1986年6月7日公開の映画『ロッキー4/炎の友情』。
アメリカのスポーツ映画で、シリーズ4作目。
監督・脚本・主演:シルヴェスター・スタローン。
この記事では、映画『ロッキー4/炎の友情』で流れる音楽9曲をご紹介します。
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『ロッキー4/炎の友情』で流れる曲とは?
オープニング
Survivor - Eye Of The Tiger
オープニングで流れた曲は、Survivorの『Eye Of The Tiger』です。
1982年にリリース。
サバイバーは、アメリカのロックバンド。
シリーズ恒例の、前作のダイジェストが流れるオープニング。
クラバー、強かったですよねぇ。アポロとの友情が確固たるものになった「ロッキー3」でした。
しかし、気になっていたセコンドにいる時のアポロの表情。
一線を退いていた身とはいえ、やはりボクサーの血が騒いでいたのですね!
元々目立つのが好きだし、スポットライトを浴びていたいという気持ちもあるのだと思いますが…。
ロッキーとやり合い、まだまだ「戦っていたい」欲が治まらなくなって来たようです◎
このまま悠々自適に生きていてもいいのになぁ。
さて、ダイジェストシーンで流れるのは、お馴染みサバイバーの「Eye Of The Tiger」
これからの展開が楽しみになる、オープニングにピッタリな盛り上がる楽曲です!!
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ロッキーがロッキーJr.と会話するシーン
Go West - One Way Street
ロッキーがロッキーJr.と会話するシーンで流れた曲は、Go Westの『One Way Street』です。
1985年にリリース。
ゴー・ウエストは、イギリスの音楽グループ。
ポーリーのバースデープレゼントは、なんとロボット。
え?なんでいきなりロボット?全くボクシングとは関係の無いどうでも良い場面に、ついつい苦笑。笑
それはさておき、ロッキーとエイドリアンは相変わらず仲睦まじく幸せそうで、ロッキーJrもすくすくと育っています◎
そして、同じく幸せそうにプールでわんこと戯れているアポロ。わんこかわええ。
しかしそこへ、ソ連から刺客が来るニュースが…。なんだか今回は政治的な話が盛り込まれて来そうな予感…!
成功し悠々自適に暮らす二人の元へ、不穏な空気が漂って来ました。
ロッキーが車の手入れ中、ロボットから流れて来る曲は、ゴー・ウェストの「One Way Street」
80年代ならではのリズムと軽やかな歌声が魅力的な、シティ・ポップです♪
ロボットがポーリーに飲み物を渡すシーン
Kenny Loggins and Gladys Knight - Double Or Nothing
ロボットがポーリーに飲み物を渡すシーンで流れた曲は、Kenny Loggins and Gladys Knightの『Double Or Nothing』です。
1985年にリリース。
アメリカのミュージシャンであるケニー・ロギンスと、女性歌手であるグラディス・ナイトのフューチャリング曲。
なんと、ソ連の鍛え抜かれたアマチュアボクサー、ドラゴと戦うと話しに来たアポロ。
彼は勝機を信じますが、ドラゴのパンチの威力は凄まじく、またエイドリアンは試合から長く離れていたアポロ自身を心配します。
ボクサーの嫁とはいえ、いつも心配の絶えないエイドリアンがかわいそう!
「今さらなぜ痛い思いをしたいの?」と確信を突いた質問をアポロに投げかけたところで、話の腰を折って入って来たのはポーリーのロボット。笑
「俺の彼女だ」もう使いこなしているポーリーに笑ってしまいました。
呆気に取られるアポロがまた面白い。笑
アポロの豪邸にはさすがに無いのかな?
