2022年10月7日にアメリカで公開された映画『アムステルダム』
キャッチコピーは「ありえないけど、ほぼ実話」
史実をもとに、復員兵二人と看護師の友情を描く。
- 主演:クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン
- 監督:デビッド・O・ラッセル『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』
この記事では、映画『アムステルダム』で流れる音楽11曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
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映画『アムステルダム』をネタバレ解説!復員兵と看護師の友情を脅かす、恐ろしい陰謀とは一体?
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『アムステルダム』で流れる曲とは?
バート、ハロルド、リズが、ミーキンズ将軍を弔うシーン
バート、ハロルド、リズが、ミーキンズ将軍を弔うシーンで流れた曲は、アメリカの伝統的な讃美歌『Precious Memories』です。
※こちらには、アメリカのフォークシンガージーン・リッチーの曲を貼りました。
ミーキンズ将軍の変わり果てた姿を見た3人が、戦場で歌っていた歌を口ずさむシーン。
恐ろしいものでも見たかのような表情の亡骸ですが、一体何があったのでしょうか?
不穏なストーリーのはじまりでした。
テイラー・スウィフトの歌声は、もっと聴いていたかったです!
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バート、ハロルド、ヴァレリーが「デタラメ歌」を歌うシーン
バート、ハロルド、ヴァレリーが「デタラメ歌」を歌うシーンで流れた曲は『Le Soleil Rouge』です。
デビッド・O・ラッセルと音楽家達が作った曲。
紙をひき書いてある文章を歌にする、フランス語で「赤い太陽」という意味の歌です。
これで仲良くなったヴァレリーが、自身の芸術作品を見せてくれました。
この曲は、ディレンベック将軍に歌うよう指示されるシーンでも使用されています。
ヴァレリーとハロルドが隠れて会うシーン
ヴァレリーとハロルドが隠れて会うシーンで流れた曲は、Joséphine Bakerの『La Conga Blicoti』です。
ジョセフィン・ベイカーは、アメリカのジャズ歌手、女優。「二つの愛(J'ai deux amours)」など。
かつて愛し合った二人が再熱し、こっそりヴァレリーの部屋で会うシーン。
アムステルダムにいた時と変わらず、ラブラブで過ごす二人。
ヴァレリーの作品も中々見応えがありますね!
バートがイルマのために音楽をかけるシーン
バートがイルマのために音楽をかけるシーンで流れた曲は、Luc Kleinerの『Doucement, Doucement』です。
リュック・クライナーは、アメリカの歌手、音楽講師、作曲家。
二人でしっとりと音楽を聴いていると、バートの妻・ベアトリスが突撃!
浮気を疑いひっぱたき、「あなたの医師免許は父次第よ」と権力を振りかざします。
しかしイルマは、この後重要な解剖結果を証言しました。
バート、ハロルド、ヴァレリーがディレンベック将軍に会うシーン
バート、ハロルド、ヴァレリーがディレンベック将軍に会うシーンで流れた曲は、Jack Hylton y su Orquestaの『Hold Me』です。
ジャック・ヒルトンは、イギリスのバンドリーダー、劇場興行師。
一度は断ったものの、写真を見て考え直したディレンベック将軍が、3人を部屋に招き入れるシーン。
ここでロバート・デ・ニーロが登場!
ディレンベック将軍の人柄の良さが、滲み出ているカットでした。
ディレンベック将軍が3人に歌うよう指示するシーン
ディレンベック将軍が3人に歌うよう指示するシーンで流れた曲は、Art Jarrettの『Did You Ever See A Dream Walking?』です。
こちらは、1933年の映画『シッティング・プリティ』で、アメリカの歌手、俳優のアート・ジャレットが歌った曲。
作詞:マック・ゴードン、作曲:ハリー・レヴェル。
ハロルドが口ずさみ、二人がそれに続こうとすると、将軍に「それじゃない」と止められるシーン。
彼が聞いたという歌がなんなのか3人で戸惑っていますが、その答えはあの「デタラメ歌」なのでした。
仲の良い3人が織りなす、決して上手ではないけれど温かいハーモニーが印象的だったのでしょうね!
戦友会が開催され、演奏が始まるシーン
戦友会が開催され、演奏が始まるシーンで流れた曲は、Harry Akst · Sam Lewis · Joe Youngの『Dinah』です。
Harry Akstはアメリカのソングライター。Sam Lewis、Joe Youngはともに作曲家。
復員兵がたくさんの楽器を使い、見事な演奏を披露するシーン。
会場は大盛り上がりで、みんな踊ってとても楽しそう!
痛々しい傷を持つ彼らには、ぜひ幸せになってもらいたいと願うばかりです。
バートが仲間達と歌うシーン
バートが仲間達と歌うシーンで流れた曲は、Moisés Simons•Louis Wolfe Gilbertの『Peanut Vendor』です。
Moisés Simonsは、キューバの作曲家、ピアニスト。Louis Wolfe Gilbertは、ロシアのアメリカ人ソングライター。
ラテン・グラミーの殿堂入りし、議会図書館の国立録音登録簿に追加された名曲を、バート達がコミカルに歌い上げるシーン。
ついノリたくなってしまう、楽しいパフォーマンスです。
妻と別れたバートを、ハロルドとヴァレリーが慰めるシーン
妻と別れたバートを、ハロルドとヴァレリーが慰めるシーンで流れた曲は、Mariana Bandholdの『Fado Português』です。
Mariana Bandholdは、ポルトガル出身のアメリカ人歌手、女優、ソングライター。
ベアトリスからの愛を感じられなくなり、また自分の気持ちも離れている事に気付き、別れを告げるシーン。
ハロルドとヴァレリーは優しくハグします。
「この親友二人さえいれば良い」バートはそう思っているのかもしれませんね!
復員兵がグラスハープを披露するシーン
復員兵がグラスハープを披露するシーンで流れた曲は、Walter Giesekingの『Adagio en Do Mayor, KV 356』です。
ヴァルター・ギーゼキングは、ドイツのピアニスト、作曲家。代表作は「グリーグの主題による変奏曲」など。
ペルビチンという覚醒剤を、トムとリビーが目に垂らすシーン。
日本ではヒロポンと呼ばれる薬物。目に入れるなんて恐ろしい…。
ドイツ軍が戦時中に使用していたもので、自信を与え睡眠を不要とするので、兵士達に与えて進軍していたそうです。
このあとトムとリビーの悪事が明らかとなり、政治的陰謀は阻止されました!
エンドクレジット
エンドクレジットで流れた曲は、GIVĒONの『Time』です。
ギヴィオンは、アメリカのR&Bシンガー、ソングライター。代表曲は「シカゴ・フリースタイル」など。
本作、ぜひエンドクレジットまでは観ていただきたい。
デ・ニーロのスピーチと、本物のスメドレー・バトラー少佐のスピーチが比較されており、いかにデ・ニーロが完璧に演じていたか、証明されています。
史実もネタバレ記事のほうで紹介しているので、気になる方はぜひ読んでみてください!