2006年12月23日公開の映画『リトル・ミス・サンシャイン』。
第79回アカデミー賞の助演男優賞・脚本賞を受賞したロードムービーです。
それぞれ問題を抱えるフーヴァー一家。ある日、娘のオリーヴがカルフォルニアで開催される美少女コンテストへの出場が決まり、オリーヴは大興奮!
中古車でカルフォルニアへ向かうことにしたフーヴァー一家ですが、道中は様々なトラブルに見舞われます。
映画『リトル・ミス・サンシャイン』の挿入歌5曲をシーンごとにご紹介します。
『リトル・ミス・サンシャイン』で流れた曲とは?
美少女コンテストのランウェイシーン
Tony Tisdale - Catwalkin'
美少女コンテストのランウェイシーンで流れた曲は、Tony Tisdale(トニー・ティスデール)の『Catwalkin'』です。
アメリカの美少女コンテストは、日本とは大きく異なったコンテストです。大人顔負けのヘアメイクに、キャットウォークで開いた口が塞がりません。
アメリカの美少女コンテストシーンを見るたびに、ジョンベネちゃんの事件を思い出してしまいます。
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司会者が愛国歌を歌うシーン
アメリカ合衆国の愛国歌 - America The Beautiful
司会者が愛国歌を歌うシーンで流れた曲は、アメリカ合衆国の愛国歌の『America The Beautiful』です。
完璧な装いで並ぶ子供たちを観たリチャードは、不安いっぱいそうな顔で落ち着かない様子です。
会場にいる人全員、我が子がナンバーワンと思っていそうな雰囲気が漂っています。ステージママのドキュメンタリードラマが意外と面白いので、暇つぶしにおすすめです。
カーリーのパフォーマンスシーン
Sonia - Dancin' In The Driver's Seat
カーリーのパフォーマンスシーンで流れた曲は、Sonia(ソニア)の『Dancin' In The Driver's Seat』です。
次々と少女たちが得意技を披露していく中で、カーリーのステージは会場全体を盛り上げて好評!
勝つことがすべて、負けず嫌いのリチャードの複雑そうな態度が気になります。リチャードに毒っ気を感じます。
オリーヴが堂々とダンスを披露するシーン
Rick James - Super Freak
オリーヴが堂々とダンスを披露するシーンで流れた曲は、Rick James(リック・ジェームス)の『Super Freak』です。
オリーヴの可愛らしいパフォーマンスに釘付けになるシーンです。フーヴァー一家のはっちゃけぶりには、思わず涙がこぼれてしまいました。
大人風のセクシーなメイクや衣装はOKで、セクシーダンスがNGなアメリカの美少女コンテストはいまいち理解できません。
エンドロール
DeVotchKa - Till the End Of Time
エンドロールで流れた曲は、DeVotchKa(デヴォーチカ)の『Till the End Of Time』です。
美少女コンテストの結果は残念なものになりましたが、オリーヴにとっては大事な思い出になったことでしょう。若干トラウマにもなりそうですが。
完璧な人間はおらず、成長するにつれて悩みが増え、少しずつ傷ついてしまいます。時には、休んだりつまづいたりしても良いんだよ、とそっとハグされたようなエンドロールでした。
筆者の感想
少し傷ついた家族がロードトリップで絆を深めていくストーリー。『リトル・ミス・サンシャイン』は定番のファミリームービーではありますが、とても丁寧に人物が描かれていて、家族の在り方を綺麗に書き出している作品です。
おじいちゃんとオリーヴ、フランクとドウェーンの関係が一番のお気に入りです。お互いに無理せず自然体で、支え合っている姿に涙が止まりませんでした。どんなに失敗しても人生は続くので、自分でどういう風に折り合いをつけていくのかを考えさせられる映画です。
『リトル・ミス・サンシャイン』は涙を極端に誘うような演出は一切なく、淡々と様々なアクシデントを家族で乗り越えていきます。笑えるシーンが多いのですが、なぜだか涙腺を同時に刺激させられます。
夏休みの終わりに、家族と一緒に『リトル・ミス・サンシャイン』を観て夏を締めくくるのもいいですね。