2010年5月26日公開の映画『アイアンマン2』。
ハイテクスーツを着たヒーローとなったトニーが政府に目を付けられ、自身の身体に起きる異変と戦うのが第2作目です。監督はジョン・ファヴローで、興行収入は12億円ほどでした。
この記事では、映画『アイアンマン2』で流れた音楽9曲をご紹介!
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
公開日 | シリーズ作品名 |
2008年 | 『アイアンマン』の動画配信&流れる音楽 |
2010年 | アイアンマン2 |
2013年 | 『アイアンマン3』の動画配信&流れる音楽 |
『アイアンマン2』を観る方法
『アイアンマン2』で流れた曲とは?
トニーがスターク・エキスポに向かうシーン
AC/DC - Shoot To Thrill
トニーがスターク・エキスポに向かうシーン流れた曲は、AC/DCの『Shoot To Thrill』です。
ギターを力強く弾く前奏に、勢いのある男性シンガーが加わることでロックな雰囲気を表す曲です。叫ぶような歌い方とパワフルな曲調は聞く人にエネルギーを与えるでしょう。エレキギターのソロを経て、最後まで駆け抜けていく曲です。
「エーシー・ディーシー」は1973年に結成されたオーストラリア出身のロックバンドです。5千万枚以上を売り上げたアルバムもあるほどの有名なバンドです。
ニューヨーク州で開催されたスターク・エクキスポ。その会場にアイアンマンスーツを来たトニーが空から着地するという派手な登場を見せ、ショーの際にずっと『Shoot To Thrill』が流れるので盛り上がりは最高潮に!
アイアンマンに多数の声援が送られる中、ライトアップされたステージにはたくさんの美女がダンスをしているのが華やかです。そうしてトニーがスーツを脱いで笑顔で挨拶するのですが、それを見た観客がさらに歓声を上げるという展開が良いですね。
トニーは「自分のおかげで世界の平和を保っているとは思わない」と言いつつも、堂々としている姿は流石…一方で、血中毒素を気にしている様子に移るため彼に何が起きているのかハラハラさせられます。
Amazon Music Unlimited
開会式でハワードの映像が流れるシーン
John Debney - Make Way For Tomorrow Today
開会式でハワードの映像が流れるシーン流れた曲は、John Debneyの『Make Way For Tomorrow Today』です。
ブラスバンドの演奏と共に数人で歌いあげる行進曲のような歌です。女性の高い声と男性の重みを感じさせる低い声が合わさりつつ、リズムが途中で変わっていくのも特徴でしょう。
曲の後半では男女が交互に掛け合うように歌い、金管楽器と木管楽器も掛け合うように音楽を奏でてラストにかけて一気に盛り上げていきます。
スターク・エキスポの盛り上がりをそのまま伝えるように『Make Way For Tomorrow Today』が流れます。1年開催されるエキスポには世界の技術が集まり、そんな中でスタークはサインをせがまれたり美女に電話番号をもらったりと相変わらずの盛況っぷりを見せますね。
トニーはハッピーに付き添われつつ、スポーツカーに乗る際に軍事委員会の召喚状を持った美女が…華やかな展開からシリアスな路線に変わるのかなと思わされました。
しかし、実際にワシントンの軍事会議に出席したトニーは全く悪びれず、「世界平和の民営化に成功した」と言うのがカッコいいです。トニーと政府の間柄にも注目でしょう。
スタークがマリブの家に帰ってジャーヴィスに迎えられるシーン
The Clash - Should I Stay Or Should I Go
スタークがマリブの家に帰ってジャーヴィスに迎えられるシーン流れた曲は、The Clashの『Should I Stay Or Should I Go』です。
エレキギターによる少し静かに始まる前奏、そこにドラムと男性シンガーの掛け声が入ることで一気に賑わいます。エレキギターをかき鳴らしつつ、ロックな曲に仕上げているのが特徴でしょう。手拍子と掛け声で構成される間奏と共に最後にかけて賑わいを見せてくれます。
「ザ・クラッシュ」はイングランド出身のバンドであり、パンクやレゲエなど幅広く曲を制作。2002年にロックの殿堂に入りました。
ジャーヴィスに「おかえりなさい」と言われたスタークは、アイアンマンスーツを着ることでパラジウムが減少…それにより血中毒素により身体が蝕まれてしまい、新たな元素が無ければトニーの命も危ういとのことでした、その悩みを誰にも打ち明けられない中、秘書のペッパーが怒ってやってくるのにはハラハラしましたね。
彼女は集めていたアートをトニーに売られてしまって彼の勝手な行動をいさめる中、「スターク・インダストリーズ」の社長にすると言われて驚きます。そうしてトニーとペッパーが和解する様子は良かったですが、果たしてトニーはどうするのか…彼が技術を開発するにあたり、ハイテクなマシンが立ち並ぶ部屋に流れる『Should I Stay Or Should I Go』がカッコイイです。
トニーがハッピーと格闘技トレーニングをするシーン
The Clash - The Magnificent Seven
