1987年3月14日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』。
映画・大長編ドラえもんの第8作目で、1988年の「日本アニメ大賞 脚本部門最優秀賞」受賞作品。
「恐竜の絶滅の謎」「地底空洞説」など、藤子・F・不二雄先生ワールドがたっぷりと詰め込まれたストーリー。
『ふしぎ風使い』のように、珍しくスネ夫が話の中心(きっかけ)となっています。
※今作は大津波災害のシーンが含まれているので、苦手な方は注意です。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
今作は、ドラえもんを映画館に観に行き始めた頃の作品!『のび太の恐竜』以上に、恐竜への憧れが強くなりました。
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太と竜の騎士』のあらすじ
ひみつ道具の「どこでもホール」が見つけた大洞窟で、スネ夫が行方不明に。スネ夫を探しに、ドラえもんたちは地底探検に出発。一行は、地底に広がる白亜紀の森で、竜の騎士と出会った!
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』で流れる曲
オープニング
大杉久美子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、大杉久美子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
突然ネス湖のネッシーについて語っている、なんともワクワクさせられるOP。
スネ夫の、出来杉くん顔負けの知識の披露っぷりには驚きました!が、この子英才教育受けてるし、意外と頭良いんですよね…なんで公立にいるんだろう。笑
バカにされたのび太が「ドラえもーーん」と叫ぶお馴染みの展開からのOP曲ですが、今作は3D映像のみなのでちょっと物足りない…。
当時では凄い技術だったのだろうなとは思いますが、ファンとしてはもっと道具を出したりドラえもんを動かして欲しかったです!!
ローがのび太達を案内するシーン
ローがのび太達を案内するシーンで流れる曲は、小原乃梨子、森の木児童合唱団の『あした・あさって・しあさって』です。
前半の、ドラえもんとのび太が答案を隠して地上に帰るシーン、みんなで「レンタル竜」に乗るシーンでも使用されています。
しずかちゃんが突然ヤキモチを妬くシーン。男子がローに釘付けなのが気に入らなかったもよう。いつだって彼女はみんなの絶対的なアイドルですからね!
ローが案内してくれたのは、天気が無いのはもちろんのこと、排気ガスなども使用出来ないという地底ならではの生活。「なるほど!」と大人でも面白く観ることが出来ます♪
ここでは、能天気なのび太の声がキュートな歌の、インストバージョンが流れます。
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲は、大山のぶ代、森の木児童合唱団の『友達だから』です。
バンホーが根っからの紳士的な素敵男性だということがわかり、その他の恐竜人も実は信心深く争いを好まない種族で、珍しく「敵らしい敵」がいない大長編ドラえもんでした。
ドラえもんが白旗を振っているシーンが可愛くて可愛くて大好き!!
幾度となく歴史を変えて来たドラえもん達ですが、今作は「恐竜がどこかで生きていたらいいな」という藤子・F・不二雄先生の想いが詰め込まれたストーリーにも思えました。
エンドロールもドラえもんの歌声で癒される〜♪
怖い描写も津波シーン以外さほど無いので、子どもともゆっくり観ることが出来ますよ!
何度でも観よう!「のび太と竜の騎士」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太と竜の騎士』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
バンホー達恐竜人のモデルは、藤子・F・不二雄先生がカナダの首都・オタワの博物館に展示されていた、カナダの考古学者が想像して再現した「恐竜人」の模型が原点。
その模型を調べてみると、姿形がバンホーそのまんま!笑
大の恐竜ファンである藤子先生は、幕張メッセで開催されていた「大恐竜博」にも行かれていたそうです。筆者も昔行った事がありますが、ド迫力の恐竜の化石や模型には興奮しました…!!
小ネタ2:
当時はバブル真っ盛り。原作マンガの読者である子ども達が楽しめるようにと、遊び心たっぷりに描かれた「風雲!たけし城」をもじった「ドラえもん城」がイカしてます!
これはもはや道具なのか何なのかわかりませんが、カラフルな旗がいっぱい付いているお城でドラえもんのセンスが光っています。
また、その旗にちゃっかりドラえもんのお尻が描かれているところにもほっこり♪
小ネタ3:
原作では描かれていない、映画のためのひみつ道具の登場が多い!
「留守宅警報テレビ(映画では道具の名前は出て来ていません)」「ハッタリバズーカ」「こけおどし手なげ弾」「脅かしミサイル」「見せかけ銃」などがそうです。
似ている道具もたくさんあったので、それぞれ類似点をまとめてみました。
- 「水中酸素アメ」→「エラ・チューブ」どちらも水中で息が出来る。どんな環境でも適応出来ちゃう「テキオー灯」でも良かったような…。
- 「岩細工セット」→「らくらく道具」は『日本誕生』でも使用された、誰でも簡単に鳶職人になれる道具。のび太でも使えますが、主にジャイアンの仕事。
- 「ミニ探検隊」→「ミニドラ」のほうが有能ですが、ミニ探検隊はかなり小さいので使い勝手は良さそう。
- 「日光ゴケ」→「ラジコン太陽」は太陽を模したもの。今作のような広い場所で使うなら、日光ゴケのほうが良さそうですね。
- 「天地逆転オイル」→「重力ペンキ」どちらも天地がひっくり返りますが、オイルのほうがぬるぬるしてるので攻撃力はあります!
- 「○×占い」→「ミチビキエンゼル」「みちび機」どちらも嘘が付けなくなり、その人にとって良い方向へと導きますが、一歩間違うと厄介な道具。
筆者の『のび太と竜の騎士』のグッズ紹介
ネタバレ満載のパンフレット。同時上映されたのは『オバケのQ太郎』『プロゴルファー猿』。年代を感じますね!!
来場者には「ぼくたち21世紀人」のバッジが配られました。
2004年に発行された「ぼくドラえもん 第9巻」では、今作の特集や世界各国でのドラえもん事情の特集が組まれています。
『ドラえもん のび太と竜の騎士』の前後作品
前作:
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太のパラレル西遊記』の主題歌を解説!
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