2018年3月1日、マーベル・スタジオから公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の18作品目となる映画「ブラックパンサー」。
第91回アカデミー賞で当時スーパーヒーロー映画として初となる作品賞にノミネートされました。
作品の素晴らしさもそうですが、称賛される一つの理由には、監督からキャスト、制作陣の大半が黒人で構成されていることや、エンディング曲となった『Kendrick Lamar, SZA - All The Stars』は黒人の歴史やすばらしさを歌っており、第76回ゴールデングローブ賞主題歌賞のノミネート、第61回グラミー賞年間最優秀レコード賞や年間最優秀楽曲賞など4部門にノミネートされていることにもあるでしょう。
この記事では、映画『ブラックパンサー』で使用されているBGMや音楽をご紹介していきます!
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
公開日 | シリーズ作品名 |
2018年 | ブラックパンサー |
2022年 | 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の動画配信&流れる音楽 |
『ブラックパンサー』で流れる曲とは?
韓国釜山が登場したシーン
PSY - HANGOVER feat. Snoop Dogg
ティ・チャラらがクロウを捕らえに行くため、韓国釜山が初登場するシーン(40:55あたり)で使われている音楽は、PSY(サイ)の『HANGOVER 』という楽曲です。
ヒップホップ界の大御所、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)も参加している。
映画のシーンではほんの10秒くらいしかないとてもマニアックなとことですが、気になった人はいたのではないでしょうか。
洋画ではよくこういったシーンが変わり、映画内で地域が変わると音楽が流れます。けっこういい曲が多かったりするんですが、サウンドトラックにはなかったりするのでぜひチェックしてください!
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予告動画
The Weeknd, Kendrick Lamar - Pray For Me
ブラックパンサーの予告動画で流れる曲は、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)とKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のコラボ曲「Pray For Me」です。
『Pray For Me』は、ブラックパンサーの予告動画だけではなく、作品の挿入歌としても使用されています。
この予告編を観た洋楽好きかつマーベル好きは興奮したかと思います!
ティ・チャラらが韓国釜山にある裏カジノに入ったシーン
The Weeknd, Kendrick Lamar - Pray For Me
ティ・チャラらがクロウを捕らえるために、韓国釜山にあるソフィアという女性が案内してくれた裏カジノで流れていた音楽は、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)とKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のコラボ曲「Pray For Me」です。(映画の42:10あたり)
映画内では数十秒しか使われていませんが、大物アーティストがコラボしたこの曲の注目度は当時とても高く、『ブラックパンサー』と言ったらこの曲みたいなところがあります。
シーン内では裏カジノのBGM的な感じで流れていますが、ザ・ウィークエンドとケンドリック・ラマーを知る洋楽好きからしたら熱いシーンでした!
クロウが車の中で聴いていた曲
White Dave - Nervous
クロウが黒い車で裏カジノに来た時、車の中で聴いていた音楽は、White Dave(ホワイト・デイブ)の『Nervous』という楽曲です。
正直、「ブラックパンサー」を観るまでホワイト・デイブについてはまったく知りませんでした。調べてみてもなかなか情報がなかったのですが、アメリカを拠点にアーティストやプロデューサーとして活躍しているようです。
「ブラックパンサー」以外にも「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」や「クリード」の映画の挿入歌としても楽曲が使われています!
ブラックパンサーとクロウのカーチェイスシーン
Opps - Vince Staples, Yugen Blakrok
映画『ブラックパンサー』のシーンで、ブラックパンサーとクロウが観光釜山の町中でカーチェイスをするシーンで流れていた曲は、Vince Staples(ヴィンス・ステイプルズ)とYugen Blakrok(ユーゲン・ブラックロック)の『Opps』という楽曲です。(49:19あたり)
『ブラックパンサー』は監督やキャスト、制作陣のほとんどが黒人で、音楽も黒人を象徴するヒップホップが盛りだくさんで使われています!
このカーチェイスのシーンでも爽快で迫力ある映像にピッタリの楽曲で、ハラハラドキドキするシーンでした。
子どもたちがバスケをするシーン
Mozzy - Sleep Walkin
映画「ブラックパンサー」の終盤、子どもたちがバスケをしているシーンで流れた曲は、Mozzy(モジ―)の『Sleep Walkin』という楽曲です(2:00:38あたり)。
すべてが解決して、映画の終盤で流れこの音楽。ヴィランとして登場したキルモンガーの過去や生い立ちを思い出し、どこか切なくも一件落着してスッキリした感じがありました。
映画終盤とのこともあり、次のマーベル・シネマティック・ユニバースへのつながりやブラックパンサー2への伏線も探してしまうシーンでした。
エンディング
Kendrick Lamar, SZA - All The Stars
映画「ブラックパンサー」のエンディング曲として一番最初に流れる音楽はKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とSZA(シザ)の『All The Stars』です。
「ヒップホップの新王者」と称されるケンドリック・ラマーの代表曲中の代表曲で、ミュージックビデオではブラックパンサー(動物の方)が登場するなど映画「ブラックパンサー」を彷彿とさせる。
この曲は、黒人の歴史やこれまで築いてきたカルチャーや精神を称え、黒人のすばらしさを歌っていて、「ブラックパンサー」とリンクするところがあります。
壮大な楽曲の中にケンドリック・ラマーのラップとシザの歌声がとても気持ちいい音楽です!
筆者の感想
2008年のアイアンマンから始まり、10年後の2018年に公開されたMCUの18作品目となる「ブラックパンサー」。
主人公であり、ブラックパンサーであり、ワカンダ王国の王様であるティ・チャラは、民のために自分を犠牲にしてでも戦い、民だろうとヴィランだろうと平等に接する精神的な強さは、観ていて感動し、自分もそんな人間になりたいなと憧れを抱く人間味あふれるキャラでした。
映画のエンディングで流れる『Kendrick Lamar, SZA - All The Stars』までの展開は圧巻もので、スーパーヒーロー映画であるにもかかわらず見終わったときのスッキリ具合はとても衝撃的でした。
もちろんアベンジャーズシリーズなので戦闘シーンの迫力や映像は美しく、浅くも深くも楽しめる作品でした。アカデミー賞でスーパーヒーロー映画として作品賞に初ノミネートされたのも納得できる作品です。
せっかく観るのであれば、全体の流れを知っておくとより楽しめるので、MCUの1作品目「アイアンマン」から順番に観ていくのがおすすめです!
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