2025年3月28日公開の映画『BETTER MAN/ベター・マン』は、イギリスの人気歌手ロビー・ウィリアムズの半生を描いた音楽伝記ドラマ。子ども時代から「テイク・ザット」での成功、ソロ転向などを描きます。ロビーをモンキー姿で表現するなど、独特な演出が特徴です。
BETTER MAN/ベター・マン
- 未体験
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- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 2
- 予測不可
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- サウンド
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ロビーの人生のまとめ方が上手い!ミュージカルやライブシーンと共にロビーの考えも伝わってきた!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
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映画『BETTER MAN/ベター・マン』で流れる13曲をシーンごとに解説!
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『BETTER MAN/ベター・マン』は人気?どんな人が観ている?
川崎のTOHOシネマズで、レイトショーで観ました。時間が遅いのもあってか、席の埋まり具合は3割ほど。男性が多く、女性もちらほらという感じでしたね。
TOHOシネマズの幕間の時間(映画情報を流す時間)に着席している人が多数でした。
ミュージカルや歌・音楽が好きな人なら、映画館で観たいと思う人もいらっしゃったと思います。
映画『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー監督最新作でしたが、テイストはかなり異なるかなと…特にドラッグのシーンがあるため、見る人を選ぶかもしれません!(歌手の伝記映画には割とある演出かもしれませんが!)

以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ロビー・ウィリアムズ
子供のロバートはテレビのフランク・シナトラの曲を父と歌うのが好きでした。父が出ていった後は母と祖母と3人で暮らし、月日が流れます。ロバートは有名になるためにオーディションへ行き、そこからアイドルグループ「テイク・ザット」の一人としての活躍が始まります。
ロバートは”ロビー”と呼ばれるようになり、家の前にはファンが押しかけるほど人気になりましたが…ロビーはドラッグや酒の影響もあって、素行の悪さを仲間から指摘されるようになります。
ロビーが失神したままライブが始まることもあり、メンバーは彼抜きで活動すると伝えました。ロビーは了承し、ソロ活動を決意します。

主役となるロビー・ウィリアムズがモンキーの姿で物語が進む斬新な演出から引き込まれましたね。孤独を感じ、父からの愛を欲していたロビーを象徴していたり、幻覚を見るシーンでモンキーたちが本人を見下すような言動をしたのも際立っていて印象的。彼の内情を考えつつ、映画を見守れました。
「テイク・ザット」として活躍し始めた際には、仲間と共に切磋琢磨していく感じが良いなと思いましたが…ドラッグの影響で失神することが多いとは驚きです。
「Relight My Fire」を歌う際のライブでは、失神中に曲が始まってしまってヒヤヒヤ!足元もおぼつかない中、何とか動いていくロビーは大丈夫なのか不安でした。華やかで派手なライブだったのも印象的です。
ニコールとの出会い
ロビーは船のパーティーでニコールと出会います。恋に落ちた二人は一緒に暮らしますが…人気歌手グループのニコールに対し、ロビーは複雑な感情を抱いていたのです。
その後、ロビーはソロデビューのために準備開始。ノートに書きためていた歌詞から曲を作り、少人数の前で歌い始めます。そこから人気者になり、たびたび会っていた父は彼をサポート。大規模ライブ「ネブワース」の出場決定も伝えます。

ロビーとニコールの出会いと共に「She’s the One」を歌い、踊るのが素敵でしたね。2人の関係が進んでいったことがわかりやすくまとまっていたり、中絶の件があったり…まさかニコールが泣く泣く中絶となり、ロビーはそのことを割り切れていなかったとは…悲しく思えましたね。
また、ロビーと父との関係も不穏…10代の時に父に呼ばれたのは、祖母の計らいだったとわかったシーンはショックが大きかったのが伝わりました。有名になってからの父との関係も踏まえてハラハラしました。
ライブ
ロビーとニコールの出会いと共に「She’s the One」を歌い、踊るのが素敵でしたね。2人の関係が進んでいったことがわかりやすくまとまっていたり、中絶の件があったり…まさかニコールが泣く泣く中絶となり、ロビーはそのことを割り切れていなかったとは…悲しく思えましたね。
また、ロビーと父との関係も不穏…10代の時に父に呼ばれたのは、祖母の計らいだったとわかったシーンはショックが大きかったのが伝わりました。有名になってからの父との関係も踏まえてハラハラしました。

ロビーの祖母はずっと彼を信じ、可愛がってくれていた…そのシーンを思い起こさせられる葬儀時の「Angels」を歌う姿が印象に残ります。
「Let Me Entertain You」を歌うライブシーンでは、ロビーが吊るされながら始まってビックリ!観客を沸かせる賑わいも凄かったですが、幻覚を見て精神崩壊していくのにもビックリでした。自分の幻覚と戦う姿が激しかったですね。そのままより良い人になるため行動を改めていき、最後は父と歌って終わりを迎えるのが良かったです。
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ボヘミアン・ラプソディ
伝説のバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記映画。バンド結成から名曲誕生の裏側、そしてライブでの感動的なステージまでを描きます。
主演はラミ・マレック。監督はブライアン・シンガー。

『BETTER MAN/ベター・マン』と同様、華やかなステージの裏にある孤独、自己否定、家族との関係が描かれているのが見どころ!フレディも名声の中で自分らしさを模索し続けるため、目が離せません。
名曲の誕生や実在のライブを再現したラストシーンは圧巻ですよ。ラミ・マレックが再現するフレディのステージパフォーマンスも良かったです。
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ロケットマン
エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画。厳しい家庭環境、音楽との出会い、スターとしての成功と破滅、そして再生を描きます。幻想的な演出と楽曲が融合した独自の世界観が魅力ですよ。
主演はタロン・エガートン。監督はデクスター・フレッチャー。

『BETTER MAN/ベター・マン』の演出と同じく、ロケットマンも幻覚的な映像で内面を描いているのが見どころ!エルトンも家族への想いや自分について苦しむ中、音楽と愛を経て再生していくのに注目です。
リアルな苦悩と幻想的な演出のバランスが初心者にも見やすく、心に残りますよ。
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