2022年3月11日、Netflixにて公開されたオリジナル映画『アダム&アダム』。
アメリカのSF映画。
映画『フリー・ガイ』の主演俳優であるライアン・レイノルズと、ショーン・レヴィ監督(『ナイト・ミュージアム』等)が再びタッグを組んだ作品です。
幼い子どもがいる親にとって、Netflixは最高の現実逃避世界。
ネトフリ常連俳優、ライアン・レイノルズのSFアクション!やっぱりコメディが多くて、疲れていても笑顔になれます♪
また、子どもとの関わり方を考えさせられるようなストーリーが心に響くので、感動的でもありました。
この記事では、Netflix映画『アダム&アダム』を鑑賞した筆者の、感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
Netflix映画『アダム&アダム』で流れる5曲を紹介!
続きを見る
評価『アダム&アダム』の感想&あらすじ
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 1
- 話題性
- 3
未来から2022年の世界に不時着した戦闘機パイロットのアダムは、12歳の自分自身と出会う。大人のアダムは子供のアダムと協力し、未来を救う重大任務に挑む!
『デッドプール』でコミカルなヒーローを演じたライアン・レイノルズ、をはじめ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のガモーラを演じたゾーイ・サルダナ、『アベンジャーズ』でハルク役を演じたマーク・ラファロといった、マーベル・ヒーローが集結!
マーベル好きにはたまらん共演で、それぞれの作品もまた見返したくなりました。
そしてさらに、このベテラン俳優陣にも負けない演技をした、キッズ・アダム役の子役ウォーカー・スコーベルにも注目して頂きたい。
本作が俳優デビューですが、圧巻の演技力と圧倒的美男子力で賞賛され、2022年にアメリカで公開された『シークレット・ヘッドクォーターズ』にも出演しました。(この映画、ネトフリでもやらないかな…)
時空が舞台となっているので、映像がリアル&夢があり話が壮大な点も見どころです。(SFと言いつつ宇宙での云々はあまり無かったな…)
また、キッズアダムと大人アダム、父親と母親それぞれの関係性など、心にグっと来る感動ポイントもたくさん!!
特にエンディングは、コメディタッチの多い作品ながらも涙無しには観られないような、とても温かいものでした。
しかし、良くも悪くも展開が非常に分かりやすく、割と予想出来るストーリーなので、サプライズ度は厳しめの最低点です;
役職・役名 | キャスト・スタッフ名 |
監督 | ショーン・レヴィ |
脚本 | Jonathan Tropper 他 |
出演:アダム・リード | ライアン・レイノルズ |
以下より重要なネタバレを含みます。
『アダム&アダム』のネタバレ
大人のアダムと子どものアダムが出会う
2050年、戦闘機パイロットのアダム・リードは、妻・ローラの失踪を不審に思い、盗んだタイムジェットで2018年へ。しかし、怪我を負い2022年当時の自宅近くに不時着してしまう。
その頃、子どもの時のアダム(以下キッズ・アダム)は、父を失い、いじめに遭い、母親ともうまく行かずに思い悩んでいた。
そんな時に大人のアダムを発見。2050年がディストピア時代と呼ばれており、時間旅行が可能となって、未来の妻・ローラが何かの事件に巻き込まれた事を知る。
怪我をしたアダムの代わりにタイムジェットを起動させ、共にローラを探しに行く事となった。
前半は、グラフィック映像の美しさと、宇宙空間からのワープというワクワクする演出。エモいロックがかかってるのも最高にイイ!
