2010年3月12日公開の映画『シャーロック・ホームズ』
『スナッチ』の監督として知られるガイ・リッチーが『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jrと『ファンタスティック・ビースト』シリーズのジュード・ロウを主演に迎え制作しました。音楽を担当したハンス・ジマーはアカデミー作曲賞にノミネートされました。
この記事では、映画『シャーロック・ホームズ』で流れた音楽3曲をご紹介します。
公開日 | シリーズ作品名 |
2010年 | シャーロック・ホームズ |
2012年 | 映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の配信&流れた曲 |
『シャーロック・ホームズ』で流れた曲とは?
ホームズがレストランでワトソンたちを待つシーン
Ludwig van Beethoven - German Dance No.10 in D Major
ホームズがレストランでワトソンたちを待つシーンで流れた曲は、Ludwig van Beethovenの『German Dance No.10 in D Major』です。
ワトソンは、結婚相手メアリーをホームズに会わせるため食事会をセッティングしました。レストランに早めに到着したホームズは、懐中時計をチラチラ見つつ二人の到着を待ちます。
ドイツの作曲家ベートーヴェンが作った『12のドイツ舞曲 WoO.8』の第10番が使われています。この曲は、ベートーヴェンが25歳の時の作品で、ウィーンで行われる仮面舞踏会のために依頼され発表した曲です。ちなみに、ドイツ舞曲とは、男女がペアになって、くるくると円を描くように踊る田舎風の舞曲です!
レストランで3人が会話をするシーン
Franz Joseph Haydn - Adagio from String Quartet Opus 1 No. 3 In D Major
レストランで3人が会話をするシーンで流れた曲は、Franz Joseph Haydnの『Adagio from String Quartet Opus 1 No. 3 In D Major』です。
上品そうなメアリーが「初対面の私のことはどこまでわかりますか」とホームズに挑発的に言うシーンです。
オーストリア出身の作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、1730年代から1820年代まで続いた、均整の取れた形式が特徴の「古典派音楽」を代表する作曲家です。ここでは、その作品の多さから「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれているハイドンが1755年から1760年頃にかけて作曲した弦楽四重奏曲第3番の第1楽章(Adagio)が演奏されています。
ホームズの格闘シーン
The Dubliners - The Rocky Road to Dublin
ホームズの格闘シーンで流れた曲は、The Dublinersの『The Rocky Road to Dublin』です。
ホームズはメアリーを怒らせてしまい二人はレストランを出て行きました。残されたホームズが一人で食事をし、続く格闘シーンで流れています。
19世紀に、アイルランドの詩人D. K. Gavanが、この曲を広めたハリー・クリフトンの為にかいたスリップ・ジグ(slip jig)と呼ばれる速いテンポの舞曲です。様々なアーティストにカバーされ、アイルランドの国宝級バンドThe Chieftains(チーフタンズ)が1995年にリリースしたアルバム『The Long Black Veil』には、The Rolling Stonesとコラボした『The Rocky Road to Dublin』が収録されています。
ここでは、1962年にダブリンで結成されたThe Dublinersの演奏が使われています。
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