2024年月日公開の映画『ブルー きみは大丈夫』は、イマジナリーフレンドをテーマにした心温まるファミリームービー。
母を亡くした少女ビーが、見えない友達ブルーたちと出会いから始まる物語は…独特なファンタジー世界と感動的なストーリーを展開しますよ。驚きと感動が詰まった本作は、家族で楽しむのにぴったりです。
※前半はネタバレ無し、後半は結末までのストーリーを感想・解説と合わせて紹介します。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
ブルー きみは大丈夫
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 2
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 5
たくさんのイマジナリーフレンドとファンタジー満載な世界観が魅力!家族愛あふれるストーリーにも注目です
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
子供の頃に楽しかった思い出がたくさんあったビー。しかし、母が亡くなってから変わってしまった…そんな彼女が子供にしか見えないとイマジナリーフレンドと出会い、変わっていくストーリーがポイントです。
成長していく姿は、応援したくなるでしょう。
演出
実写の中でイマジナリーフレンドをどう描くかが演出の見どころですね。ブルーはモフモフな毛を持った紫色の大きなモンスターのようで、病院などを移動するのが狭そうです。
ビーがブルーたちとどういった会話をするのか、掛け合いなどの演出にも注目です!
その作品ならではの切り口
氷とコップ、スライム、ヒーローのような動物などなど!さまざまなイマジナリーフレンドが登場し、ファンタジー感あふれる展開が見どころです。
見えない友達を題材とし、ファミリー&ヒューマンドラマを楽しめるのは今作ならではですね。ワクワクする雰囲気がポイントですよ。
おすすめポイント
映画館の大画面でさまざまなイマジナリーフレンドの姿が見れて面白かった!配信を待って家でのんびり見るのも良いかもしれませんね。親子で楽しむのもおすすめです。
アドベンチャー満載というわけではないので、のんびり楽しみたい人に見て欲しいですね。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ビーとイフ
ビーは両親と共に幸せに暮らしていましたが、母を病で亡くしてから変わってしまいました。12歳になり、父の入院があるため祖母と共に暮らすことになったビー。父の病院へお見舞いで通いつつ、男の子が入院していたので声をかけたりします。
そんなある日、上の階に入っていく影を見かけて追いかけるビー。ドアをノックしますが入れさせてもらえず、後日、その人影を追いました。大人の男性は何かを探しに子どもの家に忍び込み、ブルーを呼び戻していた…ビーは声かけられてそのまま失神してしまいます。
ビーが目覚めると、「イフ(IF)」と呼ばれるイマジナリーフレンドのブルーとブロッサム、そして先程の男性がいました。カルと呼ばれた男性はビーに詳しい説明はせず、家に返します。
ビーが「もう子供じゃないから」と言うことが多かったのが印象的でしたね。12歳らしさよりも、大人びて見える…母親と過ごした日々を思い出し難かったのかなとも感じましたね。
笑顔や無邪気さは見受けられな中、ブルーは子供らしさがありましたね。イフたちも個性豊かで見ててワクワクしました。
病院
次の日、ビーはお見舞いに行くとブルーが付いてきてて驚きました。ブルーに付きまとわれたくないとカルに言いに行くと、ブルーはパートナーがいないままだと消えてしまうとのこと…ビーはそうしたイフを助けると言い出しました。
カルはイフが集まる場所にビーを案内し、90歳を越えるイフを紹介。すると、ビーの思い通りの世界にしていいと言われ、彼女は建物を創造力豊かな場所に変えました。
さまざまなイフたちと知り合う中、病院の男の子にイフを紹介できないか考え始めます。イフたちと面談をし、彼らの特徴を紙に残しながら、男の子に会わせてみますが…男の子はどのイフも見えないと言いました。
カルに案内された際は閉店となった遊園地。各部屋に色んなIFがおり、ビーによって変えられた屋内で楽しむ姿もおもしろかったです。
宇宙になってふわふわする者、西洋の騎士たちと共に戦う者などなど。絵を描いてたり、プールで楽しんだりするのも良かったですね。
ビーはステージを用意してカルを招き、楽しそうに笑うのも嬉しく思いましたね。
作戦
ビーはどうすればイフが見えるようになるか考え始め、祖母に子供の頃になりたかったものは何かと問います。祖母はバレリーナになりたかったと言って子供の時の写真を見せました。そこにブロッサムの姿があったことで、ビーは作戦を考えます。
ビーは音楽を流し、祖母は曲に合わせてバレエのステップを踏み始めた…すると、ブロッサムから光が放たれ、思い出してもらったとわかりました。
ビーはブルーのパートナーも同じように思い出させていき、ブルーは彼女にお礼を言います。そんなある日、病院から連絡があって父に会いに行くビー…目を覚ました父に安堵したのです。
カルにお礼を言いに行こうと部屋を訪ねると、その部屋には誰もいませんでした。父と共に祖母の家を出ることになり、昔描いた絵を見ると…そこにはカルの絵があったのです。
ビーはカルを忘れてしまっていたと気付き、その絵を持って上の階の部屋へ。カルやイフの姿が見えるようになり、感謝の念を伝えるのでした。
イフを忘れてしまった大人たちに対し、子供の頃の夢や好きだったものなどを思い出させていくのが見どころでしたね。イフが消えずに済むようになったのかなと思いましたが…もしかしたらビーにカルを思い出させるためだったのかも気になります。
ブルーのパートナーの男性はクロワッサンの香りをキッカケにするのも微笑ましく思いました。映画の最後に他のIFが大人になったパートナーと再会していくのも感動的ですね。
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屋根裏のラジャー
2023年公開の長編アニメーション映画。監督は百瀬義行が務め、原作はA.F.ハロルドの『The Imaginary』(『ぼくが消えないうちに』)。
物語は少女のアマンダが創造した空想上の友達「ラジャー」と過ごすのが中心です。イマジナリーの彼と、他のイマジナリーの登場なども合わせてお楽しみください。
見どころは、幻想的で美しく、想像力豊かなアニメーション!感情に語りかけるをストーリーもポイントですね。たくさんのイマジナリーが登場したり、彼らだけの世界は想像力豊かに描かれるのもステキですよ。
映画『屋根裏のラジャー』のネタバレを劇場鑑賞者が解説!
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モンスターズ・インク
2001年公開の長編アニメーション映画です。監督はピート・ドクターが務め、ピクサー・アニメーション・スタジオによって制作されました。
物語は、モンスターたちが住む世界を舞台にし、サリーとマイクが子供たちを怖がらせるところから始まりますが…人間の少女・ブーと出会って騒動を巻き起こします。
ユニークな設定とキャラクターが魅力的な映画!モンスターたちの世界が細かく描かれており、独特なのも魅力的。
色々なモンスターたちとサリーとマイクの友情、彼らとブーの心温まる関係に注目ですよ。