2022年7月15日公開の映画『ミニオンズ フィーバー』。
悪党に憧れる子供のグルーがヴィシャス6の面接へ!ミニオンたちも応援する中、誘拐騒ぎなどが起きていくハチャメチャな物語が描かれます。監督はカイル・バルダで、前作『ミニオンズ』の日本の興行収入は50億円ほどでした。
この記事では、映画『ミニオンズ フィーバー』で流れた音楽9曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
公開年 | シリーズ |
2010年 | 怪盗グルーの月泥棒 |
2013年 | 怪盗グルーのミニオン危機一発 |
2015年 | ミニオンズ |
2017年 | 怪盗グルーのミニオン大脱走 |
2022年 | ミニオンズ フィーバー |
2024年 | 怪盗グルーのミニオン超変身 |
『ミニオンズ フィーバー』で流れた曲とは?
悪党のベラがストーンの地図を持ち去るシーン
Brittany Howard & Verdine White - Shining Star
悪党のベラがストーンの地図を持ち去るシーンで流れた曲は、Brittany Howard & Verdine Whiteの『Shining Star』です。
ステップを踏みたくなるようなリズムの音楽で始まり、男性シンガーのノリの良い歌が続きます。高い声の歌とパワフルな歌声が交互に続いていくのが特徴。
ブリタニー・ハワードは1988年生まれのアメリカの歌手で『Stay High』などが有名な曲です。ヴァーダイン・ホワイトは1951年生まれのアメリカのミュージシャンで『How Dare You Want More』などが有名な曲です。
映画の冒頭では、グルーが憧れる悪党「ヴィシャス6」の悪事から始まります。メンバーの一人であるベラが、伝説の石ゾディアック・ストーンが示されている地図を盗んで逃走している際に『Shining Star』が流れて勢いのある感じや、盗人ならではのスピーディーな雰囲気も感じさせましたね。
ベラはピンクの衣装にアフロという格好をしていて際立つ見た目だと思いました。そうした彼女がアジトに向かってバイクを飛ばし、追っ手を撒いていくアクションも見もの!チェーンを使ってトリッキーな動きを見せてくれるのに注目ですよ。
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オープニング
Caroline Polachek - Bang Bang
オープニングで流れた曲は、Caroline Polachekの『Bang Bang』です。
陽気な音と女性シンガーの聞かせるような歌声で始まり、「Bang Bang」という歌詞が耳に残っていく曲です。高い声を長く響かせ、「ヘイ!」という掛け声のパートが特徴。
キャロライン・ポラチェクは1985年生まれのアメリカのシンガーで、『So Hot You're Hurting My Feelings』、『Door』などが有名な曲です。
ヴィシャス6のリーダーのワイルド・ナックルズが、ゾディアック・ストーンを手に入れるためダンジョンに挑むのがおもしろい!一方で、ストーンを入手して仲間と共に歓喜するのかと思いきや、まさか裏切りにあうとは驚きです。
高齢のリーダーは要らないと言われて飛行機から落とされるナックルズ…彼が復讐の炎を燃やし、そのままオープニングに移りました。
オープニングでは『Bang Bang』が流れ、陽気なミニオンの雰囲気とは打って変わってちょっとカッコイイのが印象的。ミニオンたちが影で描かれてカンフーのポーズをとっていったり、軽やかに踊るようにしたりするのが見ものでしょう。
ヴィシャス6とミニオン&グルーの物語が始まるという感じがしてワクワクさせられました。
ミニオンたちが地下のアジトを作っているシーン
The Minions - Cecilia
ミニオンたちが地下のアジトを作っているシーンで流れた曲は、The Minionsの『Cecilia』です。
打楽器やマラカスなどのリズミカルな前奏に、ミニオンたちの歌が加わっていく曲です。働いている者たちが歌って盛り上げているような雰囲気があり、「ラララ~」という歌声が特徴。
今作に登場する黄色い見た目のミニオンたち(The Minions)が歌っています。
グルーが家に帰ると母親がヨガにはまっていたようで、奇声のような声を上げていたのが印象深いですね。そうして自室のクローゼットを開けて地下への通路を通ってアジトへ!
