です。
ウェイドとウィーゼルが写真や名刺の話をするシーン
Joe Marson-Poor St.John
ウェイドとウィーゼルが写真や名刺の話をするシーンで流れた曲は、Joe Marsonの『Poor St.John』です。
静かに弾き語るギターの音に、男性のハミングのような声が加わっていく曲です。ハッキリとした歌声が響いて、穏やかな曲調が続いていくのが特徴。
Joe Marsonは『No Retreat』、『I Got It Wrong』などの曲が有名です。
ウェイドはウィーゼルから真っ黒なデザインの名刺をもらい、店の奥にいた怪しい男の元へ。店内では『Poor St.John』が流れて穏やかそうにも思える中、ウィーゼルが謎の男を「死神みたいなやつ」と言うのは彼らしいなと思いました。
男からウェイドはガンを治せると言われますが信じることなくその場を去りましたが…謎の男は治療の結果、スーパーヒーローになれるとも言っていたため彼の正体が気になりますね。
雨が降る中、ウェイドの苦悩する姿も印象に残ります。愛するヴァネッサをこれ以上苦しめたくないという考えも踏まえた上でて、謎の男の元に行く決心をするという心意気が良いなと思いました。
フランシスがウェイドを人体実験のため拷問するシーン
The Chordettes-Mister Sandman
フランシスがウェイドを人体実験のため拷問するシーンで流れた曲は、The Chordettesの『Mister Sandman』です。
ポップで明るい雰囲気の曲と共に、爽やかでキュートな女性シンガーたちの歌声が加わっていく曲です。
「ザ・コーデッツ」はアメリカのシンガーソンググループで、『Lollipop』、『Sh Boom Life Could Be a Dream』などが有名な曲です。
ウェイドが案内された先では人体実験が行われており、彼もまた手足や首を固定されてしまいます。それでも軽口を叩き続ける中、所長のフランシスは人体実験をする民間組織だと淡々と説明しつつ、「極度な痛みが身体を襲う」と断言するのが恐ろしいですね。
人体実験が始まってからは、アドレナリンを出させて血清の効きを良くさせるため、いたぶられ続けるウェイド…拷問のシーンで『Mister Sandman』が流れるため、本当は怖い展開にも関わらず、気分が緩和されました。
その後、実験体になっていた他の男と話をしつつ、ヴァネッサのことを思い出すウェイドを見ているとガンが治れば再会が果たせるはずと応援したくなりました。
ウィーゼルの店に行ったウェイドが顔を見せるシーン
Stretch Nickel-She Can Stay
ウィーゼルの店に行ったウェイドが顔を見せるシーンで流れた曲は、Stretch Nickelの『She Can Stay』です。
ギターの落ち着いた弾き語りで始まり、男性シンガーによる歌声が加わっていく曲です。
パワフルな低音を響かせていく声と、低音を響かせるギターソロが特徴。終盤にかけてもギターを響かせつつ落ち着いた終わり方をします。
実験体になったウェイドは、ミュータント細胞により不死身の身体を手に入れた!しかし、皮膚はただれたようになってしまい、「醜い、化け物」と言われてしまうことに…このままの姿ではヴァネッサに会うことはできないと考えた彼は、ウィーゼルに相談しに行きました。
店では『She Can Stay』が流れていたので、哀愁漂う雰囲気が良かったなと思いましたね。ウィーゼルに顔を見せたウェイドは、アボカドのようだと言われたり、呪われそうとか悪夢だとか散々なことを言われ続けるため、2人の関係性を感じさせます。
ウェイドはマスクを被ってフランシス探しを始めることにしますが、店に書いてあった「死の賭け」という単語から「デッドプール」と名乗ることになる展開はワクワクさせられました。
デッドプールのコスチュームを作成するシーン
Team Headkick-Deadpool Rap
デッドプールのコスチュームを作成するシーンで流れた曲は、Team Headkickの『Deadpool Rap』です。
ノリの良いリズムの音楽にエネルギッシュな男性シンガーの歌が加わっていく曲です。まくし立てるようなラップと、ラストにかけての高音で歌うのが特徴。
Team Headkickは『When Titans Fall』などの曲を出しています。
ウェイドはウィーゼルと乾杯してから、コスチューム作り開始!裁縫などをする際に『Deadpool Rap』が流れ、ワクワクさせられますね。
