2025年4月25日公開の映画『パリピ孔明 THE MOVIE』は、四葉夕卜・小川亮の人気漫画を原作にし、今泉力哉が監督を務めた実写映画。三国志の軍師・諸葛孔明(演:向井理)が現代渋谷に転生し、シンガー英子(演:上白石萌歌)をトップアーティストへ導く姿を描きます。
パリピ孔明 THE MOVIE
- 未体験
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- 感情移入
- 5
- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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孔明の計略が&TEAMを呼ぶのに綱がり流石だった!ステージの歌とダンスにも満足!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
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『パリピ孔明 THE MOVIE』で流れる12曲をシーンごとに解説!エンディングや&teamの歌も
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『パリピ孔明 THE MOVIE』は人気?どんな人が観ている?
公開日の次の週の火曜日に映画を観に行きました。男女や男どうしで観に来ているペアの人が多かったですね。席の埋まり具合は半分に満たない感じでした。一人の人もいて、ポップコーンや飲み物を持ってゆっくりしているようでしたよ。
アニメやドラマを観た人が映画も観に来たのか、休みだったから選んだのか、いろいろな可能性がありそうです。構えすぎず観れる映画であり、映画館の大きなシアターでライブパフォーマンスが見れる&聞けるのが魅力ですよ!

以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
三顧の礼
三国志時代から現代に転生した諸葛孔明。彼は英子の歌を聞いてから、平和のために必要な歌だと考えました。そこから孔明はマネージャーとして英子をサポートします。最近、孔明はウーバーイーツの配達業からテレビのコメンテーター、CMの出演などを務めていました。
ある日、路上ライブをしていたshinの歌を耳にし、主君の劉備との出会いを思い出します。意識を失って夢を見る孔明…「三顧の礼」を経て門をくぐって劉備の元へ歩こうとしたのです。そうした内容をマネージャーの小林に話すと、「それは黄泉の門では?」と言われます。
黄泉の門をくぐったら死が待っていると聞いた孔明は恐れを覚えました。英子の新曲の収録中に夢をみたことを踏まえ、孔明は彼女を避け始めます。

孔明が寝る間も惜しむ勢いで働く理由は映画のラストで明かされましたね。劉備との出会いが語られるのが印象的な冒頭でした。
shinは明るく楽しく、歌うことが好きな感じが印象的です。
石兵八陣
英子は孔明の様子が変だと思いつつ、3大音楽レーベルによる音楽バトルフェスの準備を進めます。孔明はレーベル「KEY TIME」のプロデュース部門のトップ・鈴木と接触。英子を音楽バトルフェスのニューフェイスに出場できるよう取り計らったという経緯があったからです。
その頃、shinの兄の司馬潤は「SSSミュージック」の城之内に会っていました。ニューフェイス枠にshinを売り込み、自らを軍師として登用するよう勧めたのです。孔明の宿敵である司馬家の末裔として、司馬潤は策を講じ始めました。
音楽バトルフェス当日を迎え、MCマモによって観客が盛り上がる中、一戦目開始。SSSミュージックによる『ハッピーエンデッド』が始まります。RYOの歌とアバンギャルディのダンスで賑わいました。
次はV-EXのKOMOREBI、そしてKEY TIMEによる水森かおりの『三陸挽歌』が続きました。結果、SSSミュージックの投票が多かった…司馬潤は審査員2人がSSSミュージックに票を入れるよう根回ししていたのです。

司馬潤が孔明を罠にかけるシーンはハラハラ!孔明が講じた”石兵八陣”を利用し、孔明がshinの歌を聞くよう仕向けました。小さなライブステージで似たようなオブジェクトを置いたり、スモークを焚いたりと司馬潤も侮れないなと思いましたね。
音楽バトルフェスのステージはみんな華やかでワクワクさせられる!映画館の大画面と音響ならではの迫力がありました。
空城の計?
二戦目はKEY TIMEによる岩田剛典の『MVP』が好評、そうして他のステージも続いていきました。V-EXのミア西表の『New Zone』も終わり、孔明は密かに呼んでいた2チーム、&TEAMとマリア・ディーゼルによる歌で多くの観客の心を掴みます。
ニューフェイス枠が始まり、前園のいるTitan 5、そしてshinの歌が終わると停電が発生。真っ暗になったステージで決意を固めた英子が歌い始めました。マイクが使いない中、観客は彼女の歌に気付き始めます。
孔明は電気ケーブルを持って屋上に上がり、雷に打たれた際に建物の電源が回復。英子の歌と合わせて観客はさらに盛り上がりを見せました。
その後、司馬潤が黄泉の門の話を小林に伝えたと判明。英子は孔明の無事を喜び、shinと幾田りらと共に「Sing along!!!」の歌の収録をしながらエンディングを迎えます。

&TEAMの『Dropkick』は出場するという決定と合わせて盛り上がりが特に凄かったですね。ポップで元気いっぱいのステージは多くの人を魅了したようでした。
マリア・ディーゼルが亀井聖矢によるピアノに合わせて「I'm still alive today」を歌うのも凄かった!隣接したショッピングモールの島村楽器にて収録したとは思えない雰囲気も印象的です。
孔明が&TEAMを呼べたのはウーバーイーツで通ったからと明かされましたね。音楽バトルフェス開催も、CMなどのテレビ出演により協力者を得ていったとわかり、さすが孔明の計略だなと思いました。
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監督はぽぷりかが務め、劇中で織重夕が歌う楽曲は、ボカロPとしても活躍するVIVIが制作しました。シンガーソングライターの菅原圭が歌を担当しています。

音楽と映像制作を通じて夢を追う若者たちの情熱と葛藤を描き、展開が熱いのが見どころですね。彼方と夕の関係性が深まるのにも注目です。「未明」という曲、MV(ミュージックビデオ)を制作する過程など、音楽をテーマにしているからこそのシーンもステキです。
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