2015年12月23日公開の映画『クリード チャンプを継ぐ男』。
アメリカのスポーツ映画。「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品。
主演:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン。監督:ライアン・クーグラー。
この記事では、映画『クリード チャンプを継ぐ男』で流れる音楽21曲をご紹介します。
公開日 | シリーズ作品名 |
1977年 | ロッキー |
1979年 | ロッキー2 |
1982年 | ロッキー3 |
1986年 | ロッキー4/炎の友情 |
1990年 | ロッキー5/最後のドラマ |
2007年 | ロッキー・ザ・ファイナル |
2015年 | クリード チャンプを継ぐ男 |
2019年 | クリード 炎の宿敵 |
2023年 | クリード 過去の逆襲 |
『クリード チャンプを継ぐ男』で流れる曲とは?
ドニーがバンテージを捲くシーン
Macias & Macias - El Padre Armando
ドニーがバンテージを捲くシーンで流れた曲は、Macias & Maciasの『El Padre Armando』です。
※ネタバレ有り
身寄りが無く、荒んでいる幼いドニーに会いに来たのは、なんとロッキーの盟友であるアポロ・クリードの妻、メアリー・アン。
まさか、アポロに隠し子がいたとは!!!
でも、昔のアポロはノリノリなお調子者でお金もあったので、まぁこういう事もあるだろうな〜と妙に納得。
亡くなったドニーの母親は息子にその真実を伝えていなかったので、アポロにタカったりせず一生懸命生きた母親だったのだろうな…。とか、
メアリー・アンは、どんな気持ちでこの子を迎えようと思ったのかな…とか考えちゃって、なんだか切なくなってしまうオープニングでした。
そして、時は流れ大きくなったドニーの姿が。
ぐるぐると手にバンテージを捲き、試合会場へ向かうその眼差しからはストイックさが滲み出ており、父・アポロよりも逞しくさえ思えます…!
ここで流れるのは「El Padre Armando」
厳しい顔つきのボクサーとは対照的な、熱気溢れる会場を表す陽気でノリノリのラテン・ミュージックです♪
Amazon Music Unlimited
ドニーが「デルファイ・ジム」に行くシーン
Eearz - Work Ya Muscle
ドニーが「デルファイ・ジム」に行くシーンで流れた曲は、Eearzの『Work Ya Muscle』です。
2015年にリリース。
Eearzは、アメリカのラッパー。
対戦相手が弱いのか、ドニーが強いのか。試合はすぐに終わり、シーンはガラっと変わって普通のオフィスへ。
スーツ姿のドニーも良いじゃないの…。ギャップ萌え。
しかし、なんと昇進を蹴って会社を退職してしまう。上司が残念がって止めているので、相当デキる男だったのでしょう。
その事を義母・メアリーに言い出せず、昔のロッキーvsアポロの試合を観るドニー。
やはりボクサーの血は争えないのか…!
意を決した様子で、アポロを輩出した「デルファイ・ジム」へ向かいます。
メアリーにとって、夫を死に追いやったボクシングは憎いものなのでしょうか。
はたまた、ボクシングへの尊敬の念はあるものの、やはり息子には危険な道ヘ行って欲しくないのでしょうか。気になります!
ドニーが訪れたデルファイ・ジムの中で流れているのは「Work Ya Muscle」
ファイターたちを鼓舞するような、スローテンポながらも力強いゴリゴリのラップです♪
ドニーがタクシーでフィラデルフィアに行くシーン
The Roots ft. John Legend - The Fire
ドニーがタクシーでフィラデルフィアに行くシーンで流れた曲は、The Roots ft. John Legendの『The Fire』です。
2010年にリリース。
アメリカのヒップホップグループであるザ・ルーツと、同国のR&B・ソウル歌手・ピアニストであるジョン・レジェンドのフューチャリング曲。
メアリーお母ちゃん!!やっぱり義理とは言え、息子には危険な道に行って欲しくない様子。
ボクシングを恨んでいるようにも見えますが…果たしてどうなのでしょうか。
格闘家に限らずスポーツには危険が付き物なので、その妻というのは相当な覚悟が必要なのだと思います。
それにしても、メアリーの愛には驚かされますね。本当に心からドニーを愛しているのが痛いほどわかります。そして、亡きアポロの事も。
子を持つ親である筆者は、メアリーに感情移入してしまい、すでに泣きそうになってしまいました。涙腺よわよわオバです。
ドニーが母と決別して向かったのは、ロッキーの故郷であるフィラデルフィア。
観光名所となったロッキーの銅像は健在です…!