たくさんのミニオンがアジトを作っていて、土工事のような作業をする子、火遊びをする子、何もしていない子などなど。彼らが『Cecilia』を歌い、楽しそうな雰囲気を表しているのが良かったですね。
グルーはみんなに声を掛けつつ、最後に集まるよう号令をかけてとある報告をします。それが、ヴィシャス6から面接のお知らせが届いたという報告でした。おしゃべりなオットーが話しかけてきてワイワイするシーンも含めて楽しめることでしょう。
グルーがレコード店で合言葉を言うシーン
Weyes Blood - You're No Good
グルーがレコード店で合言葉を言うシーンで流れた曲は、Weyes Bloodの『You're No Good』です。
穏やかな前奏に女性の力強い歌が加わっていく曲です。「ノーグッド」と繰り返す歌詞が印象的で、切なげな雰囲気が特徴でしょう。
ワイズブラッドは1988年生まれのミュージシャンで、『ANDROMEDA』、『MOVIES』などが有名な曲です。
グルーはヴィシャス6の面接のため、ケビンたちを置いて一人で会場へ向かいます。面接場所が示されていた先に行くと、そこはレコード店であり、中で『You're No Good』が流れていたため歌詞や曲の雰囲気から大人っぽさを感じますね。
店員に合言葉を伝えるとレコードを渡されて視聴ブースへ通されるグルー…そこでレコードを逆再生されるとメッセージが流れ、地下に落とされるようにして面接会場に到着するのです。
この後どうなるのかワクワクしつつ、面接待ちをする屈強な男たちの姿はきっと印象に残るでしょう。この曲はエンディング時にも流れます。
グルーがヴィシャス6からストーンを盗むシーン
BROCKHAMPTON - Hollywood Swinging
グルーがヴィシャス6からストーンを盗むシーンで流れた曲は、BROCKHAMPTONの『Hollywood Swinging』です。
陽気な音とドラム始まり、男性シンガーの元気で勢いのある歌が続いていきます。歌い方が様々な男性シンガーたちによる歌がポップな雰囲気を表しています。
「ブロックハンプトン」は2015年に結成したテキサス出身のバンドで、『SUGAR』、『BOOGIE』などが有名な曲です。
グルーは憧れのヴィシャス6を前に緊張と感動を抱きつつも面接開始!彼らへの敬意を語るのですが、ヴィシャス6のリーダーとなっていたベラは「なんで子供が面接に来ているの!?」と声を荒げました。
メンバーがグルーの写真を見て大人だと勘違いしていたとのことですが…ベラはグルーに帰るよう言い渡すという展開は驚きです。それでもグルーはこれまで悪事をして来たと言うのです。
ヴィシャス6は子供の行いだと笑い飛ばし、大切に保管していたゾディアック・ストーンを見せて格の差を見せつけていましたね。そこでグルーは騒ぎに乗じてストーンを盗むという爽快なシーンに続いていくのに注目でしょう。
ヴィシャス6との追いかけっこが始まる際に『Hollywood Swinging』が流れるため、明るく楽し気な雰囲気が伝わってきますよ。
ストーンを失ったグルーが一人になるシーン
Phoebe Bridgers - Goodbye To Love
ストーンを失ったグルーが一人になるシーンで流れた曲は、Phoebe Bridgersの『Goodbye To Love』です。
静かな雰囲気の歌で始まり、女性シンガーの落ち着いた声が特徴。語るように歌っていき、途中で管楽器によるソロで盛り上がりを見せます。
フィービー・ブリジャーズは1994年生まれのアメリカのシンガーで、『Kyoto』、『I Know the End』などが有名な曲です。
ヴィシャス6に追われたグルーは、外にケビンたちがいたので一緒に乗り物にのって逃走!ベラたちに追い詰められそうになりつつも、途中でオットーにストーンを預けるという機転を利かせました。
グルーはロケットのようなエンジンを起動させたたことで逃げ切り、アジトでオットーを待つというドキドキする展開が見ものです。
そうしてオットーは途中でストーンを子供と交換してしまったと知ったグルーは怒り、一人で家を出た際に『Goodbye To Love』が流れるのです。
夜、雨の中一人で外に出るグルーの姿はとても悲し気で、曲がマッチしていたのが印象的。そして、彼が誘拐されるという驚きの展開が続きます。
ケビン達が空港からサンフランシスコに向かうシーン
Thundercat - Fly Like An Eagle
