2025年5月9日にNetflixで公開された映画『マンジャーレ!〜ノンナのレストランへようこそ〜』
最愛の母の死をきっかけに、レストランを開く事にした中年男性のジョー。
そのシェフ達はプロではなく、平凡なノンナ(イタリア語でおばあちゃん)達だった。
- 主演:ヴィンス・ヴォーン(『ドッジボール』『ザ・スイッチ』)
- 監督:スティーヴン・チョボスキー(『実写版 美女と野獣(脚本)』『ワンダー 君は太陽』)
この記事では、Netflix映画『マンジャーレ!〜ノンナのレストランへようこそ〜』で流れる音楽21曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
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Netflix映画『マンジャーレ!〜ノンナのレストランへようこそ〜』をネタバレ解説!美味しいだけじゃなく、心も温める料理とは?
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『マンジャーレ!〜ノンナのレストランへようこそ〜』で流れる曲とは?
オープニング
オープニングで流れた曲は、Luigi Denzaの『Funiculi, Funicula』です。
※エンドロール1曲目でも使用されています。
ルイージ・デンツァは、イタリアの作曲家。
本作に使われているのは、アメリカの音楽プロデューサーであるオッシ・バシリのアレンジバージョンです。
残念ながら劇中の音源が見つからず…!
まるでマーチのようなフニクリ・フニクラ、オープニングにぴったりのアレンジでした。
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幼きジョーが買い物をするシーン
Rita Pavone - Viva la Pappa Col Pomodoro
幼きジョーが買い物をするシーンで流れた曲は、Rita Pavoneの『Viva la Pappa Col Pomodoro』です。
リタ・パヴォーネは、イタリアのカンツォーネ歌手、女優。代表曲は「 Cuore」など。
子供のジョーがパティスリーに並び、開店と同時に買い物をするシーン。
色とりどりのスイーツの数々、目の保養になりますね。どれも美味しそう!
よく買い物に来ているようで、街の人の温かさが伝わって来ます。
幼きジョーが自宅に戻るシーン
Marina Moran - Un desiderio per l'estate
幼きジョーが自宅に戻るシーンで流れた曲は、Marina Moranの『Un desiderio per l'estate』です。
マリーナ・モランは、ブラジルの歌手。イタリアに進出し、人気を博しました。
買い物を終えたジョーが、ノンナと母・マリアがいるキッチンに向かうシーン。
12個ものゼッポレをたいらげたジョー。これ許すの、マリア優し過ぎませんか?笑
ゼッポレは、揚げたシュー生地・揚げドーナツのような土台に、カスタードクリーム、ブラックチェリーなどを乗せたり、砂糖をまぶすなどするナポリの定番ドルチェだそうです。これは食べたくなる!
パーティーが行われ、食べ物がすぐに無くなるシーン
Mario Rusca - Tarantella Napoletana
パーティーが行われ、食べ物がすぐに無くなるシーンで流れた曲は、Mario Ruscaの『Tarantella Napoletana』です。
※エンディングでも使用されています。
マリオ・ルスカは、イタリアのジャズ・ピアニスト。代表作は「reaction」など。
踊る大人たちをよそに、黙々と料理を食べ進めるジョー。
楽しそうな祖母と母を見つめていますが、その眼差しはとても幸せそうですね。
ラザニア、手作りパスタ…全部食べたい!飯テロシーンでした。
マリアが亡くなるシーン
マリアが亡くなるシーンで流れた曲は、Alexander McCabeの『Via Veneto』です。
アレクサンダー・マッケイブは、アメリカのサックス奏者、ピアニスト、作曲家。様々な映画やドラマの曲に携わっています。
本作では、ギターアレンジが使用されていました。
切なく哀愁のあるメロディーが、ジョーの喪失感を表しています。
ジョーがブルーノの力を借りて買い取った店を改装するシーン
Angelo Verdi,Vichenzo Orru - E l'italia
ジョーがブルーノの力を借りて買い取った店を改装するシーンで流れた曲は、Angelo Verdi,Vichenzo Orruの『E l'italia』です。
Angelo Verdiは、フランスの画家、ピアニスト、歌手。
Vichenzo Orruは、イタリアの音楽家。
スタテン島で、思いつきでレストランを開く事にしたジョー。
ブーブー言いながらも、大親友のブルーノは結局手を貸してあげました。
しかし外には地元の人々が集まり、怪訝な表情をしています。
市場で働く男性が中心となって、ジョーを「よそ者」扱いする事に…。
ロベルタ、アントネッラ、テレサが料理を始めるシーン
Lou Monte · Joe Reisman & His Orchestra - Lazy Mary (Luna Mezza Mare)
ロベルタ、アントネッラ、テレサが料理を始めるシーンで流れた曲は、Lou Monte · Joe Reisman & His Orchestraの『Lazy Mary (Luna Mezza Mare)』です。
ルー・モンテは、イタリア系アメリカ人歌手。ジョー・ライスマンは、アメリカのミュージシャン、編曲家、レコードプロデューサー。
ノンナ達がジョーの面接のために料理をするシーン。なぜか対決モードに?