様々な悪党の組織に乗り込んでフランシスの情報を集めに行くのですが、真っ白な服を着ていった際に血で染まってしまってコインランドリーに行くことになるのには笑ってしまいます。
そこで盲目の高齢な女性のアルに会って「赤い服を着れば血が目立たない」と言われてハッとするウェイドが良いですね。ウェイドは赤のコスチュームを作って闇闘技場を始めとした色々な場所を強襲し、そうして謎の男(エージェント・スミス)を見つけるまで40人以上を殺していくので流石だと思いました。
フランシスの居場所を突き止めて高速道路上の戦いに至るという回想が一通り終わるのもわかりやすかったです。
ゴミ収集車に運ばれたウェイドが家に到着するシーン
Ray Charles-Hit The Road Jack
ゴミ収集車に運ばれたウェイドが家に到着するシーンで流れた曲は、Ray Charlesの『Hit The Road Jack』です。
ピアノの単音を3回弾いて曲に惹きつけ、男性シンガーが叫ぶように歌っていきます。エネルギッシュな高めの声による歌声と一定のリズムを刻んでいくのが特徴。
レイ・チャールズは1930年生まれのアメリカのピアニストで目が見えない中、歌も歌いあげます。『I've Got a Woman』、『I Can't Stop Loving You』などが有名な曲です。
コロッサスに連れていかれそうになったデッドプールは手を切り落としつつ、高速道路の下を走っていたゴミ収集車へ。そうして家に着くまでの間に『Hit The Road Jack』が流れるので、陽気な雰囲気を感じさせましたね。
盲目のアルは家で白杖を突きつつ、ルンバで転んでしまって心配になりましたが…ウェイドとの軽口を叩きあっているシーンに変わるため、日常的な仲の良さを感じさせます。
そんなアルは家具の組み立てを失敗してしまい、ウェイドは器用な同居人を募集していたのにと愚痴をこぼすのも印象に残りました。1年かけてフランシスを見つけたのに逃がしてしまったため、ウェイドの心中が穏やかではないのも伝わってきます。
ウィーゼルが店で客と話しているシーン
Hanni El Khatib-Moonlight
ウィーゼルが店で客と話しているシーンで流れた曲は、Hanni El Khatibの『Moonlight』です。
怪しげな前奏と力強いドラムで始まり、ギターや男性シンガーの歌が加わっていく曲です。音の流れに合わせる歌やエレキギターのソロが特徴。
ハンニ・エル・カティーブは1981年生まれのアメリカのシンガーで、『You Rascal You』、『ALIVE』が有名な曲です。
ウィーゼルは客にガンの話をしている際に店で『Moonlight』が流れます。和気あいあいとしたシーンかと思いきや、店にフランシスとエンジェルがやって来たことで不穏な展開に…ウェイドの居場所を聞きに来た彼らに対し、ウィーゼルはしらを切りますがウェイドとヴァネッサの写真が見つかってしまって窮地に陥ることになります。
強力な力を持ったエンジェルがウィーゼルの襟元を掴んで足を浮かせる状態にさせた瞬間、店にいた客たちが一斉に銃を取り出してフランシスに向けるのがカッコ良かったです。
フランシスは争うつもりは無いと言って引き上げますが、ウィーゼルは客にお礼を言いつつ急いでウェイドに報告の電話を入れる際にアタフタとしている様子が伝わってきました。
ウェイドとウィーゼルがヴァネッサに会いに行くシーン
Flo Rida - GDFR
ウェイドとウィーゼルがヴァネッサに会いに行くシーンで流れた曲は、Flo Ridaの『GDFR』です。
男性の低音の声によるラップで始まり、BGMが後を追うようにして流れていく曲です。鈴などの楽器音も聞こえてくる中、スピード感のあるラップとゆったりとした歌が特徴。
フロー・ライダーは1979年生まれのアメリカのR&Bシンガーで、『Sweet Sensation』、『Low (feat. T-Pain) 』などの有名な曲があります。
ウェイドとウィーゼルはヴァネッサが働くストリップクラブに行くと『GDFR』が流れていましたね。紫がかったピンク色のカラーでステージが彩られ、音楽の盛り上がりと共に妖艶な女性たちのダンスを映し出すのが印象的です。
しかも、スタン・リーがダンサーの紹介するためのアナウンスをしているのに驚きました。そうした中でウェイドはヴァネッサの後姿を見て、スローの演出となるのが見どころですね。
