1998年3月7日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』。
映画ドラえもん第19作。
第53回毎日映画コンクールアニメーション映画賞、第16回ゴールデングロス賞優秀銀賞、第2回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
藤子・F・不二雄先生が亡くなってからの第一作目。正直、どうなってしまっているのかな?と思いましたが、変わらぬ声優陣と変わらぬ作画、メインキャラ達みんなが力を合わせた、大冒険物語に感動しました!!
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太の南海大冒険』のあらすじ
「宝探し地図」で発見した、宝島をめざして船出したドラえもんたち。だが、時空間の異常から、17世紀にタイムスリップ。はたして、恐ろしい怪物や罠でいっぱいの、宝島に隠されたひみつとは・・・!?
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』で流れる曲
オープニング
吉川ひなの、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、吉川ひなの、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
モデルなどで活躍している吉川ひなのさんが、お馴染みのOPテーマのボーカルを担当。
当時19歳だった吉川さんの歌声は、まるで小学生の子どものよう!笑
このクオリティには驚きましたが、藤子・F・不二雄先生亡き後、何か新しい事をして頑張っていかなければ!という制作スタッフの意気込みも感じられました。
また、歌のあとにドラえもんが出す「夢たしかめ機」。ずっと思っているのですが、これ、一番いらない発明のような気がしてなりません。笑
ちなみにこの道具はてんコミには登場しておらず、本作と『のび太の宇宙開拓史』でのみ使用されています!
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲(主題歌)は、吉川ひなのの『ホットミルク』です。
切ない乙女心を描いたような歌詞ですが、のび太とドラえもんの関係を想いながら制作されたそうです。(作詞:岩城由美、HINANO)
本作はほとんどドラえもんのひみつ道具を使わずに、メインキャラ達で奮闘する大冒険でした!
みんなの閃き、得意分野での活躍に大興奮。これからも、きっと楽しいドラえもんが観られるなと安心した記憶があります。
何度でも観よう!「のび太の南海大冒険」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の南海大冒険』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
本作の元ネタとなっている原作の作品はコチラ!
てんコミ第41巻「無人島の大怪物」、てんコミ第45巻「南海の大冒険」。
「宝さがし地図」や「変身リング」といったひみつ道具が登場します。
それにしても、無駄発明だと思っていた「夢たしかめ機」が、クライマックスで重要な役割を果たすとは…!!
ファンには驚きと嬉しさが押し寄せました!!
小ネタ2(見どころ):
いつにも増して優しさが溢れるジャイアンと、いつもとは違う勇ましいのび太に注目!
前半、ジャイアンが誤って大砲を発射してしまい、のび太達が乗る船を攻撃した際、「のび太!大丈夫か!?」と心配して声をかける。
また、のび太が船から落ちた際も手を掴み、離れてしまった瞬間には涙を流しながら「のび太〜!!!」と叫ぶ。
スネ夫がベティに罵られた時は、スネ夫を庇って物おじせず怒る。
「俺は、のび太を見つけるまで絶対に帰らないぞ!!」「離すもんか、今度は絶対に離さないぞ!!」などは名セリフ。
のび太も、幼いジャックを守ろうと岩で怪物を殴ったり、カメレオンのような怪物の舌を棒に巻き付けたりして大活躍!
いつもは喧嘩ばかりの二人ですが、やっぱり固い絆で結ばれていますし、勇気ある行動には関心させられます。
小ネタ3(見どころ):
映画を見返したくなる、豪華な声優陣をご紹介!
- ベティ役は、女優の早見優さん。
- キャプテン・キッド役は、俳優の江守徹さん。
- ゴンザレスとパンチョ役は、落語家の林家木久扇師匠、林家正蔵師匠。
- リバイアサン役は、『名探偵コナン』目暮警部、『サザエさん』二代目磯野波平役などの茶風林さん。
本作は、声優さんだけではなく多くの俳優さんなどを起用していました。
小ネタ4(見どころ):
同時上映されたのは、ドラえもん屈指の感動作『帰ってきたドラえもん』。
てんコミ第6巻最終話「さようならドラえもん」と、てんコミ第7巻1話「帰ってきたドラえもん」を繋げ、大幅な加筆・追加をして制作されました。
藤子・F・不二雄先生亡き後、その意思を受け継ごうという事で原作漫画の中から選んだ作品を映画化。
本作から2002年の『ぼくの生まれた日』までの5作品は「ドラえもん感動シリーズ」と呼ばれています。
ぜひこの感動作も観てください!!
小ネタ5(情報):
当時、青函トンネルが開業10周年という事で、ドラえもんとのタイアップ企画「ドラえもん海底列車」が登場!!
津軽海峡線で運転されていた快速「海峡」(青森駅〜函館駅間)の車両(のちに臨時特急)がドラえもんでラッピングされていました。
そして、吉岡海底駅には「ドラえもん海底ワールド」が開設していたそうです。超可愛いし超楽しそう!!!
北海道新幹線が着工される2006年まで運行されていましたが、遠方のため筆者は行けず…。行けばよかったなぁ。
でも、木古内町郷土資料館「いかりん館」では当時のグッズが展示されており、ドラえもん海底列車のスタンプが押せるそうですよ!!
筆者の『のび太の南海大冒険』のグッズ紹介
2005年発行の「ぼく、ドラえもん」11巻では、本作の特集が組まれています。表紙には、エンドロールで映るドラえもんの船がありますね!
夏なので、一緒にビーチサンダルを引っ張り出しました。
本作の単行本。いつも出張のお供にしていましたよ!
『ドラえもん のび太の南海大冒険』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太のねじ巻き都市冒険記』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太の宇宙漂流記』の主題歌を解説!
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