2023年4月14日にアメリカで公開された映画『エレクトリック・ステイト』
原作は、シモン・ストーレンハーグのグラフィックノベル。
アメリカのSF・アドベンチャー映画。
- 主演:ミリー・ボビー・ブラウン『ストレンジャー・シングス』『ダムゼル』
- 監督:ルッソ兄弟(アンソニー&ジョー)『アベンジャーズ』『グレイマン』
この記事では、映画『エレクトリック・ステイト』で流れる音楽9曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
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『エレクトリック・ステイト』で流れる曲とは?
アニメ「キッド・コスモ」終了のニュースが伝えられるシーン
アニメ「キッド・コスモ」終了のニュースが伝えられるシーンで流れた曲は、Tom Petty And The Heartbreakersの『The Same Everyday』です。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは、アメリカのロックバンド。代表曲は「Don’t Come Around Here No More」など。
ミシェルとクリスの思い出のアニメが、ロボットとの抗争を理由に休止となってしまうシーン。
「忘れないで。コスモは君の味方だ」という映像が流れますが、哀愁のある曲が流れ切なくなりました。
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キーツがトラックから降りて来るシーン
キーツがトラックから降りて来るシーンで流れた曲は、Danzigの『Mother』です。
ダンジグは、アメリカのロックミュージシャン、ボーカリストのグレン・ダンジグが主宰する、ヘヴィメタル・バンド。
制限区域に出入りしている密輸業者のキーツが、客のドローンに銃を売るシーン。
激しいメタルが流れる中降りて来たキーツ。
モサモサの長髪で、演じているのがクリス・プラットだと気付かなかった人が多いそうです!
キーツがハーマンと自宅兼倉庫へ向かっているシーン
キーツがハーマンと自宅兼倉庫へ向かっているシーンで流れた曲は、The Clashの『I Fought the Law』です。
ザ・クラッシュは、イングランドのパンク・ロックバンド。代表曲は「I Fought the Law」「London Calling」など。
キーツとハーマンが、ミシェルとクリスが荷台に忍び込んでいるとも知らず、ノリノリで歌を歌いながら帰宅するシーン。
歌っているハーマン、ちょっと音痴で可愛い!この曲、懐かしいと感じた人も多いのではないでしょうか?
日産の車「X-TRAIL」のCMで、2002(平成14)年~2003(平成15)年まで使用されていました。
全然映画と関係ないですが、個人的にかなり刺さったので、日産の公式サイトを記載しておきます…!
スケイトが母親と食事をしているシーン
スケイトが母親と食事をしているシーンで描かれていた歌詞は、Trio Lescano · Quartetto Funaroの『Tornerai』です。
Trio Lescanoは、イタリアの女性ボーカルグループ。Quartetto Funaroは、同国のカルテットグループ。
スケイトがニューロキャスターを使って、母親と幸せなひとときを過ごしているシーン。
しかし本物の母親は酒乱で恐ろしい人格。彼の切なる願望と野望が、この開発を成功させたのでしょう。
ここで出て来る「カンノーロ」というイタリアの郷土菓子、リコッタチーズがたっぷりと詰められているそうで。美味しそう…!
キーツがバーガーショップのロボットに食事を頼むシーン
キーツがバーガーショップのロボットに食事を頼むシーンで流れた曲は、Roy Wayneの『Honey Won't You Listen』です。
Roy Wayneは、アメリカのロカビリー歌手。ルイジアナ州を代表とする歌手で、1950年代後半に活躍しました。
お腹を空かせたキーツがバーガーを作ってもらおうとするも、「うまいもんは全部腐っちまった」と言われ絶望するシーン。
保存食のビーンズを出されますが「ヴ〜ン…」と唸ります。どんな味だったのか?
このあたりのコミカルな演技、さすがクリス・プラットですね!
腐食ロボット達が音楽を聞いて苦しむシーン
腐食ロボット達が音楽を聞いて苦しむシーンで流れた曲は、Marky Mark and The Funky Bunchの『Good Vibrations』です。
マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチは、アメリカの俳優マーク・ウォールバーグ率いるヒップホップ・グループ。
↑このグループ知らなかった!
ネタグループ?と思いきや、この曲は1991年に大ヒットしており、マーク・ウォールバーグがラッパーである事はアメリカではかなり有名だそう。
それでロボット達が「やめてくれぇ〜」と苦しみ、キースが「こんな曲に殺されねーぞ!」と叫んだのか。
それってやっぱりネタにされてるんじゃ…。笑
ハーマンがセンターに向かって車を投げるシーン
ハーマンがセンターに向かって車を投げるシーンで流れた曲は、Judas Priestの『Breaking The Law』です。
ジューダス・プリーストは、イングランドのヘヴィメタル・バンド。代表曲は「Breaking The Law」「Painkiller」など。
ハーマン・ コンポーネント・システム(巨大化したハーマン)がセンターの窓に車を投げ、宣戦布告するシーン。
世界的に有名なメタルがピッタリ!しっかり表情が変わるところは可愛い。
スケイトの目を欺いている隙に、ミシェルがクリスのもとへと急ぎます。
ミシェルが人間達に語りかけるシーン
ミシェルが人間達に語りかけるシーンで流れた曲は、Oasisの『Wonderwall』です。
オアシスはイギリスのロックバンド。代表曲は「Don't Look Back In Anger」「(What's The Story) Morning Glory?(アルバム)」など。
ミシェルが動画配信を通して、「一からやり直して、正しい道に進みましょう」と語りかけるシーン。
クリスとの思い出を胸に、人類とロボットが共存出来る世界にしようと訴えます。泣ける!!
ミリー・ボビー・ブラウン、クリス役のウッディ・ノーマンが、姉弟の絆や愛をしっかりと演じ切っていました。
エンドクレジット
レンフィールドとレベッカが、エラの手下と買収された警官達と戦うシーンで流れた曲は、The Flaming Lipsの『Yoshimi Battles the Pink Robots Pt. 1』です。
ザ・フレーミング・リップスはアメリカのロックバンド。代表曲は「Bad Days」「Race For The Prize」など。
切ないエンディングを迎えましたが、ラストに廃品置き場の中のコスモが動いていたのは、まだ彼の中にはクリスの心が残っていたという事でしょうか。
そうだとしたら、嬉しい反面、永遠にそれだと逆に生き地獄なのでは?とも思ってしまいます;
全てのロボットが魅力的で、挿入曲も古き良き時代のものが多くて楽しめました!