ロボットがポーリーにビールのような飲み物を渡すシーンで、ロボットから流れ来る曲は、ケニー・ロギンスとグラディス・ナイトの「Double Or Nothing」
こちらもエモいシティポップ。ロボットの音楽の好みがわかって来ました。笑
アポロが入場する際、ジェームス・ブラウンが歌うシーン
James Brown - Living In America
アポロが入場する際、ジェームス・ブラウンが歌うシーンで流れた曲は、James Brownの『Living In America』です。
1985年にリリース。
ジェームス・ブラウンは、アメリカのソウル歌手・作曲家・音楽プロデューサー。
やはり、年齢を重ねつつも一戦を退くのに耐え切れなくなったアポロ、どうしてもまた戦いたい。
強く説得され、ドラゴとの決戦に向けてトレーナーに就くこととなったロッキー。
この二人の友情は本当に固いものですね!性格は真逆っぽいですが。笑
観ていてほっこりする二人とは対照的な、記者会見でのドラゴの感情と人間味の無い表情。めちゃくちゃ怖い…。おそロシア〜〜
何か本当に人では無いような、そんな不気味さが滲み出ています。嫁も美人だけど笑顔が怖い。
ちなみに、このドラゴ役のドルフ・ラングレンはスウェーデンの空手家で、映画「エクスペンダブルズ」シリーズにもガンナー役でスタローンと共演していますね◎
エクスペンダブルズではアル中のオジさんですが、この頃は端正な顔立ちで素敵〜!!
久々に目立てると浮かれたのか、アポロがすんごい派手な登場をするシーンで流れるのはジェームス・ブラウンの「Living In America」
なななんとご本人が出演されていてビックリ!素晴らしい声量とシャウトに聞き惚れてしまいますね♪
ロッキーがドライブをしているシーン
Robert Tepper - No Easy Way Out
エンディングで流れた曲は、Robert Tepperの『No Easy Way Out』です。
1985年にリリース。
ロバートテッパーはアメリカの歌手・ソングライター。
※ネタバレ有り
ミッキーに続き、アポロまでもが天国へ旅立ちました…。
フラグは立ちまくっていましたが、かなり呆気なくお葬式のシーンに飛んだのでビックリ。
もう少し、試合直後を描いて欲しかった…アポロをゆっくり偲びたかったよ…。
と思ったら、このあとやたら長い回想シーンが始まります。
ロッキーシリーズのファンである筆者でも、このシーンは長過ぎじゃないか?と思ってしまったこのドライブシーン。
エイドリアンと対立してしまい、車を走らせるロッキーが今までの人生を振り返るのですが、これが長い!!笑
わかりますよ?生死をかける戦いを決意したのですから、今までの事を走馬灯のように考えてしまう…というロッキーの心理を描いた大事なシーンというのは。
でも映画として、こんなに時間を割く必要はあったのでしょうか…?
当時もかなり酷評されてしまったようです。何度か観ていますが早送りしちゃう時もある。笑
そんな微妙なシーンに使用されている「No Easy Way Out」は、力強くエモさが最高のロックです!
ロッキーたちがロシアに到着するシーン
Survivor - Burning Heart
ロッキーたちがロシアに到着するシーンで流れた曲は、Survivorの『Burning Heart』です。
1985年にリリース。
ドラゴとの決戦の地、ロシアへ!
ロシアの兵士たち、ドラゴのように無表情で怖いよ〜。顔に雪積もってるよ〜。
この土地がどれだけ寒くて過酷な気候なのかが、リアルに描かれています。
かなりロシアのイメージが悪くなる演出しかしていませんが、これ怒られなかったのかな?笑
そして、ロッキー一行が案内された宿舎はこぢんまりとした小屋。
文句を言うポーリーですが、トレーニングするならば「静かなところが良い」とロッキー。
静かに闘志を燃やし、アポロを想いながら身体を仕上げたいのでしょうね。
ここで流れるのはスタローン監督お気に入りバンド・サバイバーの「Burning Heart」
「Eye Of The Tiger」同様、台本を送り作ってもらったそうです!なるほどこのシーンにピッタリな曲調。
アメリカとロシアの関係性まで深く詞にした、これまた力強いロックです♪
ポーリーが音楽を聴いているシーン
Alvin and The Chipmunks - The Chipmunk Song
ポーリーが音楽を聴いているシーンで流れた曲は、Alvin and The Chipmunksの『The Chipmunk Song』です。
1959年にリリース。
アルビンとチップマンクスは、アメリカのシマリスのキャラクター。
小屋に入り、みんながくつろいでまったりしているシーン。
焼きマシュマロ美味しそう〜♪
音楽を聴き焚き火を見ながらロウソクでマシュマロを炙る。このポーリーのくつろぎ方、いいな…。
家事育児仕事に追われている筆者としては、こんな時間を取りたいところ。焚き火動画でも観ながらマシュマロ食べよ。笑
そして、小屋の世話人?とのチェスを楽しんだアポロのトレーナーだったデュークは、アポロの敵討ちをロッキーに託します。
ここは二人が静かに互いの想いを伝える場面で、ハグした時には観ていてぐっと来ました!
