2023年5月26日公開の映画『クリード 過去の逆襲』。
映画「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品で、「クリード」シリーズ第3作目。
監督・主演:マイケル・B・ジョーダン。(初の監督作品となりました!)
本作にロッキー・バルボアは登場せず、シルヴェスター・スタローンは制作に携わっています。
この記事では、映画『クリード 過去の逆襲』で流れる音楽から、筆者が抜粋した19曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
公開日 | シリーズ作品名 |
1977年 | ロッキー |
1979年 | ロッキー2 |
1982年 | ロッキー3 |
1986年 | ロッキー4/炎の友情 |
1990年 | ロッキー5/最後のドラマ |
2007年 | ロッキー・ザ・ファイナル |
2015年 | クリード チャンプを継ぐ男 |
2019年 | クリード 炎の宿敵 |
2023年 | クリード 過去の逆襲 |
『クリード 過去の逆襲』で流れる曲とは?
オープニング
Jay-Z & Eminem(feat. Dr. Dre) - The Watcher[Sceamixx]
オープニングで流れた曲は、Jay-Z & Eminem(feat. Dr. Dre)の『The Watcher[Sceamixx]』です。
母であるメアリーの目を盗み、デイミアンのボクシングの試合を観に行くドニー(アドニス)。
彼の幼少期が大きく関わって来る本作ですが、実子のように優しく見守るメアリーの懐の深さには相変わらず脱帽です!
デイミアンが運転する車内で流れている、ちょっとダークなヒップホップを歌うのは、ジェイZ、エミネム、ドクター・ドレーといった大御所ラッパー達。
歌詞がまさにこの作品にピッタリで、孤独や裏切り、また、人種差別やラッパーとして成功する事の危険性などについても書かれています。
ドニーとデイミアンが車に乗っているシーン
Snoop Dogg,Nate Dogg,Eastsidaz,Master P & Butch Cassidy - Lay Low
ドニーとデイミアンが車に乗っているシーンで流れた曲は、Snoop Dogg,Nate Dogg,Eastsidaz,Master P & Butch Cassidyの『Lay Low』です。
相手からK.O.を取り、地区大会で優勝したデイミアン。ドニーと二人で大盛り上がり、車でショップへ立ち寄ります。
見事なまでの試合内容でしたが、そこにはリトル・デュークの姿が!!
この時すでに、ドニーとリトル・デュークは出会っていたのですね。ファンとしては嬉しいカットでした。
将来の夢を語るデイミアン。この時の車内で流れるのは、スヌープ・ドッグ、マスターPなどのラッパーがフューチャリングしたギャングスタ・ラップです。
ドニーがフェリックスに話をするシーン
ドニーがフェリックスに話をするシーンで流れた曲は、Dreamville, Cozz, WESTSIDE BOOGiEの『Headhunters』です。
負け越していたコンランを相手に勝利、そのまま引退し、悠々自適に過ごしていたドニー。
3年後、ドニーが育てる「フェリックス・チャベス」がスパーをしているシーン。
先ほど登場していたリトル・デュークと後継者を育てています。
コンランもそうですが、「ドラゴ」と懐かしい名前も登場し、冒頭から過去キャラが続々と出て来て面白い!
ジム内で流れている曲は、J. Cole率いるDreamvillesと、コズ・ウェストサイド・ブギーがフューチャリングした曲で、セクシーさを兼ね備えたローテンポのヒップホップです。
ドニーがデイミアンをジムに連れて行くシーン
ドニーがデイミアンをジムに連れて行くシーンで流れた曲は、Dreamville, JID, BJ The Chicago Kid, Tierra Whackの『In The Room』です。
あの頃憧れていた兄貴が、今となってはみすぼらしい姿に。そんなデイミアンにドニーの思い出したく無い過去が眠っています!
デイミアン役のジョナサン・メジャースですが、『ロキ』や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』にも出演している注目の俳優さん。
演技力もさることながら、鍛え上げられた肉体美には目を見張るものがありますよ!!
このシーン、ジム内で流れているのは、流れるようなラップと独特なメロディが魅力的なヒップホップ♪
ドニーとビアンカが娘について話し合うシーン
ドニーとビアンカが娘について話し合うシーンで流れた曲は、Dreamville, Ari Lennoxの『Greater』です。
カっとなるとすぐに手が出てしまう娘・アマーラについて、二人が言い合いをしてしまうシーン。
喧嘩をしている両親を、とても不安そうに見つめるアマーラの姿に心が痛みましたが、これはもう次回作のフラグなのか?今度は娘を育て上げるのか!?とストーリー関係なくワクワクしてしまいました。笑
ここで流れているのは、しっとりとしたセクシーさのあるブルース。アリ・レノックスの美声にウットリ。
ドニー・ビアンカ・デイミアンが屋上で談笑しているシーン
Matthew Bento · Matthew Goodman - Sleep Well
ドニー・ビアンカ・デイミアンが屋上で談笑しているシーンで流れた曲は、Matthew Bento · Matthew Goodmanの『Sleep Well』です。
豪邸の屋上ってこんな事になってるんですか!?ゆらゆら灯るキャンドルの火がなんとも素敵な、羨ましすぎるワンシーン。
ここでは、ビアンカの現在の状況が明かされます。
本作では耳はどうなっているんだろう、夢を追い続けられているのかな?と心配だったので、ちょっと安心しました!