トニーがハッピーと格闘技トレーニングをするシーン流れた曲は、The Clashの『The Magnificent Seven』です。
軽快なスネアで始まってエレキギターによる前奏が続いていき、フットワークの軽さを感じさせる男性ボーカルの歌が入っていく曲です。言葉数の多い歌は終始、軽快なノリを見せてメンバーの合いの手と共に楽しませてくれるでしょう。
1976年に結成した「ザ・クラッシュ」は全米ツアーを2度行ったり、色々と世間を騒がせたことでも有名ですね。
トニーの家にはまるでジムのようなスペースがあり、リングに上がってハッピーとスパーリングをして鍛える!そうしてハッピーを挑発しつつ総合格闘技の練習をするというシーンで『The Magnificent Seven』が流れました。
そこに法務部の美女が現れ、トニーは彼女にハッピーとスパーリングをするよう言ってみるのです。「ボクシングをしたことがある」という彼女はハッピーに軽々と技をかけて倒すのは爽快でしたね。
後にナターシャという名だとわかる美女の動向にも注目であり、「シールド」という組織の長官やコールソンの登場と合わせてアイアンマンの活躍から目が離せませんよ。
トニーが誕生パーティーをしてハメを外すシーン
2Pac featuring Dr.Dre & Roger Troutman - California Love (Single Version)
トニーが誕生パーティーをしてハメを外すシーン流れた曲は、2Pac featuring Dr.Dre & Roger Troutmanの『California Love (Single Version)』です。
「カリフォルニア~」という歌から始まり、歌詞を繰り返しつつも街のことを語るような歌が特徴的な歌です。低音のラップが入ると雰囲気が変わり、1曲の中でヒップホップが得意なトゥパック、ドクタードレー、ロジャー・トラウトマンたちによる歌を楽しめるようになっています。
ノリの良い彼らのラップとビートは思わず身体を揺らして聞きたくなることでしょう。
トニーはハメをはずしてパーティーをしている際に『California Love (Single Version)』が流れます。自身の命が危ぶまれる中、これが最後の誕生日だと思ったトニーは盛大に誕生パーティーをして楽しもうとするのです。
彼の心情を知っていると切なさも覚えますが、ペッパーもローディもトニーの身に起きていることを知りません。そのため、ペッパーがパーティーを止めるように言ったにも関わらず二次会を宣言したトニー…ローディはものすごい剣幕で彼を見やり、意を決する姿が印象に残りました。
色々なことを抱え込みがちなトニーがどうなるのか、ローディやペッパーとのその後にも注目でしょう。
スーツを着たローディがトニーにつかみかかるシーン
Queen - Another One Bites The Dust
スーツを着たローディがトニーにつかみかかるシーン流れた曲は、Queenの『Another One Bites The Dust』です。
力強いドラム、鳴り響く低音のベースが勇ましさを感じさせ、クイーンの歌声が鳴り響くのが特徴的な曲です。エレキギターがスッと入ってきたり、ボーカルがうなるように声をあげたり掛け合いのようなパートも聞きどころでしょう。
訴えかけるようにして曲を盛り上げることから、場を盛り上げるのにぴったりな曲でしょう。「クイーン」は1970年代に結成されたイギリスのロックバンドです。
ローディはトニーのラボに行き、着色前のアイアンマンスーツを着てトニーの横行を止めるためにつかみかかる!その際に『Another One Bites The Dust』が流れ始めて「バトル開始!」という雰囲気に変えていくのが印象的ですね。
トニーはスーツを着たばかりのローディに負けるわけがないという面持ちで煽りますが、軍人のローディは使いこなすのも早かった!勢いよくトニーに突っ込んだり、周囲のモノを使ったりと機転を利かせるのです。
ローディは今後もアイアンマンスーツを着て活躍を重ねることになりますが、この頃からその才能を見せていたようにも感じさせました。
トニーがダンベルを使ってローディに殴りかかるシーン
Rob Base And DJ E-Z Rock - It Takes Two
トニーがダンベルを使ってローディに殴りかかるシーン流れた曲は、Rob Base And DJ E-Z Rockの『It Takes Two』です。
リズムを刻むドラムに女性シンガーの掛け声が響いてくる前奏に、男性シンガーのラップが入っていく曲です。終始、リズムを刻むのは掛け声のような音と軽い音の楽器で、ノリの良いラップが際立つのが特徴でしょう。
ロブベースとDJ E-Z ロックはアメリカのハーレム出身のラッパーで、2人組でショーやイベントに参加してきました。
トニーの家にあるスポーツジムルームまで吹き飛んだローディたちですが、互いに重量のあるダンベルを持って殴り合うのは凄まじい!重い金属音が鳴り響き、コンクリートの床をも砕く勢いで容赦なく攻撃し合う中、DJによる『It Takes Two』が軽快に流れてましたね。
大ゲンカを見せたロニーとローディですが、映画のラストでハマーのロボットたちと戦う際には協力する姿を見せてくれますよ。和風の庭園で数十体の敵に囲まれつつも背中合わせで戦い、銃弾を撃ちまくるのもカッコいい!