ドニーがタクシーに乗っている時に流れる曲は「The Fire」
故郷であるロスとは違った街並みを眺める、ドニーの憂いを帯びた横顔にマッチしたオルタナティブ・ヒップホップです♪
ドニーが「マイティ・ミッキー・ボクシングジム」で、トレーニングをするシーン
Meek Mill - Check
ドニーが「マイティ・ミッキー・ボクシングジム」で、トレーニングをするシーンで流れた曲は、Meek Millの『Check』です。
2015年にリリース。
ミーク・ミルは、アメリカのラッパー。
ドニーは、フィラデルフィアに着くなりロッキーが経営する「エイドリアンズ」に向かいます。
ロッキー、おじいちゃんになったなぁ〜…と感慨深くなるシーン。白髪混じりのヘアスタイル、ちょっとヨタヨタしている歩き方…。
しかしですね、スタローン自体は「エクスペンダブルズ」や「大脱出」をバリバリ撮影していた時期なので、この弱々しい役作りには驚きました!
ただのムキムキの人じゃないんですよ、やっぱり素晴らしい俳優さんです!!!
さて、エイドリアンズに行きロッキーにコーチを依頼するも、きっぱりと断られてしまうドニー。
その後めちゃくちゃ綺麗になった「マイティ・ミッキー・ボクシングジム」を訪れます。ここも懐かしい名所ですね♪
ジムの中で流れている曲は、フィラデルフィア出身のラッパー、ミーク・ミルの「Check」
「Check,Check,Check,Check,〜」という歌詞が耳に残る、クールなゴリゴリのヒップホップです!
ビアンカがライブで歌うシーン
Tessa Thompson - Grip
ビアンカがライブで歌うシーンシーンで流れた曲は、Tessa Thompsonの『Grip』です。
2015年にリリース。
テッサ・トンプソンは、アメリカの女優、ミュージシャン。
ドニーのマンションの自宅階下に住むビアンカは騒音がひどく、文句を言いに行ったドニーとは良くない雰囲気になってしまう。
しかしステージに立つ彼女を観たドニーは釘付けになって…!?
恋のフラグ立ちまくりのシーン。なんかこの王道な恋愛要素、ロッキーシリーズには欠かせないんだなぁと思いました◎
確かに、ビアンカは見た目も歌声も超絶セクシーで素敵!!
この役を演じているテッサ・トンプソンはあまり多くの出演作は無いものの、マーベル「マイティ・ソー」シリーズや「アベンジャーズ」にも「ヴァルキリー」役で出演されています。
顔良し・スタイル良し・歌声良し!とオールマイティな女優さんなので、今後も楽しみですね♪
ビアンカがライブ会場で歌って観客を虜にしている曲は「Grip」
「私を離さないで…」といった歌詞と歌声がセクシーな、独特で神秘的な音がクセになるアンダーグラウンドな楽曲です。
ドニーとビアンカが食事をしているシーン①
The Jay Vons - Days Undone
ドニーとビアンカが食事をしているシーンで流れた一曲目は、The Jay Vonsの『Days Undone』です。
2004年にリリース。
The Jay Vonsは、アメリカのロック・ソウルバンド。
いきなりビアンカを食事に誘うドニー。先日まではちょっと険悪だったのに、ライブで観ただけでグイグイ行くなぁ。
女性をスマートにお誘いするのが素敵!これぞアメリカ流…!?
そして二人は、ビアンカおすすめの地元のレストラン?ファーストフード店?に行きます。
どうやら彼女は地元では有名な歌手だそうで、店員さんも気さくに話しかけて来ました。
ここで出て来るローカルフード、めちゃくちゃ美味しそうです!
