2020年2月7日公開の映画『ハスラーズ』。
ストリッパーたちがウォール街の男たちを騙し大金を奪いとるクライム・エンターテインメント・ストーリーです。
ラモーナ役のジェニファー・ロペスが第77回 ゴールデングローブ賞で最優秀助演女優賞にノミネートされました。
映画『ハスラーズ』で流れた音楽24曲をご紹介します。
『ハスラーズ』で流れた曲とは?
オープニング
Janet Jackson - Control
オープニングで流れた曲は、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の『Control』です。
Janet Jacksonのキャリアをスターダムにのぼりつめた、1986年のアルバム「コントロール」の収録曲です。NASTYなど他収録曲もチャート上位に占めるなど、アルバムは大ヒットしました。
コンスタンス・ウー演じるデスティニーが、控室で衣装を整えているシーンから物語ははじまります。
フロアに集まった男たちからのねっとりとした歓声をうけながら、デスティニーや他のストリッパーたちがダンスフロアを歩いていきます。
デスティニーがどういうきっかけでストリッパーになったのか気になりますね。
Amazon Music Unlimited
デスティニーが男性客と個室に向かうシーン
Fat Joe・Lil Wayne - Make It Rain
デスティニーが男性客と個室に向かうシーンで流れた曲は、Fat Joe・Lil Wayne(ファット・ジョー&リル・ウェイン)の『Make It Rain』です。
『Make It Rain』は、2006年のアルバムMe、Myself&Iの収録曲です。
ルーシー・リューと呼ばれたデスティニーは、団体客の要望で1人の男性客と個室へ向かいます。
ハリウッド映画業界でデスティニー役のコンスタンス・ウーやルーシー・リューなどアジア系俳優が活躍する姿をみると、とても嬉しく思います。
デスティニーの衣装は、2000年代のファギーやアシュリー・シンプソンのコーディネートをお手本にしたそうです。
デスティニーがフロアのストリッパーたちを見渡すシーン
Too $hort - Shake That Monkey
デスティニーがフロアのストリッパーたちを見渡すシーンで流れた曲は、Too $hort(トゥー・ショート)の『Shake That Monkey』です。
Too $hortはロサンゼルス出身のラッパー兼プロデューサーです。『Shake That Monkey』は2003年にリリースされました。
生活に困る祖母を援助しているデスティニーは、なんとかお金を稼ぎたい様子です。
フロアのストリッパーたちを見渡しながら、デスティニーはどうしたものかと途方に暮れています。
ストリッパーたちが男性客でやっているのはラップ・ダンスです。チップを多めにもらえることもあるので、大切な稼ぎ口です。
ラップ・ダンスのラップは、HipHopのラップ(rap)ではななく、頭から膝にかけた場所のラップ(lap)のことです。
ラモーナがステージに登場するシーン
Fiona Apple - Criminal
ラモーナがステージに登場するシーンで流れた曲は、Fiona Apple(フィオナ・アップル)の『Criminal』です。
2020年にアルバムFetch the Bolt Cuttersをリリースし、第63回グラミー賞で3部門にノミネートされました。
途方に暮れていたデスティニーの前に、ラモーナの圧巻のストリップステージがはじまります。
ラモーナ役のジェニファー・ロペスの50代らしい肉感的な色気と美しさ、圧倒的なダンステクニックであっという間に『ハスラーズ』の世界観に引き込まれます。
ジェニファー・ロペスをはじめとする俳優陣は『ハスラーズ』のために、実際にプロダンサーからポールダンスを習得したそうです。
デスティニーがラモーナからストリッパーの稼ぎ方を教わるシーン
50 Cent - I Get Money
デスティニーがラモーナからストリッパーの稼ぎ方を教わるシーンで流れた曲は、50 Cent(フィフティーセント)の『 I Get Money 』です。
ストリート育ちの50 Centは、2000年代を代表するラッパーの1人。『 I Get Money 』は2007年のアルバムCurtisの収録曲です。
右も左もわかっていないデスティニーのために、ラモーナ姉さんはストリッパーとしての稼ぎ方を教えます。
ラモーナ姉さんは、カモ男の基準もしっかり伝授します。やみくもにやっても稼げるのはごくわずか。どのタイプの客が一番お金を落とすのか見極めることがポイントです。
万が一、カモにされてもその倍稼げば問題なしです!(カモにされたウォールストリートの男たちより)
ラモーナレッスン1 金融マンのランク分けシーン