リズミカルな包丁やグツグツといった、心地よい音で料理を楽しめます。
何回もリピートしたいほど好きなシーン!
ジアがソースの試食をするシーン
Michelino e il suo complesso - Cha Cha Cha de las Secretarias
ジアがソースの試食をするシーンで流れた曲は、Michelino e il suo complessoの『Cha Cha Cha de las Secretarias』です。
Michelino e il suo complessoは、イタリアのロック、ラテン、ポップバンド。
ジョー含む4人が作ったソースを、ジアが試食するシーン。
たったこれだけで美味しそう…。じっくり煮込んだトロトロソース。
真似したいけれど、料理が好きじゃ無いと出来ませんね;
ロベルタとアントネッラが喧嘩し、火事が起きてしまうシーン
Vichenzo Orr - Vieni
ロベルタとアントネッラが喧嘩し、火事が起きてしまうシーンで流れた曲は、Vichenzo Orrの『Vieni』です。
シチリア島出身のロベルタと、ボローニャ出身のアントネッラが大げんかするシーン。
そもそも、なぜ2人が出会った瞬間に喧嘩になったのかもよくわかりませんが。(〝セ〟の言い方?笑)
今回は食材を思い切り無駄にしたのち、エグい羊の頭料理を焦がしオーブンを真っ黒にしてしまいます。
ちょっと微笑ましいのですが、激しいバトルはキッチン以外で行って欲しいですね!
建築基準法を勉強するため、ジョーがオリヴィアを自宅に招くシーン
Nilla Pizzi - Mille Volte
建築基準法を勉強するため、ジョーがオリヴィアを自宅に招くシーンで流れた曲は、Nilla Pizziの『Mille Volte』です。
ニラ・ピッツィは、イタリアの歌手、女優。代表曲は「L'Edera」「Mamma」など。
美しいイタリアの夕焼けが映し出されるシーン。なぜかどこもオシャレに観える。
ジョーが最後の望みをかけて、オリヴィアと法律の勉強を始めました。
彼が出したスープとパンというディナーも、簡単ですがとても美味しそう。食器も素敵!
開店の準備が着々と進んで行くシーン
Alexander McCabe,Pete Caldera - The Old Country
開店の準備が着々と進んで行くシーンで流れた曲は、Alexander McCabe,Pete Calderaの『The Old Country』です。
ピート・カルデラは、アメリカのジャズ、クラブ歌手。
紆余曲折を経て、ついにエノテカ・マリアが完成するシーン。
全員で撮った写真がメニューの表紙にされていて、こちらまで嬉しくなりました!
オリヴィア、美人な上にデキる女性だ…。
ジアが店のメンバーを自分の美容室に招くシーン
Miranda Martino - A Roma tutto è bello
ジアが店のメンバーを自分の美容室に招くシーンで流れた曲は、Miranda Martinoの『A Roma tutto è bello』です。
ミランダ・マルティーノは、イタリアの歌手、女優。代表曲は「'E spingole frangese(こいきなフランス・ピン)」、2.「Silenzio cantatore(静けさに歌う)」など。
ジアが皆んなを美容室に招き、お酒をふるまうシーン。
多分1番若そうですが、なぜだか姉御に見える不思議な魅力を持ったジア。
いつまでもセクシーで向上心があって、とても素敵です。
ジアが皆を美しくするシーン
Connie Francis - Jealous Of You (Tango Della Gelosia)
ジアが皆を美しくするシーンで流れた曲は、Connie Francisの『Jealous Of You (Tango Della Gelosia)』です。
コニー・フランシスは、イタリア系アメリカ人の歌手、女優。代表曲は「Vacation」「Lipstick On Your Collar」など。
ジアが、ちょっと戸惑っているノンナ達をオシャレに変身させるシーン。
女性がメイクされている姿、とても好き!
特にテレサは少し恥ずかしそうで、嬉しそうで、観ていてほっこりしました。
ジョーが店でプロムの再現をし、オリヴィアを招くシーン
※音源がみつかりませんでした。
Sacha Distel - E TI DICO (TI AMO)
ジョーが店でプロムの再現をし、オリヴィアを招くシーンで流れた曲は、Sacha Distelの『E TI DICO (TI AMO)』です。
サッシャ・ディステルは、フランスのミュージシャン、ギタリスト、俳優。代表曲は「What I Did for Love」「La belle vie」など。
ジョーが昔失敗してしまったプロムを再現し、オリヴィアにサプライズするシーン。
アントネッラの助言を聞き、勇気を出したジョー!正装がイケてますね。
ジョーとオリヴィアがダンスを踊るシーン
ジョーとオリヴィアがダンスを踊るシーンで流れた曲は、Chris De Burghの『Lady In Red』です。
クリス・デ・バーは、アイルランドで活動しているイタリア人シンガーソングライター。
昔のプロムの想い出を塗り替えるように、2人でゆっくりとダンスを踊るシーン。
ここで2人は想いを通じ合わせます。ちょうど良い塩梅のラブストーリーですね!