フラグ立ちまくり、ラブの予感しかしないシーン。お店の中で流れているのは「Days Undone」
ザワつく店内からうっすらとしか聞こえませんが、少々かすれた声が魅力的なソウルミュージックです♪
ドニーとビアンカが食事をしているシーン②
Tessa Thompson And Moses Sumney - Shed You
ドニーとビアンカが食事をしているシーンで流れた二曲目は、Tessa Thompson And Moses Sumneyの『Shed You』です。
2015年にリリース。
テッサ・トンプソンと、ガーナ系アメリカ人のシンガーソングライターであるモーゼスサムニーの、フューチャリング曲。
美しい歌声で人々を魅了し、音楽が大好きなビアンカ。
しかし彼女は、いずれ耳が聴こえなくなってしまうという進行性の難聴を患っていました。なんて可哀想なの!!
それを受け入れ、その時までに手話を覚えようとしている…と、冗談を交えつつ淡々と話すビアンカがまたなんとも…。
ドニーとの明るい未来を想像していたのに、一気に辛くなってしまいました〜。
お互いの話も済んで、このままうまく行くのかな…!?と思いきや、ドニーの「ライブを観に行ってもいいかな?」の問いに「考えとく」と、まだ距離を空けるビアンカ。
まだ少し探っているような、でもドニーの反応を楽しんでいるような、優しい微笑みにオバちゃんキュンとしちゃったよ!!
ザワつく店内で流れる二曲目は、ビアンカ役のテッサ・トンプソンが歌う「Shed You」
こちらも作中では全然聞き取れませんが、セクシーな歌声とミステリアスな曲調がクセになる、男性ミュージシャン・モーゼスサムニーとのフューチャリング曲です♪
ロッキーが「マイティ・ミッキー・ボクシングジム」に行くシーン
Future - F*ck Up Some Commas
ロッキーが「マイティ・ミッキー・ボクシングジム」に行くシーンで流れた曲は、Futureの『F*ck Up Some Commas』です。
2015年にリリース。
フューチャーは、アメリカのラッパー。
ロッキー・ザ・ファイナルで出て来たエイドリアンのお墓のシーン。
エイドリアンのお墓の隣には、なんとポーリーのお墓が…。親友であるポーリーまでもが先に逝ってしまったのですね。
また孤独になってしまったロッキー。辛いだろうなと思いますが、その顔からは優しさ・穏やかさが汲み取れます。
老いを感じながらお墓に語りかけるこのシーンは、またしても筆者の涙腺を刺激しまくり…!
1から観ていると、本当に感慨深いです。
二人の墓前でゆったりとくつろぎながら新聞を読もうとしたロッキーですが、何かを思い直し…。ミッキーのジムへ向かいました。
ロッキーがミッキーのジムを訪れた際、ジム内で流れている曲は、アメリカのヒップホップシーンを代表するフューチャーの「F*ck Up Some Commas」
クラブ・ミュージックでお馴染みのバンガー・チューンなヒップホップです♪
ドニーがロッキーとトレーニングをするシーン
Nas - Bridging the Gap ft. Olu Dara
ドニーがロッキーとトレーニングをするシーンで流れた曲は、Nas ft. Olu Daraの『Bridging the Gap』です。
2004年にリリース。
アメリカのヒップホップMC・俳優であるナズと、ナズの父親であるコルネット奏者・ギタリスト・歌手であるオル・ダラのフューチャリング曲。
ロッキーは、久しぶりに綺麗になったミッキーのジムへ。
やはり元とはいえ一斉を風靡したフィラデルフィアの英雄、若いボクサーも挨拶します。
ドニーの誘いを断っていたロッキーですが、結局はボクサーの血が騒ぎ、彼のトレーナーをする事になりました。
そのトレーニング方法とは…ミッキー直伝、逃げ回る鶏を捕まえるトレーニング。懐かしい〜!