Hunnit・Monster Chico・Kornblum Charlie - Money
ラモーナレッスン1 金融マンのランク分けシーンで流れた曲は、Hunnit・Monster Chico・Kornblum Charlie(フンイット&モンスター・チコ&コーンブルム・チャーリー)の『Money』です。
ロサンゼルス出身の若手ラッパーHunnitは、グラミー賞受賞の音楽プロデューサーのミディ・マフィアとコラボレーションしています。
ラモーナ姉さんレッスンの最大のポイントは、金融マンを攻略すること。上手にあしらえば、マンションを買ってくれることもあります。
結婚生活に不満を抱えていたり、妙に自信にあふれていたり、ラモーナ姉さんはカモにできる基準を明かしていきます。
恐ろしや恐ろしや。
ラモーナレッスン2 トップクラスの男を囲うシーン
Remy Ma - Conceited
ラモーナレッスン2 トップクラスの男を囲うシーンで流れた曲は、Remy Ma(レミー・マー)の『Conceited』です。
Remy Maはニューヨーク出身のラッパーです。Love & Hip Hop: New York シーズン6に参加しています。
ラモーナ姉さん曰く、トップクラスの男たちは、汚いこともなんのその。手を汚しながらも回避できる術を持っており、ストリップで大金を落としていきます。
ただし、金任せに暴力的な男もいれば独占欲が強い男もいるので要注意。
ラモーナ姉さんの出世術が怖いです。おばあちゃんっ子のデスティニーにできるのかしらと心配になります。
ラモーナとデスティニーが金持ちの男性客と個室に入るシーン
Birdlegs & Pauline - Mist of a Dream
ラモーナとデスティニーが金持ちの男性客と個室に入るシーンで流れた曲は、Birdlegs & Paulineの『Mist of a Dream』です。
1960年代に活躍したR&Bシンガーで、代表曲にSpringがあります。
裏口入店した金持ちの上客と個室に入ったラモーナとデスティニーは、2人でストリップショーを行います。次々に100ドル札を重ねていく上客。
稼いだチップはお気に入りのロングブーツに詰め込むだけ!
ジェニファー・ロペスの大胆なデザインコスチュームで、お尻に釘付けになってしまうシーンです。
デスティニーの人生が順調に動きはじめるシーン
Sean Kingston - Beautiful Girls
デスティニーの人生が順調に動きはじめるシーンで流れた曲は、Sean Kingston(ショーン・キングストン)の『Beautiful Girls』です。
『Beautiful Girls』はビルボードで3週連続1位を獲得したアメリカの大ヒット曲です。
ラモーナ姉さんのおかげで稼ぎがよくなったデスティニーは、マンハッタンに引っ越しができ、大好きな祖母の借金も返済します。
苦労の多かったデスティニーの人生は、すべてが順調に動きはじめました。
キャッシュ音が鳴り響くあたり、デスティニーも意外としたたかな女だとわかりますね。
ストリッパーたちと金融マンが稼ぐシーン
Britney Spears - Gimme More
ストリッパーたちと金融マンが稼ぐシーンで流れた曲は、Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)の『Gimme More』です。
全世界トータルセールス1億枚のクィーン・オブ・ポップの1人です。元ミッキーマウスクラブのメンバーで、代表曲の...Baby One More TimeやOops!... I Did It Againは世界中で大流行しました。
チップを稼ぎまくるラモーナやデスティニーたちストリッパー、世界経済を動かすウォールストリートの金融マンたちは、それぞれの欲を存分に満たしていきます。
デスティニーは稼いだチップで高級車を買い、上客からは高価なプレゼントをもらう日々を送ります。
デスティニーのテレビに映ったカーダシアン家のお騒がせセレブライフは、2007年にはじまったリアリティ番組です。当時アメリカで大流行していました。
私もカーダシアン家のライフスタイルやゴシップに夢中になりました。
アッシャーがストリップクラブに来店するシーン
Usher - Love in This Club
アッシャーがストリップクラブに来店するシーンで流れた曲は、Usher (アッシャー)の『Love in This Club』です。
HipHop・R&B業界の実力者。代表曲のMy Booは、アリシア・キーズとのコラボし、ビルボードで6週連続1位を獲得しました。
リゾが演じるストリッパーは、本物のアッシャーがやって来たと大はしゃぎで控室のストリッパーたちを呼びに行きます。
リゾとカーディー・Bが共演しているだけでも興奮しますが、アッシャーもカメオ出演しているとは!
