2018年8月10日公開の映画『オーシャンズ8』。
史上最強の犯罪グループを率いるダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャンは出所後、犯罪のエキスパートたちを集めメット・ガラでの強盗計画を実行します。
サンドラ・ブロック主演、ケイト・ブランシェットやヘレナ・ボナム=カーターなど豪華キャストによる新たなオーシャンズ・ストーリーです。
映画『オーシャンズ8』で流れた音楽7曲をご紹介します。
『オーシャンズ8』を観る方法
『オーシャンズ8』で流れた曲とは?
ルーが自営のクラブで見回るシーン
SOFI TUKKER - Best Friend feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno
ルーが自営のクラブで見回るシーンで流れた曲は、SOFI TUKKER(ソフィー・タッカー)の『Best Friend feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno』です。
第59回グラミー賞でベストダンス・レコーディング賞にノミネートされたアメリカのダンス・デュオ・グループです。
『オーシャンズ8』のメンバー1人目の登場シーンです。ルーはクラブを経営しながら、客に出すウォッカを水で薄めて経費削減に努めています。
せこい小技で稼いでいるのが面白いですね。ルーのクラブは、激安の大衆居酒屋に行くと妙に薄いサワーが出てくる感じでしょうか。
ルー役はアカデミー賞俳優のケイト・ブランシェットが演じています。マスキュランな出で立ちのルーは、最高にファッショナブルです!
レッドのスキニーパンツとレザーのテーラードジャケットをここまでかっこよく着こなせるのは、ケイト・ブランシェットのなせる業。お見事!
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デビーが元カレのクロードに会いに行くシーン
Eamon - You And Only You
デビーが元カレのクロードに会いに行くシーンで流れた曲は、Eamon(エイメン)の『You And Only You』です。
『You And Only You』は2018年にリリースされました。ソフトな歌声が特徴のR&Bバラード曲です。
ドレスアップしたデビーは、元カレのクロードがいるギャラリーに向かいます。なんだか訳ありの雰囲気の二人。
クロードはナンパの会話を聴く限りでは、魅力的なステータスを餌に女性を狙う男性のようです。
デビーは身近な生活用品でエロティックにクロードを脅します。弱腰のクロードがデビーに一体何をしたのか気になるシーンですね。
デビーとルーがコンスタンスを観察するシーン
The Notorious B.I.G. - Hypnotize
デビーとルーがコンスタンスを観察するシーンで流れた曲は、The Notorious B.I.G. (ザ・ノトーリアス・ビー・アイ・ジー)の『Hypnotize』です。
The Notorious B.I.G.はニューヨーク出身のMC兼ラッパーです。巨漢と並外れたラップスキルで人気を集め、2006年のMTV偉大なヒップホップMCランキングに選出されました。
デビーの計画に乗ることになったルーは、早速メンバー集めをします。メンバーの第一候補は、ストリートでマジックをしているコンスタンス。
一般的なテーブルマジックをしているかと思いきや手癖は最強に悪いですね。コンスタンスの尻尾をつかもうとした男性は、しっかりと餌食になっていました。
コンスタンスをじっと眺めているデビーとルーの2人は、座っているだけで貫禄たっぷりです。
アミータとローズがカルティエのブティックに行くシーン
Kelis - Bossy ft. Too $hort
アミータとローズがカルティエのブティックに行くシーンで流れた曲は、Kelis(ケリス)の『Bossy ft. Too $hort』です。
ニューヨーク出身のR&Bシンガーです。全米で大ヒットした代表曲「ミルクシェイク」は、2004年のグラミー賞で最優秀アーバン・オルタナティブ・パフォーマンス賞にノミネートされました。
メンバーを揃えたデビーは、トゥーサンのコピーをとるためにアミータとローズをカルティエのブティックへ派遣します。
カルティエの定番ジュエリーがワンショットでたくさん出てくるシーンです!画面越しでもきらびやかなカルティエのジュエリーは、実物を見たら目が潰れてしまいそうですね。
『オーシャンズ8』のトゥーサンは、映画のために特別に制作されたジュエリーだそうです。カルティエのクリエイティブ・ディレクターだったジャンヌ・トゥーサンから由来しているとのこと。
メット・ガラ当日にトゥーサンが運び込まれるシーン