ドニーは、鶏に加え縄跳び・筋トレと、昔ながらの方法に最初は苦戦するものの、着実にこなせるようになって行きます◎
中でも苦戦していた、ボクシングでよくある上からプラプラなってる器具(パンチングボールドラムっていうんですね)をリズム良く叩く練習、簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しいみたいなんですよね。ちょっとやってみたい!
ミッキー直伝のアナログなトレーニング方法が健在で、嬉しくなりました。生卵は飲まないみたいだけど。笑
トレーニングが始まるシーンで流れたのは、親子で歌っている「Bridging the Gap」
老いたロッキーと、息子くらいの歳のドニーをイメージしたのですかね♪ とてもオシャレなヒップホップです!
ドニーとビアンカがキスをするシーン
Tessa Thompson - Breathe
ドニーとビアンカがキスをするシーンで流れた曲は、Tessa Thompsonの『Breathe』です。
2015年にリリース。
ドニーはトレーニングの合間に、ビアンカのお宅へ…。たまには息抜きしなきゃね!
とても良い感じの二人、いつしかビアンカの耳が聴こえなくなるなんて思えないほど幸せそうです。
ビアンカの鉄琴に合わせて、ドニーが即興でラップを披露するのですが…。
本当、アメリカの人ってすぐにこういうこと出来ちゃうからカッコ良いですよね!(偏見かな?)
筆者の若かりし頃、なぜか連れて行かれたクラブで即興ラップの輪に入れられてしまった、苦い思い出を思い出しました…。笑
このラブラブいちゃこらシーンで流れた曲は、テッサ・トンプソンの「Breathe」
作中のビアンカの作品はどの曲もセクシィー!彼女の雰囲気と声にとても良く合っている楽曲です♪
ロッキーに、ピートが試合をしたいと言いに来るシーン
White Dave, Young T And K.E.L.L.S. - In The Kitchen
ロッキーに、ピートが試合をしたいと言いに来るシーンで流れた曲は、White Dave, Young T And K.E.L.L.S.の『In The Kitchen』です。
2015年にリリース。
アメリカのラッパーであるWhite Dave、K.E.L.L.S.、ヒップホップデュオであるYoung Tの、フューチャリング曲。
ピートが息子とドニーに壮行試合をさせないかと、トレーナーであるロッキーに打診するシーン。
セコンド姿のロッキーが良い見世物になると思ったようで。
どこに行ってもロッキー・バルボアは金の成る木と思われてしまうのかなぁーと可哀想になりました。
そして、彼はまだドニーに試合は早いから…と断りますが、すかさずドニーは試合をやらせろと詰め寄ります。
これはデジャヴ!ロッキー5で観た、トミーとのやりとり!!
未熟なほど、自分の腕を試したくなるんですね。ドニーにはわかって欲しいです。
ここでうっすら流れている曲は「In The Kitchen」
「飢えた若者にはごちそうを与えろ」「ありがとう、シェフ」というピートとロッキーのやりとりをもじったのでしょうか?笑
流れるような歌声が魅力的な、オルタナティブ・ヒップホップです♪
ドニーとロッキーが早朝トレーニングを始めるシーン
Harold Melvin & The Blue Notes - Wake Up Everybody
ドニーとロッキーが早朝トレーニングを始めるシーンで流れた曲は、Harold Melvin & The Blue Notesの『Wake Up Everybody』です。
1851年にリリース。
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツは、アメリカのフィラデルフィア・ソウルを代表するグループ。
やる気満々のドニー。休みなく鍛えたい!とロッキーの家に住み込む事を提案します。
ここでロッキーが手にしている黒いボールも懐かしい〜、「ロッキー1」の時からずっと持っているスーパーボール?ですね!!
ドニーはビアンカに挨拶もそこそこに(←私だったらブチ切れ案件)引っ越して行きます。
着いた先、与えられたのはポーリーの部屋。そのままにしてあるのがまたちょっと切ないですよね…。
そして、全然出て来なくて気になっていた、ロッキーの息子・ロバート。ここで彼女とカナダに行っている事が判明します。
結局は一緒にいられなかった親子二人…これもまた切ない。「ロッキーの孤独」がまた始まってしまったようですね。ツライ!