2000年代のヒットソングといえば、アッシャーのBurnや『Love in This Club』ですね。
リーマン・ショック後に苦しい生活を送るデスティニーのシーン
Young Summer - Will It Ever Be The Same
リーマン・ショック後に苦しい生活を送るデスティニーのシーンで流れた曲は、Young Summer(ヤング・サマー)の『Will It Ever Be The Same』です。
Young Summerはテネシー州を拠点に活動するシンガーソングライターです。
リーマン・ショックはデスティニーの生活にも大打撃を与えました。豪勢な生活から一転、苦労する毎日が続きます。
幼い子どものためになんとか稼ごうとしますが、就職も思うようにいきません。
デスティニーがもう少し賢い人であれば、行政支援を探すこともできたのではないかと思いました。
デスティニーたちが経験したリーマン・ショックを題材にした映画では、マネー・ショート 華麗なる大逆転もおすすめです。
ラモーナが不遇のデスティニーの前に現れるシーン
Flo Rida - Club Can't Handle Me ft. David Guetta
ラモーナが不遇のデスティニーの前に現れるシーンで流れた曲は、Flo Ridaの『Club Can't Handle Me ft. David Guetta』です。
『Club Can't Handle Me ft. David Guetta』は、アメリカで300万枚を売り上げた2010年リリースのヒット曲です。
つらい生活を送るデスティニーの前に現れたラモーナ。ラモーナは以前と変わらず自信に満ち溢れ、頼れるオーラを放ちます。
ラモーナと同じシングルマムになったデスティニーは、これまでの苦労を打ち明け、お金が必要なことを伝えます。
意外と学歴社会な面があるアメリカでは、デスティニーのような貧困に陥る人は多くいます。リーマン・ショック後は特に貧困層が多くなったと思います。
ウィル・スミス主演映画の幸せのちからのように、貧困層から一発大逆転ができるのもアメリカですね。
リーマン・ショック後のラモーナの生活シーン
Charlie Rich - The Best Years
リーマン・ショック後のラモーナの生活シーンで流れた曲は、Charlie Rich(チャーリー・リッチ)の『The Best Years』です。
Charlie Richは、1950年代から1970年代にかけて活躍したカントリーシンガーです。
デスティニーと同様にラモーナや同期のストリッパーたちもお金に苦労していました。
とくにラモーナは、子どものために働いていましたが、職場から育児への協力が得られず厳しい状況でした。
ラモーナの上司は、ひっぱ叩いてやろうかと思うほど腹立たしい人です!