Charles Aznavour - Parce que tu crois
メット・ガラ当日にトゥーサンが運び込まれるシーンで流れた曲は、Charles Aznavour (シャルル・アズナヴール)の『Parce que tu crois』です。
1940年代から1970年代を中心に活躍したフランスのシンガーソングライターです。アルメニアの駐ユネスコ大使も務めていました。2018年に死去。
メット・ガラ当日、慌ただしく動き始めます。厳重な警備体制でトゥーサンがダフネの元へ運び込まれます。ゴージャスなトゥーサンにダフネもうっとりします。
思わず汚い言葉を使うダフネのシーンが面白くてつい吹き出してしまいました。
メット・ガラの準備する様子はVogueの公式動画サイトで公開されています。
メット・ガラ用のドレスを準備するところからヘアメイクまで、セレブリティたちの裏側を見ることができますので、『オーシャンズ8』の鑑賞後にぜひチェックしてみてください。
新生オーシャンズがメット・ガラの会場から立ち去るシーン
Nancy Sinatra - These Boots Are Made for Walkin'
新生オーシャンズがメット・ガラの会場から立ち去るシーンで流れた曲は、Nancy Sinatra(ナンシー・シナトラ)の『These Boots Are Made for Walkin'』です。
Nancy Sinatraはアメリカの人気歌手フランク・シナトラの娘で、1960年代を代表する歌手の一人です。
トゥーサンを手に入れたデビー達。アミータやナインボールもドレスに着替え華麗にメット・ガラの会場から立ち去ります。
ルーの最高にゴージャスなディスコスーツに釘付けです!ランウェイを観ている気分です。
メタリックな幾化学模様のセットアップで、首元にはフェザーでしょうか。ダイヤの存在感に負けないくらいルーの個性が際立っていますね。道路向かいのルーを見つけて安心するデビーも可愛い!
ファッション好きにはたまらないシーンですね。
エンドロール
Holy Moly And The Crackers - Cold Comfort Lane
エンドロールで流れた曲は、Holy Moly And The Crackers(ホーリー・モリー・アンド・ザ・クラッカーズ)の『Cold Comfort Lane』です。
イギリスのロックバンドで、『Cold Comfort Lane』は2017年のアルバム「Salem」の収録曲です。
気になるような終わり方でしたね。果たしてダニーは本当に死んだのでしょうか?様々な考察が出ていますが、いまいちどの仮説もピンときません。
ひょこっとデビーの後ろから出てきそうな気配を感じました。
いつかダニー率いるオーシャンズととデビー率いる新生オーシャンズのクロスオーバー・ストーリーが観てみたいですね。
ボウタイと白シャツだけでもデビーがおしゃれに見えるのも不思議です。
筆者の感想
毎年話題になるメット・ガラを舞台に新しいオーシャンズ、と私好みの映画で公開されてすぐに映画館へ駆け込みました。サンドラ・ブロックやケイト・ブランシェットなどキャスト陣も見ごたえ抜群ですよね!アン・ハサウェイのこじらせ女子っぷりに目がハートになってしまいました。
ファッション通ならご存知のアナ・ウィンターをはじめとしたファッショニスタも大勢出演しており、興奮がおさまりませんでした。
メット・ガラのランウェイを見ることはできても、パーティー会場の様子はなかなか見ることができませんので、『オーシャンズ8』の中盤あたりのシーンは貴重でした。メット・ガラを疑似体験した気分です。
メット・ガラのことはご存知でしょうか?メット・ガラは、毎年5月の1週目あたりにメトロポリタン美術館で開催されるチャリティーイベントです。チケット代は約300万円、パーティーのディナー席となると約3000万円とまるで雲の上の出来事です。着用するドレスもメット・ガラのテーマに合わせたオーダーメイドが基本で、桁違いの豪華なものばかり。殿上人の世界ですね。
オーシャンズ・シリーズの定番、最後の種明かしもスマートにかつエレガントに決まっていて、細かいところに遊び心のあるストーリーでした。デビーのやり口についついなるほどと冒頭から最後まで邪な心が動いてしまいます。
デビーによる新生・オーシャンズは、期待通りにファッショナブルにゴージャスなオーシャンズでした。続編がでないかと長いこと待ち望んでいます。
サウンドトラック
映画「オーシャンズ」シリーズ
オーシャンズ11(2001年)
👉 映画『オーシャンズ11』流れた挿入歌全5曲をシーンごとにご紹介!
オーシャンズ12(2004年)
👉 映画『オーシャンズ12』流れた挿入歌全2曲をシーンごと紹介!
オーシャンズ13(2007年)
👉 映画『オーシャンズ13』で流れた挿入歌全1曲をシーンでご紹介!
オーシャンズ8(2018年)