2023年2月20日に、第73回ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映された映画『インサイド』
ギリシャ・ドイツ・ベルギー・イギリス・スイス合作のクライム・スリラー。
あるペントハウスに閉じ込められた美術品泥棒は、水もガスも出ない空間でアートを創り出す。
- 主演:ウィレム・デフォー(『スパイダーマン』『プラトーン』)
- 監督:ヴァシリス・カツォーピス
この記事では、映画『インサイド』で流れる音楽3曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
『インサイド』で流れる曲とは?
ニモが冷蔵庫を開けっぱなしにすると、音楽が流れ出すシーン
ニモが冷蔵庫を開けっぱなしにすると、音楽が流れ出すシーンで流れた曲は、Los Del Rioの『Macarena (Bayside Boys Remix)』です。
ロス・デル・リオは、スペインのデュオ。この「マカレナ」が国内でスマッシュヒットを記録し、世界的にも有名な曲となりました。
ニモが見るからに高級な冷蔵庫を開け、そのままにすると陽気な曲が流れて驚くシーン。
このあと、冷蔵庫を開けるたびにこの曲が流れます。うるさいけれどいいなコレ…。
ニモは最初こそこの機能に苛立ちますが、水が手に入り気持ちに余裕が出て来ると、ノリノリで踊るようになりました!
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ニモが天窓のボルトを外しつつ、アートや宗教を生み出すシーン
ニモが天窓のボルトを外しつつ、アートや宗教を生み出すシーンで流れた曲は、John Cageの『Cage: Seventy-Four, Version 1』です。
ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニアは、アメリカの音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家。代表作は「4分33秒」など。
一心不乱にボルトを外しながら、自らが創り上げた祭壇で祈りを捧げているシーン。
不気味な雰囲気ですが、彼が必死に生きようとしている人間臭さも感じられるカットです。
個性的で哲学的な作曲家、ジョン・ケージの曲がマッチしていますね。
エンディング
エンディングで流れた曲は、Radioheadの『Pyramid Song』です。
レディオヘッドは、イギリスのロックバンド。代表作は「Creep」「Kid A」など。
本作のラストは、ついに天窓を開ける事に成功したニモが、満身創痍の状態で塔を登る…というシーンで幕を閉じました。
ニモの心情は、こちらの曲の歌詞の通りといったところでしょうか。
生きているのか命を失ったのかは分かりませんが、かなりアーティスティックな作品でした。