1982年3月13日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の大魔境』。
映画・大長編ドラえもんの第3作目で、コロコロコミック創刊5周年記念作品。
進化した犬の国・バウワンコ王国が舞台。偶然拾った野良犬・ペコと共に、大冒険を繰り広げます。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
わんこ好きの筆者のお気に入り映画。ペコの可愛さと勇ましさが魅力的!また、ジャイアンが特に良く見える作品です。
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太の大魔境』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太の大魔境』のあらすじ
のび太は、秘境の探検をするために、ドラえもんのひみつ道具で秘境探しをするが、それは膨大な航空写真から探し出すというものだった。
そこにあらわれたのは、のび太がひろってきた一匹の子犬、ペコ。
ペコは、アフリカのコンゴにある謎の巨大巨像を、航空写真から探し出した。
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の大魔境』で流れる曲
オープニング
大杉久美子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、大杉久美子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
お馴染みのOP曲ですが、インストでも多く使用。
劇中、みんなが船に乗るシーンでは「あんなとこいいな いけたらいいな」と、3番の歌詞が使用されています。
「ウフフフ!どこでもドア!」と言うドラえもんの声が新鮮♪
ちなみに2番のドラえもんのセリフは「ソレ!とつげき〜!」です。どれも可愛い…。
ジャイアンがペコのあとを追うシーン
たてかべ和也 - おれはジャイアンさまだ!
ジャイアンがペコのあとを追うシーンで流れる曲は、たてかべ和也の『おれはジャイアンさまだ!』です。
武器としても使用出来るジャイアンの歌。ここでは、チューバなどの低音管楽器を使用した力強いインストが流れます。
前作「宇宙開拓史」では出番が少なかったジャイアンの、魅力がたっぷりと詰まった今作。小学生らしく思い悩む様がなんともいじらしい!
見どころポイントを小ネタに書きましたので、のちほど読んでみてください♪
エンドロール・主題歌
岩渕まこと - だからみんなで
エンドロールで流れる曲(主題歌)は、岩渕まことの『だからみんなで』です。
武田鉄矢さん作詞、菊池俊輔さん作曲。クライマックス、ペコとみんなが敵地に乗り込むシーンでも使用されています。
優しいメロディと優しい歌声に癒される!岩渕さんはドラ映画主題歌の常連ですが、いつ聴いてもしっくり来ます。
最後はしずかちゃんの気転で見事に解決。メインキャラ達が10人揃うカットは胸アツです!
また、エンドロールのジャイアンが力持ち過ぎて頼もしく、最後まで準主役のような立ち位置でした♪
何度でも観よう!「のび太の大魔境」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の大魔境』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
OPで登場したみひつ道具一覧はコチラ!※()内は掲載されているてんとう虫コミックスの巻数
- うちでの小づち(8)
- ねがい星(10)
- エスパーぼうし(7)
- 重力ペンキ(5)
- 水族館ガス(10)
ざっと観たところこんな感じです。(他は一部分しか描かれていなくて不明)
ドラえもんのポケットの中は、いつもゴチャゴチャしているのが可愛いポイントですよね!
小ネタ2:
出木杉くん初登場!:
のび太とドラえもんが、謎の像が映った衛星写真を持って出木杉くんに相談に行くシーン。
像のことはわからなかったものの、NASAが名付けたとされるコンゴの「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」の情報を教えてくれます。さっすが!!(ちなみに実際にそのような場所はありません)
あまり映画には登場させてもらえない出木杉くんの、貴重な初登場作品です。
のび太の一言に驚愕!:
みんなで魔境に探検に行った際、ドラえもんが「オカピ」、スネ夫が「ベルベット・モンキー」といった動物を見付けますが、のび太は「パプアシワコブサイチョウだ!」とまさかの動物学者もビックリの知識を披露します。
スネ夫にも驚きですが、のび太がこんな長い名前の鳥を知っているなんて…。
ちょっとツッコミを入れたくなる、ドラファン達にとってのお気に入りのシーンです♪
ジャイアンの勇姿はドラ映画屈指の名場面:
「自分が計画した冒険のせいで、みんなを危険な目に合わせてしまった」と自責の念を持ちながら旅を続けていたジャイアン。
夜に泣きながら「俺はどうしたら良いんだ!」とペコを抱きしめる姿にはキュンとしました;
しかしその後、みんなが嫌がることや怖がるシーンでは率先して名乗りをあげ、クライマックスのペコが敵に立ち向かうシーンでもあとを追って行きます。
元々持っている強気ポテンシャルは、時に厄介ですが頼もしくもありますよね!
とにかく今作は、ジャイアンがメインと言って良いほどの存在感。「いつもはいじめっ子だけど映画では良い奴」という定石を作り上げた作品でした!
小ネタ3:
藤子・F・不二雄先生は、少年時代に読んだリビングストンやスタンリーといった冒険家の探検記、「ソロモン王の洞窟」「THE LOST WORLD」などを読んで、現代の地球上で冒険が出来ないかと考えて制作したのが今作だそう。
また、コミックス第22巻の「のび太救出決死探検隊」は『大魔境』以前に描かれており、これが前身となっているようですね!
小さくなったみんなが近所で大冒険を繰り広げる短編ですが、いつもと違った視点での世界にワクワクしました♪
小ネタ4:
映画を見返したくなる、豪華な声優さんをご紹介!
ペコ役は『鉄腕アトム』のアトム役を演じた清水マリさん。
チッポ役は『アルプスの少女ハイジ』ハイジ役、『キテレツ大百科』二代目コロ助役などの杉山佳寿子さん。
サベール隊長役は『天気の子』神主役、『鋼の錬金術師』キング・ブラッドレイ役、ドラ映画では『パラレル西遊記(牛魔王)』などを務めた柴田秀勝さん。
ダブランダー役は『忍者ハットリくん』のジッポウ、『ヤッターマン』のドクロベエ、『ぶらり途中下車の旅』など様々なバラエティのナレーションを務めた滝口順平さん。
昔の映画って、今活躍されている声優さんがひょこっと出てたりするので面白いですよね♪
筆者の『のび太の大魔境』のグッズ紹介
2004年発行の「ぼく、ドラえもん」第15巻。今作としずかちゃんの特集が組まれています。(映画公開当時まだ生まれていなかったので、当時のグッズは皆無です…)
隣は子どものごはんを冷ます時に愛用している、ジャイアンの小型せんぷうき。
「ぼく、ドラえもん」第8巻は、ジャイアン特集!コンサートチケットが同封されていますが、欠席したらぶん殴られます。
『ドラえもん のび太の大魔境』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太の宇宙開拓史』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太の海底鬼岩城』主題歌を解説!
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