戦いの終わりにはトニーがすべてを切り裂く光線を放って敵を一掃するのですが、ローディが「最初からそれをやれ」と悪態をつきトニーとの仲を取り戻すのが良いですね。
トニーとローディの戦いの際にペッパーが避難するシーン
Daft Punk - Robot Rock
トニーとローディの戦いの際にペッパーが避難するシーン流れた曲は、Daft Punkの『Robot Rock』です。
「Robot Rock Rock」というロボットのような声が所々に入り、エレクトリックな曲調で仕上げている曲です。歌詞が少ない中、独特の世界観を作り上げた歌だと言えるでしょう。
ダフトパンクはフランス出身のエレクトロ・デュオで、ギターや歌による曲も制作しています。
トニーがローディに「スーツが欲しければ持っていけ!」と叫びつつも彼を殴り倒して、ペッパーや観客が避難するシーンで『Daft Punk』が流れていましたね。
トニーが見ていた人を威嚇しつつ、ローディが再び立ち上がるのですが。2人が手からビームを放って互いが吹き飛ぶのには痛々しさも感じさせました。
映画のラストではビームを撃ち合うことで、最後の敵を吹き飛ばすという協力プレイも見せてくれるのにも注目でしょう。強力な電流が流れる鞭を使う敵に対してハマーの武器が不発に終わったり、電気系統による攻撃で窮地に陥ったりするのも見ものですよ。
エンディング
AC/DC - Highway to Hell
エンディングで流れた曲は、AC/DCの『Highway to Hell』です。
エレキギターをかき鳴らしつつ、ドラムが入っていく前奏に勢いのある男性シンガーの声が響いて始まる曲です。鼓舞するような歌とコーラスが合わさって力強さを増していく雰囲気が特徴でしょう。
「エーシーディーシー」は『Back in Black 』といった代表曲も制作したオーストラリア出身のロックバンドです。
全てを終えたトニーはローディと共に賞を授与されて、そのままエンドロールとなる際に『Highway to Hell』が流れます。開放感を感じさせるラスト、そしてアイアンマンらしさを感じさせる曲で終わるのがクールでした。
今回は政府と和解したように見えたトニーですが、今後も様々な苦難に立ち向かうことになるのには注目ですね。武器を作ってきたという過去は多くの未来をもたらす…それでも仲間と共に立ち向かっていく姿は必見でしょう。
トニーの傲慢で鼻持ちならない性格がクセになりつつ、彼なりの考えをくみ取っていきたくなるのが『アイアンマン』シリーズの良さだと言えるでしょう。
筆者の感想
トニ・スタークが父であるハワードにゆだねられた未来は、彼の命を救うことになるとは驚きですね。あまり父から愛されていたという実感は無かったようですが、こうした親子関係の変化も見どころだと言えるでしょう。
アイアンマンとなってハイテク機能を駆使して戦う様や、空を飛ぶ演出などと共に続編や『アベンジャーズ』シリーズを楽しみたくなります!トニーの変化も見守っていきましょう。
サウンドトラック
『アイアンマン』で流れる曲を徹底解説!
続きを見る
『アイアンマン2』で流れた音楽9曲を解説!
続きを見る
『アイアンマン3』で流れた音楽7曲をシーンごと解説
続きを見る