「YouTubeの動画を保存したい」と思って検索すると、たくさんのツールやサイトが出てきます。
ただ、その中には、広告まみれだったり、提供元の分からないものだったりと、安心して使えないものも混ざっています。
この記事では、まずYouTube公式の安全な保存方法をきちんと紹介します。
そのうえで、世の中によくあるダウンロードツールについても、私が実際に触って分かった「実態」と「気をつけたい点」を正直にお伝えします。
正攻法:YouTube公式の「オフライン保存」
YouTubeには、動画を端末に一時保存して、オフラインで観るための公式機能があります。

公式機能で一時保存した動画は「オフライン」にまとまります
外部のツールを探す前に、まずはこれが一番安全で確実です。
使うには、YouTube Premium系のプランが必要になります。
プランと料金(公式ダウンロードを使う)
オフライン保存を目的に選ぶなら、見るべきは「YouTube Premium系がついてくるか」です。
単体で入る方法と、Google OneのAIプランについてくる方法があります。
| 入り方 | 月額(税込) | YouTube側でできること |
| YouTube Premium(個人) | 1,280円 | 広告なし・バックグラウンド再生・オフライン保存(フル) |
| YouTube Premium(ファミリー) | 2,280円 | 個人同様。同世帯の6人まで使える |
| YouTube Premium(学生) | 780円 | 個人同様。学生限定のお得プラン |
| YouTube Premium Lite(個人) | 780円 | 広告なし中心。オフライン保存はほとんどの動画で可(一部音楽とショートは対象外) |
| Google AI Pro(5TB) | 2,900円 | YouTube Premium Lite が付帯+Geminiなどの特典・5TB |
| Google AI Pro(10TB) | 7,280円 | 同上(ストレージ10TB・共有可) |
| Google AI Ultra(20TB) | 14,500円 | YouTube Premium(フル)が付帯+最上位の特典・20TB |
| Google AI Ultra(30TB) | 32,000円 | 同上(ストレージ30TB) |
単体で選ぶなら、フルに使えるYouTube Premium(1,280円)か、まず安く始めるPremium Lite(780円)が分かりやすい選択です。
学生なら学生プランが圧倒的にお得。
iPhoneのApp Store経由で登録すると、料金が高くなります
- Premium(個人):月額1,680円(+400円)
- Premium(ファミリー):月額2,900円(+620円)
- Premium Lite:月額980円(+200円)
同じ内容でも、パソコンやブラウザから登録するほうが割安。
知っておくと得:AIプランにYouTubeがついてくる
意外と知られていないのですが、AI(Gemini)を使うためにGoogle OneのAIプランに入っている人は、YouTubeのオフライン保存まで一緒に手に入っていることがあります。

- Google AI Pro … YouTube Premium Lite が付帯(音楽とショート以外の、ほとんどの動画をオフライン保存できます)
- Google AI Ultra … YouTube Premium(フル)が付帯(制限なくオフライン保存できます)
なお、同じGoogle AIプランでも、下位の「Google AI Plus」にはYouTube Premiumの特典は付きません(オフライン保存は対象外です)。YouTube目的なら、AI Pro以上を選んでください。

AI Plus にはYouTube特典が付かない。Pro以上が対象。
音楽好きの目線で言うと、AIプランは「動画を保存できる」だけの話ではありません。
たとえば、こんな使い方ができます。
- 気になる洋楽の歌詞のニュアンスや、曲の背景をGeminiに聞いて深掘りする
- ライブやフェスに行く前に、そのアーティストの代表曲やセットリストの傾向をGeminiにまとめてもらう
- 似た雰囲気のアーティストを提案してもらって、次に聴く一枚を見つける