彼女が振り向く瞬間ウェイドが通り過ぎてしまうため切なさを感じつつ、トイレに行って自身を意気地なしだと責め立てるのでした。醜悪な見た目となった彼は自身を無くしていますが…果たしてヴァネッサに声をかけれるのか気になります。
ウェイドがストリップクラブでヴァネッサを探すシーン
Kidd Fresh-No Clothes Zone
ウェイドがストリップクラブでヴァネッサを探すシーンで流れた曲は、Kidd Freshの『No Clothes Zone』です。
低音で波を打つような高低音が繰り返されるBGMに、ハッキリとした声の男性シンガーによるラップが加わっていく曲です。高めの声でノリの良いラップが続いていき、合いの手が入るのも特徴。
The International DJ Casperとのフューチャーリングとなる曲で、Kidd Freshは『Back at It』などの有名な曲を出しています。
ヴァネッサは裏口に呼ばれて向かうと、雨の中にいたのはなんとフランシスだった…一方、店内ではトイレから出てきたウェイドがウィーゼルに話しかけており、『No Clothes Zone』が流れていましたね。ストリップクラブの妖艶な雰囲気にピッタリでした。
ウェイドはヴァネッサが裏口の外にいると知って探しに行くと、そこには彼女のサイフがおちていたのです。「まさか…」と思うシーンは雨と夜の演出もあって深刻さが伝わってきたのが印象的。
家に帰ったウェイドは悪態をつきつつモノに当たり、ウィーゼルは落ち着くよう言われました。フランシスから連絡が入り、怒り心頭のウェイドは戦いのために備える展開からは目が離せないことでしょう。
ウェイドがコロッサスたちを連れてタクシーに乗るシーン
Jazzy B-Sat Rangey
ウェイドがコロッサスたちを連れてタクシーに乗るシーンで流れた曲は、Jazzy Bの『Sat Rangey』です。
駆けていくような打楽器の前奏に金管、木管系の民族楽器を加えていって男性シンガーによる歌が加わっていく曲です。高めの声でハッキリと歌い、スピード感を感じさせるのが特徴。
ジャジー Bは1975年生まれのパンジャブ人アーティストで、『Gallan Kardi』、『Jatt N The Hood』が有名な曲です。
ウェイドは家に隠していた様々な銃器と三千発の弾をバックに詰めつつ、ヒュー・ジャックマンの雑誌も入っていたのが気になりますね。
アルにもう会えないかもしれないと言い残しつつ、ウィーゼルからは「行きたくない」とハッキリ言われるのがおもしろいです。そうしてコロッサスとネガソニックを迎えに行ってタクシーに乗ると『Sat Rangey』が流れていました。
タクシー運転手のドーピンダーが恋敵のバンドゥーをトランクに詰めていることにウェイドは驚きつつ、良くやったといってハイタッチするのは陽気な感じがしますが…デッドプールらしい冗談のような本音の会話も見ものでしょう。
ウェイドがタクシー運転手のドーピンダーに電話をするシーン
Mohammed Rafi-Tumse Achha Kaun Hai
ウェイドがタクシー運転手のドーピンダーに電話をするシーンで流れた曲は、Mohammed Rafiの『Tumse Achha Kaun Hai』です。
弦楽器などによる昔ながらの楽器音で始まり、テンポの良い男性シンガーの歌が入っていく曲です。陽気な雰囲気を感じさせ、打楽器などのノリの良さや様々な楽器を使っているのが特徴。
モハメド・ラフィは1924年生まれのインドのミュージシャンで、『Maine Poochha Chand Se』、『Chura Liya Hai Tumne Jo Dil Ko 』などが有名な曲です。
タクシーを走らせていたドーピンダーはデッドプールからの着信に慌てて出ようとしてスマホを落としてしまいます。
車内で『Tumse Achha Kaun Hai』が陽気に流れている中、タクシーがぶつけられてトランク内に閉じ込められていたバンドゥーが叫び声を上げるというシュールなワンシーンとなりましたね。
ドーピンダーの恋敵との決着がどうなるのかが気になりますが、続編でも彼が登場するため是非、見守ってくださいね。
ウェイドたちがヴァネッサを助けに行くシーン
DMX-X Gon' Give It To Ya
ウェイドたちがヴァネッサを助けに行くシーンで流れた曲は、DMXの『X Gon' Give It To Ya』です。