ポーリーがヘッドホンで聴いている音楽は、アメリカのシマリスのキャラクターが歌う「The Chipmunk Song」
「ワイルド・スピード/アイスブレイク」でも使用されていました。
アメリカではかなりポピュラーな子どもの歌のようですね♪かわいい。
ロッキーがトレーニングをするシーン
John Cafferty - Heart's On Fire
ロッキーがトレーニングをするシーンで流れた曲は、John Caffertyの『Heart's On Fire』です。
1985年にリリース。
ジョン・カフェルティは、アメリカのロックバンド。
※ネタバレ有り
雪山を活かしたトレーニングを始めるロッキー。
そんな彼の元へ、会いたくて会いたくて震えていたエイドリアンが駆け付けます。
やっぱりこの二人の深い愛、いつ観ても感動しちゃいますね…。エイドリアンは健気で本当に素敵な女性です!
一方、ドラゴは政府公認の最新鋭技術を用いるトレーニングで肉体改造。
このシーンではロッキーのアナログなトレーニング方法と比較されていますが、ロシアの科学者チームが考えたトレーニングとほぼ同等の事が出来てる!
使う技術は違うけれど、中身は同じ。ロッキーとデューク、スゴイですよね!!
ここで流れるのは、ロッキー4のために作られた楽曲「Heart's On Fire」
過酷なトレーニングをこなした達成感を演出してくれる、爽やかなファンク・ロックです♪
試合が終わるシーン
Bill Conti - The Final Bell
試合が終わるシーンで流れた曲は、Bill Contiの『The Final Bell』です。
1976年にリリース。
※ネタバレ有り
今作ほどアウェイな試合は無かったでしょう。ロッキーにとっては初めての経験でした。
それでもアポロへの想いを胸に、自らも深手を負いながらドラゴを追い詰めて行きます。
観客もいつしかロッキーを応援しており、最後はドラゴも人間味を見せ「俺は勝つため、自分のために戦う」と奮い立つのでした。
うん、わかりやすい展開だけれどやっぱり胸アツ!!!
(極限まで絞られたスタローンの肉体美にも注目してくださいよ!!)
そして壮絶な殴り合いの末、ドラゴがダウン。ロッキーが勝利します。
最後のマイクでは冷戦状態の東西関係について言及し、ソ連首脳陣もスタンディングオベーション。
平和への願いが込められたこの演出には、特に今現在観ると心に突き刺さりました…。
ロッキーの勝利が確定するシーンで流れるのは、お馴染み「The Final Bell」
何度聴いても勝利の瞬間はコレを聴きたい!観客をぐわっと盛り上げてくれる楽曲です♪
エンディング
John Cafferty - Heart's On Fire
エンディングで流れた曲は、John Caffertyの『Heart's On Fire』です。
ロッキーがトレーニングをするシーンでも使用されました。
筆者の感想
ロッキー4は、ストーリーや演出が稚拙であると酷評の多い作品で、興行的には大ヒットを記録したものの、最低な映画を決める「ゴールデンラズベリー賞」をノミネート・5部門受賞という不名誉な実績を持ちます。
しかし、今までのシリーズには無かった政治的な絡みがあったり、また最高のライバルであるアポロの死があったりと、ファンならずとも心に残る名作であると思いました!
確かにわかりやすい展開ではありますが、それが「ロッキー」シリーズの特徴であり良さであると言えます。
というか、スタローンの作品はこうでなくっちゃ。頭を捻らなくて済む、ただひたすらにスタローンがカッコよ〜な筋肉映画でいいんですよ!!
そして今作の音楽でありますが、いつものビル・コンティはお休みで、ロッキー4だけヴィンス・ディコーラという方が担当しています。
サントラはジェームス・ブラウンを筆頭にエモい80年代のシティ・ポップが満載で、当時も人気だったようですが今聴いても素晴らしい1枚になっていますよ♪
なので、今作は音楽も楽しみながら観てみてくださいね!
…一体ポーリーのロボットはなんだったんだろ?
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