2018年12月21日公開の映画『アリー スター誕生』。
第91回アカデミー賞で主題歌賞を受賞した映画です。「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーが初監督、歌姫レディー・ガガが主演を務めました。
働きながらバーで歌うアリー(レディー・ガガ)は、ロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会った日から世界が一変。ジャクソンとの幸せな日々が続きますが…。
映画『アリー スター誕生』の挿入歌18曲をシーンごとにご紹介します。
『アリー/スター誕生』を観る方法
アリー スター誕生 サウンドトラック
『アリー スター誕生』で流れた曲とは?
オープニング
Bradley Cooper - Black Eyes
オープニングで流れた曲は、Bradley Cooper(ブラッドリー・クーパー)の『Black Eyes』です。
すっかりイケおじ俳優になったブラッドリー・クーパー!2021年の「ナイトメア・アリー」でも男前な博士を演じていますよ。
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アリーが仕事の帰り道で歌うシーン
Lady Gaga - Somewhere Over The Rainbow
アリーが仕事の帰り道で歌うシーンで歌っている曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Somewhere Over The Rainbow』です。
1954年のジュディ・ガーランド版の「スタア誕生」にかけているのでしょうか。ジュディ・ガーランド版は、オズの魔法使いの時と同じく歌唱シーンが素晴らしくて感動しました。
レディー・ガガを聴く方法
ドラッグ・クィーンがステージでリップシンクしているシーン
Etta James - At Last
ドラッグ・クィーンがステージでリップシンクしているシーンで流れた曲は、 Etta James(エタ・ジェイムズ)の『At Last』です。
ドラッグ・クイーンは何の略称か知っていますか?「Dress Up Like A Girl」で各頭文字をとってドラッグ・クイーン。
ドラッグ・クイーンの映画では、1995年の「3人のエンジェル」が大好きです。
アリーがステージでラ・ヴィ・アン・ローズを歌うシーン
Lady Gaga - La Vie En Rose
アリーがステージでラ・ヴィ・アン・ローズを歌うシーンで歌っている曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『La Vie En Rose』です。
ポップ・スターのレディー・ガガですが、私は彼女のJazzも好きです。『La Vie En Rose』も言わずも素敵。
トニー・ベネットとのコラボレーション・ジャズ・アルバムは最高です。「I Get A Kick Out Of You」のジャズとポップスのミックス感が絶妙で一番のお気に入り!
ジャクソンがアリーを待っている間にステージで歌うシーン
Bradley Cooper - Maybe It's Time
ジャクソンがアリーを待っている間にステージで歌うシーンで歌っている曲は、Bradley Cooper(ブラッドリー・クーパー)の『Maybe It's Time』です。
ほろ苦い故郷の思い出を語る歌詞がじーんときますね。ブラッドリー・クーパーがこんなに歌えるとは思っていなかったので、彼の新しい魅力を発見できました。
アリーとジャクソンが近くのバーに行くシーン
The Allman Brothers Band - Whipping Post
アリーとジャクソンが近くのバーに行くシーンで流れた曲は、The Allman Brothers Band(オールマン・ブラザーズ・バンド)の『Whipping Post』です。
レディー・ガガは奇抜な衣装が多いですが、アリーみたいな素朴な雰囲気も可愛い。鼻のことを気にしている演技も横顔が素敵すぎて、すっぴんメイクでもスターオーラがにじみ出ています。
ジュークボックスからジャクソンの曲が流れるシーン
Bradley Cooper - Too Far Gone
ジュークボックスからジャクソンの曲が流れるシーンで流れた曲は、Bradley Cooper(ブラッドリー・クーパー)の『Too Far Gone』です。
スターの取り巻く環境が少しだけ出ていて思わず同情しました。アリーのように偶然バーでセレブリティと恋に落ちることあるの?と思った方、マット・デイモンがまさしくバーの奇跡。
ジャクソンのライブで初めてアリーが歌うシーン
Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow
ジャクソンのライブで初めてアリーが歌うシーンで流れた曲は、Lady Gaga, Bradley Cooper(レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー)の『Shallow』です。
『Shallow』の一番見ごたえがあるシーンは、やはり初めてアリーがライブで歌うシーン!アリーの才能がゆっくりと開花する流れに感動します。
アリーの実家にジャクソンが訪れるシーン
Lady Gaga, Bradley Cooper - Music To My Eyes
アリーの実家にジャクソンが訪れるシーンで流れた曲は、Lady Gaga, Bradley Cooper(レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー)の『Music To My Eyes』です。
アリーとジャクソンが強く惹かれ合った描写がよくわからず、もう少し丁寧に描いてほしかったなと思います。
アリーがジャクソンの持つスター性だけに惹かれた印象を持ってしまいます。アリーはきっと一人の人として、ジャクソンに魅力を感じたところがあったはずです。
