2025年3月28日公開の映画『ミッキー17』は、SFサバイバルドラマ。主人公のミッキーが使い捨て要員(エクスペンダブルズ)として物語が描かれます。未知の惑星へ派遣された彼を待っている者とは…?監督はポン・ジュノ、主演はロバート・パティンソン。
ミッキー17
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 4
ミッキーがもう一人の自分(クローン)と共存するのか、そして原生生物との決着がどうなるのかが気になりました!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『ミッキー17』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で観に行ったら、大人の男性が多かったですね。確かに子供向けではない作品であり、見る人を選ぶので…席があまり埋まっていなかったのも納得です。口コミやレビューを経たうえで、気になって見に来る人は今後多いかもしれません。
予告動画のようなコミカルさは思ったより少なかったり、ライトな感じでは無かったりしますが…ストーリーや設定はおもしろかったです!ちょっと残酷・悲惨な感じの演出が大丈夫な人にはおすすめしたいですね。

以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ミッキー
ミッキー・バーンズは友人と一緒にマカロンの店を始めますが、借金だけが残って窮地に陥ります。借金をした相手が悪く、お金を返さなければ切り刻まれる…ミッキーはコロニーへ移住しようと考え、希望者が多かったことから「エクスペンタブルズ」に応募することを決めます。
早速、エクスペンタブルズのための検査や説明を受けると、文字通り「使い捨て」にされると知るミッキー。死んでも記憶を引き継いでリプリントされるとのことで、さまざまな実験体となります。警備などを務めるエリートのナーシャと恋仲でなかったら4年間も耐えられなかったと思いつつ、宇宙船は「ニフルハイム」という惑星に到着しました。
ミッキーは人が惑星で生きるため、何度も実験されました。惑星に適応するためのワクチンが完成し、引き続き惑星の探索が進みます。

エクスペンタブルズ用の説明が書かれた資料をしっかり読まなかったミッキー…それでも切り刻まれるよりはマシだと思っていたでしょうね。まさか放射線を浴び続けて死んだり、さまざまな薬の実験体にされたりするとは思いもよらなかったでしょう。美味しくない食事にも嫌気がさす中、ナーシャに救われていただろうなと思いました。
未知の惑星
何度も死んでリプリントされる中、17番目のミッキーは原生生物に食べられたかと思われました。しかし、ミッキー17は生きており、宇宙船に戻って自室で寝ようとしましたが…なんとミッキー18が既にリプリントされていて驚きます。
2人生きていると知られれば殺されるため、互いに命を奪い合おうとしますが…溶鉱炉にナーシャたちが来たことでミッキー17は姿を隠します。すると、司令官のマーシャルから食事の招待があり、ミッキー17は食事の魅力に抗えず向かいました。カイも呼ばれており、ミッキー17が人工肉を食べて苦しんでいたことから自室に運びます。カイは親友を亡くしたばかりで傷心しており、ミッキー17を誘惑しますが…彼はナーシャを想い、自室に戻ることを決めました。

ミッキーが何度もリプリントされる中、血を吐きながら惑星に適応するためのワクチンが開発されていくのでヒヤヒヤしました。ナーシャがいつも見守ってくれたと思うと感動も覚えます。
一方で、司令官とその妻は恐ろしかった…冷酷な面を持っていたり、自分本位な言動が多いためどうなることかと思いました。
攻防
自室に戻るとミッキー18とナーシャがおり、3人は話をしますが…カイとのことでナーシャは話している間、ミッキー18は司令官に怒りを覚え、殺しに行こうとするのでした。
ミッキー17が彼を止めようとすると、原生生物のクリーパーの赤ん坊が発見されて騒ぎが起きていたのです。赤ん坊の1匹は捕えられ、もう1匹は殺されました。罪を犯したミッキーたちは牢に入れられてティモとひと悶着ある中、司令官はミッキーたちを呼び出します。クリーパーの軍勢が宇宙船を囲む中、赤ん坊を返すべきだとナーシャが主張。司令官はお構いなしにクリーパーたちをガスで全滅させる算段をします。
ミッキーたちは外に出され、クリーパーの尾を狩るよう言われますが…試作の翻訳機を使ってクリーパーの女王と話し、赤ん坊を取り戻さなければ人間が皆殺しにされると知りました。そのことをなんとかナーシャに伝え、彼女は隙をついて赤ん坊を奪還。司令官が攻撃を始めようとする中、ミッキー18は命を懸けて司令官を殺します。クリーパーの女王に赤ん坊を返し、殺された子の分の人間も犠牲にしたことで騒ぎは収まりました。
その後、ナーシャは委員会に入って人々を統率する側になり、惑星で式典が始まりました。ミッキー17はリプリントの機械を壊すボタンを渡され、そのボタンを押して物語は幕を閉じます。

翻訳機でクリーパーの女王と話をするミッキー17!自分を助けてくれたことや、彼らが本気を出せば人間を破裂させられるとのことでどうなるかと思いましたね。映画のラストで、クリーパーたちのハッタリだったことが明かされたのも驚きでした。
ナーシャの活躍や、ミッキー18の行動に目を見張る展開も印象的でした!
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ロバート・パティンソン出演映画として、以下の2作品もおすすめ!
THE BATMAN-ザ・バットマン-
マット・リーヴス監督による新たなバットマン像を描いたダーク・ヒーロー映画。犯罪者を恐れさせる“復讐者”として活動を始めた若きブルース・ウェイン=バットマンの物語が描かれます。
謎多き連続殺人犯リドラーの登場をきっかけに、ゴッサム・シティの腐敗と向き合っていきます。主演はロバート・パティンソン。共演にゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ、コリン・ファレルなど。

パティンソンは、これまでの映画化されてきたバットマンとは異なり、内に怒りと痛みを抱えた“未完成のヒーロー”を静かに&繊細に演じているのが見どころ!彼の鋭い視線や抑えた感情の演技が、孤独で陰のあるブルースの雰囲気をしっかり伝えてくれますよ。
感情を爆発させるシーンでは、その葛藤と闇の重みが一気に噴き出し、まさにパティンソンならではの表現力が光ります!
TENET テネット
クリストファー・ノーラン監督による時間逆行をテーマにしたSFスパイスリラー。第三次世界大戦を防ぐため、主人公(演:ジョン・デヴィッド・ワシントン)は“時間を逆行する弾丸”の謎を追いながら、世界規模の陰謀に挑みます。
ロバート・パティンソンは、主人公の相棒・ニールとして登場し、時空を超えたキーパーソンとして活躍します。

パティンソンが演じるニールは、知的で軽やかな雰囲気を持ちながらも、どこか掴みきれない謎めいた存在!彼の優雅な立ち居振る舞いや絶妙な距離感の演技が素敵ですよ。
ラストに近づくにつれ、彼のキャラクターに隠された深い絆・覚悟が明かされるのも見どころでしょう。最後まで見たうえでもう一度パティンソンの演技を見直したいと思うはず…難しい役柄なのに演じ切るのが凄いなと思いました!