低音の男性の声のラップで始まり、しっかりとリズムを刻んでいく曲です。クールなラップが終始続いていき、パワフルなのが特徴。
ディー・エム・エックスは1970年生まれのアメリカのラッパーで『Party Up』、『Where The Hood At』などが有名な曲です。
デッドプールの衣装を着たウェイド、コロッサス、ネガソニック3人がゆっくり歩いて敵地へ歩く際に『X Gon' Give It To Ya』が流れます。
ここから戦いが始まるかと思いきや、ネガソニックに「バックは?」と聞かれてノリノリな音楽が鳴りやむのが良いですね。ドジったウェイドは急いでドーピンダーに電話をしますが出てもらえず、背にある2本の刀で戦う決意をするのです。
再び音楽が流れて戦いが始まるかと思いきや、早速銃を持った手下たちに囲まれてピンチに…コロッサスがエンジェルに立ち向かっていって一発で大きく吹き飛ばされてしまうのに驚きでした。しかし、ネガソニックがやり返して戦闘開始となるのは目を見張ります。
フランシスがウェイドの頭に刃物を指したシーン
Chicago-You're The Inspiration
フランシスがウェイドの頭に刃物を指したシーンで流れた曲は、Chicagoの『You're The Inspiration』です。
爽やかにドラムの音などが始まって、男性シンガーの歌が加わっていく曲です。高い声の男性シンガーの歌が特徴でサビで一気に盛り上げていきます。
「シカゴ」はアメリカのロックバンドで1969年にデビューし、『If You Leave Me Now』、『Hard To Say I'm Sorry』などが有名な曲です。
ウェイドはフランシスと一騎打ちをしつつ、閉じ込められたヴァネッサを助けていくのが見どころ。二人の激しいアクションからは目が離せません。
武器を使ったり、素手での戦いを繰り広げたりとスピード感もすさまじかったですね。そうした中で、フランシスはウェイドの側頭部に刃物を突き立ててウェイドがピンチに…そこにヴァネッサが助けに来ますが、脳に刃物が貫通していたせいか幻覚のようなものが見える際に『You're The Inspiration』が流れました。
勝負の行方にハラハラさせられる一方で、コロッサスもエンジェルに締め上げられそうになっていましたが、ネガソニックが大爆発を起こした際の迫力も凄かったです。
ウェイドがヴァネッサとキスをしてエンディングを迎えるシーン
George Michael-Careless Whisper
ウェイドがヴァネッサとキスをしてエンディングを迎えるシーンで流れた曲は、George Michaelの『Careless Whisper』です。
穏やかな管楽器の前奏に魅力的な男性シンガーの歌声で始まる曲です。アコースティックギターと共に大人っぽい雰囲気を表しているのが特徴。ジョージ・マイケルは1963年生まれのイギリスのシンガーで、『Wham! 』、『Too Funky 』などが有名な曲です。
ヴァネッサが建物の上から落ちそうになるのを止めようとするウェイドですが、自身も落ちそうになってピンチに陥ります。それでも彼女を無事に救い出したウェイドは、フランシスにとどめを刺してヴァネッサに謝りました。
マスクの下の顔はボロボロだったことで、彼女に避けられると思っていましたが…無事にハッピーエンドを迎えていく展開が良かったです。
ヒーローじゃなくても恋人はできると説明しつつ、エンディングを迎える際に『Careless Whisper』が流れます。ウェイドも歌詞の一部を歌いつつ、エンディングではデッドプールのコミカルなマンガ絵が流れるのが印象的。ハッピーエンドらしい曲でしたね
筆者の感想
ウェイドのラブストーリーはこれにて一件落着!という終わり方を迎えたのが意外にも思えるほどの波乱万丈な展開の連続でしたね。容赦無いデッドプールの攻防は目を見張ることが多かったです。
不死身のデッドプールの身体が徐々に再生していったり、なりふり構わないアクションも凄かったですがエックスメンのメンバーであるコロッサスやネガソニックの戦いも凄かった!ノリノリの音楽と共に見入ってしまいましたね。
ミュータントとして人離れした力を持った者たちが多く登場しましたが、続編ではさらにパワーアップしているので一緒にご覧いただけると幸いです。
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