…と思いきや、明け方からノリノリの曲を大音量でかけ、ノリノリでダンスをしながらドニーに「トレーニングの時間だ!」と声をかける、嬉しそうなロッキー。
このシーンを観て安心&癒されました。笑
軽快なソウル「Wake Up Everybody」が、凍てつく朝を爽やかに彩ります♪
ドニーとビアンカが、ロッキーの家で食事をしているシーン
Ronnie Gesser - Throw Caution To The Wind
ドニーとビアンカが、ロッキーの家で食事をしているシーンで流れた曲は、Ronnie Gesserの『Throw Caution To The Wind』です。
1977年にリリース。
ロニー・ゲッサーは、アメリカのアーティスト。
※ネタバレ有り
かなり危険なボクサー・コンランと対戦する事を決めたドニー。
トレーニングを開始するも、ロッキーが倒れてしまいます。
このあたりの描写もリアルで、本当にスタローン自身を心配してしまう!が、エクスペンダブルズを思い出して持ち直す。笑
病院で点滴して検査もして、とりあえず退院します。
家では、ビアンカとドニーが手料理を振る舞おうとしています。どれも美味しそう〜♪
エイドリアンと自分を重ねているのか、ビアンカとドニー二人を心から愛している様子が見て取れますね。
家の中で流れている曲は「Throw Caution To The Wind」
まったりムードの三人にマッチした、明るいトーンのジャズです♪
ドニーがフロント・ストリート・ジムのドアの前に座るシーン
White Dave - Intolerant
ドニーがフロント・ストリート・ジムのドアの前に座るシーンで流れた曲は、White Daveの『Intolerant』です。
2015年にリリース。
※ネタバレ有り
ロッキーがガンであることを知り、病院に行くよう諭すと「家族じゃない」と言われ。
ショックを受けつつも行ったビアンカの大事なライブを、ささいな喧嘩でブチ壊してしまい超怒られ、失意の底に落ちたドニー。
いやこれはかなりしんどい状況ですね。さずがのビアンカも激おこ…。
ドニーもまた、ロバートのように父の名を背負う事の重さに苦しんでいる様子です。
いつか二人で語り合えたら良いのになーと思いますが、父と同じボクサーの道へ進んでいるドニーと、サラリーマンをやっているであろうロバートとは相入れないのでしょうか…?
ロッキーも本当に不憫ですよね。エイドリアンも、ガンで相当苦しんで亡くなったのだなとわかるシーンでした。
ドニーがジムの前で座り込んでいるシーンで流れたのは「Intolerant」
街中のどこからか流れて来る、オルタナティブ・ヒップホップです♪
ドニーがバイカー達とランニングしているシーン①
Meek Mill ft Tory Lanez - Lord Knows
ドニーがバイカー達とランニングしているシーンで流れた一曲目は、Meek Mill ft Tory Lanezの『Lord Knows』です。
2015年にリリース。
ミーク・ミルと、カナダのラッパー、シンガーソングライターであるトリーレーンズのフューチャリング曲。
ロッキーの、壮絶なガンとの戦いが始まりました。ここから涙腺が崩壊して行きますよ!!
闘病中のシーンの描写も本当にリアルで。
どんどん弱って行くロッキーが観ていて辛くなります。スタローンの役作りも素晴らしい。
そんなロッキーを献身的に介助しながら、病院内でもトレーニングをするドニー。二人の強く結ばれた絆が心に突き刺さります。
そして、ここではコンランのトレーニングシーンも流れるのですが、この方も本物のボクサーなので迫力がスゴイ…!
イギリス出身のトニー・ベリューというボクサーで2018年に引退しているのですが、試合成績の半分以上がTKO勝ちという、一撃が重い選手だったようです!