Geminiに「似た雰囲気のアーティスト」を聞いてみた例
加えて、AIプランには大容量のGoogleフォト(ストレージ)もついてきます。
ライブやフェスで撮った写真や動画を、容量を気にせず残しておけます。
動画のオフライン保存は、こうした特典の一部、というイメージです。
音楽そのものを保存して聴きたいなら
Premium Liteでは、「音楽コンテンツ(公式・プレミアムのMV、アートトラック、人気曲をBGMに使った動画など)」は、オフラインの対象外です。
音楽を保存して、オフラインで聴きたい場合は、音楽に特化したYouTube Music Premiumのほうが向いています。
バックグラウンド再生や曲のダウンロードができるので、音楽を聴く目的ならこちらが快適です。
ダウンロード手順:スマホ(iPhone / Android)
スマホのYouTubeアプリが、一番シンプルにYouTubeの動画をダウンロードできます。
iPhoneもAndroidも、操作はほぼ同じです。
- YouTubeアプリを開き、Premium系のアカウントでログインする
- 保存したい動画の三点リーダー「⋯」をタップする
- メニューから「オフラインへの動画の保存」をタップする
- 画質を選ぶ
- 「一時保存」をタップすると、保存が始まります

動画のメニューから「オフライン」を選びます
保存した動画は、アプリの「オフライン」(またはライブラリ)から観られます。
オフラインで再生できる期間は最大29日です。
それを過ぎる前に一度ネットにつなぐと、またオフラインで観られるようになります。
ダウンロード手順:PC(ブラウザ)
PCのブラウザでも一時保存できます。
- ブラウザでYouTubeを開き、Premium系のアカウントでログインする
- 保存したい動画を開き、動画の下にあるメニュー「…」をクリックする
- 「オフライン」を選ぶと、保存が始まります

動画の下の「…」→「オフライン」で保存できます
動画の一覧画面からでも保存できます。
各動画のサムネイルにある「︙」メニューを開いて、「オフライン」を選べば、同じように保存されます。

