2019年10月4日公開の映画『ジョーカー』。
主演はホアキン・フェニックス、監督はトッド・フィリップスで、日本の興行収入は50億円ほどでした。
この記事では、映画『ジョーカー』で流れた音楽10曲をご紹介します。※この記事は結末を含むネタバレを含みます
公開年 | タイトル |
2019年 | ジョーカー |
2024 | ジョーカー フォリ・ア・ドゥ |
映画『ジョーカー』のネタバレを鑑賞者が解説!アーサーの変化を見逃さないで
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『ジョーカー』で流れた曲とは?
アーサーが職場のロッカーで同僚から銃をもらうシーン
The Main Ingredient - Everybody Plays the Fool
アーサーが職場のロッカーで同僚から銃をもらうシーンで流れた曲は、The Main Ingredientの『Everybody Plays the Fool』です。
アーサーが職場で道化師用の衣装に着替えていると、同僚のランドルが話しかけてきます。その際に陽気な音楽が聞こえてきますね。道化師の会社らしいリズムの良い曲に、ハミングの心地よい感じがピッタリです。
そしてアーサーは「身を守るため」と言われて銃を渡されるという驚きの展開を見せました。危険な街だからという同僚の心遣いのようででしたが…アーサーは笑い声を上げ、ひとまず銃を持ち帰ったことで色々と天気が訪れていきますよ。
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アーサーがお風呂で母を介抱するシーン
Lawrence Welk - The Moon Is a Silver Dollar
アーサーがお風呂で母を介抱するシーンで流れた曲は、Lawrence Welkの『The Moon Is a Silver Dollar』です。
『The Moon Is a Silver Dollar』という男性シンガーの明るい曲が流れる中、アーサーは身体が不自由な母を介護していましたね。入浴の手伝いをしつつ、彼女がウェインのことを話すのです。
アーサーの母親は30年前にウェイン邸で働いており、今の苦しい生活をウェインが知ればきっと助けてくれると信じていました。そんな彼女に対し、アーサーは自分がコメディアンになってお金を稼ぐと言うのが健気。母と子の関係性に注目です。
ジョーカー サウンドトラック
夜にアーサーがテレビをつけて銃を構えてみるシーン
https://youtu.be/zb8elBL2Zpw
Fred Astire - Slap the Bass
夜にアーサーがテレビをつけて銃を構えてみるシーンで流れた曲は、Fred Astireの『Slap the Bass』です。
アーサーは暗い部屋でテレビをつけ、『Slap the Bass』が流れます。アップテンポで楽しそうな男性シンガーたちの歌が流れる中、同僚からもらった銃を両手に構えてみるアーサー…。
小さな銃を持って上半身は服を着ないまま、ゆっくりとダンスを踊って一人が足りをするのに引き込まれます。しかし、誤って発砲してしまったことで大慌て!彼はテレビのボリュームを上げて、母から声をかけられた際に取り繕うためハラハラさせられます。
アーサーはピエロの格好で小児病院で踊るシーン
Chaim Tenenbaum - If You're Happy and You Know It
アーサーはピエロの格好で小児病院で踊るシーンで流れた曲は、Chaim Tenenbaumの『If You're Happy and You Know It』です。
小児病棟の病室で、子供たちに囲まれながらアーサーは明るい曲に合わせて歌って踊ります。道化師の姿をした彼は「幸せなら足鳴らそう」と歌いつつ、身体全体を使って踊るのが良いですね。
平和なワンシーンになるかと思いきや、まさか銃を落としてしまうとは…上司に連絡をするとクビを言い渡され、呆然とする姿から感情が伝わってきます。
『If You're Happy and You Know It』は日本でも『幸せなら手をたたこう』という曲名で有名です。
地下鉄に乗ったアーサーが3人の男に絡まれるシーン
Frank Sinatra - Send In Clowns
地下鉄に乗ったアーサーが3人の男に絡まれるシーンで流れた曲は、Frank Sinatraの『Send In Clowns』です。
電気がたまに消えたりしたり、落書きだらけの地下鉄。アーサーは女性が3人の男たちに絡まれているのを見て、笑い声をあげてしまいます。男の一人が『Send In Clowns』を歌いながら近づいて来て、「ピエロで笑うしかない」と歌うのが不気味。