アダムがキッズアダムと出会い、徐々に正体が明かされて行く展開にも胸が躍りました。
ただ、いじめのシーンはキツイですね。本当に可哀想で不憫で、子を持つ親としては観ていて辛かったです。
母・エリーには、もっと温かく抱きしめて欲しかったですが…。確かにこの頃ってナマイキで腹立たしいんですよねぇ…。笑
それにしてもアダムの傷、貫通しているのにワセリンだけで治るの!?と驚きました;
アダムの妻ローラ・シェーンと、時間支配者マヤ・ソリアン
アダム達の乗ったタイムジェットが何者かに攻撃される。それは、ディストピア世界を牛耳るマヤ・ソリアンとその手下・クリストスであった。
絶体絶命のピンチに助けに来たのは、なんとアダムの探していた妻・ローラ。応戦されマヤ達は逃げて行く。
アダムはローラから、父・ルイスが発明した時間旅行の技術をマヤが盗み、過去の自分に教えに行き独占している事を知った。
この事を知られたマヤが、ローラを殺そうとしタイムジェットを破壊したため、ローラは2018年から4年間帰れなくなっていたという。
再会を喜び束の間の幸せを噛み締めるアダムとローラを、再びマヤが襲撃。ローラが身を挺して食い止め、アダム達は2018年にワープする。
本作のヒロイン・ローラ。登場の仕方がカッコイイ!!アクション女優好きにはたまらない演出。
映画『アバター』のヒロイン・ネイティリを演じた事でも有名な、ゾーイ・サルダナの華麗なアクションが堪能出来ます♪
マヤ・ソリアン役のキャサリン・キーナーは、映画『マルコヴィッチの穴』『クリミナル・タウン』などに出演しているベテラン女優。ふてぶてしい悪役も妙にハマっていますね〜。
ここでは、『スター・ウォーズ』をオマージュしたセリフが出て来るので、怒られないか心配になりました。笑
アダムの父・ルイスと時間旅行技術
無事2018年に辿り着いたアダム達は、その頃健在だったルイスに接触。
アダム・プロジェクトというタイムトラベルマシンを破壊するため援助を求めるも、時間の流れを変えてはならないという信念のため、拒否される。
途方に暮れたアダムだったが、キッズ・アダムとそれぞれの想いを話し合い、父への誤解が解けて行った。
そして2人でタイムトラベルマシンを破壊しに、ソリアン・テクノロジーズ社へ向かう。
そこでも襲撃を受けるが、思い直したルイスの手助けにより潜入。時間旅行の技術を全て抜き取るも、キッズ・アダムを人質に取られてしまう。
ルイスは2018年のマヤを説得するも失敗。アダムとルイスに向けて、2050年のマヤが徹甲弾を撃つ。
しかし、マヤがルイスへ撃った弾は壊れた電磁場の影響で軌道が変わり、2018年のマヤに直撃。マヤは両方とも死亡・消滅したのだった。
本作に欠かせないキャラ・ルイス。科学的な話が長くて、アダムでなくとも「もういいよ…」と言いたくなっちゃいます!
ルイス役のマーク・ラファロは映画『アベンジャーズ』で、気弱な天才生物学者と超人ハルクをモーションキャプチャで見事に演じきり、そのスキルが話題となりました。
時間旅行については30%くらいしか理解出来なかったので割愛!笑
アルゴリズム?ISPCA?脳模倣型処理機?このあたりは難しいですが、なんとなく進めるので大丈夫。
しかしドライブを取り出すのはあっけなく終わったので、もうちょっとハラハラしたかったです。アクションも少なめだったかなぁ。
リード家の絆、アダムとローラの愛
全てが丸く収まり、アダムとキッズ・アダム、ルイスはそれぞれの時代に戻る前にキャッチボールをする。
ルイスがどれだけアダム達を愛していたか、お互いに再確認し、それぞれの時間軸へと戻った。
キッズ・アダムは、アダムとの約束を思い出し、エリーを強く抱きしめて「愛してる」と和解する。
学生時代に戻ったアダムは、再びローラと出会う事が出来たのだった。
ルイスのアダム達に伝えた「成長を見守る事が出来なくてすまない」「お前達が私の未来だ」「愛してる」
アダムがキッズ・アダムに対し言った「お前は俺の1番良い部分だ」など、覚えたくなる名言が多く出て来てこちらの涙を誘います;
ライアン・レイノルズの作品はコメディが多いので、あまり涙を流すようなものはありませんが、本作に関してはむしろ親子愛が描かれた感動作…。とまでは行きませんが、泣ける映画ではあります。
ローラとの再会も素直に嬉しかったし、ハッピーエンドでスカっと出来ました!
そして、我が子のこともアバラ骨が折れるくらいに毎日抱きしめよう、と改めて大切さを感じることが出来ました♪
『アダム&アダム』が好きな人へのオススメ映画
映画『アダム&アダム』は「時間旅行」を題材にした作品なので、「時間」を題材にした映画をチラっとご紹介します!
ザ・フラッシュ
こちらはDCヒーローの『ザ・フラッシュ』映画版!
瞬間移動するスーパーヒーロー。この映画は少年期の自分に会うので、ちょっと「アダム&アダム」に似ていますよ。
ドラマもあるのですが、映画版のほうがやっぱり壮大で観やすいです♪
バック・トゥ・ザ・フューチャー
言わずと知れた、1985年公開アメリカのSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
タイムマシンものといえばこの作品でしょう!子どもの頃に観て、デロリアンに憧れた人も多いのではないでしょうか?
いつ観てもワクワク出来る、童心に帰れる作品です。