それぞれの壮絶な生活とトレーニングのシーンから、ドニーが町中のバイカーと走り始めるシーンで流れたのは「Lord Knows」
壮大で厳かな、ゴシック風の賛美歌とラップがミックスされた楽曲です。
ドニーがバイカー達とランニングしているシーン②
Meek Mill・Jhene Aiko・Ludwig Goransson - Lord Knows / Fighting Stronger
ドニーがバイカー達とランニングしているシーンで流れた二曲目は、Meek Mill・Jhene Aiko・Ludwig Goranssonの『Lord Knows / Fighting Stronger』です。
2015年にリリース。
ミーク・ミル、アメリカのシンガーソングライターであるジェネイ・アイコ、スウェーデンの映画作曲家であるルドウィグ・ゴランソンの、フューチャリング曲。
フィラデルフィアの英雄を元気付けようと、フィリーのバイカー達が派手にドニーと走り出します!
決して治安が良いとは言えない、貧しい地域。
それでもここの男達はハートに強さを持っているんですね!!
ドニーの、彼らを煽り一丸となってロッキーの元へ走り叫ぶ姿に、当時映画館でも涙しました…!!
これはもう血が繋がっていなくても、本当の家族です。本当の愛だと思いました。
戦うシーンよりも、私はこのシーンが一番心に残っています。
そんな感動のシーンを盛り上げる曲は「Lord Knows / Fighting Stronger」
直前の曲とのミックスで、今作一番の盛り上がりに華を添えている楽曲です♪
ドニーの入場シーン
2Pac - Hail Mary
ドニーの入場シーンで流れた曲は、2Pacの『Hail Mary』です。
1997年にリリース。
2パックは、アメリカのヒップホップMC、俳優。
※ネタバレ有り
試合会場はイギリス。
完全なるアウェーですが、そこにロッキーの計らいでビアンカが駆け付け、ドニーの気持ちは落ち着きました。
さらに、試合当日にはメアリーお母ちゃんからのサプライズで、アポロと同じトランクスとお手紙が届きます。
「自分の伝説を作って!ママより」もうね、こちらはずっと泣きっぱなしですよ。笑
また、会場に行くまでの描写が長いところもこの映画の見どころポイント。
舞台裏のボクサーや、その周りの感情・緊張感などがひしひしと伝わって来ます。
ずっとドニーの背中に手をあてているロッキーがまた温かくて良き。
かなりゲッソリとはしていますが、鋭い眼差しは心強いですね…!
ドニーの入場曲は、2Pacの「Hail Mary」
アヴェ・マリアの意味を持つタイトルで、歌詞には「人生は一か八かの勝負だから」とあり、ほぼ試合経験の無いドニーを鼓舞するようなクールなヒップホップです♪
コンランの入場シーン
Krept and Konan - Dont Waste My Time
コンランの入場シーンで流れた曲は、Krept and Konanの『Dont Waste My Time』です。
2015年にリリース。
Krept and Konanは、アメリカ出身のブリティッシュヒップホップデュオ。
コンランの入場シーン…派手!!!
といっても、アポロのような明るい派手さはなく、ただひたすらにダークな演出。
火吹く人を先頭に、ゆっくりと歩いて来るシルエットがめちゃくちゃカッコ良い!!
WWEプロレスの昔のワイアット・ファミリー、アンダー・テイカーの入場のようですよ!!(映画には全く関係ないけどググってみてください笑)
コンランは、イギリスの皆さんにとってはダークヒーローのような存在なのでしょうが、ドニーにとってはアウェーでとにかくやり辛い試合会場ですね。
ここで流れる入場曲は「Dont Waste My Time」
危険なヤツが来るぞ…!と思わせるサイレンがゾっとする、ゴリゴリのヒップホップです♪
最終ラウンドが始まるシーン
Bill Conti - Gonna Fly Now(Theme from Rocky)
最終ラウンドが始まるシーンで流れた曲は、Bill Contiの『Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)』です。
1977年にリリース。
ビル・コンティは、アメリカの作曲家。
※ネタバレ有り
前評判を覆し、最終ラウンドまでもつれ込んだドニーvsコンラン。
一度ダウンするも立ち上がるドニー。これこれ、ロッキーシリーズはこれなんですよ…!