神秘的な雰囲気のR&Bが流れていて、まったりしているカットにぴったりですね♪
デイミアンとフェリックスがスパーするシーン
デイミアンとフェリックスがスパーするシーンで流れた曲は、Dreamville, JID, Luteの『Ma Boy』です。
タイトルマッチがしたいと、とんでもない要求をして来たデイミアンにドニーが困惑するシーン。
それでも手塩にかけたフェリックスとスパーをさせますが、デイミアンが反則まがいのファイトをしてしまい場が荒れます。
優しそうな面持ちのデイミアンが闘志を剥き出しにしていて、二重人格と思えるほどの豹変ぶりに驚きました;
ここでは、そんな彼を皮肉るような歌詞とメロディの、ダークなヒップホップが流れます。
ビアンカがプロデュースした女性が歌うシーン
ビアンカがプロデュースした女性が歌うシーンで流れた曲は、Dreamville, Kehlaniの『Shadows』です。
驚くことに、シンガーソングライターのケラーニが本人役で出演!美しい歌声で人々を魅了しています。
『ワイルド・スピード ICE BREAK』でも、G-Eazyとのフューチャリング曲「Good Life」で存在感を放っていますよ♪
ビアンカも口ずさんでいますが、彼女は今回ガッツリ歌うシーンがなくて残念。テッサ・トンプソン、負けじと美声なのにな。
レーベルのパーティという設定のカットですが、本当に豪華で驚きました!!
ドニーとデイミアンがパーティで話しているシーン
ドニーとデイミアンがパーティで話しているシーンで流れた曲は、Dreamville, Bas, Ayra Starrの『Ogogoro』です。
派手なパーティ会場でソワソワするデイミアン。ドニーと談笑しつつも緊張しているのがちょっと可愛い!
ここでは、ナイジェリア人歌手のアイラ・スター、J. Coleが一番最初に契約したラッパーのバスが歌う、アフロビートと言われるジャンルの個性的な曲が流れています。
「Ogogoro」というのはナイジェリアのヨルバ語で、木の皮が入ったヤシ酒を意味するのだそうです♪
おうちでも流したいオシャレな曲ですよね!
デイミアンとビアンカが過去について話すシーン
デイミアンとビアンカが過去について話すシーンで流れた曲は、Dreamville, Blxstの『Just Face It』です。
話しに来たデイミアンに、ドニーの過去について微妙に探りを入れるビアンカ。
「レオン」という男のことを話し、それとなくかわすデイミアンうまいな〜と思いました。が!!ここから物語が大きく動きます。
西海岸のラッパー・ブラストが歌うこの曲は、爽やかで柔らかなメロディが魅力的。歌詞も前向きで優しさを感じますよ♪
フェリックスvsデイミアンの煽りVが流れるシーン
フェリックスvsデイミアンの煽りVが流れるシーンで流れた曲は、Joseph Shirleyの『Showtime Promo』です。
事件が起きて、アポロvsロッキーのように、チャンピオンが無名のボクサーと戦うという展開に。
脚本がわかりやすいなぁ…それであーなってこうなって、でしょ?…と思っていましたが、本作、ここから盛り上がって行きますよ!
こちらのワクワク感を駆り立てる、リアルな煽りVが最高!!プロレス好きな筆者は燃えました。
インストではありますが、どことなくロッキー色の入ったこのメロディも最高にアガりますよね♪
デイミアンの入場シーン
デイミアンの入場シーンで流れた曲は、Nipsey Hussleの『Grinding All My Life』です。
大ブーイングの中、入場して来たデイミアン。会場ではヒールですがめちゃくちゃカッコイイ!!
優しい顔と、ムキムキの肉体美に惚れ惚れします。シンデレラの誕生も見てみたい気がしますが…果たして?
彼の入場曲は、西海岸のグラミー賞ラッパー、ニプシー・ハッスルの曲。
「自分で自分をデザインした」「俺が作ったこの人生が好きだ」という歌詞が己を奮い立たせるようで、格闘技の入場曲にマッチしていますね!
フェリックスの入場シーン
Joseph Shirley & Jvzel - Viene por Sangre(Felix Walkout)
フェリックスの入場シーンで流れた曲は、Joseph Shirley & Jvzelの『Viene por Sangre(Felix Walkout)』です。
「クリードが育て上げたまさに最高傑作」フェリックスの入場は、大歓声の嵐。
スカルが赤緑のスモークをド派手に焚き、後ろから入って来たフェリックスの、獣の面をとった瞬間の表情が超クール!