一覧からは各動画の「︙」→「オフライン」で保存できます
おまけ:勝手におすすめを保存してくれる「スマート一時保存」
Premiumには「スマート一時保存」という機能もあります。
よく観るジャンルから、自動でおすすめ動画をオフラインに追加してくれるものです。
移動の前に何も操作しなくても、観られる動画が用意されている、という便利さがあります。
一方で、無駄にスマホの容量を食ってしまう原因にもなるため、観たい動画だけオフラインで観るなら、設定をOFFにしておくのが安全です。
YouTubeの利用規約には、こう書かれています
「ダウンロード」と聞くと、まず気になるのが「やっていいことなのか」だと思います。
ここで大事なのは、私たちは法律の専門家ではないため、この記事では「これは違法」「これはセーフ」といった判断はしません。
代わりに、事実として確認できること——YouTubeの利用規約に何が書いてあるか——をそのまま載せます。
判断の材料にしてください。
規約の原文(許可と制限事項)
YouTubeの利用規約には、「許可と制限事項」という項目があります。
そこには、次のように書かれています(記事更新時点・日本語版)。
本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。ただし、(a)本サービスによって明示的に承認されている場合、または(b)YouTubeおよび(該当する場合)各権利所持者から事前に書面で許可を得ている場合を除きます。
少し噛みくだくと、こういう構造です。
動画のダウンロードは、原則として認められた使い方の外にあります。
その「例外」は2つだけ挙げられています。
- (a)YouTubeのサービス自身が、はっきり認めている場合
- (b)YouTubeと、必要に応じてその動画の権利を持つ人の両方から、事前に書面で許可をもらっている場合
上記で紹介した公式のオフライン保存は、(a)の「サービス自身が認めている使い方」にあたります。
一方で、第三者のツールでの保存は、この(a)にも(b)にもあてはまりません。
「チャンネルの運営者がOKと言ってくれたから大丈夫」と思いがちですが、(b)はYouTube側の許可も必要、と読めます。
ここは判断の分かれるところなので断定はしませんが、YouTubeの規約上では「ダウンロードについて制約」があります。
法律について公式情報と専門家
規約とは別に、著作権法などの法律の話もあります。
ただ、これも私たちが「こうだから大丈夫」と判断できるものではありません。
気になる方は、公式の情報を直接確認するのが確実です。
世にある「ダウンロードツール」の実態
ここからは、検索するとよく出てくる第三者のダウンロードツールについてお話しします。
先に立場をはっきりさせておきます。この記事では、これらのツールの使い方(手順)は紹介しません。
YouTubeの動画をこうしたツールで保存することは、YouTubeの利用規約で認められた使い方の外にあるためです。ただ、「存在しないこと」にはできないので紹介はしておきます。
実際に多くの人が使っていますし、名前だけ知っていてもどんなものか分からなければ、選びようも避けようもないからです。
そこで、私が実際に触ってみてどうだったか、その実態と気をつけたい点を正直に書きます。
ブラウザにURLを貼って使うサイト(y2mate / savefrom.net / dirpy / Offliberty など)
ブラウザで動画のURLを貼ると変換してくれるタイプです。
実際に試すと、以下のどれもが保存そのものはできました。
ただ、共通して気になったのは「広告まわりの体験の悪さ」と「詐欺サイトや広告への誘導」です。
- y2mate:別のサイトへ飛ばされたり、画面いっぱいの広告が出たりしました
- savefrom.net:別サイトへの誘導と全画面の広告。画質を上げるなら有料プランへ、という案内が強く、無料・低画質で落とすためのリンクはとても小さな文字で探す必要がありました
- dirpy:高画質にするには有料プランへの案内が出ました
- Offliberty:常に広告が表示されていました
操作の途中で別のページが勝手に開いたり、「許可」を求められたりする場面もあります。
何を押しているのか分からないまま進むと、意図しないものをつかまされてしまう心配があります。
ほかにもCobalt、9xbuddy、FLVTO、動画簡単ダウンロード といった名前をよく見かけます。
ただ、この手のサイトは入れ替わりが激しく、ある日アクセスしたら終わっていた、ということも珍しくありません。
ブラウザの拡張機能(Video Downloader Professional / Video DownloadHelper など)
Chromeの拡張機能にも、動画をダウンロードできるとうたうものがあります。
代表的なのが次の2つです。
- Video Downloader Professional(提供元 Link64 GmbH・評価22.9万件・ユーザー500万)
- Video DownloadHelper(提供元 SAS ACLAP・評価3.3万件・ユーザー500万)
どちらも評価もユーザー数も多く、提供元もはっきりしている、拡張機能としては信頼の置けるものです。
ところが、この2つでYouTubeを保存しようとすると、「YouTubeには対応していない」とはっきり表示されます。

「YouTubeからのダウンロードはできません」とはっきり表示されます
これだけ使われている信頼性の高い拡張機能ほど、YouTubeを正面から対象外にしていたのです。
それだけYouTube側の線引きがはっきりしている、ということだと受け止めています。
パソコンにインストールして使うソフト
パソコンにインストールして使うソフト(たとえば 4K Video Downloader や Craving Explorer など)もありますが、このタイプは気軽には勧められません。
ブラウザだけで完結する手段があるのに、わざわざパソコンに入れて常に動くソフトにしているものの中には、提供元の会社名や開発者が分からないものが少なくありません。
インストールするソフトは、ブラウザの中で動くものと違って、パソコン全体に触れることができます。
誰が作ったのか分からないソフトに、それだけの権限を渡すのは、私は怖いと感じます。
提供元がはっきり分かるものと、提供元の分からないものは、同じ「ダウンロードソフト」でも別物として見たほうがいいと思います。
少なくとも、提供元が分からないダウンロードソフトは入れない。これは一つの確かな線引きだと思います。
エンジニアが使う「黒い画面」のツール(yt-dlp)
最後に、少し毛色の違うものを挙げます。
パソコンに詳しい人がよく使う、文字で命令を打ち込む「黒い画面」(ターミナルやコマンドプロンプトと呼ばれます)から動かすツールで、yt-dlpという名前です(その元になったyoutube-dlというものもあります)。