ストリップクラブで稼げないラモーナのシーン
Kelly Rowland・Lil Wayne - Motivation
ストリップクラブで稼げないラモーナのシーンで流れた曲は、Kelly Rowland・Lil Wayne(ケリー・ローランド&リル・ウェイン)の『Motivation』です。
デスティニーズ・チャイルドの元メンバー。ネリーとのコラボ曲Dilemmaで大ヒットしたアメリカの歌姫です。
年齢もあってかラモーナも思うようにストリップクラブで稼げなくなりました。
リーマン・ショック後に大きく客層が変わったストリップクラブで働きながら、ラモーナは稼ぐ方法を模索します。
ここでもラモーナのセクシーなコスチュームに釘付けです!ラモーナのお尻と腹筋に注目です。
再び稼ぎはじめたラモーナとデスティニーたちのシーン
Janet Jackson - Miss You Much
再び稼ぎはじめたラモーナとデスティニーたちのシーンで流れた曲は、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の『Miss You Much』です。
Janet Jacksonはマイケル・ジャクソンの妹で、10代の頃からシンガーとして活動しています。ドキュメントドラマに「ジャネット・ジャクソン 私の全て」があります。
『ハスラーズ』のエンディング曲でも『Miss You Much』は使用されています。
最も稼げる方法を見つけたラモーナは、仲のいいストリッパーたちに声をかけて男たちを再びカモにして稼ぎはじめます。
日々の生活を心配する必要がなくなったデスティニーは、また人生が前向きに進みはじめたことに喜びを隠せません。
当時のやったことを淡々とインタビューで話すデスティニーに唖然としてしまいます。
デスティニーは建前で罪を犯したことを反省していますが、悪びれる様子もありません。
ラモーナとデスティニーが古い客をカモにするシーン
Charles Sheffield - Its Your Voodoo Working
ラモーナとデスティニーが古い客をカモにするシーンで流れた曲は、Charles Sheffieldの『Its Your Voodoo Working』です。
Charles Sheffieldは1960年代のR&Bシンガーで、『Its Your Voodoo Working』は唯一のヒット曲です。
古い客たちへ連絡をとったラモーナとデスティニーたちは、息をするように自家製ドラッグを盛り男たちをおとしめていきます。
男たちは恥ずかしさからか被害を公にしません。
デスティニーは祖母に家を買い取る資金を渡すことができ、ラモーナは娘と過ごす時間を作ることができました。
男たちの泣きっ面に幸せが成り立つデスティニーたちです。因果は巡ってくることを肝に銘じておくべきですね。
カモにされた男たちが酩酊状態になるシーン
Scott Walker - Next
カモにされた男たちが酩酊状態になるシーンで流れた曲は、Scott Walker(スコット・ウォーカー)の『Next』です。
1960年代にウォーカー・ブラザーズのリーダーとして活躍し、2019年にガンでこの世を去るまで現役でアーティスト活動をつづけました。
キキやアナベルたちに利用された男たちは、酩酊状態でストリップクラブの個室に入り、金をむしりとられていきます。
ラップダンスを踊る女たちは、男たちの現実なのか空想なのか。
どんなに酩酊状態になっても、クレジットカードの番号やパスワードは絶対に答えない訓練が必要ですね。
無敵モードのラモーナとデスティニーたちのシーン
Rihanna - Birthday Cake
無敵モードのラモーナとデスティニーたちのシーンで流れた曲は、Rihanna(リアーナ)の『Birthday Cake 』です。
世界で最もデジタル・ダウンロードされている女性アーティストとしてギネス記録を持つシンガーソングライターです。ファッションアイコンとしても常に注目を集めています。
しかっりとストリップクラブに金を落としていくラモーナとデスティニーたちは、どのストリップクラブでも重宝されました。
彼女たちを侮辱する者はいなく、トップクラスにのぼりつめた気分を存分に楽しみます。
豪勢な生活が送れるほど稼いだのなら投資をするなり学歴を積むなり、汚いお金を綺麗なお金に換えたら良いのにと呟く私がいます。
ラモーナたちがクリスマスパーティーを楽しむシーン
The Four Seasons - Rag Dol
ラモーナたちがクリスマスパーティーを楽しむシーンで流れた曲は、The Four Seasons(フォーシーズンズ)の『Rag Dol』です。
メンバーの入れ替わりが多かったThe Four Seasonsですが、フランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオはThe Four Seasonsとして活動を続けました。
