2019年4月26日公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。
サノスにより宇宙全体で人類の半分が消されたことで、残されたアイアンマン達はどういった選択をしていくのか?ヒーローたちによる最後の戦いが幕を迎えます。監督はアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ、興行収入は60億円ほどでした。
この記事では、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で流れた音楽7曲をご紹介します。
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
公開日 | シリーズ作品名 |
2012年 | アベンジャーズ |
2015年 | 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の動画配信&流れる音楽 |
2018年 | 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の動画配信&流れる音楽 |
2019年 | アベンジャーズ/エンドゲーム |
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で流れた曲とは?
オープニングと共にトニーが宇宙船で過ごすシーン
Traffic - Dear Mr.Fantasy
オープニングと共にトニーが宇宙船で過ごすシーンで流れた曲は、Trafficの『Dear Mr.Fantasy』です。
のんびりとしたギターの弾き語りから、男性シンガーの歌が始まります。パワフルな歌を響かせつつ、ギターのソロが長く演奏されるのが特徴で、ラストもギターで締めくくる曲になっています。
「トラフィック」はイギリスのロックバンドで、1970年代を中心に活躍し、『Feelin' Alright?』、『Light Up or Leave Me Alone』といった有名な曲があります。
ホークアイが家族と仲睦まじく過ごしているかと思いきや、サノスにより消されてしまったことが判明する映画のスタート…そうしてオープニングが流れていく際に『Dear Mr.Fantasy』が流れます。落ち着いた曲は耳を澄ましたくなりますね。
タイトルが現れてから、トニーが地球に戻るために宇宙船で旅をしているシーンへ移った際にも曲は続きます。トニーはネビュラと暇つぶしをしているのには微笑ましさを感じました。
そうして穏やかな曲が終わるのに合わせて、トニーがペッパーのために言葉を遺していくシーンへ…20日以上も宇宙を漂い、資源も残りわずかとなる中で生きて帰れるか分からないという緊張感が伝わってきました。
そんな彼らを、キャプテン・マーベルことキャロルが見つけて救出してくれたのが良かったです。
バナーとロケットがソーに会いに行くシーン
The Kinks - Supersonic Rocket Ship
バナーとロケットがソーに会いに行くシーンで流れた曲は、The Kinksの『Supersonic Rocket Ship』です。
ノリの良いカントリー風な雰囲気を表した曲で、優しい男性シンガーの歌声が特徴です。複数のシンガーによるハーモニーや、管楽器などによる演奏にも注目でしょう。
「ザ・キンクス」は1964年に結成されたイギリスのロックバンドで、『You Really Got Me』、『David Watts』などが有名です。
スコットは奇跡的に量子世界から戻って5年が経過していることや人々が消えてしまったことに驚いていましたね。愛娘のキャシーは無事だとわかるワンシーンは感動的です。そんな彼が「任意の時間軸に戻ることができるのでは?」と提案して、かつての仲間たちが集まっていく展開が熱い!
スコットがバナーに食べ物をもらいつつ、バナーはロケットと新アスガルドへ向かう際に『Supersonic Rocket Ship』が流れました。陽気な曲はハルクの姿をしつつバナーのままである彼にピッタリですね。
新しいアスガルドの地とは言っても、海の近くの平和な村という感じなのが意外でしょう。ソーは飲んだくれており、かつての姿とはかなりかけ離れた見た目なのにも注目です。
ソーがトニーと会話するシーン
The Rolling Stones - Doom And Gloom
ソーがトニーと会話するシーンで流れた曲は、The Rolling Stonesの『Doom And Gloom』です。
ロックなギターの前奏に、叫ぶようにして歌う男性シンガーによる曲の始まりから勢いをそのまま続けていく曲です。終わりまで止めどなく歌詞を紡いでいくのが特徴でしょう。
「ザ・ローリング・ストーンズ」は1962年にブライアン・ジョーンズによって結成されたイギリスのロックバンドで、『Jumpin Jack Flash』、『She's a Rainbow』といった有名な曲があります。
ソーはサノスを見つけた際に首を斬り落としましたが全く晴れない顔でしたね…そうしてヴァルキリーと共に新しいアスガルドの町を作ってゲーム三昧の暮らしをしていました。
お腹がポッコリ出し、陽気に暮らしていたのを迎えに行ったハルク…サノスの名を聞いて表情を変えるソーは、多くの者たちを失ったという彼の心情を考えたくなるワンシーンでしたね。
そんなソーがトニーたちと合流する際に『Doom And Gloom』が流れ、トニーに「リボウスキ」と言われるのはノリの良さを感じさせます。サングラスとジャージ姿のソーは頼りになりそうとは言えませんが、この後の言動にも注目でしょう。
過去でクイルがモラグで歌い踊るシーン
Redbone - Come And Get Your Love
過去でクイルがモラグで歌い踊るシーンで流れた曲は、Redboneの『Come And Get Your Love』です。
「エーエ!」という男子シンガーの歌声から始まり、終わりまで陽気な雰囲気を続く曲です。途中で弦楽器のソロが入ったり、ハミングなどが入るのが特徴。