ケビン達が空港からサンフランシスコに向かうシーンで流れた曲は、Thundercatの『Fly Like An Eagle』です。
不思議な音で始まり、男性シンガーが声を響かせながら歌っていきます。広がりを感じさえる曲調が続き、サビで盛り上がりを見せるのが特徴。
サンダーキャットは1984年のアメリカのミュージシャンで、『Dragonball Durag』、『Them Changes』などが有名な曲です。
誘拐されたグルーがサンフランシスコにいるとわかり、ケビンたちは空港へ!飛行機に乗るためにチケットを買おうとしますが、お金を持っておらず…そこでミニオンたちは機長や搭乗員の衣装を着て飛行機に乗り込むことに成功するとはビックリですね。
その一連のシーンで『Fly Like An Eagle』が流れて陽気な感じがしました。ケビンとスチュアートは飛行機の運転席で試行錯誤しつつ、何とか離陸するのですが…グラグラ揺れる飛行機の姿はハラハラさせられます。
その際にスチュアートが歌いながら適当にボタンを押していくのも見ものでしょう。一方、ボブは搭乗員としてお客にピーナッツを配るという可愛い姿にも注目ですよ。
オットーがおじさんとサンフランシスコに到着するシーン
Diana Ross & Tame Impala - Turn Up The Sunshine
オットーがおじさんとサンフランシスコに到着するシーンで流れた曲は、Diana Ross & Tame Impalaの『Turn Up The Sunshine』です。
ポップな曲調にはっきりとした女性シンガーの歌声が続いていく曲です。サビでは高い声を響かせてエネルギッシュに歌うのが特徴。
ダイアナ・ロスは1944年生まれのアメリカのシンガーで、『I'm Coming Out』などが有名な曲です。テーム・インパラはオーストラリアのミュージシャンで、『Breathe Deeper』などが有名な曲です。
グルーやケビンたちがそれぞれの行動を起こす中、オットーはストーンを追ってバイクに乗ったおじさんをひたすら追いかけていました。
元々、オットーは誕生日会を見かけて子供がもらっている石が欲しくなり、ゾディアック・ストーンと交換してしまった…その子がおじさんにストーンをあげたと聞いて、追いかけることになったという経緯があります。
荒れ地も、水没している道も三輪車でひたすら走っていくオットーがストーンを入手するまでのシーンは感動も覚えましたね。そして、おじさんがサンフランシスコに送ってくれると言ってバイクに乗せてもらい、到着した際に『Turn Up The Sunshine』が流れるため壮大な感じもします。
また、この曲はエンディングでも流れますよ。
エンディング
St. Vincent - Funkytown
エンディングで流れた曲は、St. Vincentの『Funkytown』です。
低音でリズムを刻んでいく音に電子音のような歌声が加わっていく曲です。女性シンガーによる特徴的な歌とハーモニー、サックスの音などが特徴。
セイント・ヴィンセントは1982年生まれのアメリカのシンガーで、『Carrie Voicemail』、『Carrie Wave』などが有名な曲です。
グルーとミニオンたちの戦いが終わり、エンディングで『Funkytown』が流れます。ポップな雰囲気が映画と合っているなと思いました。
グルーがナックルズに悪事を教わったり、ミニオンはカンフー・マスターの元で修業したりと驚きの展開も多かったですね。そんな中でも一番驚いたのはストーンの力で干支の動物に変身するというラストでしょう。
ヴィシャス6のメンバーは大きな龍やヘビに変身することで、反悪党同盟を壊滅させようとするのにはビックリでした。その姿は見た目以上にパワフルだったり、個々の動物の力を活かしていくのが見どころ。そうしたストーリーを改めて思い出させてくれるエンディングでした。
筆者の感想
『ミニオンズフィーバー』では歌もたくさん使われていて、サウンドトラックも賑やかな曲が多い!そのため、映画を見ながら歌も楽しめるのが良いですね。
もちろん、ミニオンたちの予想外の行動や意外な強さなども見どころですよ。カンフー・マスターの初級の教えを活かし、ストーンの力で動物の姿に変わった際は特に見ものでした。
ユーモアがあって、感動的なシーンもあることから大人も子供も楽しめる作品であり、今作を見ると改めてグルーが活躍する1作目『怪盗グルーの月泥棒』が見たくなることでしょう。
サウンドトラック