荒稼ぎしたラモーナたちのクリスマスは、ペントハウスで豪勢なものです。クリスマスプレゼントも高級品ばかりです。
デスティニーの祖母は、若い頃The Four Seasonsのフランキー・ヴァリとダンスをしたことがあると女の子たちに打ち明けます。
ラモーナたちがクリスマスパーティーを楽しんでいる様子は、幸せの絶頂期を象徴しているようですね。
ココに嫉妬するデスティニーのシーン
The Four Seasons - Dawn (Go Away)
ココに嫉妬するデスティニーのシーンで流れた曲は、The Four Seasonsの『Dawn (Go Away)』です。
1963年にレコーディングされたDawn (Go Away)の邦題名は「悲しき朝やけ」です。
ストリップクラブでの取り分が減ったラモーナたちは、男たちから直接金を奪うことにします。
怠惰になってきたメンバーに辟易するラモーナは、前歴のある女の子たちを家に集めます。
ラモーナは新しい女の子のココと親し気な様子。嫉妬心を抑えきれないデスティニーは、ココを信用できないこともあり嫌味な態度をとります。
デスティニーの忠告をラモーナがちゃんと聞いていれば、もう少し荒稼ぎができただろうに。
可哀そうなダグのシーン
Fantasia - Teach Me
可哀そうなダグのシーンで流れた曲は、Fantasia(ファンタジア)の『Teach Me』です。
Fantasiaは、アメリカン・アイドルのシーズン3の出場者です。代表曲のBittersweetは第53回グラミー賞で受賞しました。
散々なめにあってきたダグは、デスティニーにとっても唯一悩み相談ができる男の1人でした。
信用していたデスティニーに裏切られカモにされた可哀そうなダグは、お金を返すようデスティニーに懇願します。
ラモーナとデスティニーの関係が映画の冒頭から変わりました。
お金が絡むと綺麗な友情は成立しません。そのことがよくわかるワンシーンでした。
カモにされた男たちが被害の声をあげるシーン
Bob Seger & The Silver Bullet Band - Night Moves
カモにされた男たちが被害の声をあげるシーンで流れた曲は、Bob Seger & The Silver Bullet Band(ボブ・シーガー・アンド・ザ・シルヴァー・ブレット・バンド)の『Night Moves』です。
2004年にロックの殿堂入りを果たしました。The Silver Bullet BandはBob Segerのバックバンドです。
ダグをはじめとした男たちは、警察に被害届をだしますが、警察は全く相手にしません。それどころか被害者男性たちを笑いものにします。
ドラッグを盛られ不正にクレジットカードを利用された男たちに悪いところはありませんが、ストリッパーたちに騙されたというだけで他の男性陣に馬鹿にされます。
結局のところ、男や女といったジェンダーは関係なく、馬鹿にする人は馬鹿にするのです。
ラモーナたちが警察に捕まるシーン
Lorde - Royals
ラモーナたちが警察に捕まるシーンで流れた曲は、Lorde(ロード)の『Royals』です。
『Royals』は世界40カ国のiTunesで1位を獲得したヒット曲です。
ラモーナたちが警察に捕まるシーンのジェニファー・ロペスの服装がザ・Y2Kファッション!
懐かしのベロアフーディにヒップハングは、今のファッショントレンドになっています。流行は巡ってくるものですね。
面白いことに、ラモーナの衣装デザインは2000年代のジェニファー・ロペスをお手本にしたそうです。
筆者の感想
映画『ハスラーズ』は、2008年のリーマン・ショック後に起きた実際の事件をもとに作成された作品です。事件の詳細は2015年のNewYork Magazine誌に掲載された記事にあるそうです。
映画のポスターカットからきらびやかなガールズストーリーかと思いましたが、いい意味で裏切られました。
50代とは思えないジェニファー・ロペスやカーディー・Bのセクシーなポールダンスシーンはとてもかっこよかったです。カーディー・Bは実際にストリッパーとして生活していた経験がありますので、よりリアリティがありました。
騙された男たちがとことん可哀想な仕打ちをうけるのですが、自業自得かというとそうではないと思います。(ちなみにジャーナリスト役は、恋のからさわぎのジュリア・スタイルズが演じています。)
因果応報というのはあると思いますので、『ハスラーズ』の男性陣や女性陣のように、人を馬鹿にしたり貶めたりするようなことをするとその分自分に大きなしっぺ返しがきます。
『ハスラーズ』は2000年代に流行したヒップハングやボディコンシャスなミニワンピースなど沢山出てきますので、ファッションの視点から観ても興味深い映画です。
サウンドトラック