「レッドボーン」は1969年に結成されたアメリカのバンドで、ネイティブアメリカン特有の歌を多く制作しました。『I've Got to Find The Right Woman』などが有名です。
ソーがアスガルドで母と話し、ハンマーを手に入れたシーンから、モラグのシーンまで『Come And Get Your Love』が流れます。ファルコンとネビュラたちが2014年の惑星モラグを訪れ、クイルを見つけて「あいつはアホか?」と言うのには笑ってしまいますね。
というのも、クイルは『Come And Get Your Love』を聞きながらダンスをしつつ歌っており、その姿を第三者から見ると、とてもシュールだからでしょう。
陽気な曲とシリアスなシーンが代わる代わる訪れるのが見どころの一つです。パワーストーンを手に入れたネビュラたちですが、この時代のサノスたちに動向がバレたことで大変なことになっていくので目が離せません。
過去でトニーたちがニュージャージーへ行くシーン
Steppenwolf - Hey Lawdy Mama
過去でトニーたちがニュージャージーへ行くシーンで流れた曲は、Steppenwolfの『Hey Lawdy Mama』です。
勢いのあるギターの前奏と歌で始まり、ドライブで疾走したくなるタイプの曲です。緩急をつけるパートもあり、男性シンガーの主張する歌い方や特徴的な声も特徴の一つ。フェードアウトしながら曲が終わります。
「ステッペンウルフ」は1967年に結成されたカナダのロックバンドで『Born To Be Wild』、『Magic Carpet Ride』などが有名な曲です。
トニーとスティーブが1970年のニュージャージーにさかのぼった際に『Hey Lawdy Mama』が流れます。その際にスタン・リーが「戦争より愛しあえ!」と言いつつも車を飛ばす姿が印象的で、当時のノリを感じさせる歌がピッタリです。
そうしてキャプテンアメリカ誕生の地に到着したトニーたちはスペース・ストーンの捜索を開始!シールドの陰で暗躍していたゾラ博士のストーンを見つけ出すのですが…トニーが父親のハワードと鉢合わせするのにはハラハラさせられましたね。
ハワードが「生まれてくる子のためには何でもしたい」という言葉が身に沁みつつ、一方でスティーブがピム博士を騙してピム粒子を手に入れるのもスパイミッションのようで見ものでした。
スコットが茶色いバンを呼び出すシーン
The Mariachis - La Cucaracha
スコットが茶色いバンを呼び出すシーンで流れた曲は、The Mariachisの『La Cucaracha』です。
陽気なラッパの音と、民族風の楽器音による前奏と、元気に歌い上げる男性シンガーが入ってくるのが特徴となる曲です。「ラ・クカラーチャ」という歌詞と音を何回か繰り返し、楽器による間奏のソロもあります。
「マリアッチ」はメキシコの伝統的な演奏者たちを指し、歌と弦楽器、トランペットを用いるグループで主に構成されます。
スコットは巨大化して大きな敵船を撃墜したり、「タイムマシンはまだある!」といって量子トンネルがある茶色い醜いバンを呼び出すのがクール!その際のバンのクラクションが『La Cucaracha』の曲でしたね。凄惨な戦場に相応しくないからこそ笑ってしまいますが、アントマンたちの活躍と言えばこの曲でしょう。
サノス軍との戦いでは、バートンからブラックパンサー、スパイダーマン、キャロルを経てインフェニティ・ストーンを運んでいくのにはハラハラさせられました。一方でサノスを止めるべくワンダ、キャロルたちが一騎打ちをしていくのも見ものでしょう。壮絶な戦いがどのような終わりを迎えるのか目が離せません。
スティーブとカーターがダンスするシーン
Harry James & His Orchestra - It's Been A Long, Long Time
スティーブとカーターがダンスするシーンで流れた曲は、Harry James & His Orchestraの『It's Been A Long, Long Time』です。
管楽器と弦楽器による穏やかな前奏はゆったりとダンスを踊るのにも最適な曲です。スローテンポによるトランペットのソロや、曲の中盤から女性シンガーの歌が始まるのが特徴。静けさを感じる歌声と共に曲の終わりまでのんびりした雰囲気が続きます。
「ハリー・ジェイムス・アンド・ヒズ・オーケストラ」は1940年代に活躍したバンドで、ハリー・ジェームスの曲は『All Or Nothing At All』も有名です。
スティーブとペギーが二人で『It's Been A Long, Long Time』の曲に合わせて体を揺らし、ダンスするシーンは印象に残りましたね。
スティーブはインフェニティ・ストーンを元の時代に戻しに行って、カーターと共に過ごしながら歳をとることを決めた…穏やかな人生を送るのも良かったと語りつつ、キャプテンアメリカの盾をファルコンに渡すのは心に残ります。
盾をメインとした物語はドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で語られていくのにも注目でしょう。
筆者の感想
サノスとの最後の戦いは目が離せませんでしたね。ソー、トニー、スティーブが三人がかりでもサノスを倒せないのでハラハラさせられます。
スティーブがソーのハンマーを持って盾と組み合わせながら戦う際にはサノスに勝てるかと思いましたが…強固な盾をボロボロにされてしまってもうダメかと思いました。
そうして、ブラックパンサーやストレンジたちが徐々に集まってき、スティーブが「アベンジャーズ アッセンブル」と言って、全面対決をするという展開は感動させられます。
ラストでは、トニーがストレンジのジェスチャーを見て自身が犠牲となることを決めたように見えましたね。インフェニティ・ストーンを使うべく指を鳴らしてサノス軍を消したという彼の偉業は忘れられません。トニーは死の間際でピーターたちと挨拶を交わし、ペッパーにも別れの言葉を遺してもらえたのが印象に残ります。
アベンジャーズの最後の戦いにふさわしいとも言える作品で、所々の音楽にも思い入れが残る映画でした。
サウンドトラック
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