アリーがジャクソンのライブの最後に歌うシーン
Lady Gaga - Always Remember Us This Way
アリーがジャクソンのライブの最後に歌うシーンで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Always Remember Us This Way』です。
歌う前に度数の高いお酒をショットで飲んで喉は大丈夫かしらと心配になりましたが、『Always Remember Us This Way』も『Shallow』と同じくらい良曲です。
アリーが緊張しながらレコーディングするシーン
Lady Gaga - Look What I Found
アリーが緊張しながらレコーディングするシーンで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Look What I Found』です。
レディー・ガガの歌声は力がみなぎっていて好きです。レディー・ガガもデビュー前は、アリーのように緊張しながら歌っていたのでしょうか。
アリーが単独ステージで歌うシーン
Lady Gaga - Heal Me
アリーが単独ステージで歌うシーンで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Heal Me』です。
現実世界のレディー・ガガのイメージに近いシーンですね。ここからトップ・スターに昇りつけめる姿が容易に想像できます。
アリーとジャクソンが結婚するシーン
Lady Gaga, Bradley Cooper - I Don't Know What Love Is
アリーとジャクソンが結婚するシーンで流れた曲は、LLady Gaga, Bradley Cooper(レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー)の『I Don't Know What Love Is』です。
大勢でお祝いする結婚式もいいですが、アリーとジャクソンのような素朴だけどロックな結婚式もいいですよね。1970年代のような雰囲気が好きです。
アリーがTVのショーで歌うシーン
Lady Gaga - Why Did You Do That?
アリーがTVのショーで歌うシーンで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Why Did You Do That?』です。
アリーが開花して嫉妬心を隠せないジャクソン。大スターのジャクソンにとって、成功していくアリーの姿は複雑なものだったはず。
ジャクソンがお酒に逃げていくときの感情がフラットで曖昧でした。狂いそうなくらいの嫉妬心と純粋な愛の間で苦悩するジャクソンが見たかったです。
撮影中のアリーがグラミー賞ノミネートの知らせを聞くシーン
LCD Soundsystem - New York, I Love You but You're Bringing Me Down
撮影中のアリーがグラミー賞ノミネートの知らせを聞くシーンで流れた曲は、LCD Soundsystem(LCDサウンドシステム)の『New York, I Love You but You're Bringing Me Down』です。
アリーが気にしていた鼻の大きさはへっちゃらになっているようですね。横顔ショットも自信に溢れています。
ジャクソンがグラミー賞のステージリハに参加するシーン
Roy Orbison - Oh, Pretty Woman
ジャクソンがグラミー賞のステージリハに参加するシーンで歌っている曲は、Roy Orbison(ロイ・オービソン)の『Oh, Pretty Woman』です。
若い子に立場をとられてしまったジャクソン。表面を取り繕うジャクソンが痛々しく、ジャクソンの無念さがひしひしと伝わってきます。
『Oh, Pretty Woman』といえば、1990年の「プリティ・ウーマン」!『アリー スター誕生』で沈んだ気持ちを持ち上げてくれる映画ですよ。
👉 映画『プリティ・ウーマン』で流れる全5曲をシーンごと紹介!
アリーがジャクソンへの追悼曲を歌うシーン
Lady Gaga - I'll Never Love Again
アリーがジャクソンへの追悼曲を歌うシーンで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『I'll Never Love Again』です。
アリーのジャクソンへの無償の愛は、『I'll Never Love Again』にいっぱい詰まっていますね。最後のじっと真っ直ぐを見つめるアリーの姿が印象に残ります。
映画冒頭の『Shallow』に続いて圧巻のステージシーンです。
エンドロール
Lady Gaga - Is That Alright?
エンドロールで流れた曲は、Lady Gaga(レディー・ガガ)の『Is That Alright?』です。
1人旅立ったジャクソンへのアリーの思いが伝わってくるエンドロール。最後の最後で映画の余韻に打ちひしがれてしまいます。ティッシュ箱を準備しておくのがおすすめ。
筆者の感想
さすがはガガ様!圧巻の歌唱シーンは見ごたえたっぷりです!レディ・ガガの2作目である「ハウス・オブ・グッチ」もブラックジョークが面白いのでおすすめです。
私は古い映画が好きなので、『アリー スター誕生』の元になった1937年の「スタア誕生」はもちろん好きな映画の一つですが、1937年版と比べると物足りなさは感じました。何度もリメイクされている名作ストーリーな分、どうしても過去作品たちと比べてしまいます。
もう少し丁寧にジャックとアリーが惹かれ合う理由やジャックの苦悩を深掘りしてほしかったなと思います。アリーの成功に反して、ジャックがどんどん落ちていくのは、ただ単にアリーへの嫉妬心だけではないはず。
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サウンドトラック
アリー スター誕生 サウンドトラック