2005年6月18日公開の映画『バッドマン・ビギンズ』。
ブルース・ウェインがバットマンになるまでのストーリーを描き、クリスチャン・ベールとリーアム・ニーソンが出演する映画です。監督はクリストファー・ノーランで、日本の興行収入は14億円ほどでした。
この記事では、映画『バッドマン・ビギンズ』で流れた音楽2曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
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『バッドマン・ビギンズ』で流れた曲とは?
幼いウェインが両親とオペラを見るシーン
Arrigo Boito - Mefistofele Act II Scene 2 Walpurgis Night: Su! Riddiam, riddiamo
幼いウェインが両親とオペラを見るシーンで流れた曲は、Arrigo Boitoの『Mefistofele Act II Scene 2 Walpurgis Night: Su! Riddiam, riddiamo』です。
悪魔や魔女と合唱を表している曲であり、口早に歌うようにしてオーケストラの楽器音との追いかけっこをするようにして構成されています。
女性と男性の合唱が交互に行われたり、声を響かせるようにするパートはオペラならではと言えるでしょう。
アッリーゴ・ボーイトは1842年生まれのイタリアのオペラ作曲家です。
子供のウェインは父の仕事やゴッサムシティについての話を聞きながらオペラを見に行きます。この時の演目は台本作家ボーイトによる「メフィストーフェレ」でした。
黒い影が飛び回るような演出はまるでコウモリのように見え、ウェインは井戸に落ちた際のトラウマが蘇って父に帰ろうと言うのですが…その帰り道に強盗に遭い、両親が撃たれるのを目の当たりにしてしまうという衝撃的な展開が訪れます。
ウェインは警官のゴードンに慰められ、執事のアルフレッドに懺悔をする姿を見ると悲しみを感じさせましたね。それから罪悪感以上の怒りを持った彼は大人になり、「ラーズ・アル・グール」のデュカードに鍛えてもらうことになります。
ヒマラヤ山脈で影の同盟に入りつつ、忍者の武器や戦い方などを学ぶのが見ものですよ。
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ウェインの誕生パーティーでお客が歌うシーン
Cavendish String Quartet - Happy Birthday To You
ウェインの誕生パーティーでお客が歌うシーンで流れた曲は、Cavendish String Quartetの『Happy Birthday To You』です。
「ハッピバースデートゥーユー」という曲として日本でも有名で、ケンタッキー州のヒル姉妹が制作した『Good Morning to All』が元の歌の由来と言われています。
キャベンディッシュ弦楽四重奏団はクラシックを中心とした楽団で、今作では演奏を務めています。※紹介した曲はキャベンディッシュ弦楽四重奏団ではありませんが、カルテットによる『Happy Birthday To You』の演奏です
映画の後半でスケアクロウを捕えたウェインは自身の誕生日を祝うための、豪華なパーティーへ向かいました。到着したウェインは集まっていたお客に「ハッピバースデートゥーユー」と歌ってもらって迎えられます。
ヴァイオリンなどの伴奏がきらびやかなパーティーを彩っている感じがしましたね。ブルースはそのままアールに挨拶をし、会社が安泰だと言われて一安心…一方で毒薬(幻覚剤)がバラまかれて市民に危機が及ぶのではという危機感も感じさせるためハラハラ!
そこにラーズ・アルグールのデュカードが静かに現れ、影の同盟は壊滅したはずだと思っていただけにブルースが動揺する姿からは目が離せません。クレインが毒薬を作った経緯やデュカードと影の同盟のこれまでなどが明かされるのにも注目でしょう。
筆者の感想
ストイックなブルース・ウェインと、執事のアルフレッドの組み合わせが良いですね。アルフレッドはブルースを助けるためには火の中でも駆けつけ、ユーモアのセンスを見せるのも見どころでした。
そしてゴッサムシティで起きる出来事も目を見張る!スケアクロウのクレインは幻覚を見せる毒薬を扱って人を追い詰めたり、ラーズ・アルグールたちが暗躍して大変なことになったりと驚かされます。
ウェインがバットマンとして街を守る際には、重低音を響かせる車(バットモービル)や、ハイテクな武器を駆使する姿も見ものですのでお見逃しなく!
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