2003年8月23日公開の映画『28日後…』は、ダニー・ボイル監督によるイギリス発のサバイバルスリラーです。研究所から流出したウイルスにより、人々が凶暴な感染者と化してロンドンが崩壊するのが物語の始まり。ジム(演:キリアン・マーフィ)は28日間の昏睡から目覚め、生き残った人々と出会いながら道を探します。
この記事では、映画『28日後…』で流れた音楽のうち11曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『28日後…』で流れた曲とは?
目覚めたジムが誰もいない街を歩くシーン
Godspeed You! Black Emperor - East Hastings
目覚めたジムが誰もいない街を歩くシーンで流れた曲は、Godspeed You! Black Emperorの『East Hastings』です。
病院で目覚めたジムは誰もいない院内にて飲み物を飲みつつ外へ。ロンドンの街を歩きますがやっぱり人はいません。ゴミは散乱し、ロンドンバスは横転している…「英国民集団脱出」という新聞が不穏さを増しますね。
ロックな音楽が流れる中、物語の始まりを思わせるのが良いなと思いました。しっかりリズムを刻む曲と共にジムの足取りを見守りましょう。
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ジムがセリーナたちと家に向かうシーン
Perri Alleyne, Sense of Sound Choir - Abide with Me
ジムがセリーナたちと家に向かうシーンで流れた曲は、Perri Alleyne, Sense of Sound Choirの『Abide with Me』です。
警察も軍隊もいない…そうしリーナとマークに聞いたジムは「デットフォードに家族がいる」と言って日中に歩くことにします。歩いているシーンにて「日暮れてわが魂はいとさびし寄るべなき身の頼る」と流れました。
マークとセリーナは最大限の警戒をしつつ、ジムと共に家に向かいますが…到着すると、家のベッドに両親の遺体と写真と手紙がありましたね。ショックを受けるジムの表情が印象に残ります。※上記の動画は別の歌手による動画です
ジムたちがフランクのアパートに案内されるシーン
Frosty the Snowman
ジムたちがフランクのアパートに案内されるシーンで流れた曲は、『Frosty the Snowman』です。
フランクは屋内に案内し、光の装飾を見せつつる際に『Frosty the Snowman』の音楽が流れていました。歌は無く、クリスマスに流れる雰囲気を明るくするような音楽でしたね。
ジムとセリーナはフランクと娘のハンナに挨拶をし、リキュールで乾杯をするという束の間のくつろぎのシーン(と言っても空気は重い!)を見守りましょう。
この後、セリーナは彼らが足手まといになることを懸念し、ジムと話をするのにも注目です。※上記の動画は原曲です
ジムたち4人が車で移動を始めるシーン
Johann Sebastian Bach, Charles Gounod - Ave Maria
ジムたち4人が車で移動を始めるシーンで流れた曲は、Johann Sebastian Bach, Charles Gounodの『Ave Maria』です。
兵士がいる基地に向かうべく、フランクは車を用意!4人が車に乗って基地に向かう際に音楽が流れ始めます。
穏やかで遠くまで届くような歌が流れ、トンネルへ…一気にトンネルを通り抜けることにし、たくさんの車が重なっていても乗り越えていくという迫力が見ものです。
ジムたちも車をアトラクションのように楽しむ中、パンクを直すというシーンはハラハラします。※上記は別の歌い手による動画です
ジムたちがスーパーで食料を調達するシーン
Grandaddy - A.M. 180
ジムたちがスーパーで食料を調達するシーンで流れた曲は、Grandaddyの『A.M. 180』です。
車での移動中、スーパーを見つけるジムたち。中をゆっくり確認して安全だとわかると、コミカルさとロックな音楽が合わさったような音楽が流れます。
男性ヴォーカルの歌と共に食べ物を選んだり、缶詰やお菓子なども調達していくのを見守りましょう。フランクはお酒に詳しいようでこだわりを見せていたのが印象的です。
ジムたちが車で移動中にひと休みするシーン
Brian Eno - An Ending (Ascent)
ジムたちが車で移動中にひと休みするシーンで流れた曲は、Brian Enoの『An Ending (Ascent)』です。
車で移動を続け、ひと休みするジムたち。緑豊かな場所に腰を下ろし、缶詰や食べ物を楽しむ中、平和な感じの音楽が流れます。
宇宙をテーマにしたような曲が流れる中、白や黒の馬たちを見ながら話をする4人…ゆっくりと漂うようなシンセサイザーの音の重なりと合わせて見守りたくなりました。ジムとセリーナが歩きながら話をしますよ。
ジムたちが車でマンチェスターに向かうシーン
Richard Marlow, The Choir of Trinity College, London Musici - In paradisum for Requiem
ジムたちが車でマンチェスターに向かうシーンで流れた曲は、Richard Marlow, The Choir of Trinity College, London Musiciの『In paradisum for Requiem』です。
朝になって車での移動を再開し、静かで透明感のあるコーラスと音楽が流れました。テンポはゆったりとしており、旋律はなめらかで優しく、聴く者を包み込むような安心感がありましたね。
通信で兵士が「ここは安全だ」という言葉を頼りにマンチェスターに向かいますが…マンチェスター方面に煙や火が上がっているのが気になりましたね。
『Requiem, Op.48: In paradisum』は、死後の魂が天国に導かれる場面を音楽で描く曲で軽やかで天上的な響きが特徴です。
ジムたちが兵士たちと料理を待つシーン
Whatever will be, will be(Que Sera, Sera)
ジムたちが兵士たちと料理を待つシーンで流れた曲は、『Whatever will be, will be(Que Sera, Sera)』です。
兵士たちに洋館へ案内されたジムとセリーナ、そしてハンナ…彼女の父親が感染してしまい、銃殺されたというショッキングな出来事を経て束の間の落ち着くシーンへ。
兵士たちがポテトなどの料理を待ちわびる際に『Whatever will be, will be(Que Sera, Sera)』の替え歌を歌っていましたね。
この曲は軽やかなテンポと明るいメロディが特徴で、ワルツに近い3拍子で進行します。ゆったりとしており、親しみやすく、時代や世代を超えて愛されていますよ。
感染した兵士たちが洋館で騒ぎを起こすシーン
John Murphy - In the House – In a Heartbeat
感染した兵士たちが洋館で騒ぎを起こすシーンで流れた曲は、John Murphyの『In the House – In a Heartbeat』です。
ジムはセリーナとハンナを助けるため、兵士を刺し殺す!感染した兵士も洋館で暴れまわり、次々と人が死んでいく中で淡々とした音楽が流れます。
物語の終わりを思わせるような曲と共に、雷と雨が建物内を照らすのでハラハラしますね。ハンナが見つからないよう息をひそめたり、ジムが戦っていくのも見守りましょう。
『In the House – In a Heartbeat』は、シリーズのメインテーマとも言える曲です。
エンディング
Blue States - Season Song
エンディングで流れた曲は、Blue Statesの『Season Song』です。
負傷したジムですが回復したようで良かったですね。セリーナもハンナも無事で、最終的には助けてもらえた…そんなエンディングが印象的です。
女性の歌声が落ち着いたトーンで続き、速すぎず遅すぎないテンポで進みます。音の雰囲気は少し不思議で、夢の中にいるような印象を受けました。
使われている音はやわらかく強く主張しすぎず、映像の終わりとよく合っていて、映画を見終えたあとに余韻を残すような、静かで印象的な曲になっていますね。