このシーンがカッコよ過ぎて、一瞬映画だということを忘れました。笑
フェリックスはメキシコ出身ということで、迫力たっぷりのラテン風EDMが会場を盛り上げます!!
ドニーがデイミアンの元へ向かうシーン
ドニーがデイミアンの元へ向かうシーンで流れた曲は、Dreamville, EarthGang, Buddyの『Jack』です。
フェリックスvsデイミアンはまさかの結末で、真実を知ったドニーをも悲劇が襲います。
心から信頼していた兄貴分に裏切られるとは…。筆者もあの笑顔を信用しきっていましたよ…超ショック。
本当に、二重人格のようなキャラ変に気持ちが追いつきませんでした;
メアリー母ちゃんの心中もさぞ辛いであろうこのシーンで流れるのは、ヒップホップデュオのアースギャングと、コンプトン出身のバディがフューチャリングしたヒップホップです。
メアリー・アンが亡くなるシーン
Joseph Shirley - Mary Anne
メアリー・アンが亡くなるシーンで流れた曲は、Joseph Shirleyの『Mary Anne』です。
最初から覚悟はしていましたが、ついにメアリー母ちゃんがこの世を去ります。
あるあるですが、こういうの喧嘩のあとなんですよね…。最期にアポロへの想いを話すカットには、涙が止まりませんでした。
旦那の不倫相手の子をここまで育て上げた素晴らしい母親として、筆者もその優しさを見習おうと心に誓いましたよ!!
ここでは、メアリー・アン・クリードの温かさ、人生を表すかのような哀愁のあるインストが流れます。
ドニーがトレーニングをするシーン
Joseph Shirley,Baby Rose - Training Montage
ドニーがトレーニングをするシーンで流れた曲は、Dreamville, J. Cole「Adonis Interlude (The Montage)」と、Joseph Shirley,Baby Roseの『Training Montage』です。
『ロッキー』シリーズから続く見どころポイント、トレーニングシーン。
ドニーはもうエリートなのに、「昔ながらが一番だ」と、リトル・デュークのトレーニングは過酷で古臭い。だがそれがイイんですよね!!
ロッキー・ステップではなく、ハリウッドサインの山のてっぺんで、ハリウッドヒルズを見下ろしながら叫ぶ姿。逞しくて最高に素敵です♪
J. Coleの力強いラップからの、壮大なオーケストラが2曲続けて流れ、観ている側のテンションも最高潮にアガって行きます!
クリードの入場シーン
クリードの入場シーンで流れた曲は、Dreamville, EST Gee, Big Seanの『Anthem』です。
以前とは変わって、ちょっとシックになった(?)入場コス。
アポロといえばあのキラキラピカピカコスですが、これが「アドニス・クリード」という一人のボクサーなのですよね!…でもなんか寂しいのは私だけでしょうか。笑(そういえば前回も、アウェーなので真っ黒なコスでした…)
スモーク等も無く、あえて何もせずに入場。挑戦者という立場なので控えめですが、精悍な顔つきで素敵です!
エスト・ジー、ビッグ・ショーンのヒップホップは、まさに本作のドニーを表している歌詞で、重低音が心を奮い立たせます。
チャンピオンとなったデイミアンの入場シーン
チャンピオンとなったデイミアンの入場シーンで流れた曲は、Nipsey Hussle feat. YGの『Last Time That I Checc'd』です。
こちらも普通の入場。最初のタイトル戦のように、もうちょっと凝って欲しかったのが正直なところ。
と、思いますが、前よりもパンッパンにパンプアップされた肉体美がスゴイです!(何回言っているのでしょうか)
入場曲は、デイミアンの出身地、ロスのラッパーであるニプシー・ハッスルとYGのギャングスタラップ。
2018年にリリースされたのですが、ボクシングの元世界王者「エイドリアン・ブローナー」というワードも出て来ますし、ヒールの登場にマッチしていますね!
エンディング(スタッフクレジット)
エンディング(スタッフクレジット)で流れた曲は、Bas, Black Sherif ft. Kel-Pの『Blood, Sweat & Tears』です。
やはり!のエンディング、これは次回作へ続くのでしょうか。今度は娘を育て上げる女子ボクシングの世界…?
ストーリーは途中良い意味で裏切られ、でもわかりやすいストーリーだったので、『ロッキー』好きには大満足の3作目でした!
シリーズを通してどんどんリアルになっていく迫力のファイトシーン、キャスト達の努力感が滲み出ている肉体美、見どころはたくさんありますが、音楽にもこだわりがあって調べていてとても楽しかったです♪
サントラも、挿入曲とインストの2種類がリリースされており豪華なので、ぜひあわせて聴いてみてくださいね。
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