わかりやすい王道の展開だけれど、手に汗握って主役を応援しちゃうんですよね。
ドニーが立ち上がる時の走馬灯シーンも、たった二時間の間に観て来たものですが、胸に来るものがあり感動してしまう。
ありきたり?いや、これでいーーんです!!
立ち上がるドニーを観客は後押しします。
ここで流れるのはお馴染み「Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)」
スピンオフでもこれが聴けるとは!!ファンにはたまらなく、やっぱりアツくなる楽曲です♪
試合終了のゴングが鳴るシーン
Bill Conti - Going The Distance
試合終了のゴングが鳴るシーンで流れた曲は、Bill Contiの『Going The Distance』です。
1977年にリリース。
※ネタバレ有り
コンランからダウンを取るも、ゴングが鳴り響き試合は終了。
ドニーは負け、コンランはチャンピオンのまま引退する事が決定しました。
しかし最後までやりきった!!
ボロボロになりながらも食らいついていたドニーに、会場だけではなくコンランでさえも賛辞を贈ります。
アナウンサーが言った、まさに「王者は試合に勝ち、挑戦者は闘いに勝った」
これは格闘技全般に言える事ではないでしょうか。本当に、素晴らしい試合でした!!
ここで流れたのも、お馴染み「Going The Distance」
現代でもこの曲を聴くとエンディングだ!と感動してしまう。何年にも渡って受け継がれる楽曲です♪
エンディング〜エンドロール
Vince Staples, Jhene Aiko And Donald Glover - Waiting For My Moment
エンディング〜エンドロールで流れた曲は、Vince Staples, Jhene Aiko And Donald Gloverの『Waiting For My Moment』です。
2015年にリリース。
アメリカの俳優・ラッパーであるドナルド・グローヴァー、ヴィンス・ステイプルズと、同国のミュージシャンであるジェネイ・アイコのフューチャリング曲。
※ネタバレ有り
エンディング、リングの上にはロッキー陣営とビアンカ。
ドニーのマイクパフォーマンスでは、メアリー母ちゃんに感謝の気持ちを伝えます。
泣きながら「心臓に悪いわよ」とテレビの中のドニーに語りかけるメアリー。
もう完全に本当の母です!!ここも号泣ポイントでした◎
そして、場面は変わりドニーとロッキーはフィラデルフィアのあの階段の上へ。
ヨロヨロと登るロッキーをドニーが鼓舞しながら、二人でてっぺんに立ち「ここに立つと人生が見えて来る。」「どんな人生?」「悪くない。お前は?」「悪くない」と語り合います。
自分の人生は、素晴らしく良い!とは言えないけれど、こんな人生も悪くはないんじゃないか…という、それくらいのスタンスならば多くの人がこう思えるのではないでしょうか?
これはこれで、とっても幸せな事ですよね!
二人の背中で終わるエンディング、本当にスッキリしました。
ここで流れたのは「Waiting For My Moment」
女性と男性の透き通る声が爽やかで、エンディングにふさわしい壮大な楽曲です♪
筆者の感想
名作「ロッキー」のスピンオフ。
一作目からはかなり時間が経っているのでどういう世界観になるのか!?と思いましたが、中々オシャレで今風な映画になっていました!
主演のマイケル・B・ジョーダンが可愛らしいイケメンなのも一因なんだろうか?
ストーリーはわかりやすく王道なのですが、この映画の見どころは主演二人の役作りでしょう。
ロッキーシリーズといえば「スタント無しのボクシングシーン」が有名ですが、今作も同じように本当の打ち合いをするという事で、ジョーダンは並々ならぬ努力で素晴らしい肉体美を作り上げました。
反対に、今作スタローンの筋肉はおあずけ。
こちらは見事な「年老いたロッキー」を作り上げ、筋肉だけではない俳優としての底力も魅せてくれました!!
挿入歌もオシャレなヒップホップやオルタナティブミュージックが多く、また歌詞とシーンがマッチしておりとても楽しめたと思います♪
クリードもロッキーシリーズのように長く続く作品となるのでしょうか?乞うご期待!!
サウンドトラック
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