2018年2月9日公開の映画『マンハント』。製薬会社の顧問弁護士ドゥ・チウ(演:チャン・ハンユー)が殺人の濡れ衣を着せられ逃亡し、彼を追う刑事・矢村聡(演:福山雅治)と対峙するのが物語の始まりです。追跡の中で二人は次第に協力し合い、巨大企業の陰謀と真相に迫っていくサスペンス・アクション。銃撃戦やボートチェイスなど、ジョン・ウー監督らしい演出が見どころです。
この記事では、映画『マンハント』で流れた音楽のうち5曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『マンハント』で流れた曲とは?
オープニング
岩代太郎 - Unforgettable Woman / Wasurenu Hito(忘れじの女)
オープニングで流れた曲は、岩代太郎の『Unforgettable Woman / Wasurenu Hito(忘れじの女)』です。
映画が始まると「故郷なくした男♪」と拳を聞かせた男性の演歌風の歌が流れます。しっとり哀愁のある歌謡のような曲で、主人公のドゥ・チウの孤独や諦めきれない想いをにじませるようでしたね。
彼が女将さんと呼ばれるピンクの着物を着た人と話しつつ、水色の着物の女性に案内されますが…物語の“陰”を静かに広げるような物語の冒頭から引き込まれました。

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酒井社長の話の後フロアでダンスが始まるシーン
FIESTA AVANCS feat. LAZARO LOPEZ & MASTA GEEZ - Rom Pom Pom
酒井社長の話の後フロアでダンスが始まるシーンで流れた曲は、FIESTA AVANCS feat. LAZARO LOPEZ & MASTA GEEZの『Rom Pom Pom』です。
酒井社長が挨拶や新薬の話をし終えると、ノリの良いダンス/クラブ系の曲が流れ、「ヤーヤララー♪」という感じの歌詞が聞こえてきました。パーティの高揚や人の流れを勢いよく押し出す曲でしたね。
酒井社長は弁護士のドゥ・チウと挨拶。フロアではダンスをする人たちがたくさんいましたね。足をタッチしながら踊ったり、手を挙げたりしていたのが印象的。社長の息子も楽しみつつ、他の男に錠剤を渡すのが気になります。
希子が部屋でレコードをかけるシーン
東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:Andrea Battistoni) - Principessa di Morte
希子が部屋でレコードをかけるシーンで流れた曲は、東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:Andrea Battistoni)の『Principessa di Morte』です。
希子はレコードをかけると、全体に重厚で緊迫した雰囲気の曲が流れました。劇中の不安や死の影を象徴するかのようでしたね。オーケストラが奏でる低音弦と金管が強く響き、不穏な気配が迫ってくるような圧力を感じます。
ゆったりとしたリズムで一歩一歩が重く、オペラのような緊迫した歌が流れていました。そうしてホテルライクな高級感のあるベッドが映し出され、朝になるとドゥ・チウと希子がベッドに…しかし、彼女が死んでいるとはビックリです。大阪府警が来て凶器もある中、何が起きたのか気になりますね。
※上記は別の奏者による曲です
真由美が結婚式を見て正樹を思い出すシーン
Johann Sebastian BachAir on the G String(G線上のアリア)
真由美が結婚式を見て正樹を思い出すシーンで流れた曲は、Johann Sebastian Bachの『Air on the G String(G線上のアリア)』です。
屋外で挙式する人を見ながら真由美は「3年前の私を見ているようだわ」と呟きます。クラシックが流れゆったりとした曲と共に式が映し出され、そのまま回想に移ります。
真由美は敗訴が決まった翌日、桜が舞い散る中で新しい門出を祝う予定だと語りましたが…新郎の正樹が撃たれるという衝撃的な過去回想となりましたね。そうして銃撃戦が始まるのに注目です!
社長の息子が希子の部屋に来るシーン
東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:Andrea Battistoni) - 你那顆冰冷的心(Tu che di gel sei cinta)
社長の息子が希子の部屋に来るシーンで流れた曲は、東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:Andrea Battistoni)の『你那顆冰冷的心(Tu che di gel sei cinta)』です。
希子を訪ねたのは社長の息子だったとわかる映画の終盤。全体に静かで切ない雰囲気の曲が流れます。ソプラノの澄んだ歌声が響き渡り、伴奏するオーケストラの弦楽器が柔らかいのが特徴。歌声の美しさと儚さを引き立てます。
曲と共に過去の回想シーンで男が希子につかみかかり、首を絞めていく様子が映し出されました。今と過去を交互に映し、社長の息子がやばい奴だとわかる演出が印象的です。ドゥ・チウが部屋を訪ねてきたから彼に罪を擦り付けたと判明するのもハラハラしましたね。
※上記は別の奏者による曲です