こうした「黒い画面」から文字で命令して動かします
初心者向けではありませんが、ここで紹介するのには理由があります。
このツールが他と決定的に違うのは、中身(設計図)が誰でも見られる形で公開されている点です。だれでも中を確認できるので、怪しい広告や隠れた仕組みをこっそり混ぜることができません。
提供元の分からないインストール型のソフトとは、同じ「グレーに見える道具」でも、安心感がまるで違います。
しかもYouTube専用ではなく、1000を超えるサイトに対応する汎用的な道具です。
自分でアップした動画を保存したり、研究のために使ったりと、正当な使われ方も多く、開発もいまなお活発に続いています(2020年には、この道具を公開すること自体は問題ない、と整理された経緯もあります)。
最近は、ClaudeやCodexといった開発者向けのAIツールに指示するだけで、こうした道具を動かして、動画の情報を調べたり保存したりすることもできるようになってきました。
ただ、yt-dlpは玄人向けの道具です。
使い方を一歩間違えたり、パソコンの裏側で何が動いているのか分からないまま進めたりすると、相手のサーバーに大きな負荷をかけてしまうなど、思わぬリスクにつながることもあります。
だからこそ、仕組みをある程度学んでから使うことをおすすめします。
そして何より、yt-dlpを使ってYouTubeの動画を保存する行為が、YouTubeの利用規約の外にあることは変わりません。
少し視点を変えて
ここまで「正攻法」と「世にあるツールの実態」を見てきました。
最後に、もう一歩だけ視点を変えてみます。
無料で落として観る人が増えるほど、YouTubeでは動画が再生されないため、広告も再生も発生しません。
それは巡り巡って、動画を作っている配信者の収益を細らせていきます。作り手が報われなければ、投稿する意味は薄れていきます。
そうなると、これまで無料で観られていたものが、少しずつ有料の壁の向こうへ動いていく、という循環も、ありえない話ではありません。
もちろん、すべてが白か黒かで割り切れるわけではありません。
ただ、正攻法は遠回りに見えて、自分が観たいものをこの先も残していく方法でもある。私は、そう思っています。
よくある質問
Offliberty が使えなくなりました。代わりはありますか?
この手の変換サイトは入れ替わりが激しく、ある日終了していることも珍しくありません。
別のサイトを探すよりも、この記事で紹介したYouTube公式のオフライン保存に切り替えるのが、結局は一番確実です。
y2mate でダウンロードできますか?広告が怖いです。
保存できる場合もありますが、別サイトへの誘導や全画面の広告が出ることがあります。
何を押しているか分からないまま進むのは避けたいところです。
不安があるなら、公式のオフライン保存をおすすめします。
Video DownloadHelper で YouTube だけ落とせないのはなぜですか?
この拡張機能は、YouTubeを対象外としているためです。
評価もユーザー数も多い信頼性の高い拡張機能ほど、YouTubeを正面から外しています。
それだけYouTube側の線引きがはっきりしている、ということだと受け止めています。
Google One(AI Pro / Ultra)でも YouTube をオフライン保存できますか?
できます。
AI ProにはYouTube Premium Liteが、AI UltraにはフルのYouTube Premiumが付いてきます。
AIを使うために契約している人は、YouTubeの動画オフライン保存もすでに手に入っていることが多い、ということです。
iPhone や Android で「公式に」保存する方法は?
YouTubeアプリで、保存したい動画の下にある「オフライン」をタップするだけです。
手順はこの記事の「正攻法」の章にまとめています。
音楽だけをオフラインで聴きたいです。
音楽が目的なら、YouTube Music(Premium)が向いています。
詳しくは Youtube Musicの料金を解説 をご覧ください。
Premium と Premium Lite は、どちらを選べばいいですか?
動画をしっかり保存したいならフルのPremium、まず安く始めたいならPremium Liteがおすすめです。
ただしPremium Liteは、音楽とショートはオフラインの対象外です。












