1984年3月17日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』。
映画・大長編ドラえもんの第5作目で、映画ドラえもん5周年記念作品。
2004年発行『ぼくドラえもん』の「輝け!ドラデミー賞・欲しいひみつ道具賞」第5位の「もしもボックス」で作られた、魔法が存在するパラレルワールドが舞台となっています。
小泉今日子さんが主題歌を担当した事でも有名。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
猫になった美夜子ちゃんがキュートですが、その他はだいたいトラウマ級の怖さを兼ね備えた今作。
幼少期は怖くてあまり観れなかったのですが、大人になって観ても怖かった…。
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のあらすじ
空想の世界を実現させる、「もしもボックス」で創りだされた魔法世界。そこで、ドラえもんたちは、魔学博士の満月とその娘美夜子に出会う。なんと、魔法世界の地球は、魔界の悪魔に狙われていた!
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』で流れる曲
オープニング
大杉久美子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、大杉久美子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
のび太の「チンカラホイ!」という呪文で始まるOP。「ドラえもーーーん!!」じゃ無いのが新鮮ですね!
黒い背景にキラキラ光る星やドット、そして呪文をかけられたホウキが可愛らしく踊ります。
このホウキのフォルム、どことなくドラえもんに似てるのがまたほっこりするポイント♪
お馴染みの曲ですが、魔法がメインの映画という事でマジカルワールド風になっています。
のび太達が人魚の島を通るシーン
たてかべ和也 - おれはジャイアンさまだ
たてかべ和也 - ぼくドラえもん
のび太達が人魚の島を通るシーンで流れる曲は、たてかべ和也の『おれはジャイアンさまだ&ぼくドラえもん』です。
人魚の美しい歌声に誘い込まれてしまうという、難所をみんなで通るシーン。
この人魚も不気味で怖い…小さい頃これを観て人魚姫のイメージが変わりました;
しかしこのピンチを救ったのは、安定の英雄ジャイアン!!
お馴染み「お〜れはジャイアン!!」からの「あったまテカテ〜カ♪」メドレーで、人魚も怪獣も一網打尽にします。
これ言っちゃ〜おしまいですが、ドラ作品で一番強い武器なんです。笑
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲は、小泉今日子の『風のマジカル』です。
みんながタケコプターで魔界へ向かうシーンでは、オーケストラバージョンが流れます。
女優・歌手で有名な小泉今日子さんが主題歌を担当。当時、初めてアイドルがドラ映画の主題歌を務めたという事で、不二子先生もキョンキョンと対面したそうです。(キョンキョン、先生のドラえもんイラスト入りサインもらってて羨ましい)
使用権などの事情で、ソフト版では『大魔境』の主題歌「だからみんなで」に差し替えられています。
さて、炎のや怪物、魔物の描写、デマオンの心臓が気持ち悪く全体的に怖い雰囲気の今作。
特にメジューサはトラウマになったという人が多数います!だってあの人、のび太とドラえもんを石にしたあと出て来ないんだもん。実は生きてるんじゃないか?と想像してしまう、それも怖いポイントです…;
また、ドラミちゃんが映画初登場だったり、同時上映は『ハットリくん』と『パーマン』の共演作だったりと、中々話題の多いドラ映画でした♪
何度でも観よう!「のび太の魔界大冒険」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の魔界大冒険』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
お馴染みのび太の本棚などに注目!
現在のマンガだらけの本棚とは違って、割と頭の良い子が読みそうなのび太らしくない本がズラリ。中には「野球教室」「サッカー」「魚つり」なんて本もあり、劣等生ながら努力をしているようです。
また、題名が多分「ドラエ(モン)」の本や、ドラえもんぽいイラストが描かれたペン立て、ママとドラえもんが観ているテレビでは『パーマン』が放映されていたりと、自作のオマージュも地味に見どころポイント♪
小ネタ2:
映画ドラ史上、初めてCG映像が使用された!
OPや、出木杉がのび太と話している時に描かれた、シルエットのバックの模様や魔界の炎、美夜子の変身シーンなど、様々な箇所で当時画期的だったCGが使用され、魔界の迫力や魔法のイメージを的確に表現しています。
綺麗さと不気味さが混在していて、今観ても魅力的!!
小ネタ3:
「ぼくたち地球人キャンペーン」では、ドラえもんがグリーンに!
映画が公開された1984年は「自然保護憲章」が制定されて10年目の年。同じく5周年を迎えたドラ映画もこの憲章に賛同し、藤子・F・不二雄先生も快諾して、グリーンドラキャンペーンが展開されました。
映画鑑賞者にバッジが配られて、これがきっかけとなり現在も「入場者全員プレゼント」が続けられています♪
小ネタ4:
出木杉くんとのび太の掛け合いがツボ!!
「魔法は本当にあるのか」と聞きに来たのび太の事を笑わず、真摯に答え小学生らしからぬ知識を披露する出木杉くん。
それに対し、のび太もきちんと理解し的確な疑問を返しているこのシーンは、彼らの友情が垣間見える気持ちの良い名場面です!
もうひとつ注目したいのは、出木杉くんの本棚。世界中の文献がズラリ!しかし、その中にある「のりもの百科」や壁に貼られた「DO SPORTS」と描かれたポスターが、普通の小学生男子っぽくて可愛らしさも感じられました♪
また、作中の表札が「出来杉」になっており、これは度々発生するスタッフのミスだそう。(正しくは出木杉)筆者も昔は混同していました;
筆者の『のび太の魔界大冒険』のグッズ紹介
何故か二冊ある映画のパンフレットと、特集記事が掲載されている「ぼくドラえもん」5巻。
筆者は赤子だったのだけど、連れて行ってくれたのか、買ってくれたのか謎。(母に聞いても記憶無し…)
パンフレット裏面にはグリーンドラが!!ミニドラに見えるけど可愛い。
隣はたまたま近くにあったドラえもんDENPO!確か自分で自分に送りました。笑
『ドラえもん のび太の魔界大冒険』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太の海底鬼岩城』主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太の宇宙小戦争』の主題歌を解説!
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