1981年3月14日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』。
映画・大長編ドラえもんの第2作目。
開拓星「コーヤコーヤ星」のロップル・チャミーと出会い大冒険を繰り広げる、SF色が濃くなった作品。
前作『のび太の恐竜』とキャラデザや絵柄が少々異なっています。
この年、夏休み(8月1日)にも映画が公開されました。(『ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ』)
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
のび太の魅力を味わえる、貴重な初期ドラ映画。今では観られないエモさにグっと来ますよ!
キュートなキャラ・チャミーとドラえもんの友情も見どころです♪
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のあらすじ
のび太の部屋の畳の下が、超空間のもつれで、宇宙船のドアとつながった!?宇宙船の中にいたのは、地球から遠くはなれた惑星、コーヤコーヤ星の住人、ロップルくんとお供のチャミー。のび太とドラえもんは、思いがけない大宇宙旅行をして、コーヤコーヤ星にいくことになった。
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』で流れる曲
オープニング
大山のぶ代、こおろぎ'73 - ぼくドラえもん
オープニングで流れる曲は、大山のぶ代、こおろぎ'73の『ドラえもんのうた』です。
ドラ映画初期のOPらしく、ドカンとタイトルロゴから始まります。ワクワクしますね!
そして「ウマタケ(第1巻)」「はいどうたづな(第12巻)」「ビッグボール(第14巻)」「スペースイーター(第19巻)」
これらには主要キャラが乗っておりとっても夢がありますが、スネ夫の「スペースイーター」だけ異質。笑
その後は錚々たるニッチな道具が次々と描かれており、懐かしくなって小ネタのところでまとめたので、興味のある人は原作を読んでみてください♪
※()内は掲載されているてんとう虫コミックスの巻数
ドラえもんとのび太が、ロップル・チャミーと出会うシーン
大杉久美子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
ドラえもんとのび太が、ロップル・チャミーと出会うシーンで流れる曲は、大杉久美子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
不思議で夢のある場面で流れる、お馴染み「ドラえもんのうた」のインストバージョン。
誰もが知る有名な歌ですが、作者の藤子・F・不二雄先生が作詞されていますよ。
そして、ロップルの声はなんかジブリで聴いたような…?と思って調べたら『風の谷のナウシカ』に出て来る少女の一人を演じた、菅谷政子さんが担当していました!
赤い帽子を被った少女で、いつもナウシカを「姫姉様!」と慕っている子ですね。詳しくは小ネタのところに書いておきます♪
エンディング・主題歌
岩渕まこと - 心をゆらして
エンディングで流れる曲(主題歌)は、岩渕まことの『心をゆらして』です。
武田鉄矢さん作詞、菊池俊輔さん作曲。優しく心に響くようなメロディが印象的で、心が温かくなります。
現実に戻った時のみんなの顔は、こちらも夢心地でいられる可愛いトロン顔でした♪
でも、もうちょっと、ロップルとの想い出?友情を描いて欲しかったなーと思うエンディング…。(最後なんて後ろに隠れてるし)
クレムちゃんばっかりののび太にちょっとガッカリ。笑
エンドロール
エンドロールで流れる曲は、大山のぶ代、ヤングフレッシュの『ポケットの中に』です。
こちらも武田鉄矢さん作詞、菊池俊輔さん作曲。大山ドラの声を思いっきり堪能出来る、ファンにとってはお馴染みの名曲です♪
エンドロールは、なぜか微妙に困り顔で歩いて来るドラえもん。最後のしずかの歩き方が女の子らしくて可愛い♪
今作は、いつもバカにされているのび太が男らしく、また優しさも兼ね備えており、彼の魅力がたくさん描かれていました!