そうして暴力を振るわれるアーサーですが、持っていた銃に手を掛けてしまうのです。2人を撃ち殺し、逃げるもう一人が叫び声を上げますが…アーサーの表情と共にこの先を見守ってください。
この曲はエンディングの1曲目でも流れます。
職場のロッカーでアーサーが荷物をまとめるシーン
Jackson C. Frank - My Name Is Carnival
職場のロッカーでアーサーが荷物をまとめるシーンで流れた曲は、Jackson C. Frankの『My Name Is Carnival』です。
アーサーは職場のロッカーで荷物をまとめつつ、去る準備をしていました。その際に『My Name Is Carnival』が流れ、低音の歌が少し暗いシーンの雰囲気を表現しているように感じます。
ラジオでは昨晩の地下鉄の殺人事件が流れ、同僚たちが話題にしつつも不安そうにしていないのが印象的。そうしてアーサーはランドルへ強い態度を示したり、タイムカードを打つ機械を壊したりするのです。足でドアを蹴ったりするのも含めて、優しかったアーサーが徐々に変わっていくのに注目ですよ。
アーサーが観客の前でトークショーを始めるシーン
Jimmy Durante - Smile
アーサーが観客の前でトークショーを始めるシーンで流れた曲は、Jimmy Duranteの『Smile』です。
アーサーがコメディアンとしてステージに立ち、多くの観客の前でトークショーを始めます。一人で笑ってしまったり、ネタとなる話を披露したりすると徐々に音が消えていって『Smile』が流れていきました。
「スマイル!」と語りかけるような男性シンガーの歌声が流れ、アーサーのショーに観客が盛り上がるという演出が見どころですね。そのまま、同じ階に住まう女性と街を歩いたりするシーンに移るため、彼女とのその後にも注目です。
マレーのテレビ番組のためにアーサーが準備するシーン
Frank Sinatra - That’s Life
マレーのテレビ番組のためにアーサーが準備するシーンで流れた曲は、Frank Sinatra の『That’s Life』です。
アーサーはマレーのテレビ番組出演のためにリハーサルをして、立ち振る舞いを練習。そうしてピエロのメイクをしていくのですが、顔を白くして髪を緑色にしていくとバットマンの敵として有名な「ジョーカー」の姿を思わせますね。
その準備中に男性シンガーの穏やかな歌が流れていくのも印象的で、憧れのテレビに出演するにあたり、喜びを表現しているのかなという感じもしました。この後、元同僚2人が家を訪ねる展開にかけて目が離せませんよ。
この曲はアーサーが警察官の取り調べを受けて、エンディングを迎えるシーンでも流れます。
アーサーが赤いジャケットを着て家を出るシーン
Gary Glitter - Rock ‘n’ Roll (Part 2)
アーサーが赤いジャケットを着て家を出るシーンで流れた曲は、Gary Glitterの『Rock ‘n’ Roll (Part 2)』です。
アーサーは赤いジャケットとズボンを身にまとって家を出る際にドラムの音が流れていきます。時折、男性シンガーの掛け声が聞こえてくる中、長い石階段を降りつつ踊るアーサー…スローの演出と共に曲だけが流れるのはおしゃれに感じます。
そこに警察2人がやって来てアーサーの名を呼ぶことでシーンが切り替わるのですが、ピエロ姿のまま逃走する彼の行方を見守ってください。
※こちらの動画で歌とジョーカーのダンスのワンシーンが見れます
ジョーカーがパトカーで連行されるシーン
Cream - White Room
ジョーカーがパトカーで連行されるシーンで流れた曲は、Creamの『White Room』です。
テレビ番組でジョーカーと詳細されたアーサー。殺人事件を起こしたことでパトカーに乗せられた際に『White Room』が流れます。ロックな音楽と男性シンガーの力強い歌と共に、ゴッサムで暴動が起きているシーンが流れるのが印象的。
ピエロの姿をした市民が建物を燃やしたり、事件を起こしたりするのです。その余波でアーサーが乗ったパトカーも事故に遭い、解放された彼は狂気に満ちた市民たちの歓声で迎えられるのですが…果たしてこの町はどうなっていくのか考えさせられることでしょう。
筆者の感想
アーサーは歌やダンスが好きだったようで、優しかったのが印象的。病気で笑ってしまうことが多い中、様々な感情で笑い声をあげていると言うのが伝わってきましたね。そんな彼が最後には「ジョーカー」となってしまう物語は目が離せない展開が続きます。
マレーの番組で「3人を殺したのは音痴だったから」と語る姿からも音楽に対する思いなどが感じられます。サントラは低音が響くダークな感じの曲が多いので、混沌としたゴッサムの街や、アーサーが堕ちていく様子を感じることができるでしょう。
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