2024年6月21日公開の映画『ザ・ウォッチャーズ』。
イシャナ・ナイト・シャマラン監督による映画で、A.M.シャインの同名小説を原作としています。ミナ(演:ダコタ・ファニング)がアイルランドの広大な森で立ち往生するのが物語の始まり。避難先で他の3人と共に、毎晩謎の生物に監視される様子を描きます。
この記事では、映画『ザ・ウォッチャーズ』で流れた音楽のうち8曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『ザ・ウォッチャーズ』で流れた曲とは?
ミナがペットショップで働くシーン
FREEDOM - Cat Dowling
ミナがペットショップで働くシーンで流れた曲は、FREEDOMの『Cat Dowling』です。
ペットショップで働くミナは、レジで待機したり、絵を描いたり…そんな中、アイルランドの森林伐採に関するニュースが流れ、爬虫類たちが映し出されます。
店長は客に対しペットの説明をするワンシーンが終わると、ミナが店の前でタバコを吸っていましたね。その際にお店で曲が流れていました。
Cat Dowlingの「Freedom」は、低く囁くような声が特徴的で、静かに撫でるような歌唱が印象的。ゆったりとしたテンポに乗せて、夜の静けさや内面の解放を感じさせるような空気感がありますね。
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ミナが鏡を見ながら髪を整えるシーン
Warpaint - DISCO//VERY
ミナが鏡を見ながら髪を整えるシーンで流れた曲は、Warpaintの『DISCO//VERY』です。
ミナは店長から「ニョオウインコ」の配達を頼まれます。動物園まで車で一日の距離とのことで、明日に備えますが…夜になってシャワーを浴びる際に、音楽を流していましたね。鏡を見ながら黒のロングヘア―用のウィッグを付けて出掛けるようでした。
「DISCO//VERY」は、うねるベースと鋭いビートが絡む中毒性のある一曲。挑発的な歌声とリズムが不気味でクールな空気を生み出し、ダンスロック的な高揚感がありますね。
ミナがバーで男性と話すシーン
Dervish and The Steeldrivers - THERE'S WHISKEY IN THE JAR
ミナがバーで男性と話すシーンで流れた曲は、Dervish and The Steeldriversの『THERE'S WHISKEY IN THE JAR』です。
バーのような店でミナは男性と喋っていました。彼女は「キャロライン」と名乗り、バレリーナだと言っていましたね。店内ではアイリッシュ風の音楽が流れる中、「白鳥の湖」を踊ると話していましたが…別人になるのは得意なのかなとも思えましたね。
「There's Whiskey In The Jar」は、アイルランドの伝統的なバラッドを現代的に解釈した曲です。
ミナが車で森を進んでいくシーン
Essaie Pas - 514 376-9230
ミナが車で森を進んでいくシーンで流れた曲は、Essaie Pasの『514 376ー9230』です。
ミナはガソリンスタンドで姉からの留守電を聞き、そのまま道をまっすぐ進んでいきます。留守電を繰り返し聞いているようで、姉の言葉を繰り返していましたが…深い森に入っていくのが不穏でしたね。
そうして走っていく先で音楽を聞き始め、ダークなシンセサイザーが特徴的な曲を聞きます。女性ヴォーカルによる印象に残る曲でした。
キアラが”鳥かご”でレコードを流すシーン
Clara Rockmore & Nadia Reisenberg - CARNIVAL OF THE ANIMALS, XIII. LE CYGNE (THE SWAN)
キアラが”鳥かご”でレコードを流すシーンで流れた曲は、Clara Rockmore & Nadia Reisenbergの『CARNIVAL OF THE ANIMALS, XIII. LE CYGNE (THE SWAN)』です。
キアラは”鳥かご”と呼ばれるハウスにて、レコードの「白鳥」を流し、ゆっくり踊り始めました。両手を大きく動かしていくのは舞台劇のようでしたね。キアラは植物に詳しく、夫のジョンについて話をしていたのが印象的です。
「白鳥」は、サン=サーンスの『動物の謝肉祭』第13曲をテルミンとピアノで演奏したものです。ロックモアのテルミンは、まるで人の声のような滑らかさで、白鳥の優雅な動きを見事に表現しています。 ※上記は別の演奏者による動画です。
子供のミナが母とドライブに行くシーン
Goldberg - FOUR BOYS
子供のミナが母とドライブに行くシーンで流れた曲は、Goldbergの『FOUR BOYS』です。
ミナの母親は姉妹を呼んでドライブ。子供のミナは窓から手を出して風を感じているようでしたね。母親は「髪が台無し」といって窓を閉めますが…。
ミナまた窓を開け、母親は怒らせるつもりなのかと怒りを露わにしていました。男性ヴォーカルの歌が流れる中、事故のシーンに移るのが冷や冷やします。
「Four Boys」は、ベトナム戦争で命を落とした若者たちへの追悼歌。静かなアコースティックギターと内省的な歌声が印象的です。
キアラが地下で音楽を流して踊るシーン
Candi Staton - YOUNG HEARTS RUN FREE
キアラが地下で音楽を流して踊るシーンで流れた曲は、Candi Statonの『YOUNG HEARTS RUN FREE』です。
ミナやキアラたち4人は、ローリー・キルマーティン教授の過去の録画を見て、脱出経路を知ります。明日は出発すると決め、みんなは寝ようとしていたかなと思いましたが…キアラは音楽を流し始め、ダニエルを誘いました。
寝床にいたダニエルでしたが、キアラに誘われるがまま一緒に踊ります。彼が過去を吐露するのを見守りつつ、無事に脱出できると良いなと思いました。
「Young Hearts Run Free」は、明るいディスコサウンドに乗せて、束縛からの解放と自立を力強く歌う名曲です。
ミナたちがバスに乗るシーン
The Chieftains featuring The Low Anthem - SCHOOL DAYS OVER
ミナたちがバスに乗るシーンで流れた曲は、The Chieftains featuring The Low Anthemの『SCHOOL DAYS OVER』です。
ミナとキアラ、マデリンの3人はバスに乗って最後尾の席へ。前の席にいたおじいさんが音楽を流していたので、音を大きくして欲しいと頼みましたね。
明日、ミナは大学に行って教授の望みを叶えると言いますが…ここからラストにかけての展開も見ものでした。
「School Days Over」は、若者が学校を終え、炭鉱で働き始める様子を描いています。