NASAが開発した「スペースシャトル」が初飛行した年でもあり、この頃の子ども達は「ドラえもん」とシャトルでさらに宇宙への憧れを強く持った事でしょうね。
何度でも観よう!「のび太の宇宙開拓史」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の宇宙開拓史』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
OPで登場したみひつ道具一覧はコチラ!※()内は掲載されているてんとう虫コミックスの巻数
- ミチビキエンゼル(3)
- ムードもりあげ楽団(14)
- おもちゃの兵隊(4)
- カネバチ(8)
- ばっ金箱(5)
- スケジュールどけい(3)
- ゴーホーム・オルゴール(11)
- よかん虫(12)
- 反のうテストロボット(7)
- ペコペコバッタ(1)
- ねがい星(10)
- ハルカ星のハルバル(「未知とのそうぐう機」/17)
- 多分「ペット用魚えさ」で手懐けた魚(7)
一点、びよんびよんとバネで動いているロボット?だけわかりませんでした…私とした事が!!
ゆっくり原作を読み直そうと思いますが…情報求みます!!
小ネタ2:
藤子・F・不二雄先生は「3つのタネ(アイデアメモ)」を取り出して『宇宙開拓史』を描き上げました。(「ぼく、ドラえもん」第10巻参照)
- 1954年の映画『ブリガドーン』。アメリカのファンタジー・ミュージカル映画。「甘く切ない印象」を物語の味付けに。
- 「西部劇」。のび太に特技をおもいきりふるわせてみたいと考えた。
- 『スーパーマン』。のび太だってスーパーマンになれるはず、と活躍させたかった。(最初に参考にしたのはコミック。映画『スーパーマン』は1978年に公開されました)
「のび太は、私自身なんです」と語った先生の、のび太への愛が込められているタネですね!
また、ドラ映画で多く描かれる「異世界の住人との友情」は、今作から受け継がれて行ったのでしょう。
小ネタ3:
「コーヤコーヤ星」外伝が描かれたマンガがあった!
1994年に刊行された「ドラえもんクラブ」の第3号に「コーヤコーヤ星物語」というマンガが掲載されました。
のび太達と出会う前のストーリーで、ロップルとチャミーの過去を知る事が出来たそうです♪
また、「藤子・F・不二雄大全集 少年SF短編 3」に『ベソとコタツと宇宙船』という作品が掲載されているのですが、こちらが『宇宙開拓史』の原点となりました。
合わせて読むと、もっと奥深く藤子ワールドに浸れます!
小ネタ4:
映画を見返したくなる、豪華な声優さんをご紹介!
ロップル役の菅谷政子さんは『風の谷のナウシカ』の少女役を担当されていましたが、わかりやすく言うと、ナウシカがクロトワに連れて行かれる時、ナウシカ「あら!私が嘘ついた事あった?」少女「ない!」のシーンや、クライマックスに大ババ様の隣で「姫姉様死んじゃった…」と呟くシーンなどで出演した女の子です!
チャミー役は『アルプスの少女ハイジ』ハイジ役、『キテレツ大百科』二代目コロ助役などの杉山佳寿子さん。
クレム作は『Dr.スランプ アラレちゃん』アラレ役、『名探偵コナン』ベルモット役などの小山茉美さん。
ギラーミン役は『天気の子』神主役、『鋼の錬金術師』キング・ブラッドレイ役、ドラ映画では『大魔境(サベール)』『パラレル西遊記(牛魔王)』などの柴田秀勝さん。
昔の映画って、今活躍されている声優さんがひょこっと出てたりするので面白いですよね♪
筆者の『のび太の宇宙開拓史』のグッズ紹介
2004年発行の「ぼく、ドラえもん」第10巻。今作と「THE ドラえもん展」の特集が組まれています。(映画公開当時まだ生まれていなかったので、当時のグッズは皆無です…)
ガンマンのび太は無かったですが、多分「ネムケスイトール」を持っているドラちゃんがいました♪ ついでにお料理ドラとカラオケドラも。
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』の前後作品
前作:
『ドラえもん のび太の恐竜』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太の大魔境』の主題歌を解説!
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