ついにエノテカ・マリアがオープンするシーン
ついにエノテカ・マリアがオープンするシーンで流れた曲は、Eileenの『These Boots Are Made For Walkin』です。
アイリーンは、アメリカの元ポップシンガー、ソングライター。1960年代以降は主にフランスで活動しています。
エテノカ・マリアがオープンするも、大雨の影響からか1人も客が来ないシーン。
来てくれたのはブルーノだけ。おばあちゃん達が落ち込む姿は見てられない…。
(でも実は、市場の男性が街の皆んなに行くなと指示していた事が判明。嫌な人!)
閉店する前にパーティーを開催するシーン
Steve Martin,Henrik Wikström - Angel Eyes
閉店する前にパーティーを開催するシーンで流れた曲は、Steve Martin,Henrik Wikströmの『Angel Eyes』です。
スティーブン・マーティンは、イギリスの作曲家、プロデューサー。
ヘンリック・ヴィクストロムは、スウェーデンのソングライター、音楽プロデューサー。
残念ながら閉店となったエノテカ・マリア。「余った材料がもったいないわ」と言って、盛大な夕食会を開くシーン。
店内はジョーやノンナ達の家族や友人でいっぱい!
厳しい目を向けていたあの市場の男性も、ワインを持って駆けつけました。
「残念だったな…」とバツが悪そうに言うので、どの口が言う?と思いましたが。笑
ジョーは優しく出迎えます。ええ人や。
エノテカ・マリアのノンナ達が、大量の料理を作り振る舞うシーン
Raffaello Converso,Roberto De Simone - Funiculì funiculà
エノテカ・マリアのノンナ達が、大量の料理を作り振る舞うシーンで流れた曲は、Raffaello Converso,Roberto De Simoneがカバーした『Funiculì funiculà』です。
Raffaello Conversoは、イタリアの演劇(舞台芸術)ミュージシャン、歌手、俳優、マルチ楽器奏者。
ロベルト・デ・シモーネは、イタリアの作曲家、著作家、オペラ演出家、音楽学者。
店内は大盛り上がり。美味しい料理が並び温かい空気が流れていました。
4人のノンナ達と並び、ジョーのノンナとマリアが見えた時にはこちらも涙が…!
料理を通して人々の愛が産まれた事を、誇らしく思っているようでした。
エノテカ・マリアが復活し、店内が大盛況となるシーン
エノテカ・マリアが復活し、店内が大盛況となるシーンで流れた曲は、Billy Joelの『Scenes from an Italian Restaurant』です。
ビリー・ジョエルは、アメリカのシンガーソングライター、歌手、ピアニスト、作曲家。代表曲は『Honesty』『Just The Way You Are』など。
著名な美食家がレビューした事により、レストランが活気を取り戻すシーン。
嬉しそうに料理を作る3人、とても生き生きとしていますね。
ちゃっかり市場の男性が、ジアに花束をプレゼントしている姿が笑えました!
外に出たジョーが店の看板を見つめ、なんとも言えない幸せに満ちた、また安堵したような表情が印象的なラストです。泣ける。
エンディング・スタッフクレジット
Pink Martini,China Forbes - Hyatt Street
エンディング・スタッフクレジットで流れた曲は、Pink Martini,China Forbesの『Hyatt Street』です。
ピンク・マティーニは、アメリカのジャズアンサンブル。チャイナ・フォーブスはアメリカのシンガーソングライターで、ピンク・マルティーニのリードシンガー。
スタッフクレジットでは、現在のエノテカ・マリアの様子が観られます。
実際にお料理をしているノンナ達も眩しいくらいの笑顔で、日本からひとっ飛びしたくなりました。
ちなみに日本人のノンナもキッチンにいるそうですよ!
ジョーとブルーノがずっと仲良しなのも良き。お店の中、本当にあったかいんだろうなぁ。
エンドロール②
Fausto Cigliano - Tu Si Tu
エンドロールで流れた2曲目は、Fausto Ciglianoの『Tu Si Tu』です。
ファウスト・チリアーノは、イタリアの歌手、俳優。
「トゥ・タ・トゥ・ティ♪」という軽やかな歌詞と歌声が、とても心地よくて映画にマッチしています。
目を奪われるイタリア料理の数々が魅力的でしたが、登場人物達が皆んな素敵で心が温まりました。
また、使用されている曲もイタリアならではの曲が多く、まるで観光したような気分に浸れました♪