1993年3月6日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』。
映画ドラえもんの第14作目で、第11回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品。
序盤でドラえもんが不在となり、ほとんどのび太達のみで冒険を繰り広げることとなった、異色のドラ映画です。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
明るい主題歌や、のび太・ドラえもんの友情がしっかりと観られるので、子どもの頃からずっと大好きな作品!
クライマックスのナポギストラー一世は、何度も巻き戻して観ては笑っていました♪
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』のあらすじ
のび太の家に届けられたトランクから、不思議な門が飛び出した。門をくぐると、そこは、スキーと海水浴がいっぺんにできる、とってもすてきなブリキンホテル。ところが、ドラえもんが、ブリキの兵隊に捕まって、連れ去られてしまった。さらに、ホテルの地下には、恐ろしい大迷宮の入り口が・・・。のび太たちは、ドラえもんを救うため、チャモチャ星に旅立つ。
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』で流れる曲
オープニング
山野さと子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、山野さと子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
カラフルでおもちゃがいっぱいの3D映像。初めて3Dが採用された頃に比べると、かなり技術が進歩しています!
冒頭は、いきなりテレビの砂嵐から始まるのでかなり驚きますし、ちょっと怖いと思った記憶が…。
物語の発端となるすっごいヘビースモーカーのパパは、この作品から担当の声優が加藤正之さんから中庸助さんへと交代しました。
でも違和感はそんなにありませんね。どちらにしても、優しいパパです。
それにしても…灰皿がパンパン!タバコはセブンスターっぽい。筆者も大昔にセブンスターを吸っていたので、なんだか親近感。笑
ロボット達がバグるシーン
林原めぐみ - いとまきのうた
ロボット達がバグるシーンで流れる曲は、童謡の『いとまきのうた』です。※ここでは、林原めぐみさんの歌を貼り付けました。
ナポギストラー一世(森山周一郎さん)が、ミニドラによって組み込まれたガリオン作のウィルスにより、バグって歌い出すシーン。
最初にも書きましたが、私このシーン大好きなんです!子どもの頃はずっと笑っていました。
しかし、大人になって観た時に「人格を破壊する」行為って、恐ろしいな…と余計なことをちょっと考えてしまったりして;
調べてみると、ここがトラウマになった人も結構いるみたいです。
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲は、島崎和歌子の『何かいい事きっとある』です。
女優・タレントの島崎和歌子さんのアイドル時代の曲。今やガハハと笑う楽しいお姉様ですが、この頃はとっても可愛らしい女の子!笑
のび太とドラえもんが雪山に行くシーン、のび太としずかがスペアポケットでドラえもんを助けに行くシーンでも使用されています。
ハワイやスイスで楽しむジャイアン、スネ夫、しずかちゃん。力強く、颯爽と走るサピオくん。そして、念願の家族旅行へ出掛けた野比家の写真が映し出されます。
それぞれの後日談が描かれており、ほっこりしました!しかし、春休みに海外ってすごいなぁ。
野比家は、のび太がドラえもんの道具に頼らず、家族みんなでハイキングをしたよ!という心にグっと来るエンドロールでした!!
何度でも観よう!「のび太とブリキの迷宮」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太とブリキの迷宮』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の小ネタを観ると、2回目も楽しめておすすめです!
※今回劇中の小ネタはほぼ無かったため、見どころポイント多めです。
小ネタ1:
のび太の成長が見られ、大円団となった作品ですが、原作のラストではのび太がドラえもんに「道具にたよらずにすむ道具はないかしら。」と詰め寄っており、こちらの期待を木っ端微塵に砕いています。
ストーリーが「機械に頼ってしまうと何も出来なくなる」という風刺の効いたものなので、ギャグで終わらせずちょっとは感動させてくれても良いのに!?と思いました;
とはいえ、総じてコメディタッチの多い作品なのでこれでもまぁ納得は出来ます!ぜひ原作も読んでみてくださいね♪
小ネタ2(見どころ):
いつにも増して頼もしいジャイアンにキュン…。
- 突然襲って来たラジコンを、プロ顔負けのバットさばきで次々と撃退!百発百中でチート過ぎる。
- ドラえもんがさらわれたロケットを追いかけようとするのび太を、抱きしめて止めるジャイアンの姿がお兄ちゃんのよう。
- チャモチャ星、ドラえもんを助けようぜ!と先陣を切るのはいつもジャイアン。この度胸は本当にスゴイ!
- 「こんなトラック、ゴーカートより簡単だ!」と、大きめのトラックを豪快に運転するテクニックが小学生とは思えない!
映画で輝くジャイアンですが、今作は勇ましさと同時に優しさが垣間見え、ジャイアンファンにも嬉しい作品となっています。
小ネタ3(見どころ):
ドラえもんとのび太のアツイ友情に注目!
「のび太くん、もうひとめ会ってから、ぼく壊れたかったよ…」と、壊れながらものび太の夢を見るドラえもんがいじらしく、切ない!
そして、のび太も「(ドラえもんは)かけがえのない親友さ。ロボットだって、人間以上のロボットなんだよ!ドラえもんのためなら、ぼくは…」と胸の内を語ります。
ドラえもんの拷問シーンはかなりショッキングで心が痛みますが、前作の『雲の王国』同様、二人の温かく想い合う心がしっかりと描かれていました。
あとこのシーンは、ドラえもんを直したミニミニドラが超可愛くて大好きです♪
小ネタ4:
豪華声優陣に注目!
注目して頂きたいのは、ナポギストラー一世。『紅の豚』でポルコ・ロッソを演じた森山周一郎さんがシブくて素敵…!
このキャラ、人間の怠慢さが作り上げてしまった悲しきロボットに思えて、あまり憎めないんですよね…。(いや、森山さんの声が好きなだけかも?)
また、タップは『クレヨンしんちゃん』のマサオくん、『ちびまる子ちゃん』ではまる子のおかあさんなどを演じている、鈴木みえさん(一龍斎貞友さん)。
サピオは『YAWARA!』の柔ちゃん、『美少女戦士セーラームーン』の土萠ほたる(セーラーサターン)を演じた皆口裕子さんです。
皆口さんはだいたい女性キャラを演じることが多いので、珍しく男子キャラを演じた貴重な作品ですね!
筆者の『のび太とブリキの迷宮』のグッズ紹介
映画のパンフレットと、特集記事が掲載されている「ぼくドラえもん」4巻。
同時上映された『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』は、ドラミ版『のび太の恐竜』。残念ながら今は観ることが出来ません;
『太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号』は、ドラ映画初の実写ドキュメンタリー・ショートフィルム。
ブリキのおもちゃは無かったですが、お気に入りのおもちゃペンケースと缶バッジ。ペンケースはピアノが弾けますよ♪
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の前後作品
前作:
『ドラえもん のび太と雲の王国』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太と夢幻三剣士』の主題歌を解説!
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